いきなり、バラバラですか・・・・・。

2009年10月30日(金)

新品のドラシャを

いきなり、バラバラ ですか・・・。

 

 

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レース界では、常識ですものね。

 

 

だって、クリアランスもキツイし、なんと言っても、新品のドライブシャフトは、グリスが、
全体に回ってないですものね。

昔、スーパー耐久で、シビックに乗っていた頃、
1日に3本、新品のドラシャを折った経験を持つ? 田中ですから、それぐらいは、知ってます。

当時は、このことを、あまり知らないチームが、新品のドラシャに交換すると、
面白いほど、ポキポキ折れてました。

ま~、グリスが一部にしか、付いていない状態で、いきなりレーシングスピードで走れば、
当然折れてしまいますよね~。

みなさんも、ご注意を!
(ストリートでは、問題ないですよ。走ってるうちに、グリスは全体に広がりますから・・・)

REV SPEED 走行会 in SUZUKA

2009年10月29日(木)

昨日は、鈴鹿で、

REV SPEED さんの走行会でした。

 

 

田中は、前日入りして、

FJ1600 時代の恩師、

ウエストレーシングカーズの

神谷社長と四日市で食事をして、

最終電車で、鈴鹿に到着。

 

 

睡眠時間もそこそこに、

翌朝、サーキットに到着すると、

まさに、台風一過の青空が!

 

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今回のメンバーは、

王子こと、前田さん!

 

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(おっ、アルテッツアに、ソレックスだー!)

 

 

それから、

特別ゲストのデカトーさん。

 

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(またまた、レッツ スポーツ ドライビング!と連呼してました・・・)

 

 

そして、

「疑惑の人」 Zファイター 山田さん。

 

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(うっ・・、Zに TM-SQUARE???)

 

の3人です。

 

 

 

今回の走行会、

参加者は、なんと170名以上!!

 

それも、募集30分後に、

締め切ったらしく、

それはもう、大人気!!

(さすが、REV SPEED!)

 

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田中の仕事は、

参加者のクルマに乗って、

セッティング診断 & ドラテク講習会 と

大忙しでした。

 

 

 

でね、忙しいのにもかかわらず、

少しの合間を見つけては、

「疑惑の人」 Zファイターを

観察していたのでした・・・・・。

 

 

まずは、Zファイターのクルマを

チェックしていると、

こんなものを発見!!

 

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使用方法は、

いや、活用方法は・・、

こうらしい・・・・・・・・・・。

 

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やっぱりね・・。

 

 

でも、疑惑とは、相反する・・・?

 

 

いやいや、

疑惑のことは、これ以上、

詳しくは言えませんが・・・・・、

 

今回の移動も、

2シーターの 「Z」 で、

東京から、王子と一緒だったらしく・・・・・、

 

一部、情報筋の話では、

なにやら、来る途中に、

東名を大井松田で、途中下車し、

鈴鹿に入ったのは、

朝4時半だったって、言ってたしなぁ・・・・・。

(やっぱ、怪しい・・・)

 

 

まあ、あらぬ想像は、

「イケナイ、イケナイ」・・・。

と、自分に言い聞かせ、

 

 

走行会が終わって、

ピットをフラフラしていたら、

またまた、仲良く?東京まで

一緒に帰るらしい、

「疑惑の二人」 を発見!

 

 

 

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(えっ~~~! な、なにやら、王子のホッペが、ほんのり・・赤いぞ!!!!!!!)

 

 

いや~、恐すぎる・・・・・。

 

東京までの長旅で、

二人が東名を途中下車しないことを、

祈りたい・・・・・。

 

 

以上、鈴鹿走行会の報告でした?

 

 

 

注 

このブログは、

 

原作 田中ミノル

構成 デカトー氏

 

により、勝手に捏造したものであり、

出演者の私生活、性癖、個人的感情とは、

一切無関係です。

(いや、そうあって欲しい・・・・・)

 

 

 

 

ま~、すべて、田中式のギャグですので、

誤解なきようにお願いしますよ~!!

(でも、2人とも、やけに、ピアスが・・・・・)

_その他_
スイフトカップ in 本庄サーキット 

2009年10月27日(火)

さあ~、今週末(11/1)は、本庄サーキットで

ビッグイベント ですよ~!

 

関東圏のスイフトが集結して、

ラップタイムにシノギを削る。

ご存知、スイフトカップが今週末に開催です。

 

もちろん、我らがTM-SQUARE も、

デモカーを2台持ち込み、

狙いますよ~、ラップレコードを!

 

当日は、

タイムアタック&同乗走行と、

高橋台所サービスの、3作目の

試作ダンパの開発で、

大忙しの一日になりそうです。

 

 

 

そうだ、販売イベントもやりますよ~。

ということで、お買い得商品のご紹介を!

 

 

① エアロ3点セットでリアウイングプレゼント

     フロントバンパー / サイドステップ / リアバンパー のエアロ3点セット購入で、 

   リアウイング(3D カーボン)をプレゼント!!

 

② ZONEブレーキメンテナンスセット

  全てのZONE製品ご成約で、BILLION スーパーブレーキフルードと

      ブレーキグリースをプレゼント。

 

③ エアフィルター&TMストリートセット

  TMフィルター、TMストリート(1台分)、ブレーキフルードBB4をセットで、

  な、なんと! 20,000円(税込)。

 

④ TM-SQUARE ファンドライブセット

  キャンバーシム並盛、TMフィルター、TMストリート、ブレーキフルードBB4を

  セットにして、 な、な、なんと!! 30,000円(税込)。

 

⑤ ビリオン断熱セットセット

  バンテージ(BB1025-10)、バンテージスプレー(BB-SUP01)、クロス(BC-4S)を

  セットにして、な、な、な、なんと!!! 15,000円(税込)。

 

⑥ 当日限定!ビリオン or TM-SQUAREラジエターホース祭り

  1セット(1台分) を15,000円(税込)!! & LLC タイプS(4L) を1本プレゼント。

 

⑦ VFC-eLMセット

  本体 + レー2個(スイフトへの装着に必要) + センサーアダプター + 油温センサー

  セット価格 な、な、な、な、なんと!!!!  38,000円(税込)

 

⑧BILLION LLC スペシャルセール!

  どのタイプでも、LLCでも購入したら、Bタイプキャップをプレゼント!

 

 

どーです? このお買い得感!

これからの、タイムアタックシーズンを前に、ちょっとばかり、頑張ってみました。ハイ。

 

当日は、カードもローンもOKです。

(カードは翌日決済となりますので、商品も翌日出荷となります)

 

もちろん、これらのプライスは、イベント当日のみのスペシャルプライス!!

みなさん、お買い忘れなきよう、よろしくお願いします!!!

 

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エンジン
SPORT ECU 販売価格 決定!

2009年10月26日(月)

かねてから、開発をしておりました、

TM-SQUARE スポーツ ECU の

プライスが決定しました!

 

価格面に関しては、

事前に、たくさんの方々の

意見を聞く機会があり 、

みなさんの熱い要望と、

開発費、書き換えのコスト等、

よ~く考えて、決定しました!

 

その、プライスは・・・・・、

 

 

 

¥100,000(税込)!!!

です。

 

少しでも、たくさんの方々に、

ご使用いただけるように、

頑張りました。

 

 

では、TM-SQUARE SPORT ECU  の

詳細を説明しましょう!

 

 

まず、ECU データの変更点は、

 

燃料 プログラム変更

点火時期 プログラム変更

可変バルタイ プログラム変更

回転リミッター  7500rpm(2型純正)    →  7800rpm

回転によるスロットル戻し  7250rpm(2型純正)    →  7750rpm

スピードリミッター 180km/h  →  280km/h

 

となります。

 

 

電子スロットルに関しては、

解析の結果、

 

アクセル開度より、

スロットルが閉じている状況が、

スポーツ走行時には、ないことから、

ストリート走行、排ガスの

問題も考慮し、純正作動としています。

(回転リミッターによる、スロットルの戻りは、

変更されています)

 

また、パワー/トルクの数値は、

計測する機材、計測方法、係数値により、

異なるため、非表記となりますが、

パワー/トルク そして、ラップタイムともに

自信アリアリです。

(なんといっても、アスリート集団で作りましたから・・・)

 

ま、圧倒的だと思います。

 

 

そして、本当に納得して購入して

いただきたかったのと、

購入後のアフターフォローも

万全にするため、下記のような、

システムを実施します。

 

(このあたりは、みなさんの

意見を元に考えました!)

 

 

まず、商品が到着して15日間は、

返品が可能です。

 

スイフトのECU は、イモビの関係で、

車輌固有のECU でないと、

エンジンがかかりません。

 

ですから、装着されているECU を

送っていただいて、

データを書き換えてお送りします。

 

で、到着後、15日の間であれば、

実際に TM-SQUARE SPORT ECU を

体感いただだいて、

もし、「気に入らない」 となれば、

元の純正データに戻し、

商品代金を全額返金するシステムとしました。

 

どーです、男らしいでしょ?

というか、自信がなければ、

できないシステムですよね。

 

これなら、メーカーが発信した、

広告やインプレッションではなく、

自分のクルマで、シッカリ体感して、

使用するかどうかを自分自身で、

決められるでしょ?

 

 

そして、この15日間で、「気にいった!」 となれば、

ユーザー登録をしていただきます。

 

ユーザー登録 最大のメリットは、

もし、今後、プログラム変更があれば、

¥20,000(税込)で、

バージョンアップ が可能となることです。

 

(もちろん、バージョンアップするかどうかは、

ユーザー登録いただいた方のチョイスです)

 

ま、田中の性格ですから、

これからも、ECU の開発は、

続けますので、

もし、プログラム変更があった場合は、

必ず、ユーザー登録いただいた方に、

お知らせしますね。

 

買ったら、「それで終わり」 ではなく、

購入して、ユーザー登録していただけると、

ずっと、お付き合いできる、

そんな、ECU にしたかったのですよ、田中は。

 

 

リリース開始は、

2型MT に関しては、まさに秒読み。

取説等が出来上がれば、

すぐにリリースとなります。

 

1型 & AT に関しては、

もう少しだけ、時間を下さいね。

今、詰めの段階です。

 

 

そうだ!

もうひとつ、言い忘れてました!!

 

今回、発売する、Ver1  は、

なんと! Ver2  へのバージョンアップ時に限り、

0円 で、対応としたいと思います。

(これは、最初に購入いただいた方だけへの、

スペシャル メリットです!)

 

 

購入して、15日までの間に、

返品するか、ユーザー登録するかを

決められて、

バージョンアップにも、対応する

TM-SQUARE ECU 。

 

みなさん、なが~いお付き合い、

どーぞ、よろしくお願いします!!

駆動系パーツ
LSD 基礎講座 最終回

2009年10月24日(土)

今回は、LSD 基礎講座の最終回。

 

では、今までの話のまとめとして、

田中が思う、BEST  のLSD とは、

いったい、どのようなものか?

を話しますね。

 

 

私が考える スイフトにおける、

BEST  のLSD とは、

以下の条件にあてはまるものです。

 

 

① 絶対に振動やチャタリング音がないこと。

もうこれは、絶対です。

レース専用車輌だと、話は別ですが、

ストリートでも使用する限り、

ドライバビリティを損なう、

振動やチャタリング音は、絶対NGです。

 

私もスイフトをストリートで使用している

一人のドライバーとして、

これらのデメリットが発生しない範囲で、

カム角とイニシャルトルクを設定しました。

 

② タイトコーナーの出口で、アンダーステアが抑制されること。

これは、LSD を装着する

最大のメリットとなります。

 

しかし、一般的に振動や

チャタリング音がしないタイプのLSD は、

どうしても効きが弱く設定されています。

 

TM-SQUARE LSD では、

イニシャルトルクは比較的、

低めに設定しましたが、

加速側のカム角は、

ある程度、強いタイプをチョイスしています。

多くの順列組み合わせの中から、

ドライバビリティを損なわない範囲で、

タイトコーナー出口のトラクションは、

シッカリ確保しましたので、

アンダーステアを抑制し、

ラップタイム短縮に貢献します。

 

③ 中高速コーナーの進入でクルマが安定し、恐怖感なく責められること。

このメリットは、

イニシャルトルクと減速側のカム角で、

作り上げました。

 

弱いブレーキングや、

アクセルオフだけの減速、

パーシャルによるスピードコントロールを

要するコーナーにおいて、

少しだけLSD を効かせることで、

クルマの不安定な動きを取り除いています。

 

 

もちろん、2way のように、

強くは効きませんので、

コーナー進入でアンダーステアが

強まることはありません。

 

このように、

スイスポの車輌特性に合わせ込んだ

作りとなっていますので、

一般的なLSD メーカーの商品とは、

確実に一線を引く、

言わばセットアップ済みのLSD となります。

 

田中の自信作、「TM-SQUARE LSD」。

ラップタイムと快適さを両立したい

ドライバーには、超お奨めです。

 

 

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駆動系パーツ
富山出張 での 出来事

2009年10月23日(金)

いや~今回の、富山出張。

中身は濃かったですよ~。

 

今回は、羽田から飛行機で

富山に向かったのですが、

なにやら、

見かけない飛行機が一台・・・・・。

 

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UNITRD STATES OF AMERICA ?

どういうこと???

 

と思いながら、

滑走路をバスで、富山便まで移動。

 

 

そしたら、

なんだか、この怪しい?

飛行機の周りには、

超厳重な警備が・・・・・。

 

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そうです、

ゲーツ米国防長官が来ていたのでした。

 

ビートルズか?と思った、

田中はかなりオッサン??

 

 

でもって、富山へ。

 

 

到着後の田中の楽しみは、

お昼ごはん。

 

富山空港から、

バスに乗って、高岡駅前に着いたのは、

13:20 ぐらい。

(そうです、今回の出張の目的は、

富山県高岡市にあるのです!)

 

高岡と言えば、

どうしても行ってみたかった、

「鮨金」さん!!

 

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早速、入ってみると・・・・・、

「すいません、シャリおとしました・・」

・・・・・、ガクッ・・・。

 

まあ、飛行機が遅れたんだから

仕方ないですね・・・。

 

気を取り直して、

さっさと昼食を取り、

仕事です。

(別に、お鮨食べに来たわけではありませんので・・・)

 

でも、お仕事の方は、

バッチリでした!

「長時間におよぶ打ち合わせ

ありがとうございました」

 

ま、どんな打ち合わせかは、

・・・・・・・・・・、

近々、自供します(笑)。

 

 

でもって、夕方、電車で、富山にもどり、

代理店のお偉い方と、

会食です。

 

連れて行っていただいたのは、

桜木町のど真ん中にある、

居酒屋さん。

 

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いよいよ、これから本格化する

北陸の幸を

満喫させていただきました。

 

 

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まずは、白えび!

食通の間では、「ヒラタエビ」 と

呼ばれるらしいです・・・。

 

富山で、誰かが、「白えび」 と言っていたら、

「あ~、ヒラタエビのことね」 と言うだけで、

かなりの食通だそうです・・・。

 

(今度つかおう・・・)

 

 

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で、お次は、

「あら」 のお刺身!!

 

「あら」 「クエ」 と言えば、

モロコ科 の超高級魚!!

(アラ汁とか、骨の周りのアラとは違いますので・・・)

 

富山の海は、急に深くなっているので

いるんですよね~。

 

いやはや、脂ぽっくて、

美味しかった・・・。

 

 

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でもって、

アオリ烏賊 のお刺身。

 

富山は、やっぱ、烏賊も、

美味しかったですね~。

 

 

 

Oさん、お付き合いいただき、

ありがとうございました。

 

 

 

そんでもって、翌朝は、

ちょっと早くから、回転ではなく、

開店している、

お鮨屋さんを検索・・・。

 

なんとか、飛行機の時間

ギリギリに間に合う

お鮨屋さんに、向かいました。

 

 

昨夜も美味しかったけれど、

こちらも、なかなかの味でした。

 

 

まずは、カンパチとイカ。

 

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う~ん、ご飯のやわらかさが、

絶妙です。

 

で、次は、

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ヒラメの昆布〆と、えび。

 

でもって、

 

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もうじき、旬が終わる、

バイガイと、これからが旬の、

紅ズワイ。

 

 

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最後は、

黒造りと呼ばれる、

黒いイカの塩辛を細巻でいただきました。

 

いや~、富山、満喫です。

 

ていうか、ホントに仕事してのか?

駆動系パーツ
LSD 基礎講座 ⑦

2009年10月22日(木)

今日の午後、

富山出張から帰ってきた、田中です。

 

ところで、

前回お話した、

イニシャルトルクの話、

理解できました?

 

ポイントは、

最終的なロック率は、

イニシャルトルクとカム角の

足し算で決まると言うことです。

 

 

ここまで来ると、

田中が、LSD 基礎講座 ① で話した、

1way、1.5way、2way の分類分けに、

あまり賛成しないという意味がわかるでしょ?

 

だって、

減速側ではカムによるLSD 効果のない、

1wayタイプと言えど、

イニシャルトルク分は、

減速側であってもロックが発生します。

 

なのに、

「1wayタイプ = 減速側で、いっさいロックしない」

または、減速側で、LSD が効かないということは、

起こり得ないのです。

 

極端な話をすると、

イニシャルトルクが弱く、

カム角の小さな、1.5wayよりも、

 

イニシャルトルクがある程度強い

1way の方が、

減速側で、LSD が効くことが、

あるのです。

 

だから、LSD は、1way、1.5 way、2 wayと

いうタイプで、特性を把握することより、

カム角とイニシャルトルクの

組み合わせで発生する、

トータルのロック率を考えて、

セットアップしていくことが、何よりも重要なのです。

 

おまけに、カム角には、

効きにタイムラグがあったり、

 

減速側のカム角を小さくすると、

グラフの立ち上がり方だけではなく、

最大での効きも減少しますので、

このあたりの味付けは、

かなり複雑です。

 

それを、順列組み合わせで

やり切った、

TM-SQUARE の LSD って、

かなり男らしいでしょ?

 

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駆動系パーツ
LSD 基礎講座 ⑤

2009年10月20日(火)

では、今回は、

イニシャルトルクのお話を。

 

イニシャルトルクとは、あらかじめ、

プレッシャープレート(LSD の構成パーツ)に

圧力をかけ、

起動トルクを大きくする手法です。

 

イニシャルトルク内の力で、

トラクションがかかっている場合、

左右のタイヤがロックされた状態となります。

 

サスペンションスプリングで

言うところのプリロードと同じです。

 

特に、縁石などで、

片輪が浮いた状態では、

接地しているタイヤに

トラクションが伝わるかどうかは、

このイニシャルトルクの強さがすべてとなります。

 

また、イニシャルトルクが強いと、

ニュートラル域でのロック率も上がり、

ロックのレスポンスが向上しますが、

左右の回転差が

必要な状況(ストリートにおける、低速+大きな舵角)では、

振動やチャタリング音が

発生しやすくなります。

 

 

そして、LSD の効き(ロック率)は、

このイニシャルトルクと

カム角の組み合わせで、作り出すのです。

 

だから、たとえば、「10」 という

効きが欲しければ、

「3」 をイニシャルトルクで作って、

「7」 をカム角を作るようなセットアップにします。

 

ただ、「7」 をカム角で作ると言っても、

前回までに説明したように、

カム角には、時間軸による効きの

カーブがありますので、

 

最終的には、「10」 になっても、

最初は、イニシヤルトルク分の、

「3」 からはじまり、

徐々に、効きが強くなり、

最終的に、「10」 になるのです。

 

 

あと、

このイニシャルトルクは、

クラッチプレート(LSD 構成部品)の磨耗で、

装着後の走行距離に応じ、

初期設定時(通称 蔵出しトルク)より、

弱くなってしまいます。

 

だから、機械式LSD は、

2年に一度ぐらい、

メンティナンスが必要になってしまうんです。

 

ご理解いただけましたか?

 

次回は、イニシャルトルクの続きです。

 

 

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駆動系パーツ
LSD 基礎講座 ④

2009年10月19日(月)

では、今日は、

減速側のカム角の話を。

 

FF + 1.5way のLSD の場合、

減速側のカム角は、あまり大きくしません。

 

理由は、コーナー入口で

アンダーステアになりやすいからです。

 

では、なぜ、減速側に

LSD の効きが必要かと言いますと、

それは、ブレーキング時の安定感のためです。

 

減速時に、LSD が効くと、

クルマは、真っ直ぐ走ろうとします。

 

真っ直ぐ走る = 安定感がある

となりますので、

ブレーキング時に

クルマが左右に暴れにくくなるんです。

 

また、この特性は、

高速コーナーでの、

パーシャル域でも有効です。

 

全開でいけないような高速コーナーで、

アクセルを少し抜いて、

エンジンブレーキがかかった瞬間に、

クルマが 「グラッ」 ときて、

そのまま、”さようなら~” って、

よくある話です。

 

こんな時、

減速側でLSD が効いてくれたら、

クルマは、安定した状態が

保たれるというわけです。

 

 

でもね、この減速側での効きは、

「諸刃の剣」 でもあります。

 

だって、コーナーの進入で、

安定しすぎると、

必ずや、アンダーステアになりますから・・・。

 

だからこそ、徹底的な開発が

必要になるのです。

 

TM-SQUARE LSD は、

ブレーキや高速コーナーでは、

クルマを安定させ、

コーナー入口では、

アンダーステア にならない。

 

その、微妙な、いや、絶妙な

カム角の設定となっています。

 

どうです!

これぞ、こだわりでしょ??

 

 

では、次回は、

イニシャルトルクのお話を!!

 

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駆動系パーツ
LSD 基礎講座 ③

2009年10月17日(土)

では、今日は、

LSD のカム角の話を。

 

話を単純にするため、

減速側のことは、

ちょっと、置いておいて、

加速側のことで、説明しますね。

 

カム角のことを

機構の説明から入ると

頭が混乱しますので、

カム角=実際の効果 という形で、

ドライバー視線から、お話します。

 

このカム角によって、

何が一番大きく変わるかというと、

アクセルON によって、

LSD が、どのようなカーブを描きながら

ロックしていくかが決定されます。

 

では、下のグラフを見てください。

 

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これは、

時間軸の、一番左側で、

アクセルON にして、

LSD が、どのようにロックしていくかを

グラフ化したものです。

 

赤いラインは、

アクセルON の瞬間から、

レスポンス良く、効いているのに対して、

 

青のラインは、

ロックするまでに、

少し時間がかかっていますよね。

 

 

そうです、この違いを作り出すのが、

カム角なんです。

 

このカム角は、

数字が大きくなると、

レスポンス良く、急激にロックし、

数字が小さいと、

徐々にロックします。

 

たとえば、30度のカム角と

45度のカム角では、

45度の方が、より速く、LSDが効き、

両輪がロックされるのです。

 

 

でね、大切なことは、

タイトコーナーの出口って、

いきなり、アクセルは、全開にならないでしょ?

 

ということは、

この、レスポンスは、

全体的に、

もっとゆっくりになるんですよ。

 

だから、カム角によって、

アクセルに足が乗った瞬間から、

全開になるまで、

LSD が、どの瞬間から、

どれぐらいの強さで効くかを

決定できるのです!

 

タイトコーナーの立ち上がりで、

どのように、LSD を効かせるかを

決められることから

LSD は、とっても重要な、

セッティングパーツ となるのです。

 

TM-SQUARE LSD は、

この部分を田中が

徹底的にテストしてカム角を

決定したんですね~。

 

それも、既存のカム角では、

少し、妥協しなければならない点が

あったので、作ってもらったというわけです。

まさに、田中ミノル オートクチュール なのです!!

 

みなさん、理解できましたか?

 

では、次は、減速側のカム角の話を!

 

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