TM-SQUARE
フロント バンパーの形状

2008年08月09日(土)

やっぱ、人生も恋愛も出会いって、大切ですよね。
じつは、ダウンフォースにも出会いはとっても大切なのです。
ここで言う出会いとは、空気との出会いですので、フロントバンパー部の形状は、
とても重要だということです(強引って言わない!)。

 

 

まず、有効なダウンフォースを発生できる、ボディ下面にはできるだけ整流された空気を、
速度の速い状態で取り込みたい。そのためには、ボディ前面に当たった乱流が下面に入り込まないように、
バンパーの先端はちょっと飛び出した形状が望ましくなります。
また、この部分が飛び出すことで、ダウンフォースの発生源である、アンダーパネルが前後方向に長くなる
こともメリットとなります。

 

 

また、フロントコーナー部の形状は、最先端のノウハウがたくさん投入されています。
たとえば、上記写真の開口部、右側の形状は、通常の形状とは違い、逆Rになっています。

通称、工藤静香 形状!(だれだ、古いって言ったヤツ)。

これは、フロントコーナーに当たった空気を、勢い良く外側に向けるための工夫です。
ここで、空気を外側に角度をつけた状態で排出できると、あら不思議、フロントタイヤハウスの空気を
引き出してくれるのです。

 

 

まぁ、このあたりのことは、WEBサイト内にもバッチリ書くと思いますので、解説は乞うご期待ということで。

しかし、この形状を実現するには、大きな問題があります。
それは、バンパー本体とアンダー部を2分割で作るしか方法がないことです。
当然GTカーでは2分割で作っていますが、コストは無視ですよね・・、競技車輌ですから。
でも、2分割にすれば、バンパーを2つ作るのと同じコストが、型代にも製品コストにもかかってくるのです。
でも、こんな形状のものを1つの型から造るのは不可能だし・・・・・。

このフロントバンパーを市販するにあたって、本当にコストのことは考えました。
でもね、やっぱりここで妥協したら、面白いものなんて作れないと思うんですよ。
どーせ、趣味ではじめたプロジェクトだし、田中の考える面白さに共感してくれる人だけが買ってくれると
思いますので、思い切って2分割にしてみました。

そうだ、2分割だからこそのメリットもありますよ。
それは、アンダー部を破損した時、バンパー本体は生き残っていたら、パーツとしてアンダー部だけが買える!
ま、たいしたメリットじゃないかも知れませんが・・・。

 

巨大?なアンダーパネル部!

巨大?なアンダーパネル部!

なんと、アンダーパネルには溝加工まで!!

なんと、アンダーパネルには溝加工まで!!