BILLION OILS 「FF-730」 ミッションオイルの 詳細解説!②

2014年01月18日(土)

billion_oils_ff73022

 

 

さぁ~、本日は、

BILLION OILS 「FF-730」 ミッションオイル 詳細解説!  第2回 です。

 

 

 

今回は、スペックに関して、説明 したいと思いますが、

その前に、「チャタリング」 に関するお話を 少々。

化学合成油とチャタリング

 

サーキット 走行をはじめ スポーツドライビング に 使用される エンジンオイル は、

性能面で メリット が多い 「化学合成油」 が大多数です。

しかし、FF の ミッションオイル では、「鉱物油」 が使用される ケース も多く、

特に、機械式 LSD 装着車は、かなりの確率で 「鉱物油」 が使用されています。

 

もちろん、ミッションオイル においても、 ライフ をはじめ、潤滑性能、高温安定性等、

随所に 「化学合成油」 のメリット が存在していますが、何よりも懸念されている理由は、

ストリート 走行にて発生する 「チャタリング音」 です。

 

FF の場合、機械式 LSD を装着すると、両輪に強力な トラクション が与えられた状態で、

操舵することが加わります。この状況で、LSD が ロック する時の衝撃や振動により、

「チャタリング音」 が発生すると、ステアリングフィール は大きく悪化してしまいます。

 

また、「チャタリング音」 = LSD の効きが唐突 ということになりますので、

スポーツドライビングにおける コーナリング性能 も、大きくスポイルされてしまいます。

 

 

 

 

 

ここで、ミッションオイル における 「鉱物油」 と、「化学合成油」 の一般的な、

メリット/デメリット を整理すると、

「鉱物油」

 

メリット   チャタリングが発生しにくい

LSD の ロック が スムーズ(衝撃、振動が少なく、優しく ロック がする)

価格がリーズナブル

 

デメリット  高温域では、粘度低下により油膜が弱くなる

化学合成油と比較すると、ライフ が短い

低温粘度が高く、低温時に ミッション の入りが渋い

「化学合成油」

 

メリット   高温域にて、鉱物油より粘度低下が少ないため、安定した油膜を維持

鉱物油と比較するとライフ が長い。(酸化安定性に優れ、蒸発量が少ない)

低温流動性が鉱物油より良好。(低温時に ミッション の入りが スムーズ)

 

デメリット  チャタリングが発生しやすい

LSD のロック が急激で、衝撃、振動が発生しやすい

価格が鉱物油より高い

 

 

 

といった、内容となります。

(※上記の メリット・デメリット は、オイル の構成、粘度特性により多少変化します)

 

 

 

 

 

 

高価な 化学合成油 を投入したら、

「チャタリング音」 と、振動 (衝撃?) が凄くて、

鉱物油 ベースの ミッションオイルに戻した人、

きっと、たくさんいるように思いますね~、田中は・・・・・。

 

(まぁ~、田中も、そのうちの ひとり ですが・・・・・笑)

 

 

 

でも、この経験がなければ、化学合成油 による

FF 機械式 LSD ミッションオイル の開発は 行わなかったと思います・・・。

 

 

だって、高温耐久性に優れ、油膜も強い 化学合成油 なのに、

この 「チャリング音」 と、「唐突な効き」 によって、

まったく使えない のですから、やっぱ、何とかしたいですからね・・・・・。

 

 

 

 

そして、徹底的な解析と、開発により、

高温域でも、しっかり油膜を維持できる、化学合成油 でありながら、

「チャタリング音」 のない、田中渾身の ミッションオイルが 誕生したのであります!!

BILLION OILS FF-730 のスペック

 

我々の開発は、チャタリング 発生の メカニズム を明確にすることから スタート し、

いくつもの仮説を立て、ラボ(研究室)と、実車テスト により、これを解決できる

ベースオイル および粘度を選定。

 

そして、各種添加剤の種類と量をひとつひとつ トライ して、我々が目標とした

テーマ に、合わせ込みを行いました。

 

本来なら、我々と潤滑油の スペシャリスト により作り上げた BILLION OILS FF-730 の

成分詳細を明記し、各成分の機能を詳しく解説したいのですが、残念ながら成分の構成は、

製造工場との 「守秘義務」 により、すべてを公表することができません。

 

 

よって、公表可能な部分のみ、以下に抜粋します。

BILLION OILS FF-730 の基本性状

 

動粘度40℃   126.4

動粘度100℃  16.31

粘度指数     138

粘度      75W-90

100% 化学合成油

API   GL-5

ベースオイル

 

3種類の化学合成油を ブレンド しました。

ひとつは、合成炭化水素油 となりますが、あとの2種類は、公表ができません。

※ この ベースオイル の設定が、チャタリング の抑制に、大きく関与しています。

添加剤

 

LSD用添加剤    摩擦係数を安定させる添加剤です。

(温度、圧力により、大きく変化する摩擦係数を安定させる)

 

SP パッケージ    リン、硫黄 を中心とし、極圧性の向上を メイン とした添加剤群です。

 

MT 用 添加剤   摩擦係数安定剤 

(低温~高温 まで、シフト の入りを変化させない)

 

清浄分散剤     金属型および耐熱仕様の無灰型分散剤を使用しています。

(スラッジ や、各種添加剤を均一に オイル 内に分散させます)

 

特殊添加剤 A   金属表面に、すばやく厚い反応膜を作り潤滑。

また、この スペース に摩擦係数を安定させる添加剤を取り込み、

ディスク の摩擦係数を均一にし、リニア な LSD 特性を実現します。

 

 

※ 上記以外にも、数種類の添加剤が、使用されていますが、公表ができません。

 

 

 

 

となります。

 

 

 

 

 

 

本来であれば、佐藤さんが発した一言で、大きく開発が進んだ 開発秘話や、

(マジで、中島みゆき さんの 「地上の星」 が、聞こえてきましたね~)

 

使用した 材料の特性、機能、効能 の解説を行いたいのですが、

莫大なコストが発生していることから、製品の構成内容に関しては、

「極秘」 扱いとなってしまいました・・・・・・・・。

 

すいません・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

でも、田中が作りたかった

FF 機械式 LSD に完全適合した、テイストに関しては、

きっと、みなさんなら、理解していただけると信じております。ハイ。

 

 

 

 

そして、そして、

FAQ 方式にて、製品の詳細をご紹介しますと・・・・・、

特性解説(FAQ)

ライフ はどれぐらいでしょうか?

 

高温域でも、卓越した酸化安定性を誇る 化学合成油ベース となりますので、

ライフサイクル は長くなります。

弊社、開発テストにより、

サーキット 走行(30分) × 12セッション + ストリート走行3,000km にて、

使用油を分析しましたが、まだ、十分に使用できる状態でした(使用車両 スイフトZC31S)。

ベースオイル に、ポリマーは含まれていますか?

 

ノンポリマー 仕様となりますので、含まれておりません。

注入前に、よく振る等の注意はありますか?

 

各種添加剤の沈殿を抑制するためにも、注入前によく振ってご使用下さい。

低温域での ギア の入りは、悪くありませんか?

 

低温域での ギア の入りを考慮した粘度設定になっていますので、問題ありません。

(摂氏0度 にて、確認テストを行っています)

サーキット 等、高温域での ギア の入りは、悪くありませんか?

 

摩擦係数安定剤の活用、また高温でも十分な粘度を保持していますので、

サーキット での連続走行等、オイル の温度上昇により、ギア の入りが

悪くなることはありません。

※ 低温から高温まで、ギアの入りが良いことも、FF-730 の大きな メリット です。

対応できる温度は、何度ぐらいでしょうか?

 

150℃ が、ひとつの目処となります。

150℃ 越えると、添加剤(特に SPパッケージ )が、反応し過ぎて劣化が始まります。

(数々の テスト 結果から、FF車両の サーキット 走行における ミッションオイル の

温度は、通常100℃ 前後です)

シール 性に問題はありませんか?

 

ありません。通常の化学合成油と同じ レベル です。

シンクロ の磨耗は、早くないですか?

 

低温~高温まで、シンクロ(銅)を シッカリ 保護できる成分が、十分に添加

されていますので、極圧性 耐摩耗性 ともに、優れています。

チャタリング は、どれぐらい抑制できますか?

 

現在、チャタリング が、

発生していない場合  →  発生しません。

少し発生している場合  →  程度にもよりますが、発生しないと思われます。

発生している場合   →  少なくても、現行の50% 以下に抑制されます。

サーキット 走行後 チャタリング が、増えませんか?

 

サーキット 走行後、急激に チャタリング が増えるのは、オイル 本体が酸化により

ダメージを受けるか、「せん断」 により、粘度が低くなる場合です。

FF-730 は、強力な酸化安定性、ならびに、せん断安定性により、高温域での

連続使用後でも、チャタリング 発生を大幅に抑制します。

 

※ ご使用中に、チャタリング音 が、増える場合は、交換タイミングを意味します。

サーキット走行後 LSD の効きは、落ちませんか?

 

LSD の効きが落ちる理由は、LSDディスク の磨耗です。

FF-730 は、特殊添加剤の強力な反応膜で ディスク の磨耗を最小限に抑制し、

サーキット走行後 急激な LSD の効き低下を防止します。

 

 

 

 

 

 

いや~、壮大な 解説文 になってしまいました・・・・・・。

(お付き合いいただいたみなさん、ありがとうございます)

 

 

 

最後になりましたが、お値段は、

8,500円(税抜)/2L 8,925円(税込)

 

 

となり、在庫も すでにございます。ハイ。

 

 

 

 

 

 

また、出荷単位も、1本より、可能ですので、

 

 

全国の FF 機械式 LSD ユーザーのみなさん!

弊社、代理店のみなさん!!

そして、販売店のみなさん!!!

 

 

どうぞ、よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

あっ! 今月末から、

FR の ミッションオイル & LSDオイル の開発がスタートします!!

(こちらも、乞うご期待です!)

 

 

 

 

 

 

 

以上、BILLION OILS FF-730 完全解説 でした!

 

 

 

 

12