駆動系パーツ
TM-SQUARE SPORT AT FLUID for ZC33S リリースです!

2025年09月01日(月)

ZC33S

オートマチック車両オーナーのみなさん!


大変お待たせいたしました!!

長期にわたり開発を行ってまいりました、スポーツタイプのATF(オートマチックトランスミッションフルード)TM-SQUARE SPORT AT FLUID for ZC33S がリリースとなりました(ZC33S オートマチック車両 専用品です)。

でもって、商品の詳細は、WEBサイトに、ガッツリ表記しましたので、オフィシャルブログでは、開発時に田中が感じたインプレッションを中心にお届けしたいと思います。

まず、開発を始めるきっかけとなったのは、ストリートでは「ホント良くできているなぁ~」と思うZC33Sのオートマチックトランスミッションですが、ワインディングやサーキットを走らせると、ATFの油温上昇とともにトラクションがルーズになり、キックダウンが頻繁に発生。すると、K14Cエンジン最大の武器となる「低回転&高ブーストにて発生する強力なエンジントルク」を有効活用できなくなってしまいます・・・。

ちなみに、MT車両の場合でも、K14Cエンジンは高回転域を多用するより、低~中回転域でしっかりブーストをかけた方が明らかに速いことから、タイトコーナーは、2速ではなく3速で走ります(ワインディングでもサーキットでもね!)。まぁ~、それぐらい、K14Cエンジンには「低回転&高ブースト」という条件が重要だと言うことです。

しかし、オートマチック車両では、スポーツドライビングにてATFの油温が上昇してくると、キックダウンの嵐となり、エンジン回転は絶えず高回転域に張り付く状況となります。結果、ドライビングがとっても難しくなり、スポーツドライビングを満喫できない・・・。そこで、なんとかこの症状を抑制できないかと思いスポーツATFのテストはスタートしました。

もちろん、キックダウンするかどうかは、車両側のコンピューターでコントロールされていることは理解していますが、ATFの油温が上昇するまでは、ドライバーがアクセルの踏み方に注意すれば、キックダウンしない状況を作ることができます。よって、ATFの性能を向上させ、より高温対応タイプにすることで、油温上昇によるトラクション性能の低下とキックダウンしにくい特性にすることを目標に開発を進めました。

内容的には、増摩擦性能を向上させた添加剤と、ベースオイルの粘度違いを組み合わせて、数々の試作油を作り、何度も何度も、ワインディング&サーキットの走り込みテストを実施。TM-SQUARE のデモカー(8号車/オートマチック車両)を使用して、ZC33Sのオートマチックトランスミッションに徹底的に合わせ込みを行い、その中でも、田中が一番気にいった仕様のフルードを、このたびリリースすることに相成りました!


でね、開発テストにて、田中が驚いたことが2つありました。

驚き! その①

ATFの特性で、オートマチックトランスミッションの滑りを抑制すると、ブーストの立ち上がりが良くなったこと!!

(以下、WEBサイトからの引用です)

TURBOエンジンでは、エンジンへの負荷が大きいほど高ブーストになる傾向があります。たとえば、坂道の上りと下りでは、エンジン負荷は上りの方が大きいので、より高ブーストになるという特性があります。同様に、オートマチックの滑りによって、トラクション性能が低下すると、エンジンへの負荷が減少しブーストはかかりにくい状況となり、反対にオートマチックの滑りが抑制されると、ダイレクトにパワーが伝わることから、エンジンの負荷は大きくなりブーストがかかりやすい状況となります。そして、オートマチックの滑りを抑制すれば、加速中のエンジン回転数も低くなることから、より高いブーストを維持できるという相乗効果を生み出します。

とまぁ~、ATFの特性で、ブーストの立ち上がりが良くなること、そして、同じスピードでもエンジン回転数が下がることでK14Cエンジン最大の武器となる「低回転 + 高ブースト」に、より磨きがかかったことは大きなメリットとなりました。

ATFで、ブーストが高くなるなんて、ホント驚きでございました!!

驚き! その②

ATFの特性で、オートマチックトランスミッションの滑りを抑制すると、燃費性能が大きく向上したこと!!

今年の5月に、町田 → 京都 間を高速道路で移動することがあったのですが、
前半(町田 → 御殿場 間)こそ上り坂で苦戦したものの、比較的フラットな静岡県、愛知県で燃費を稼ぎ、京都に到着した走行距離421.3㎞での平均燃費は、なんと! 20.8㎞/Lを記録!!

オートクルーズなし(田中のアナログドライビング)& エアコンON での燃費です。

まぁ、この数字が良いのが悪いのか、田中には判断できませんが、ATFの開発がスタートする前は、こんな数字見たことがなかったので、田中的には燃費が大きく向上している実感があります。

でも、公的な機関でテストした訳ではないので「燃費〇〇%アップ!」とは、言えないですね・・・、やっぱり・・・(笑)

以上のように、ATFの特性で、オートマチックトランスミッションの滑りを抑制したことで、ワインディング&サーキットでのスポーツ性能が大幅に向上し、そして、ストリートでは、伝達ロスの減少にて、燃費性能もかなり向上した、TM-SQUARE SPORT AT FLUID for ZC33S

ですから、スポーツドライビング派のみなさんには、もちろん!
スポーツドライビングはしないけど、毎日通勤でかなりの距離を走る! とか、
少しでも、ガソリン代を節約したい! といったニーズにも、マッチングすると思いますよ~!!


商品名    TM-SQUARE SPORT AT FLUID for ZC33S
動粘度     40℃  43.10 mm²/S
       100℃  7.506 mm²/S
粘度指数   164
ベースオイル 100%化学合成油
内容量    2L
価格     8,000 円(税込)

※ 20Lペール缶(74,000円/税込)の設定もございます。

なお、ZC333 ATFの全容量は、約6Lとなり、
交換時に必要な容量は、交換方法によって異なります。

① ドレーンから手動にて抜き替えを行う場合

ドレーンから手動にてフルードを抜く場合、約4Lが抜き取れますので、一度に交換可能な容量は、約4Lとなります。また抜き取り後、新油を注入すると、約65%の新油と約35%の使用油がオートマチックトランスミッション内で混在することになります。交換するATFの劣化が限定的な場合は、この1回交換(約65%の交換)で、十分な効果が期待できると思います。ただ、使用油の劣化が著しい場合は、交換した後にフルードを循環させ再び抜き替えを行うか、1回交換後、数ヶ月から1年ぐらいで再び交換いただくことが推奨となります。
※2回抜き替えを行う場合は、8LのATFが必要量となります。

② 専用の交換機を使用する場合

圧送式と呼ばれる専用の交換機を使用して全量交換を行う場合は、約6L~8L(油面調整分含む)のATFが必要量となります。また、より完全に交換するためにフラッシングを行う場合は、別途フラッシング分のATFが必要となります。

ということで!

ZC33S オートマチック車両オーナーのみなさん!
どうぞよろしく、お願いしま~す!!

最後に、注意事項も明記しておきます。

〇 本製品は、ZC33Sスイフト オートマチック車両 専用品となります。CVT車両(スイフトの CVT車両を含む)には、ご使用いただけません。

〇 純正フルードに比べてダイレクト感が強くなりますので、加減速時に変速ショックを感じる可能性があります。

〇 本製品は、ATFの特性にて、オートマチック内の滑りを抑制しトラクション性能を向上させていますが、プログラミング等、オートマチックシステムの根幹部分には関与していません。

オフィシャル WEBサイト は、こちらから!!

以上!
TM-SQUARE SPORT AT FLUID for ZC33S のリリース情報を田中ミノルがお伝えしました!!

    本ブログにてご紹介した製品等のお問い合わせは、こちらのフォームから!!
    (お送りいただいた内容は、本ブログには掲載されません)

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