TM-SQUARE
TM-SQUARE 強化ヘッドガスケット & 強化スタッドボルト <ZC33S>  発売開始のお知らせ!

2024年08月08日(木)

昨年、TC2000でのタイムアタックを行うことで誕生した
K14C(ZC33S) エンジン関連のパーツがリリースとなりましたので、
本日は、そのアイテムのご紹介でございます。

もともと、ことの発端は・・・、

TM-SQUARE 6号車の タービンサイズを上げて、
TC2000でテストを行ったところ・・・、
たった、3Lapでヘッドガスケットが抜けちゃったんですよ・・・。

で、エンジンを開けてみると、
4番シリンダーのガスケットが、見事に開通!(笑)

でもって、すぐに、強化タイプのガスケットが必要と判断し製作開始。

また、ヘッドボルト
(シリンダーヘッドとシリンダーブロックを固定しているボルト)も、
M10サイズで、伸び伸びの状況でしたので、こちらも、強化タイプを!

まぁ、そうですよね~。
いくらガスケットのシール性を上げても、
ヘッドボルトがパワー不足じゃ~、意味ないですからね・・・・。

そして、ヘッドボルトを強化タイプにするのなら、メインボルト
(クランクシャフトをシリンダーブロックに固定しているボルト)も!
ということになり、これら、3点セットを投入した状態で、アタックを行いました。

今回、これらをリリースする準備が整いましたので、
発売開始となった次第でございます。ハイ。

では、ひとつずつ、解説を行いたいと思います。

まずは、強化ヘッドガスケットから!

TM-SQUARE 強化ヘッドガスケット

TM-SQUARE 強化ヘッドガスケット は、純正より気密性を向上させたメタルタイプの強化ヘッドガスケットです。ガスケットの厚みを、純正の 0.60mm から 0.65mm 厚へと変更したK14Cエンジンの純正ボアφ73.0)専用品となります。

商品名  :  強化ヘッドガスケット
品番   :  TMRS-D01401
対応ボア :  φ73.0
厚さ   :  0.65mm
タイプ  :  メタル強化ヘッドガスケット
適合   :  ZC33S(K14C)
価格   :  29,500 円(税込)

まぁ~、TC2000テストにて、タービンは大きいとはいえ、
ブースト1.5k設定 & 3Lapで抜けちゃったんですからね・・・。

でもって、すでに在庫もございますので、
エンジンオーバーホールのお供に、そして、タービンのサイズアップや、
ECU DATA のインストールによる 高ブースト化 に、ぜひ、ご活用ください。

あっ! もちろん、圧検もバッチリでございます!!

では、次は、強化ヘッドスタッドボルト
& 強化メインスタッドボルトを!

商品の詳細は・・・、

TM-SQUARE 強化ヘッドスタッドボルト & 強化メインスタッドボルトは、純正ボルトに比べて、より安定した張力が得られる強化タイプのスタッドボルトです。

純正の「ボルトタイプ」では、ボルト座面に応力(物体内部に発生する力)が集中し、締める際にボルト先端から数部山に力が集中してしまいます。そこで、「スタッドボルトタイプ」にすることで、両端のねじ山で応力を分散して受けるため、軸方向の引っ張りに対する強度に優れ、ブロックに締め込まれたネジ全体に力が掛かり安定した張力を得られます。

また、材質にクロモリ8740を採用し、熱処理後に転造加工することで、純正ボルトに比べ、大幅に強度が高くなることから接合部の剛性アップに貢献します。

左:純正ボルト   右:強化スタッドボルト

TM-SQUARE 強化ヘッドスタッドボルト


TM-SQUARE 強化ヘッドスタッドボルトは、純正ヘッドボルトのリプレイス品としてご使用いただくと、シリンダーヘッドとシリンダーブロックの結合をより強固にし、ヘッドガスケットの気密性向上と接合部の剛性アップに貢献するハイブースト車両に対応するパーツです。

商品名  :  強化ヘッドスタッドボルト
品番   :  TMRS-B01410
タイプ  :  スタッドボルト
適合   :  ZC33S(K14C)
価格   :  50,000 円(税込)

ヘッドガスケットと同様に、
エンジンオーバーホールのお供に、そして、タービンのサイズアップや、
ECU DATAのインストールによる高ブースト化に、ぜひ、ご活用ください。
(強化ヘッドガスケットとの同時交換がオススメでございます)


こちらも、すでに在庫ありでございます。


TM-SQUARE 強化メインスタッドボルト

TM-SQUARE 強化メインスタッドボルトは、クランクシャフトをシリンダーブロックに固定している純正メインボルトのリプレイス品としてご使用いただくと、高回転・高負荷時のクランクシャフトの曲げや、ねじり振動を抑制し厳密にメタルクリアランスを確保するパーツです。

商品名  :  強化メインスタッドボルト
品番   :  TMRS-B01420
タイプ  :  スタッドボルト
適合   :  ZC33S(K14C)
価格   :  45,000 円(税込)

こちらは、
エンジンオーバーホールのタイミングのみ交換可能なパーツとなりますが、
もし、そのような機会がありましたら、
記憶の片隅に入れていただければ、ありがたいです。





とまぁ~、少々、マニアックなエンジンパーツとなりますが、
ZC33S 乗りのみなさん! どうぞよろしくお願いします!!

以上、ヘッドガスケットをぶち抜いた経験者(笑)
田中ミノルが、TM-SQUARE 新製品をご紹介しました!!

強化ヘッドガスケットのWEBサイトは、こちらから!!

強化スタッドボルトのWEBサイトは、こちらから!!

    本ブログにてご紹介した製品等のお問い合わせは、こちらのフォームから!!
    (お送りいただいた内容は、本ブログには掲載されません)

    ※送信後、3営業日以内に返信が無い場合、メールアドレスの入力誤りや、送信エラー等の可能性があります。その場合は、恐れ入りますが mail@tm-square.com までご連絡をお願い致します。

    TM-SQUARE
    なに? エンジンがない??  Vol.3 (笑) (笑)

    2017年01月27日(金)

    p135

    ハイ、調子に乗って、第三弾です(笑)!!

    インテークトンネルの形状変更で、

    吸入できる空気量が大幅に増えた、TM M16A エンジン。

    (ちなみに、正真正銘の 1600cc ですから!)

    で、吸入できる空気量が決まると・・・・・・、

    使用できる回転域が決まります。

    (そうです、空気が入れば入るほど、高回転化が、可能なのです)

    そして、回転が決まると、カムの形状が、決まるのであります。

    (きっと、マニアックな方なら、このロジック ご理解いただけるかと・・・・・・)

    で、4号車用に、カムを設計してもらったのですが、

    ちょっと笑っちゃうんですよね~。

    だって・・・・・、コレですから!!

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    もし、この写真を見て、思わず笑っちゃった方は、

    マニアックレベルが、強烈に高いですね~!(笑)

    では、解説しましょう!

    カムシャフトって、

    高回転域でパワーを出す仕様になればなるほど、

    リフト量が大きくなるのですが・・・・・・・・、

    このリフト量が、あまりにも大きくなり過ぎると、

    シリンダーヘッドの一部と、カムが干渉してしまうのです!

    そうです・・・、カムが回ろうとしても、干渉して回れなくなるのです。

    だから、この部分を 削って 

    カムが回るように、加工されているのであります。ハイ。

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    どんだけ、リフト量が、でかいんだ・・・・!

    でも、こういうこともあろうかと、

    5年前に、カムの素材を 30セット も、購入していたことは、

    怖くて、経理さんには、言えません・・・・・・・・・・・。

    (だって、30セット からでないと、売ってくれなかったんだもん・・・・・・・笑)

    ちなみに、どーでもよい話ですが、

    レーシングエンジンの業界では、

    「ハイカム」 という言葉は、ありません・・・・・。

    だって、カムは、排気量と、吸入できる空気量が決まれば、

    設計して、削るものですから、カムは、カムで、

    「ハイカム」 とは、呼ばれないんですよね~。

    以上、田中が4号車のエンジンに注いだ、執着心のお話でした!

    (あっ! 今回で最終回です!! ・・・・、たぶん)

    ところで、佐藤さん・・・・・、

    エンジンがなかなか帰ってこないということは、

    あんた、またなんか、エンジン屋さんに、言ったね・・・・・?

     
     
     
     
     
     

    TM-SQUARE
    なに? エンジンがない??  Vol.2  (笑)

    2017年01月26日(木)

    p1-116

    調子に乗って、第二弾です(笑)!!

    M16A エンジンを 徹底的にチューニングすることで、

    我々が、学んだこと・・・・・・、

    それはね・・・、

    どうしても、改善しなければならない、部分が、

    M16A エンジン には、あるんですよ・・・・・・。

    その どうしても、越えなければならない 最大の壁 とは・・・、

    吸入できる空気量をいかに増やすか・・・、でした。

    要するに、M16A エンジン を

    過激にエンジンチューニングする時、

    最大のウィークポイントとなるのは、

    空気がエンジンの中に、一定レベル以上、入らないことなのです。

    (だから、M16A エンジンでは、高回転域でパワーを出すようなカムが、

    まったくマッチングしないのであります・・・。だって、カムが機能する

    回転域になったら、空気が入らないのですから・・・・・)

    で、4号車のエンジンは、どうしたかと言いますと・・・・・、

    某自動車メーカーのレーシングエンジンを設計している

    すんごいところに、エンジンを持ち込み、

    シリンダーヘッドを切り刻み、

    インテークポート近辺にどれだけ肉厚があるかを計測。

    そして、どこをどう削り、どこをどう埋めれば、

    吸入空気量がどれぐらい増えるかという シミュレーター を

    使用しながら、ファンネル、スロットルボディ、インマニ、インテークポートという 

    空気が通過するトンネル内の形状を決定しました!

    (いや~、あるんですよ、そんな、夢のようなソフトが!!)

    そしたらね・・・・・、

    な、な、なんと!

    純正形状より 51% も、流れる空気量が、増加したのであります!!

    (いや~、エンジンって、そうやって、作るのね・・・・・・・)

    でも、まぁ~、まったく、販売できない ものであっても、

    徹底的に、限界を追い続ける こと こそが、

    TM-SQUARE の美学なのであります・・・・・・・・・・・(笑)

    ということで!

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    外観だけでも、ご飯3杯は、イケますが、

    内部の形状を見たら、あと、5杯ぐらい おかわりできそうな

    インテーク トンネル (2) のお話でした!!

     
     
     
     

    TM-SQUARE
    なに? エンジンがない?? 

    2017年01月24日(火)

    p134

    開発スペースにある、

    4号車(アタック号)のボンネットを見ると・・・、

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    エンジンが・・・・!  ない!!

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    佐藤さんに確認すると・・・・・、

    現在、オーバーホール中 だそうです・・・・。 

    まぁ、あのライフですからねぇ・・・・・。

    でも、エンジンを降ろす前の あの インマニ

    佐藤カメラマン が、撮影してくれていました!!

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    いや~、この写真だけで、ご飯、3杯は いけそうです (笑)

    でもね・・・・、本当に自慢したいのは、

    このインマニの中の形状だったりします。

    きっと、みなさんのエンジンチューニングの常識を 

    大きく覆す・・・・と、田中は、思いますね~。

    (もちろん、ナイショですが・・・・・・笑)

    以上、4号車の近況? でした!!

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    エンジン
    TM エンジンオーバーホール事業部 からのお知らせ!

    2015年02月06日(金)

    p12

    最近、何かと話題に上る

    ZC31S の エンジンオーバーホ-ル ・・・・・・・・・。 

    かれこれ、ZC31S が発売されてから、9年の歳月が経ち、

    走行距離も、かなり大きな数字となっている車両も、

    チラホラと、見るようになってきましたからね~。

    また、サーキット & ワインディング で、大活躍の ZC31S ですから、

    エンジン的には、少々お疲れ気味・・・・・・・。

    そうなってくると、エンジンのライフ が少々、心配ですよね・・・。

    まぁ~、

    「壊れるまで乗る!」 という考え方も、

    「壊れたら中古エンジンに交換する」 という考えも、

    アリ だと思いますが、

    エンジントラブルで、突然、動かなくなったり・・・・、

    積み替えた 中古エンジンの調子が悪かったり・・・・、

    と、リスクがあることは、確かですよね・・・・。

    そうなると、エンジンオーバーホール という考えが出てくるのですが、

    内容がいまひとつ よくわからなかったり・・・・・・、

    費用的に、高いのか、安いのか、よくわからなかったり で、

    なかなか、思いっ切れない ものですよね・・・・、オーバーホール って。

    まぁ~、費用も決して、安くはありませんから、

    誰にでも、絶対にオススメ ! とは、言いませんが、

    もし、エンジンをオーバーホールしょうか・・・・・・、と、

    みなさんが思った時の チョイスの ひとつとして、

    TM -SQUARE エンジンオーバーホール 事業部 の 内容 & プライス を

    お知らせ しておこうと思います!

    まず、田中が勝手に考える

    エンジンオーバーホール に必要性を感じるパターンとしては、

    走行距離が、7~8万km 以上の車両 (サーキット走行アリの場合)

    走行距離が、10万km 以上の車両 (サーキット走行ナシの場合)

    エンジンオイル の 交換頻度が低い車両

    以前より、少しパワーダウンを感じる車両

    エンジンのノイズが、以前より大きくなってきたような気がする車両

    オイル漏れ等、明らかにトラぶっている車両

    といった感じです。

    そして、エンジンオーバーホール を行う魅力は、

    なんと言っても、フレッシュエンジン 独特の パワー感 と、滑らかさ! ですよね~。

    (これは、オーバーホールした人でないと、わからない!!)

    そして、また次の 10万km も、安心して走れること も、大きなメリットのひとつです。

    ちなみに、

    TM-SQUARE エンジンオーバーホール事業部 は、

    いままで、たくさんの M16A エンジンを組んでいる 「タッシー」 が

    作業を担当してくれますので、

    ガッツリと、ノウハウもあり、とっても、安心なのであります。ハイ。

    そして、エンジンオーバーホール には、

    ① 弊社が、所有している 中古エンジンを ベース に、オーバーホール する パターン

    ② 現在、みなさんが使用されている エンジン を オーバーホール する パターン

    の2パターンがあります。

    一般的に、① のパターンを リビルト エンジン と言い  

    ② のパターンを エンジンオーバーホール と言います。

    交換するパーツや、メニューは、ほぼ一緒ですが、

    ② のパターンなら、内部の状況を確認しながら、

    交換するパーツを決定できることがメリットになります。

    また、納期的には、

    ① リビルト エンジン の場合、

    エンジンメニューの詳細を打ち合わせ、

    仕様が決まってから、約2ヵ月後、エンジンが組み上がり、

    弊社、町田倉庫にて、現在のエンジンを降ろし、

    組み上がっているエンジンを載せます。

    もちろん、日帰りで、作業は終了します。

    ② エンジンオーバーホール の場合、

    エンジンメニューの詳細を打ち合わせ、仕様が決まったら、作業スタート!

    約、2週間から4週間ぐらい 車両をお預かりしての作業となります。

    また、代車(3号車)が空いていれば、ご使用いただけます。

    では、詳細内容を ご紹介しましょう!

    ① もちろん、完全にエンジンをバラバラにして、

    各部ガスケット類、Oリング、 メタル(クランクメタル、コンロッドメタル)、

    バルブスプリング、ウォーターポンプ を純正品(新品)と交換。

    ② 簡易ホーニング(クロスハッチ再生成) & バルブフェース研磨 & バルブすり合わせ

    ③ ピストン & ピストンリング は、ZC32S の純正品(新品)を使用 (31より、軽量です!) 

    ※ 31の ピストン & ピストンリング は、廃盤となりました・・・・・・。

    ④ TM エンジンオイル & BILLION LLC (タイプR+) を使用し、エンジン脱着工賃 等 

    すべてを含んだプライス!    

    といったメニューで、リビルトエンジンの場合、¥445,000!

    (なんと! リーズナブル!!)

    そして、上記のメニューに、

    エキゾーストバルブ  × 8本

    バルブガイド      × 16本  &  交換工賃

    バルブシート修正   × 16個

    が追加されたメニューで、

    リビルト エンジン         ¥485,000!

    エンジンオーバーホール     ¥510,000!

    となります。

    でね・・・、

    なぜ、この エキゾーストバルブ と、バルブガイド を

    新品にするメニューを設定したかと申しますと・・・・・・・、

    約、15万km 走行された、スイフトユーザーさんのエンジンを

    過去に数台、オーバーホールを行っているのですが、

    その中で、3台に、同じトラブルが発生していたのです・・・・・・・。

    そのトラブルとは・・・・、

    こんな感じです・・・・・・。

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    (アレ・・・、大きさが違う・・・・・・)

    よ~く見ると・・・・、

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    バルブが変形してますよね・・・・・・。

    理由は、明確にはわかりませんが、

    15万km という走行距離によって、何らかの理由で、バルブが変形する・・・・。

    いや、変形してしまう バルブが存在する・・・・、ということなのであります。

    だって、8本中 1本のみ 変型しているのですから・・・・・・。

    (ちなみに、3台とも変型したバルブは、同じシリンダーではありませんでした)

    あっ、ちなみに、

    エキゾーストバルブ と、バルブガイド 交換するメニューには、

    1年または、2万km の保証を付ける予定であります。

    そして、もちろん!

    匠工房 限定の TM-SQUARE ハイカム (ミノカム?) を一緒に!  とか、

    面研して、少し圧縮を上げたい!  とか、

    ヘッドガスケット を 純正から TM-SQUARE 製品に!  といった感じで、

    追加等々も、すべて対応が可能となります。

    プライス の詳細は、こちらで!!

    今回、ご提案した リビルトエンジン & オーバーホール は、

    かなり、ガッツリ部品を交換する パターン ですが、

    もちろん、可能な限りパーツの交換を控えて、

    エコノミーに作業することもできますので、

    お電話、または、メールにて、

    どんな感じの仕様かを教えていただければ、

    お見積もりもすぐに出来ちゃいますので、お気軽に、お問い合わせ下さいね!

    TEL   03-5706-1888 (月~金 9:00~19:00)

    メール mail@tm-square.com

    ということで、転ばぬ先の杖 として、

    そして、リフレッシュと、チューニングを兼ねたメニューにて、

    みなさん、どうぞ、ご活用下さいね!!

    以上、TM-SQUARE エンジンオーバーホール事業部 からのお知らせ! でした!!

    エンジン
    コンプリート エンジン のこと ③

    2009年06月15日(月)

    またまた、時間が空きましたが、

    今回は、コンプリートエンジンの

    購入までの流れを。

     

    コンプリートエンジンを

    手に入れる方法は、

    2つあります。

     

    まず、みなさんが、

    現在、使用されているエンジンを

    先に送っていただき、

    それをオーバーホールし、

    TM-SQUARE のパーツを

    組み込むという方法です。

     

    エンジン製作にかかる

    日程は、早くて約2週間。

    遅くて、3週間です。

    (芹沢氏のレースの日程で、

    多少伸びる場合があります)

     

    これだと、自分のエンジンで、

    チューニングが可能です。

     

    各部を加工して、

    TM-SQUARE のパーツを

    組み込み、

    メタル(大/小)やインテークバルブ、

    ガスケット類を交換しますので、

    完全なオーバーホールとなります。

    詳しいチューニングメニューはこちら。

     

    もうひとつの方法は、

    事前に、組み上がっている

    エンジンを先にお送りします。

     

    で、エンジンを乗せ換えたら、

    現行のエンジンを

    送っていただくという方法です。

     

    ただ、この方法だと、

    デポジット(保証金)が、

    21万円(税込み)必要となります。

    (もちろん、エンジンが帰ってきた段階で、

    全額返金となります)

     

    また、もし、エンジン内部に

    破損箇所があると、

    純正部品代等の費用がかかります。

     

    でも、ほとんどの部分は、

    基本メニューで

    新品となりますので、

    クランクが曲がっていたり、

    シリンダーに亀裂が

    あったりといった、

    大きなトラブルがある場合のみ、

    必要な費用となります。

     

    現在快調に使用されているエンジンでは、

    これらのトラブルは、ちょっと考えられないし、

    今まで、何基もオーバーホール

    しましたが、1基として、

    このようなトラブルはありませんでした。

     

    もちろん、

    大きなトラブルがあるような場合は、

    事前にご連絡しますから、

    ご安心を。

     

    走行距離がそこそこ

    いっていて、

    最近、ちょっとエンジンパワーが・・・・・、

    と思ってる方、

    手っ取り早く、ライバルを 

    ぶっちぎって しまいたい方、

    TM-SQUARE のコンプリートエンジン、

    どーぞ、よろしくです。

     

    仕様等の質問も、お待ちしております!

     

    TM-SQUARE コンプリートエンジン詳細

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    (写真は、ランデュースさんのデモカーです)

    エンジン
    コンプリート エンジン のこと

    2009年05月29日(金)

    さあ、明日は、

    ASMさんのイベントです。

    今、バッチリ準備してますので

    どーぞよろしくお願いします。

    <イベント告知>

     

     

    では、今回は、

    コンプリートエンジン

    (通称 セリザワ エンジン) の

    お話をしましょう。

     

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    まず、芹沢さんと、「やるっ」 って、

    決めたとき、

    田中からのオーダーは、

     

    ① 扱いやすいこと

        車庫入れや、街乗りで、

        チューニングカー独特の

        扱いにくさがないこと。

        もちろん、回転域によっても。

     

    ② ラップタイムが、上がること

       フィーリングが良くなるだけではなく、

       確実にラップタイムが上がること。

       これは、必須です。

     

    ③ 壊れないこと

       いくら、パワーがあっても、

       壊れるエンジンは、NG。

     

    以上の、3つでした。

     

    これらを元に、

    どのような仕様にするかを

    ガッツリと詰め、

    出た結論は、

    ボアによる排気量アップと、

    圧縮のアップ、

    そして、それを

    ノーマルのECUで

    対応することでした。

     

    これなら、

    ライフやトラブルの問題も、

    扱いやすさの問題にも、直結します。

     

    もちろん、その他の部分は、

    芹沢さんが、今まで培った、

    フォーミュラトヨタの

    ノウハウをバッチリ注入してもらいました。

     

     

    ボアアップというと、

    中には、ボーリング加工により、

    シリンダー(スリーブ)を削ることから、

    エンジン本体に、ダメージが及ぶと

    考えている人がいますが、

    そんなことはありません。

     

    ZC31S のシリンダーは、

    オープンデッキといって、

    スリーブがシリンダーに、

    圧入されているタイプですので、

    スリーブの打ち換えもいたってカンタン。

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    もちろん、オーバーホールすれば、

    ノーマルにも、

    カンタンに戻ります。

     

     

    この、排気量アップを、

    クランクでやったら・・・、

    かなり大変。

     

    クランクと、コンロッドの、

    部品代で、

    かる~く、3ケタ 諭吉 は、必要です。

     

    おまけに、

    M16A エンジンは、

    バルブタイミングの問題で、

    ヘッドやシリンダーを

    ミリ単位では、研磨できませんので、

    圧縮を合わすのも、チョー大変。

     

    ということで、

    TM-SQUARE では、

    ボアによる、

    排気量アップを選択したのです。

     

     

    次回は、

    なぜ、排気量を、1710cc に

    設定したかをお話しますね。

     

    TM-SQUARE コンプリートエンジン詳細

     

    そうだ、明日、明後日の、

    ASMさんのイベントで、

    コンプリートエンジンも展示しますので

    ぜひ、見に来て下さいね。