さぁ~、今日は、美浜サーキット のドラテク編です。
(美浜フリークのみなさん お待たせいたしました!)
で、美浜サーキット のコース図は、こんな感じとなり、
① コーナー が、一番 標高が高く、
④/⑤ コーナー が、一番 標高が低くなっています。
よって、コース全体が、スロープ状になっていることから、
上りと下りが混在した、
とっても、奥の深~い サーキットなのであります。ハイ。
オマケに、コーナーは、素晴らしいぐらい? タイト!!
グルグルと回り込んでいるため、
ビギナーでも、安心して走れる反面、
ドラテク的には、かなり難易度の高いサーキットなのであります。
ということで、今回は、
ビギナー と、エキスパート 両方の方に楽しんでいただけるよう
工夫を凝らしてみました!
(ビギナー = はじめて美浜サーキットを走る人 という解釈です)
では、はじめましょう!
まず、1コーナーの攻略の前に、
美浜サーキットでは、ストレートをどのように走るかが、大切だったりします。
最終コーナーを縁石いっぱいに立ち上がり、
ラインを右から左(ピットウォール側)に変更。
(2 → 3速にシフトアップ)
ピットウォールに沿うように走り、
① 1コーナーの一番アウト側にアプローチします。
このラインだと、距離的には不利ですが、
なんと言っても、1コーナーはタイトなので、
少しでも、R を大きく取りたいので、このラインが有効かと。
で、フルブレーキ & 3 → 2 とシフトダウン。
(と、ここまでは、ビギナーも、エキスパートも、同じです)
では、まず、① 1コーナー の攻略
ビギナーの場合は、
「シッカリ止めて、確実にクリップを取ること」
これだけに集中してください。
また、イン側の縁石のもっとイン側は、
縁石がかなり高くなっており、
ここに、タイヤが引っかかるとクルマにダメージが及びますので、
ご注意を!
出口の縁石は、複雑な形状となっていますので、
形状が、把握できるまで、ガッツリ 縁石に立ち上がるラインは、
使用しないほうが良いと思います。
そして、エキスパートの場合、
美浜サーキット ひとつ目のトラップが、このコーナーに・・・・。
そのトラップとは、
止まるブレーキングを終えて、
曲がるブレーキング切り替え、ステアリングを切りはじめると、
ちょうどその部分から、路面が、下っているんですよね~。
で、この手のコーナーって、必ず、オーバースピードになりやすい・・・。
もし、1コーナー クリップ手前で、
スピードが落ちず、ブレーキングが、あまり緩まない状況で、
ガッツリステアリングを切っているなら・・・・・・・、
コースのトラップに、まんまと、やられちゃっています・・・。
ですから、飛び込みはするものの
早めに、止まるブレーキ から、曲がるブレーキ に切り替えて、
必ず、しっかり、イン側の縁石(低い部分)は、タッチして下さい。
で、縁石が継ぎ足してある部分を含めて、
アウトいっぱいに、立ち上がります。
① 1コーナーのキモは、オーバースピードで進入し、
後手後手になるのではなく、
いかに、早くアクセルが踏めるかがポイントです。
(通称 早寝早起き作戦)
そして、エキスパートは、2速全開にて、
ビギナーは、気持ちの余裕と相談しながら、
急激な下りの右コーナーをクリアーします。
② コーナーは、ブレーキング区間が、
かなりの下り坂となっていますので、
田中ミノル式 下りブレーキングの鉄則でもある、
「ブレーキは、強く踏まない!」 ことが重要です。
ここの ブレーキで、やっちゃ、いけないことは、
① ブレーキ開始
② 路面が下っているため、想像よりブレーキが効かない!
③ ドントン 踏力が上がる
④ かなり強い踏力の状態で、ターンインスタート
これでは、アンダーステアの嵐が待っているだけですよね。
そこで、田中ミノル式 ビギナー編は、
① ブレーキ開始 (下り坂を考慮して、少し早めに、ブレーキ開始)
② ブレーキを強く踏まない!
③ スピードが、想像より落ちないときは、早めにターンイン開始
④ ブレーキリリースをうまく利用してクリップに
そして、田中ミノル式 エキスパート編は、
① ブレーキ開始 (決して、ブレーキ開始のポイントは、手前にしない)
② 強く踏んでも、どーせ、思うようには、止まらないと割り切る (笑)
③ 「ツー」 といった感じの踏力の弱いブレーキを使用する
④ クリッピングまでに、減速するつもりで、弱いブレーキのまま ステアリングを切る
エキスパート限定だとは思いますが、
これが、できるようになれば、かなりの武器になりますよ~。
少しでも、② コーナーへ進入する とき、
「強いブレーキを踏まない」 ということを 頭の片隅に入れておいて下さい。
以下は、ビギナー/エキスパート 共通
で、弱~い ブレーキで、ターンインが始まれば、
あとは、どんどんステアリングを切り込んでいきます。
おそらく、このコーナーが、一番ステアリングを切るコーナーだと思います。
ここで、重要なことは、絶対に、イン側縁石の上から、離れないことです。
そうです、ここは、最短距離 が、かなり効くコーナーなのであります。
イメージ的に、クリップに付いたら、
右タイヤは、ずっと、縁石の上 ぐらい、徹底的にイン側縁石の上を走ります。
多少、アクセルを踏むのが遅くなっても、
アクセルを踏む量が少なかっても、右タイヤは、縁石の上です。
そして、③ フェニックスコーナー に向かいます。
このコーナーの出口からは、下りのストレートになっているため
なんとしても、早くアクセルを踏みたいところですが、
このコーナーも、かなり、回り込んでます・・・・・・・。
まず、ビギナー編は、
このコーナー、どうしても、視線が近くなりがちですので、
近くの縁石を凝視するのではなく、
意識的に、視線を少しだけ、遠くにします。
すると、まわりの景色から、どこからアクセルを踏んだら良いか
わかるようになりますので、その感覚を信じて、アクセルを徐々に
開いていきます。
で、エキスパート編は、
イメージで、伝えると、
② コーナーの出口と、③ コーナーを最短で結んだラインで進入し、
クリップを取りに行くのですが、少しでも、この部分で、向きを変えたい・・・・・。
(② コーナー出口で、アクセルをいっぱい踏むと、後手後手になり、
この部分が、もっと厳しい状況になります・・・・・・)
だから、アクセルOFF & 軽いブレーキングで、
ひたすらリアの荷重が抜けて、クルマが曲がり出すまで、待ちます。
この 「待ち」 ができず、
少しでも、アクセルに足を乗せてしまうと、
またまた、ここから、アンダーステア の嵐 となってしまします。
ですから、ジックリ待てるように、ある程度の
スピードで、進入しておくことも、重要だったりします。
で、リアがうまく回り込んでくれれば、
LSD を活用して、「クルッ」 と曲がります。
この LSD を最大限に活用するには、
少々、トレーニングが必要です。
よく、LSD は、トラクションの強さがメリット と、思っている人がいますが、
LSD 最大のメリットは、アクセルOFF から、ほんの少しだけ、
アクセルを開けたとき(感覚的に5%~30% のアクセル開度)、
LSD のロックが始まるのですが、この部分を有効に使うと、
「クルッ」 と曲がるんですね~。
ですから、
田中にとって、LSD は、トラクションパーツ ではなく、
この ロックの仕方により、曲がるか曲がらないかが決まる
コーナリングパーツであり、どれだけ、アンダーを抑制できるかが、
LSD のセットアップで、決まってくると思います。
で、うまく LSD を活用して、クルマが曲がり出せば、
あとは、どんどん アクセルを開き、アウト縁石 いっぱいに立ち上がります。
あとは、下りのストレートを、2 → 3速にシフトアップしながら、全開です。
そして、お次の ④ コーナーは、
またまた、ブレーキング区間が、かなり下り坂になっています。
ですから、ブレーキは、強く踏まずに、3 → 2速にシフトダウン。
また、このコーナーの進入部分は、
アウト側が、かなり広くなっていますが、
左側縁石から、真っ直ぐなラインで進入します。
(ビギナー/エキスパート共通)
このコーナーのビギナー編は、
イン側縁石に沿うラインが、かなり複雑な、形状となっていますので、
どこにクリップすればよいかを確認し、
その位置関係がわかってから、スピードを上げてください。
もし、イン側縁石にタッチすれば、クルマは大きくジャンプし、
アウト側に飛ばされますので、ご注意を!
また、コーナー出口は、かなりコース幅が広いので、
スペースと相談しながら、徐々にアクセルを開く量とタイミングを調整してださい。
エキスパート編は、
とにかく、ブレーキを強く踏まないことが重要で、
イメージ的には、フロントスプリングを
いかに縮めない状態で、アプローチできるかどうかが、ポイントです。
このコーナー、ギャップがかなり強いので、
フロントスプリングを ブレーキにより、ガッツリ縮めた状態で進入すると、
コーナーの中で、スプリングが縮んでくれず、
タイヤのたわみ のみで、ギャップと対決することになってします・・・・・。
このギャップとの対決に、少しでも、サスペンションが対応して欲しいので、
ストロークできる余裕を残してあげることが、とっても重要なのであります。
そして、クリップする近辺で、もうひとつ、ポイントがあります。
それは、少しだけ アクセルを踏むということです。
曲がってから、一気にアクセルを踏むのではなく、
曲がりかけている時に、少しだけ アクセルを踏むのです。
このことにより、
LSD 効果 が生まれ、より、クルマが曲がることと、
ギャップで跳ねているクルマの挙動を落ち着かせ、
出口のトラクションを有効に伝えること、これら、両方のメリットが発生するからです。
イメージ的に、クリップ近辺で、アクセル 10% ON
その状態を 1~2秒 キープしたのち 徐々にアクセルは開いていくパターンが、◎ です。
また、出口アウト側は、縁石まで行ってもよいのですが、
もし、縁石まで行かなくても曲がるなら、無理にアウトに出る必要はありません。
なぜなら、④ コーナー 立ち上がりのアウト側は、かなり広く、
外に出れば出るほど、走行距離が伸びてしまうからです。
出口スピードを優先して、外まで行くか、
距離を優先して、少しスペースを残すか・・・・・・。
これは、車種、セットアップによっても違ってくると思いますので、
両方やってみて、速いほうをチョイスしてください。
そして、2速のまま、⑤ コーナーに向かうのですが、
④ コーナーと、⑤ コーナーをつなぐ 部分に、
タイムアップの秘密があったりします。
④ コーナーのアウトに立ち上がって、真っ直ぐ行くと、
⑤ コーナーのアウト側からアプローチできるのですが、
この部分、かなりコース幅があるんです。
ですから、セオリーどおりのラインだと、距離的に損しちゃうんですよね~。
だから、④ コーナーを立ち上がったら、
⑤ コーナーのインをめがけて、ナナメに、この短い直線を走ります。
なんだか、それじゃ、⑤ コーナーが、アウトからアプローチできない・・・・・、
という意見も聞こえてきそうですが、
⑤ コーナー は、180度 ターン ですので、
ライン的なメリットは、さほど大きくないのです。
それより、距離が効きます! (ロガーでバッチリ確認しました!!)
また、コーナーに入ってからのポイントも、
このコーナーは、ビギナー/エキスパート共通となり、
ナナメに取ったラインから、ブレーキを残してコーナーに進入。
あとは、ひたすらイン側ギリギリを旋回します。
ただ、このコーナー イン側縁石 の後半部分は、
意地悪なことに、わざと乗れないように、ギャップが作ってあります。
だから、相当スプリングレートが低くない限り、乗ることができません。
ですから、前半部分はガッツリ縁石の上を走り、
後半部分は、縁石に近い部分を走ります。
で、間違っても、立ち上がりで、アウトに膨れることなく、
ずっとイン側を走り、⑥ 最終コーナーに向かいます。
(このコーナーはドラテク以上に、いかにクルマが曲がるかが重要です)
そして、最後の難関 ⑥ 最終コーナー は、
ド・アウトからアプローチします。
まず、ビギナー編は、
イン側縁石をどのようにクリップするかが、ポイントです。
この縁石、後半部分は、ガッツリ乗っても問題ありません。
でも、前半部分の縁石から内側は、
かなり、土が掘れていますので、
もし、この部分に、左フロントタイヤを落としてしまうと、ダメージを受けてしまいます。
ですから、シッカリと、どこが掘れていて、どの部分なら、乗ってもよいかを
十分に学習してから、縁石を利用して下さいね。
また、立ち上がりアウト側の縁石も使用できますが、
縁石の真横に、クラッシュパッドがありますので、
縁石に沿って立ち上がってきたときは、使用しても問題ありませんが、
クラッシュパッドに向かって立ち上がってくるよなラインの時は、
要注意です。
ステアリングをたくさん切って、大きなスキールとともに、縁石に乗れば、
かなりデンジャーですので、ご注意を!
そして、エキスパート編は、
コーナーに進入する スピードコントロールが、カギですね~。
ここは、上りのコーナーですので、
進入スピードが低いと、イン側縁石手前で、クルマは曲がってくれず、
少しでも高いと、イン側縁石すら、タッチができません・・・・・。
オマケに、⑤コーナーから、すごく短い直線部分にて、
荷重を、左から右に入れ替えて、
上り坂でブレーキをかけて、慌しくコーナーに進入するわけですから、
スピードコントロール が、ホント難しいです。
おそらく、ちょうど良いスピードは、ピンポイントとなると思いますので、
そのスピードに、いかにコントロールできるかが、キモですね。
また、イン側縁石に関しては、やはり使用したほうが、
ラインに自由度が出るように思いますので、積極的に使用。
そして、もうひとつ重要なポイントは、アクセルONのタイミングです。
なんと言っても、このコースのストレートは、かなりの上り坂ですから、
1mでも、50cm でも、アクセルを踏むタイミングを早めたいです。
この手の上りコーナーでは、
アクセルが全開になるタイミングより、
アクセルを踏みはじめるタイミングの方が重要です。
なぜなら、
少しでも、早くアクセルが踏めれば、
その分、コーナーのボトムスピード(最低車速)を
上げることができるからです。
たとえば、40km/hまで、ボトムスピードを落として、すぐ全開にするより、
45km/hから、ハーフスロットル → 全開 にした方が、
上り坂では、圧倒的に有利となります。
だって、自転車で上り坂を登る時、
上り坂の手前のスピードって、とっても重要でしょ??
いや~、今回も、マニアックになってしましましたね・・・・・・・。
では、田中の BEST 46秒2 の車載動画をどうぞ!!
(最後の3速シフトに、執着心が・・・・・・笑)
以上、
2013 「道場破り」 in 美浜サーキット ドラテク編 でした!