BILLION
BILLION スーパーブレーキフルード Class6 新登場!

2018年08月29日(水)

いや~、待望の新商品でございます!

今回の新商品は、まさに、イ・マ・ド・キ のクルマに対応するために、
作られた、新世代の ブレーキフルードなのであります!!

また、日本国内では、この規格 (Class6 フルード) の商品化は、
なんと! 「BILLION が初めて!」 なのであります。

それでは、早速、 「BILLION スーパーブレーキフルード Class6」
を ガッツリ と解説したいと思います!!


まずは、Class6 とは・・・・・・・、

ブレーキフルードの国際規格である 「Class6」 とは、
2005年に改訂された、ISO 4925:2005 に基づく新しい規格となり、
ヨーロッパではすでに、「Class6」 規格に適合するブレーキフルードが、
数多くの自動車メーカーにて採用されています。

そうです、ヨーロッパでは、すでに、かなりメジャーな規格なのであります!!

ちなみに、DOT規格 では、DOT4  DOT5.1 
ISO規格は、Class4 Class5-1 という呼び名になります。

※ DOT5 は、シリコン系ブレーキフルードの規格となり、
グリコール系では、DOT5.1 (Class5-1) という表記となります。

「Class6」 規格、最大の特徴は、低温時のフルード粘度を
大幅に低粘度化させることで、圧力伝達スピードを向上させ、
横滑り防止装置 (VSC や、ESP) と呼ばれる車両安定制御システムを
フルードの温度が低い状況でも、より的確に作動させることです。

このシステムは、各センサーからの情報にて横滑り等を感知し、
ブレーキ&スロットルの制御にて、車両の不安定な挙動を抑制。

特にブレーキに関しては、4輪に個別の制動力を与え車両の姿勢を
コントロールするため、非常に細かく、そして素早くブレーキ液圧を
変動させる必要があります。

このとき、重要となるのが、
ブレーキフルードによる圧力伝達のスピードです。

なぜなら、システムから発生したブレーキ液圧の変動を
リアルタイムでブレーキキャリパーに伝えられてこそ、
制御システムが有効に機能するからです。

そこで、制御システムが意図する精度を実現するため、
ブレーキフルードを低粘度化させて、圧力伝達のスピードを向上させる
ことを目的に誕生したのが、「Class6」 という新しい規格となります。

「Class6」 の沸点性能 

各規格の沸点、ならびに動粘度は以下のとおりです。

 

まず、動粘度の規格 (−40 ℃) に関しては、Class4/5-1 に対して
新規格である 「Class6」 の方が、より低粘度となることから、
車両安定制御システムの作動にアドバンテージがあります。

しかし、沸点性能に関しては、新規格である 「Class6」 より、
Class5-1 (DOT5.1) の方が少し高沸点の規格となります。

この理由は、ブレーキフルードの沸点性能を向上させるために、
ブレーキフルードに使用されるグリコールエーテル類の溶剤を
「エステル結合」させるという手法を用いるのですが、
この「エステル結合」により、フルードの粘度が高くなってしまうからです。

要するに、低粘度化と高沸点化 という性能は、相反する特性となり、
沸点性能以上に、低粘度特性であることを優先したのが、
「Class6」 規格となります。

最大のメリットは、制御システムの介入をマイルドにすること!

高粘度タイプのブレーキフルードは、高沸点であるということ、
そして、動粘度が高いことから、ブレーキペダルの剛性感が
向上するメリットがあります。

また、車両安定制御システムが介入しない車両、
スポーツモード等で制御システムがカットできる車両に関しては、
圧力伝達のスピードが遅いことで、ブレーキング中の
液圧変動が少なくなり、コントロール性が向上する (スムーシング効果)
というメリットもあります。

しかし、高粘度タイプのブレーキフルードを低温で使用することとなる
寒冷地、降雪地域や、スポーツ走行において、
車両安定制御システムがカットできない車両に使用すると、
制御システムに、ブレーキフルードの圧力伝達スピードが追いつかない
という状況が発生します。

結果、制御の介入は増加し、より強く、より唐突になることから
不安定な挙動を発生させてしまいます。

対して、低粘度タイプのブレーキフルードは、
圧力伝達のスピードが速いことから、制御システムから発生する
非常に細かく素早い液圧変化をリアルタイムに伝達することが
可能となります。

このように制御システムからの指示が的確に車両に反映することで、
寒冷地、降雪地域といった低温域での使用はもちろん、スポーツ走行時も
非常にマイルドで安定した制御の介入となります。

また、制御による唐突な動きが大きく抑制されますので、
ドライバビリティーも大幅に向上。

まさに、進化した車両安定制御システムに対応させるためのブレーキフルード、
それが、 「Class6」 規格となります。

BILLION スーパーブレーキフルード 「Class6」

BILLION スーパーブレーキフルード 「Class6」 は、
通常のブレーキフルードより、粘度を低く設定することで、
車両安定制御システムに完全対応した新しい規格のブレーキフルードです。

低粘度ブレーキフルード最大のメリットとなる圧力伝達スピードの向上により、
特に、ブレーキフルードの動粘度が高くなる 寒冷地、降雪地域では、
車両安定制御システムの精度が、格段に向上しますので、
雪道での安全性に大きく貢献します。

また、卓越した技術力により、「Class6」 規格の低粘度でありながら、
平衡還流沸点 (DRY沸点) を270℃まで引き上げ、
Class5-1(DOT5.1) の沸点規格もクリアー。

この低粘度と高沸点の両立により、制御介入時の唐突な動きを
マイルド抑制しながらも、高温、高負荷のブレーキシステムにも
安定した圧力伝達を可能としました。

積雪路面、凍結路面、ウエット路面等、
フルードが低温で、車両安定制御システムが介入しやすい状況の一般走行と、
スポーツモードを使用しても制御が完全にカットできない車両の
スポーツ走行/サーキット走行にマッチングします。

いや~、相変わらず、マニアックな解説ですいません・・・・・。

また、この BILLION スーパーブレーキフルード 「Class6」 の登場で、
弊社が販売するブレーキフルードは、なんと! 合計4種類!!

となりましたので、どのフルードが、
みなさんのニーズに、バッチリとマッチングするか、
田中ミノル式にて、交通整理しますと・・・・・・、こんな感じです!


 

 

 

なんとなぁ~く、
BILLION スーパーブレーキフルード 「Class6」 が、
いったいどのような ブレーキフルードなのか、ご理解いただけましたでしょうか?

そして、田中が思うところ、
BILLION スーパーブレーキフルード 「Class6」 は、
少々、チャンネルの違う 以下の3つのニーズに適合するように思います。

まず、ひとつ目。

VSC や ESP と呼ばれる
車両安定制御システムが装着されている車両で、
ストリート、ワインディング を走行する 方に適合すると思います。

だって、輸入車では、かなりの車種がすでに、 「Class6」 規格の
フルードに切り替えており (新車時から、注入されています!)
日本でも、あのメーカーは、そろそろというウワサもありますからね・・・・・。

まぁ、自動車メーカーにとって、より確実に、そして、より的確に
車両安定制御システムが作動する 「Class6」 規格のフルードは、
これからは、必要不可欠の存在となると、田中は思います。

で、ふたつ目。

これは、積雪路面や、凍結路面、といった 
低温 (ブレーキフルードの粘度が高い状況) 
& 車両安定制御システムが介入しやすい状況では、
大きな味方になってくれると思います。

もちろん、降雪地域のみなさんは、
雪道のコントロールテクニックが、かなり ◎ なことは、
十分理解してはいます。

でも、最後の最後に介入する、ハイテク (車両安定制御システム) が、
ガッツリと、そして確実に、仕事をしてくれる状況は、
やっぱり安心だと田中は思います。

そして、3つ目。

サーキット走行において、
車両安定制御システムが完全にカットできない車両に関しては、
コーナリング中、制御の介入が、唐突 → マイルド へと変化します。
これは、車両バランスの観点からも、ドライバビリティーの観点からも、
とっても、大きなメリットとなると、田中は思います。

ちなみに、GR 86/BRZレースで使用しているドライバーたちからは、
(そうなんです! GR 86/BRZレースでも、開発を行っていました!!)
制御介入時の U/Sが、減少したと、コメントいただいております。

また、ラリー車両や、カテゴリーは言えませんが、
ハイテクを駆使して走行する あの超メジャーレースにも、
BILLION スーパーブレーキフルード Class6 と、
同スペックのものが、使われているのであります。ハイ。

でもって、上記の情報を、車種をスイフトに限定して、
もっと詳しく解説するのならば・・・・・・・・、

ZC31S (サーキット)       →     ZF-031 BR5
ZC31S (ストリート)       →     BR5 BB4
ZC32S (前型 サーキット)    →     ZF-031 BR5
ZC32S (前型 ストリート)      →     BR5 BB4
ZC32S (後型 サーキット)      →     Class6
ZC32S (後型 ストリート)         →     Class6 BB4
ZC33S (サーキット)       →     Class6 
ZC33S (ストリート)       →     Class6 BB4 

ZC32S/ZC33S に、制御を完全カットできるユニットを装着した場合、
サーキットでは、ZF-031 BR5 のマッチングとなります。

そして、86/BRZの推奨ブレーキフルードは・・・・、

サーキット  →   Class6 
ストリート    →   Class6 

でもって、整備モードでの走行、
または、制御を完全カットできるユニットを装着して、
サーキット走行を行う場合は、
ZF-031 または、BR5 のマッチングになると田中は思います。

注意
ブレーキローターの温度は、ブレーキの踏み方により、大きく異なります。
あまりにも、ローター温度が高温になる状況では、沸点性能との兼ね合いで、
BILLION スーパーブレーキフルード Class6 が、使用できない環境もありますので、
このあたりは、ご注意下さいね!

そして、最後に、
お値段は、4,860円 (税込) 

在庫もすでに入荷済みとなりますので、
みなさんからの ご注文/お問い合わせ お待ちしております!!

また、お買い求めは、全国の BILLION 製品 取扱店 にて、
「BILLION スーパーブレーキフルード Class6 取り寄せて!」
と、言っていただければ、とってもありがたいです!!
(まだまだ、新商品のため 流通しておらず、お手数をおかけします・・・・)

以上、BILLION スーパーブレーキフルード Class6  新発売のお知らせでした!!