機械式LSD専用オイル
BILLION OILS FF-770(FF/4WD/MR  機械式LSD 専用 ミッションオイル)登場です!

2023年10月31日(火)

機械式LSD を装着されている FF車両のみなさん!
そして、フロントデフ内蔵ミッション(ミッションとデフが同室)の 4WD車両、MR(ミッドシップ)車両のみなさん!

とっても骨太な、機械式LSD 専用ミッションオイルが登場しましたよ~!!

その名は・・・、

BILLION OILS FF-770

この新製品は、粘度ジャンルを 75W-110 に設定した
FF/4WD/MR 機械式LSD 専用 ミッションオイル でございます。

最大の特徴は、厚く強靭な油膜により、
とてもマイルドで、コントローラブルな LSDロック を実現することです。

機械式LSDの場合、複数枚装着されているLSDディスクの間にはオイルが存在します。
そして、加速時にLSDディスク同士が押し付けられクリアランスが狭くなると、オイル内に配合されている増摩擦剤(摩擦調整剤)と呼ばれる添加剤の働きにより、LSDディスクがロックします。



よって、オイル自体の粘度が高くなると、LSDディスク間に存在する油膜が厚くなることから、増摩擦剤は徐々に効くようになり、結果、LSDのロックはマイルドになります。


また、たとえLSD の効きはじめがマイルドになっても、最終的には、増摩擦剤がシッカリ効くまで、ディスク間のクリアランスは狭くなりますので、全体的にLSDの効きが弱くなったりはしません。

そして、このマイルドなロック性能にて、LSDが唐突にロックしたり、滑ったりすることが抑制され、LSDディスク内の摩擦抵抗が均一化されることから、チャタリングの発生も大幅に抑制されます。

とまぁ~、厚く強靭な油膜は、上記のメリットを生み出すのであります。ハイ。

そして、そして、BILLION OILS FF-770 には、100%化学合成となる PAO & エステル のベースオイルを採用していますので、高温耐久性に優れており、サーキットメインの使用環境や、サーキットの連続周回、耐久レースへの使用等に対応し、高温/高負荷の状況でも、歯切れのよいシフトフィールを持続し続けます。

なお、この強力な油膜特性にて、これらの厳しい状況下での使用においても、通常のミッションオイルより、ロングライフにてご使用いただけるのもメリットのひとつです。

それでは、スペック & プライス & 用途/適合 をご紹介したいと思います!

SPEC

粘度        75W-110

40℃ 動粘度     133.7 mm²/S

100℃ 動粘度    19.29 mm²/S

粘度指数      164

API        GL-5

ベースオイル     PAO/エステル 100%化学合成油

ご注意

本製品は、粘度ジャンルが75W-110となりますので、気温の低い時期に、暖機運転をせずに走行された場合、ミッションオイルが少し温まるまで、ギアの入りが重くなる場合がございます。

アイテム & プライス

2L         13,200円(税込)

0.5L        3,520円(税込)

20L       128,700円(税込)

用途

FF 機械式 LSD 装着車の ミッションオイル

4WD 機械式LSD 装着車のミッションオイル(ミッションとデフが同室)

MR 機械式LSD 装着車のミッションオイル(ミッションとデフが同室)

適合

国際レーシングコース & ミニサーキット(連続周回メインの使用用途)

耐久レースへの使用

ちなみに、FF-730 FF-750 FF-770 のスペック比較は、以下のとおりです!

とまぁ~、以上のように、BILLION OILS FF-770 は、とっても、骨太でレーシーなSPECとなりますが、ストリートのみしか使用していない 弊社デモカー TM-SQUARE  5号車(ZC32S)に、入れてみたところ・・・、これが案外、ストリートでも、とってもイイ感じなんです!


超低温域は少し、シフトフィールは重めですが、走り始めて2~3分もすると、シフトはスムーズとなり、とにかく、LSD の効きが、強烈にマイルドになるんです。もちろん、チャタリングも皆無で、なんと言っても、油膜の厚さを感じる、歯切れのよいシフトフィールは、かなり好印象でした。

BILLION OILS FF-770 は、サーキットで、ガチガチにテストを行ってきたアイテムではありますが、ストリートのみの使用でも、この強靭な油膜は、明確な違いを感じていただけて、そして、ライフ的にも、かなりのロングライフを実現します。

ということで! 
サーキット派のみなさんはもちろん! 
ストリート派のみなさんも、ぜひ、一度お試しいただければ、嬉しいです!!

以上、BILLION OILS 広報部の田中ミノルがお伝えいたしました!

BILLION OILS FF-770  の WEBサイトは、こちらから!

    本ブログにてご紹介した製品等のお問い合わせは、こちらのフォームから!!
    (お送りいただいた内容は、本ブログには掲載されません)

    ※送信後、3営業日以内に返信が無い場合、メールアドレスの入力誤りや、送信エラー等の可能性があります。その場合は、恐れ入りますが mail@tm-square.com までご連絡をお願い致します。

    機械式LSD専用オイル
    車載動画で見る! BILLION OILS FF-730 の優位性!!

    2014年05月09日(金)

     

     

    発売以来、

    かなりの 快進撃 を 繰り広げている

    BILLION OILS FF-730 (FF 機械式 LSD 専用 ミッションオイル)

     

     

     

    11

     

     

     

     

    この ミッションオイル の特徴は、

     

     

     

    ◎ アクセル開度に応じて、リニアにLSD がロックするから、

     

    走行してすぐに、「曲がる」 を体感できる!!

     

     

    ◎ 化学合成油 だから、高温時も安定した LSD のロックが可能!!

     

     

     

     

    ◎ そして、化学合成油 なのに、チャタリング を大幅抑制!!

     

    (これ、ポイントですよね~)

     

     

    ◎ 究極の守備力で、ギア、シンクロ、ベアリング、LSDディスク を保護!!

     

     

     

     

    と、FF 機械式 LSD ユーザーに、

    とっても評判な ミッションオイル なのであります。ハイ。

     

     

     

     

     

    でね、

    先日、車載動画の整理をしていたら、

     

    驚愕の事実 を発見!!

     

     

     

     

     

    2年前の 「道場破り」 にて、

    鈴鹿ツインサーキット を走った時の動画と、

     

    今年の 「道場破り」 にて、

    鈴鹿ツインサーキット を走った動画を

     

     

    見比べてみると・・・・・・・・・・、

     

     

     

    Zコーナー の次の 左コーナーにて、

    トラクション (LSD のロック) に、大きな違いを発見したのです!

     

     

     

     

     

     

    駆動系の仕様は、

     

    2年前          今回

    LSD          TM LSD       TM LSD   (イニシャル/カム角等 まったくの同仕様)

    ミッションオイル         某社鉱物油          BILLION OILS FF-730

     

     

     

     

    となりますので、

    要するに、LSD は、まったく同じもので、

    ミッションオイル だけが違うという状況 なのであります。ハイ。

     

     

    では、その違いを まずは、動画にて 確認してみてください!

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    いかかでしょう?

     

    音質がよくないので、少々わかりにくいかも しれませんが、

    縁石を 軽く かすめた時の エンジン 音・・・・・・・、

     

     

    違いますよね!!

     

     

     

     

     

     

    2年前 の走行 (鉱物油) では、

     

    一瞬 エンジン の回転が上がっている

     

    (LSD ディスクが滑っている)

     

     

    のに対し、

     

     

    今回 の走行 (FF-730) では、

     

    しっかりと リニア に、LSD が、ロック している

     

    (LSD ディスクが滑っていない)

     

     

    といった違い、ご理解いただけたでしょうか?

     

     

     

     

     

     

    ちなみに、

     

    オイル = 潤滑

     

    というイメージが強いのですが、

    機械式 LSD 対応の ミッションオイル の場合、

    潤滑しながらも、ディスク と ディスク を しっかり グリップ させるために、

    増摩擦剤 と呼ばれる 添加剤が入っています。

     

     

     

    この 増摩擦剤 によって、

    各 LSD ディスク 間の摩擦抵抗を向上させ、

    そして、この摩擦抵抗を均一に保つことで、

    ディスクの一部だけが滑る ことを抑制し、

    安定して LSD を 効かせる ことができるのです。

     

     

     

     

    でもって!

     

    この 増摩擦剤 を 有効に活用 し、

    高温域でも ”タレる” ことなく、

    ガッツリ と、LSD ディスク を グリップ させる には、

     

    不純物が少なく、高温での安定性が高い 化学合成油 に、

    圧倒的な アドバンテージ があります。

    (これは、化学合成油の 大きな メリット なんですよね~!)

     

     

     

     

     

    でも・・・・・、化学合成油 は、

    ディスク の グリップ が 急激に立ち上がりやすく、

    チャタリング という問題を発生させます・・・・。

     

     

    この チャタリング は、

    ストリート 走行における 不快な音や振動 といった問題だけではなく、

    アクセル ON によって、LSD ディスクが、唐突に ロック することから、

    スポーツドライビング においても、コントロール が難しく、

    アンダーステア を誘発させてしまいます・・・・・・・・。

     

     

     

    ここで、鉱物油 と、化学合成油 の

    メリット/デメリット を解説しますと・・・・、

     

     

     

     

    鉱物油

     

     

    メリット   →  アクセルON による LSD の ロック が、マイルド

     

    デメリット  →  高温域では、LSD ディスク が滑りやすい (ロックが甘くなる)

     

     

     

     

     

    化学合成油

     

     

    メリット   →  高温域でも、LSD ディスク は、滑りにくい (ロックが強い)

     

    デメリット  →  アクセルON による LSD の ロック が唐突 (チャタリング の発生)

    となります。

     

     

    詳しくは、こちらを!

     

     

     

     

     

    そこで、BILLION OILS FF-730 では、

    化学合成油 でありながら、LSD の ロック がはじまる部分は マイルド に、

     

    そして、ロック した後は、強力に ディスク が、グリップ することに、

    ガッツリ と、フォーカス を合わせ、徹底的に開発を行いました。

     

     

     

     

    結果、化学合成油 の メリット である

    高温での LSD ディスク のグリップ 力 を確保した状態で、

     

    デメリット である チャタリング を 大幅に抑制した

    FF 機械式 LSD 専用 ミッションオイル が、誕生したのであります。ハイ。

     

     

     

     

     

     

    ですから、「今年の動画」 では、

    化学合成油 の メリット が際立って、

    LSD ディスク が滑ることなく、シッカリ と グリップ している という訳なのであります。

     

     

     

     

    まぁ~、動画で見れば、かなり 小さな違いかもしれませんが、

     

    縁石を軽く タッチ する この状況下で

    LSD ディスク の滑りが、発生しているか、

    それとも、まったく、発生していない かは、

     

    ドライバビリティ という観点では、大きな違いだと田中は思います。

     

     

     

     

    だって、ドライバー が、

    クルマを 曲げるために、LSD を ロック させようと

    指示 (アクセルON) を出しているのに、

     

     

     

    途中で、LSD ディスク が滑ったり・・・・・・、

    指示から、ロック までが、遅れる・・・・・・・、

     

     

    では、

    やはり、曲げるために、LSD を有効活用できない ですからね・・・・・。

     

     

     

     

     

    FF 機械式 LSD の ドラテク は、こちらを!!

     

     

     

     

     

     

    ということで、以上、

     

    車載動画で見る!

     

    BILLION OILS FF-730 の優位性!!

     

     

    のお話でした。

     

     

     

     

     

    2

     

     

     

     

     

    いやはや・・・・、

    FF 機械式 LSD の ミッションオイル は、

    やっぱ、セッティング パーツ なんですよね~。

     

     

     

     

    販売店(特約店)に関する情報は、こちら ブログ で!!

     

     

     

     

     

     

    機械式LSD専用オイル
    BILLION OILS 「FF-730」 ミッションオイルの 詳細解説!②

    2014年01月18日(土)

    billion_oils_ff73022

     

     

    さぁ~、本日は、

    BILLION OILS 「FF-730」 ミッションオイル 詳細解説!  第2回 です。

     

     

     

    今回は、スペックに関して、説明 したいと思いますが、

    その前に、「チャタリング」 に関するお話を 少々。

    化学合成油とチャタリング

     

    サーキット 走行をはじめ スポーツドライビング に 使用される エンジンオイル は、

    性能面で メリット が多い 「化学合成油」 が大多数です。

    しかし、FF の ミッションオイル では、「鉱物油」 が使用される ケース も多く、

    特に、機械式 LSD 装着車は、かなりの確率で 「鉱物油」 が使用されています。

     

    もちろん、ミッションオイル においても、 ライフ をはじめ、潤滑性能、高温安定性等、

    随所に 「化学合成油」 のメリット が存在していますが、何よりも懸念されている理由は、

    ストリート 走行にて発生する 「チャタリング音」 です。

     

    FF の場合、機械式 LSD を装着すると、両輪に強力な トラクション が与えられた状態で、

    操舵することが加わります。この状況で、LSD が ロック する時の衝撃や振動により、

    「チャタリング音」 が発生すると、ステアリングフィール は大きく悪化してしまいます。

     

    また、「チャタリング音」 = LSD の効きが唐突 ということになりますので、

    スポーツドライビングにおける コーナリング性能 も、大きくスポイルされてしまいます。

     

     

     

     

     

    ここで、ミッションオイル における 「鉱物油」 と、「化学合成油」 の一般的な、

    メリット/デメリット を整理すると、

    「鉱物油」

     

    メリット   チャタリングが発生しにくい

    LSD の ロック が スムーズ(衝撃、振動が少なく、優しく ロック がする)

    価格がリーズナブル

     

    デメリット  高温域では、粘度低下により油膜が弱くなる

    化学合成油と比較すると、ライフ が短い

    低温粘度が高く、低温時に ミッション の入りが渋い

    「化学合成油」

     

    メリット   高温域にて、鉱物油より粘度低下が少ないため、安定した油膜を維持

    鉱物油と比較するとライフ が長い。(酸化安定性に優れ、蒸発量が少ない)

    低温流動性が鉱物油より良好。(低温時に ミッション の入りが スムーズ)

     

    デメリット  チャタリングが発生しやすい

    LSD のロック が急激で、衝撃、振動が発生しやすい

    価格が鉱物油より高い

     

     

     

    といった、内容となります。

    (※上記の メリット・デメリット は、オイル の構成、粘度特性により多少変化します)

     

     

     

     

     

     

    高価な 化学合成油 を投入したら、

    「チャタリング音」 と、振動 (衝撃?) が凄くて、

    鉱物油 ベースの ミッションオイルに戻した人、

    きっと、たくさんいるように思いますね~、田中は・・・・・。

     

    (まぁ~、田中も、そのうちの ひとり ですが・・・・・笑)

     

     

     

    でも、この経験がなければ、化学合成油 による

    FF 機械式 LSD ミッションオイル の開発は 行わなかったと思います・・・。

     

     

    だって、高温耐久性に優れ、油膜も強い 化学合成油 なのに、

    この 「チャリング音」 と、「唐突な効き」 によって、

    まったく使えない のですから、やっぱ、何とかしたいですからね・・・・・。

     

     

     

     

    そして、徹底的な解析と、開発により、

    高温域でも、しっかり油膜を維持できる、化学合成油 でありながら、

    「チャタリング音」 のない、田中渾身の ミッションオイルが 誕生したのであります!!

    BILLION OILS FF-730 のスペック

     

    我々の開発は、チャタリング 発生の メカニズム を明確にすることから スタート し、

    いくつもの仮説を立て、ラボ(研究室)と、実車テスト により、これを解決できる

    ベースオイル および粘度を選定。

     

    そして、各種添加剤の種類と量をひとつひとつ トライ して、我々が目標とした

    テーマ に、合わせ込みを行いました。

     

    本来なら、我々と潤滑油の スペシャリスト により作り上げた BILLION OILS FF-730 の

    成分詳細を明記し、各成分の機能を詳しく解説したいのですが、残念ながら成分の構成は、

    製造工場との 「守秘義務」 により、すべてを公表することができません。

     

     

    よって、公表可能な部分のみ、以下に抜粋します。

    BILLION OILS FF-730 の基本性状

     

    動粘度40℃   126.4

    動粘度100℃  16.31

    粘度指数     138

    粘度      75W-90

    100% 化学合成油

    API   GL-5

    ベースオイル

     

    3種類の化学合成油を ブレンド しました。

    ひとつは、合成炭化水素油 となりますが、あとの2種類は、公表ができません。

    ※ この ベースオイル の設定が、チャタリング の抑制に、大きく関与しています。

    添加剤

     

    LSD用添加剤    摩擦係数を安定させる添加剤です。

    (温度、圧力により、大きく変化する摩擦係数を安定させる)

     

    SP パッケージ    リン、硫黄 を中心とし、極圧性の向上を メイン とした添加剤群です。

     

    MT 用 添加剤   摩擦係数安定剤 

    (低温~高温 まで、シフト の入りを変化させない)

     

    清浄分散剤     金属型および耐熱仕様の無灰型分散剤を使用しています。

    (スラッジ や、各種添加剤を均一に オイル 内に分散させます)

     

    特殊添加剤 A   金属表面に、すばやく厚い反応膜を作り潤滑。

    また、この スペース に摩擦係数を安定させる添加剤を取り込み、

    ディスク の摩擦係数を均一にし、リニア な LSD 特性を実現します。

     

     

    ※ 上記以外にも、数種類の添加剤が、使用されていますが、公表ができません。

     

     

     

     

    となります。

     

     

     

     

     

     

    本来であれば、佐藤さんが発した一言で、大きく開発が進んだ 開発秘話や、

    (マジで、中島みゆき さんの 「地上の星」 が、聞こえてきましたね~)

     

    使用した 材料の特性、機能、効能 の解説を行いたいのですが、

    莫大なコストが発生していることから、製品の構成内容に関しては、

    「極秘」 扱いとなってしまいました・・・・・・・・。

     

    すいません・・・・。

     

     

     

     

     

     

     

    でも、田中が作りたかった

    FF 機械式 LSD に完全適合した、テイストに関しては、

    きっと、みなさんなら、理解していただけると信じております。ハイ。

     

     

     

     

    そして、そして、

    FAQ 方式にて、製品の詳細をご紹介しますと・・・・・、

    特性解説(FAQ)

    ライフ はどれぐらいでしょうか?

     

    高温域でも、卓越した酸化安定性を誇る 化学合成油ベース となりますので、

    ライフサイクル は長くなります。

    弊社、開発テストにより、

    サーキット 走行(30分) × 12セッション + ストリート走行3,000km にて、

    使用油を分析しましたが、まだ、十分に使用できる状態でした(使用車両 スイフトZC31S)。

    ベースオイル に、ポリマーは含まれていますか?

     

    ノンポリマー 仕様となりますので、含まれておりません。

    注入前に、よく振る等の注意はありますか?

     

    各種添加剤の沈殿を抑制するためにも、注入前によく振ってご使用下さい。

    低温域での ギア の入りは、悪くありませんか?

     

    低温域での ギア の入りを考慮した粘度設定になっていますので、問題ありません。

    (摂氏0度 にて、確認テストを行っています)

    サーキット 等、高温域での ギア の入りは、悪くありませんか?

     

    摩擦係数安定剤の活用、また高温でも十分な粘度を保持していますので、

    サーキット での連続走行等、オイル の温度上昇により、ギア の入りが

    悪くなることはありません。

    ※ 低温から高温まで、ギアの入りが良いことも、FF-730 の大きな メリット です。

    対応できる温度は、何度ぐらいでしょうか?

     

    150℃ が、ひとつの目処となります。

    150℃ 越えると、添加剤(特に SPパッケージ )が、反応し過ぎて劣化が始まります。

    (数々の テスト 結果から、FF車両の サーキット 走行における ミッションオイル の

    温度は、通常100℃ 前後です)

    シール 性に問題はありませんか?

     

    ありません。通常の化学合成油と同じ レベル です。

    シンクロ の磨耗は、早くないですか?

     

    低温~高温まで、シンクロ(銅)を シッカリ 保護できる成分が、十分に添加

    されていますので、極圧性 耐摩耗性 ともに、優れています。

    チャタリング は、どれぐらい抑制できますか?

     

    現在、チャタリング が、

    発生していない場合  →  発生しません。

    少し発生している場合  →  程度にもよりますが、発生しないと思われます。

    発生している場合   →  少なくても、現行の50% 以下に抑制されます。

    サーキット 走行後 チャタリング が、増えませんか?

     

    サーキット 走行後、急激に チャタリング が増えるのは、オイル 本体が酸化により

    ダメージを受けるか、「せん断」 により、粘度が低くなる場合です。

    FF-730 は、強力な酸化安定性、ならびに、せん断安定性により、高温域での

    連続使用後でも、チャタリング 発生を大幅に抑制します。

     

    ※ ご使用中に、チャタリング音 が、増える場合は、交換タイミングを意味します。

    サーキット走行後 LSD の効きは、落ちませんか?

     

    LSD の効きが落ちる理由は、LSDディスク の磨耗です。

    FF-730 は、特殊添加剤の強力な反応膜で ディスク の磨耗を最小限に抑制し、

    サーキット走行後 急激な LSD の効き低下を防止します。

     

     

     

     

     

     

    いや~、壮大な 解説文 になってしまいました・・・・・・。

    (お付き合いいただいたみなさん、ありがとうございます)

     

     

     

    最後になりましたが、お値段は、

    8,500円(税抜)/2L 8,925円(税込)

     

     

    となり、在庫も すでにございます。ハイ。

     

     

     

     

     

     

    また、出荷単位も、1本より、可能ですので、

     

     

    全国の FF 機械式 LSD ユーザーのみなさん!

    弊社、代理店のみなさん!!

    そして、販売店のみなさん!!!

     

     

    どうぞ、よろしくお願いします。

     

     

     

     

     

    あっ! 今月末から、

    FR の ミッションオイル & LSDオイル の開発がスタートします!!

    (こちらも、乞うご期待です!)

     

     

     

     

     

     

     

    以上、BILLION OILS FF-730 完全解説 でした!

     

     

     

     

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    機械式LSD専用オイル
    BILLION OILS 「FF-730」 ミッションオイルの 詳細解説! ①

    2014年01月17日(金)

    billion_oils_ff73021

     

     

    BILLION OILS の詳細解説。

     

     

    記念すべき 第一弾は、

    FF 機械式 LSD 専用 ミッションオイル 「FF-730」 です。

     

     

    いや~、この ミッションオイル の開発には、

    コンセプトの段階から、ホント 多くの 時間 を費やし、

    膨大な 走行テスト を行いましたので、納得の出来上がりと なりましたよ~!

     

     

    まず、製品のアウトラインは・・・・・・、

    (以下、広告文章です)

     

     

    BILLION OILS FF-730 は、

    「曲げるために生まれた」 FF 機械式 LSD 専用 ミッションオイル です。

     

    FF 車両において、機械式 LSD を装着する最大のメリットは、一番曲がって欲しい

    部分である コーナー の クリッピングポイント 周辺で、LSDを リニア に ロック させ、

    アンダーステア を抑制することです。

     

    この LSD の ロック を、いかに ドライバー が、簡単に コントロール できるか、

    そして、温度が上昇しても、この LSD の ロック に変化が生じないかを徹底的に

    追求して誕生した ミッションオイル です。

     

     

    FF 機械式 LSD専用 ミッションオイル を開発するにあたり、

    我々が目標としたテーマは、

     

     

    ① 曲がるために必要な LSD の ロック を リニアにコントロール できること

    ② サーキット の連続走行において、効きが変化しないこと

    ③ ストリート 走行にて、「チャタリング」 が発生しない 化学合成油 であること

    ④ 継続的な使用にて、新油の性能が長期間継続すること(ロングライフ)

    ⑤ ギヤ、シンクロ、ベアリング、ディスク 等の構成部品を シッカリ 守れること

    以上の5つです。

     

    BILLION OILS FF-730 は、上記の ニーズ に完全対応させるため

    潤滑油の スペシャリスト の手により、「コスト度外視」 という環境下にて

    製造された FF 機械式 LSD 専用 ミッションオイル です。

     

    リニア な ロック により、コーナー での アンダーステア を抑制し、ステアフィール

    を大きく スポイル する チャタリング も防止。そして、高温耐久性にも優れる

    すべての FF 機械式 LSD に適合する100%化学合成 の ミッションオイル です。

     

    ※ ミッドシップ 車両の 械式 LSD にも適合します。

    ※ ベベルギア使用の車両にも適合します。

     

     

    といった感じにリます。

     

     

     

    もちろん、FF-730 は、スイフト限定 ではなく、

    FF 機械式 LSD 装着車 であれば、すべての車両に適合します。

    (だって、内部構造は、同じですからね・・・!)

     

     

    では、ドラテク を用いて、

    この ミッションオイル を 詳しく解説しますと・・・・・、

     

     

     

    FF 機械式 LSD ドラテク

    ドラテク 的に、FF 機械式 LSD は、 「トラクションパーツ」 というより、

    「曲げるために必要な コーナリングパーツ」 です。

     

    減速を伴う コーナー では、止まる ブレーキ (減速区間) から、ブレーキ を

    リリース しながら コーナー に進入し、旋回 (コーナリング) を行います。

     

    もちろん、この進入区間では、LSD は、さほど強く効いておらず、

    左右の タイヤ に回転差が発生している状況です(1way / 1.5way の場合)。

     

    そして、クリッピングポイント 付近にて、ほんの少し アクセル に足が乗った

    瞬間から、LSD は、徐々に ロック (左右の回転差がなくなる状態) をはじめます。

     

    この ロック がはじまってから、完全に ロック するまでの間に、どのように ロック

    していくかにより、クリッピングポイント 付近にて、曲がるか、曲がらないかが決まります。

    (セットアップ された LSDでは、この ロック により大きく アンダーステア が抑制されます)

     

     

     

    では、どのように ロック する LSD が、一番、曲がってくれるのでしょうか?

     

     

     

    それは、アクセル に足を乗せた瞬間、「ガツン」 と ロック するのではなく、

    優しく ロック がはじまり、その後は、アクセル 開度に応じて LSD の ロック 率が

    リニア に反応してくれることが理想です。また、ドライバー が、アクセル を踏む量で、

    ロック 率を コントロール できると、LSD は、FF 車両の コーナリング にとって、

    大きな武器となるのです。

     

     

    もちろん、アクセル に足を乗せた瞬間、急激に ロック したり、アクセル を少し

    踏み込んだ瞬間に、唐突に ロック するようでは、なかなか 「曲げる武器」 として、

    LSD が活用できず、この ピーキー な特性は、アンダーステア を誘発する結果と

    なってします。

     

     

    反対に、ロック が マイルド 過ぎる場合や、ロック した後に、エンジンパワー や

    タイヤ の グリップ に負けて、LSD の ディスク が滑る場合も、曲がる道具としては

    活用できません。

     

     

     

     

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    また、この完全に ロック するまでの間に、どのように ロック していくか?

     

    というのは、機械式 LSD の セットアップ (イニシャルトルク & カム角) と、

    アクセル 開度により、決まる部分です。しかし、ミッションオイル の特性

    によっても、急激に ロック する タイプ もあれば、マイルド に ロック する

    タイプ も、そして リニア に ロック する タイプ もあるのです。

     

     

    リニア に LSD を ロック させるには、アクセル により、LSD 内の ディスク が

    徐々に押し付けられる状況下で、各々の ディスク が、同じ摩擦抵抗になることが、

    とても重要です。そして、そのためには、LSD 内の ディスク が、均一に潤滑され、

    摩擦抵抗がそろっている状況だからこそ、アクセル 開度によって リニア に

    LSD の ロック 率が反応するのです。

     

     

    このように、機械式LSD にとって、ミッションオイル の特性は、ドラテク 的にも、

    とても重要な役割を担っているのです。

     

     

    いや~、とっても深いですが、ご理解いただけましたでしょうか?

     

    要するに、FF 機械式 LSD にとって、ロックが はじまる部分 で、

    曲がるか、曲がらないか が、決まるといっても、過言ではなく、

    BILLION OILS 「FF-730」 は、

    この部分のコントロール性を 何よりも優先した 仕様となっているのです。

     

     

    だって、FF ドラテクの 「キモ中のキモ」 ですからね~。

     

     

    と、言葉で書くのはカンタンですが、

     

    ここまで、的を絞って、

    ドラテクに直結する ミッションオイル を 妥協することなく作るには、

    ベースオイルのこと

    添加剤のこと、

    チャタリングが発生する原因のこと、

    温度による油膜の変化のこと、

    ディスクの摩擦抵抗の均一化のこと 等々、

    勉強し、テストし、ひとつひとつ 実証したわけですから、

    開発は本当に大変でした・・・・・・・・・。

     

     

    また、FF-730 の開発には、

    たくさんのみなさんにも、開発のお手伝いを お願いしました。

     

    この場をお借りしまして、お礼申し上げます。

    ありがとうございました!!

    では、次回は、

    BILLION OILS 「FF-730」 の スペックに関して、説明しますね!!

     

     

     

    つづく!