サスペンション
TM-SQUARE キャンバーシム(ZC33S) リリースです!!

2019年04月11日(木)

先日もチラッとご紹介しましたが、
リリースの準備も整い、いよいよ、ZC33S 仕様の

キャンバーシム 並盛
キャンバーシム 大盛り
トーレスシム


の3アイテムがリリースとなりました!!


ということで!
本日は、ZC33S の キャンバーシムが、
どのような仕様になったのかを 解説したいと思います!

ちなみに、キャンバーシムを装着するメリットは、
大きく分類すると、2つあります。



①  付き過ぎている トーイン量を少なくすることで、
   減速 & ターンインの区間で、よりクルマを、曲がりやすくしてくれる。

②  キャンバー(ネガティブ キャンバー)を付けることで、

   一番踏ん張って欲しい コーナーのボトム付近で、タイヤがグリップする。

となり、これらの部分を解説した広告文章は、こんな感じです!

FF特有のアンダーステアを減少させるためには、リアのトーイン調整は非常に有効な手段となります。アンダーステアが強い場合は、リアのトーインを少なくすることで、コーナリング中(特に進入部分)に、リアが回り込んでくれ、アンダーステアを抑制します。なお、このセットアップは、走行抵抗が減少することから、ストレートスピードにも、影響 を与えます。

また、トーションビーム式のサスペンションでは、ストロークによるキャンバー変化がほとんどありません。よって、クリッピングポイント近辺では、タイヤの外アタリ(タイヤの外側のみが接地している状態)が強くなりますので、コーナーにおいて、タイヤのグリップを有効活用するためにも、キャンバーが必要となります。

TM-SQUARE リア キャンバーシム は、通常トーションビーム式のサスペンションでは、調整の行えないトーイン値 & キャンバー値 の両方を変更できるよう ダブルテーパーのシム(2方向にテーパーになっているシム)を採用したセットアップアイテムです。車輌の状況や、セットアップに合わせてチョイスできるように、キャンバー値 を2種類(並盛仕様 & 大盛り仕様)バリエーションしました。

また、トーイン値のみを変化させることができる トーレスシム (1方向にテーパーになっているシム)も、設定しましたので、トーイン値のみの調整や、キャンバーシムと同時使用により、セットアップの幅が広がります。

といった感じになります!

まぁ~、ちょっと、地味なパーツではありますが、
コーナーの曲がりと踏ん張りが激変しますので、
サスペンション & コーナリング 大好きな方々には、
きっと、「いいね~!」といっていただけるのではないかと、
勝手に思っております。ハイ。

では、 ZC33S に、キャンバーシム を装着したら、
どのように、アライメント( キャンバー/トーイン )が変化するか、
ガッツリ 解説しましょう!

下記の表は、キャンバーシム or トーレスシム を装着したときの
キャンバー/トーインの変化量を明記しています。

(そうです! 変化量ですので、現行の キャンバー/トーイン  
 から、下記の数値分、アライメントが変化します)

上記、トーイン値は、左右のトーインを合算した「トータルトー」の表記となります。

ちょっと、複雑な話となりますが、ZC33S では、

純正車高 の場合、真横から見ると、
トーションビームの構成部品となるトレーリングアームの傾斜角は、
1G 状態でほぼ水平となりますが、車高を下げると、この傾斜角が変化し、
大きく前傾している状態(トーションビームの 後端が上がっている状態)
となります。

純正車高(純正スプリング) + 1G 状態でのトレーリングアームの傾き

車高Down + 1G 状態でのトレーリングアームの傾き

ですから・・・、
特に車高を下げて、このトレーリングアームの前傾度合いが大きくなると、
キャンバーがトーインに影響を及ぼしてしまうのです。

要するに、トレーリングアームが水平なら、キャンバー/トーインは、完全にセパレートした状況で、設定ができるのですが、キャンバーが付いている状況で、トレーリングアームの前傾が強くなると、タイヤの位置が上方(かつ前方)に移動することから、キャンバーがトーインに変化して、トーイン値が大きくなってしまうのです。

そこで、この変化を加味し、純正タイヤを装着した状態で、
フェンダーアーチ ⇔ 地面間 の距離が、670mm(純正状態)から、
10mmごとに、630mmまでの車高にて、変化量を表記しました。
(TM-SQUARE って、なんてマニアックなんだろう・・・・・笑)

たとえば、並盛シムを装着した場合、

670mm(純正車高)では、 0°35′(0度35分) 変化するトーインが、
630mm の車高では、 0°10′(0度10分) のみ、変化する状況になります。

そうです、車高が低くなると、 トレーリングアームの前傾度合いが強くなり
キャンバーの影響を受けて、トーイン値が増えることから、
同じシムを使用しても、トーインの変化量が、少なくなるのです。
(いや~、ZC33S のキャンバーシムは、奥が深いです・・・・・)

そこで! 車高を低く設定する場合は、ちょっと、マニアックですが、
キャンバーシム と トーレスシム を 重ねて使用するという裏技が、
あるのです!

で、同時装着時の変化量は、以下のとおりとなります。


注意①

同時装着できるのは、
キャンバーシム + トーレスシム(1セット)のみ
となりますので、ご注意下さい。

これなら、低めに設定した車高でも、
そして、セッティングアイテムとしても、有効に活用いただけると思います。

でもって、弊社、デモカー(7号車)に、
各シムを装着したとき、最終的なアライメント値は、
以下のとおりとなりましたので、ご参考にどーぞ!!

少々、複雑ですので、解説しますと、

たとえば、車高 630mm での 純正時(シムなし時)のアライメントは、

キャンバー  -0°50′   (0度50分ネガ)
トーイン   IN 0°40′ (0度40分イン)


この状態で、並盛キャンバーシムを装着すると、

キャンバー  -2°20′   (2度20分ネガ)
トーイン   IN 0°30′ (0度30分イン)


といった、アライメントに、変化するのであります。

まとめますと、

       純正状態      変化量        装着後
キャンバー  -0°50′    →   -1°30′    →   -2°20′ 
トーイン   IN 0°40′  →  0°10′ レス  →  IN 0°30′


といったアライメント変化になります。

注意②

トーションビームには、製造上の公差がありますので、純正状態でのアライメントは、すべての車両で同一ではありません。よって、装着後のアライメント値は、上記と同じになるとは限りませんので、必ず装着後はアライメントを測定し確認を行って下さい。

そして、そして、キャンバーシム装着のもうひとつのメリット、それは、リアキャンバーがネガティブ方向になることで、タイヤの上端部がフェンダー内に収まりやすくなります。

タイヤ/ホイールの各部の位置関係は、下記のとおりです。

※  上記の数値は、計算上の数値で、実測とは異なる場合があります
   +表記 → タイヤが外に出る   
   -表記 → タイヤが内側に入る  という意味合いです。

そして、このキャンバーシム/トーレスシムを活用して、
セットアップを行う場合は、以下、田中ミノルが、頑張って書き綴った
解説をぜひ、参考にしていただければ、ありがたいです!

トーインに関して

キャンバーに関して

いや~、マニアックです・・・・・(笑)

そして、プライスは・・・・・!


商品名 : キャンバーシム 並盛
価格 : 35,000円(税込)


商品名 : キャンバーシム 大盛り
価格 : 36,000円(税込)

商品名 : トーレスシム
価格 : 28,000円(税込)


商品名 : トーレスシム(ボルト/ワッシャ レス)
価格 : 20,000円(税込)

以上となります。
ちなみに、トーレスシムのボルト/ワッシャレスは、
キャンバーシムと一緒に装着いただく場合に、
チョイスしていただくアイテムとなり、単独の使用はできません。

ということで!

在庫もすでにございますので、
みなさんのご注文、お待ちしております!!

以上、TM-SQUARE キャンバーシム(ZC33S) 
リリース開始のお知らせでした!!

WEBサイトは、こちらから!

TM-SQUARE キャンバーシム/トーレスシム(ZC33S)

    本ブログにてご紹介した製品等のお問い合わせは、こちらのフォームから!!
    (お送りいただいた内容は、本ブログには掲載されません)

    ※送信後、3営業日以内に返信が無い場合、メールアドレスの入力誤りや、送信エラー等の可能性があります。その場合は、恐れ入りますが mail@tm-square.com までご連絡をお願い致します。


    サスペンション
    ZC33S キャンバーシム 入荷!

    2019年03月25日(月)

    先日、茅ヶ崎のおじさんが、
    キャンバーシムの納品に、やってきました!!

    あざーす!

    今回、ZC33S用として、
    バリエーションしたキャンバーシムは、
    並盛(コードネーム 1530) & 
    大盛り (コードネーム 2540) の 2アイテム!!

    それに、トーレスシム( コードネーム 0020 )を 
    1アイテム 作りましたので、合計で、3アイテムでございます!!

    現在、レーザー刻印に出ておりますので、
    それが仕上がれば、いよいよ、リリースでございます!

    でもって、各シムの詳細は・・・・、
    今度、ガッツリ行いたいと思います!!

    ちなみにですが、ZC33S は、
    車高による トー変化がかなり大きく、少々、複雑になりますが、

    みなさんに、バッチリと、ご理解いただけるように、
    現在、説明文を作っておりますので、今しばらくお待ち下さいね!!

    スイフトを気持ち良く走らせるのに、
    いまや、必要不可欠といっても過言ではない
    リアキャンバーシムの存在。

    一日も早く、リリースできるように、頑張ります!!!

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      サスペンション
      ラティオス の アライメント について!

      2018年02月22日(木)

       

       

       

       

       

       

      先日、無事、9歳のお誕生日を迎えたラティオスと一緒に、

      自宅近くの BAR に行き、写真を撮って気付いたのですが、

       

      (お店の外に、小さなテーブルがあり、そこで、ワンチャンと飲めます!)

       

       

       

       

       

      ラティオスって、

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

      すんげ~ トーアウト じゃん!!

       

       

       

       

       

       

      (笑)

       

       

       

      まぁ、田中は、フロントの トーアウト が大好きなので、

      良いけれど・・・、ちょっと、トーアウト 強くない・・・・・? (笑)

       

       

       

       

       

      ということで、ラティオス の フロントサスペンション は、

      レスポンス重視の トーアウト セットであったことが、判明いたしました!!

       

       

      サスペンション
      TM-SQUARE ZC32S リアキャンバーシム 正式リリースです!! ④

      2016年09月30日(金)

      さぁ~、今回は、キャンバーシム解説の最終回!

      930-11

      ということで、ドラテクを交えた話を少々・・・・・。

      まず、リアトーイン と、
      アンダー/オーバーのバランスに関して、おさらいすると・・・・・・、

      ① リアトーイン値 が大きい  →  アンダーステア バランス が強い

      ② リアトーイン値 が小さい  →  アンダーステア バランス が弱い

      ③ リアトーアウト       →  オーバーステア バランス になる可能性がある

      となります。

      そして、このアンダー/オーバーとは、
      コーナーのかなり前半部分のバランスとなります。

      たとえば・・・・、
      3速から、2速にシフトダウンを行って、
      ヘアピンコーナーに進入するならば・・・・、

      ステアリングを切り始めた瞬間から、
      クリッピングポイントの手前あたりまでのバランスが、
      このトーイン値の変更で、変化します。

      リアトーイン値が、バッチリと、セットアップされていると、
      ステアリングの切り始めから、クリップの直前までの区間にて、
      リアがクルッと回り込んでくれるけど、
      オーバーステアにはならないという、
      絶妙なバランスになるのであります。ハイ。
      (もちろん、アンダーステアが抑制されますので、ステアリングを切る量も少なくなります)

      ただ、アンダーステアを大きく抑制しようと、
      あまり大幅にリアトーインを少なくすると、
      ステアリングを切った瞬間に、急にリアが軽くなり、
      唐突なオーバーステアとなる
      とっても、危険なセットアップになりますので、
      リアトーイン変更後は、必ず安全が確保できる場所にて、
      バランスの変化を事前に確認してくださいね。

      また、リアキャンバーに関しては、

      ① リアキャンバー値が大きい

        → コーナリング中、リアのグリップが高い

        → アンダーステア バランス になりやすい

      ② ネガティブキャンバー値が小さい 

        → コーナリング中、リアのグリップが低い

        → オーバーステア バランス になりやすい

      となりますので、
      こちらも、車両のバランス、使用用途、使用タイヤ、
      そして、ドライバーのニーズに合わせて、
      リアキャンバーをセットアップする必要があります。

      また、リアキャンバーが、
      アンダーステア/オーバーステア に関与するのは、
      3速から、2速にシフトダウンを行って、ヘアピンコーナーに進入する場合、
      ステアリングを切り始めた瞬間から、クリッピングポイントの先まで
      (場合によっては出口近くまで)
      と、かなり広範囲にて、キャンバー値によりクルマのバランスが変化します。

      (特に、ステアリングを切った瞬間と、
      クリップ付近の最大Gがかかる部分では、キャンバー効果は大きいです)

      そして、そして、TM-SQUARE のキャンバーシムは、
      トーインがレスになる部分で、アンダーステアを抑制し
      キャンバーがネガになる部分で、オーバーステアを抑制するという
      2つの違う方向(テイスト)を同時に変更するパーツとなりますので、
      バランスがとっても重要です。

      ですから・・・・、
      現状のアライメントを確認し、どのシムを装着すると、
      どんなアライメントになるかをシッカリ想定してチョイスすること。

      また、現状のバランスから、どれぐらい変化させたいのかを
      シッカリ考えてチョイスすることが、何よりも重要なのであります。

      ちなみに、誤解を恐れずに、
      なんとな~くのシムチョイスのパターンをご紹介すると・・・・、

      現行のアライメント   Fキャンバー  1°00’ネガ

      Rキャンバー      1°00’ネガ

      Rトーイン       IN 0°50’

      車両バランス      アンダーステア(中)

      ステージ        ストリート

      チョイス  →   並盛  & トーイン 0°40’レス 仕様 

      現行のアライメント   Fキャンバー  3°00’ネガ

      Rキャンバー       1°00’ネガ

      Rトーイン         IN  1°00’

      車両バランス      アンダーステア(大)

      ステージ        ミニサーキット

      チョイス  →   並盛  & トーイン 1°00’レス 仕様
      (アンダーステアの量によっては、並盛 & トーイン 0°40’レス仕様)

      現行のアライメント   Fキャンバー  3°30’ネガ

      Rキャンバー       0°30’ネガ

      Rトーイン       IN  1°00’

      車両バランス      アンダーステア(小)

      ステージ       ストリート/ミニサーキット

      チョイス  →   大盛り & トーイン 0°40’レス 仕様 

      現行のアライメント   Fキャンバー  4°30’ネガ

      Rキャンバー      1°00’ネガ

      Rトーイン       IN  1°00’

      車両バランス       アンダーステア(中)

      ステージ         国際レーシングコース

      チョイス  →   大盛り & トーイン 1°00’レス 仕様 }
      (アンダーステアの量によっては、大盛り & トーイン 0°40’レス仕様)

      といった感じとなります。

      もし、キャンバーシムのチョイスで迷った場合は、

      TEL   04-2788-7878

      メール mail@tm-square.com

      まで、ご相談くださいね!

      (メールの場合、使用タイヤ/サイズ、フロントのキャンバー値、
      現在のバランス、使用用途等も、教えてくださいね!!)

      ご注意①

      アンダー/オーバーのバランスは、サスペンションセット、
      タイヤチョイスを含めトータルで考えるもので、
      リアトーイン/リアキャンバーだけで、バランスを取る
      ものではありません。

      リアキャンバーは、バランスを取るためのひとつの要素(要因)
      であることを十分にご理解いただいた上で、キャンバーシムを
      ご使用下さい。また、必ず装着前のキャンバー値を計測し、
      装着後のキャンバー値を確認してからご装着下さい。

      ご注意②

      上記の解説は、弊社デモカーによる走行DATAを元に、
      開発ドライバーである田中ミノルの私的な意見として掲載しており、
      車両のバランス、安全性を保障するものではございません。

      キャンバーシム装着後は、安全が確保できる場所にて、
      バランスの変化を必ず事前に確認し、もし、オーバーステアバランス
      をはじめ、少しでもバランスが不安定な状況であれば、
      使用を中止してください。

      また、キャンバーシムの装着にて、バランスが変化したことにより
      発生したトラブル等に関しましては、田中ミノル および
      ㈱ミノルインターナショナルは、一切責任を負いませんので、
      すべて自己判断にて、チョイスを行ってください。

      以上、とっても長くなってしまいましたが、
      TM-SQUARE ZC32S リアキャンバーシム の解説でした!!

      サスペンション
      TM-SQUARE ZC32S リアキャンバーシム 正式リリースです!! ③

      2016年09月29日(木)

      さぁ~、今回は、リアキャンバー の解説です。

      929-11

      キャンバーに関しては、かなりメジャーなので、
      みなさんも、よくご存知だと思いますが、
      こちらも、アライメント(タイヤがセットされる角度)の一種となります。

      クルマの前方、または後方からタイヤを見ると、
      垂直方向に微妙に角度が付いていますよね??

      この角度をキャンバー角と呼び、

      左右のタイヤが、カタカナの「ハの字」になっている 状態

        → ネガティブキャンバー

      左右のタイヤが、カタカナの「ソの字」になっている 状態

        → ポジティブキャンバー

      となります。

      では、そもそも、キャンバーは、なぜ必要なのでしょう?
      田中は、キャンバーの必要性には、2つ要因があると考えています。

      まず一つ目は、十分なネガティブキャンバーが設定されていないと、
      コーナリング中、タイヤが変形する(ヨレる)ことで、
      タイヤの接地面が小さくなり本来のグリップを発揮できません。

      もし、サーキット等、激しいスピードでコーナリングすると、

      タイヤの外側のみ磨耗が進み、外側ショルダー部分が少し
      削れるようであれば、やはり、キャンバーが不足している
      症状となります。

      このような場合は、コーナリング中にタイヤが変形した状態でも、
      十分な接地を確保するため、あらかじめネガティブキャンバーを付けて、
      対応する必要があります。

      そして、二つ目は、クルマがロールすることで、キャンバーが必要になります。

      下の図をご覧下さい。

      (より解かりやすくするために、ダブルウィッシュボーン式サスペンションにて
      解説を行っていますが、トーションビーム式サスペンションでも同じ内容となります)

      直進時、「横G」は、発生しませんので、ボディは傾きません。
      よって、左右のキャンバーは、設定された角度どおりとなります。

      しかし、コーナリング中、「横G」が発生すると、ボディは傾きます。
      (下図は、右コーナー走行中の車両を、後方から見ているイメージ図となります)

         外輪                   内輪

      すると、コーナーに対して、外側のタイヤ(左タイヤ)は、
      キャンバーが大きくポジティブ方向に変化し、内側のタイヤ(右タイヤ)は、
      キャンバーが大きくネガティブ方向に変化します。

      このなると、グリップの要となる外側タイヤ(左タイヤ)は、
      接地面が減ることから、本来のグリップを発揮できません。

      よって、コーナリング中に、外側タイヤを的確にグリップさせるために、
      キャンバーが必要になるのです。

      なお、このボディの傾き(ロール)は、スプリングレートが低いほど
      大きくなりますので、高レートスプリングより、低レートスプリングの方が、
      より大きなネガティブキャンバーが必要となります。

      そして、セットアップ的に、リアキャンバー値の基本となる考え方は、

      ① リアキャンバー値が大きい 

        → コーナリング中、リアのグリップが高い

        →  アンダーステア バランス になりやすい

      ② ネガティブキャンバー値が小さい

        → コーナリング中、リアのグリップが低い

        → オーバーステア バランス になりやすい

      となります。

      ※ ある一定のキャンバー値までは、上記のバランスとなりますが、
      あまりにも、キャンバー値が大きいと、リアのグリップが低くなることがあります。

      なお、アンダー & オーバーステア バランス の
      メリット/デメリットは、以下のとおりです。

      アンダーステア バランス の場合

       メリット   →  クルマが安定していること

       デメリット  →  クルマが曲がりにくいこと

      オーバーステア バランス の場合

       メリット   →  クルマが曲がりやすいこと

       デメリット  →  クルマが不安定なこと

      以上のように、リアキャンバーによって、リアのグリップレベルが変化することから、
      アンダーステア ⇔ オーバーステア と、クルマのバランスを変化させることが
      可能となります。

      なお、リアキャンバー値のセットアップには、
      フロントのグリップレベルが大きく関与します。

      フロントのグリップレベルが高く、オーバーステア バランスの車両では、
      リアキャンバー値は、ネガティブ方向が強くなり、
      フロントのグリップレベルが低く、アンダーステア バランスの車両では、
      リアキャンバー値は、ネガティブ方向が弱くなります。

      それに、サーキットレイアウトによっても、リアキャンバー値のニーズは変化します。

      高速コーナーが多く、クルマの安定感を向上させたい場合は、
      ネガティブ方向が強くなり、
      タイトコーナーが多く、クルマが曲がることを優先する場合には、
      ネガティブ方向が弱くなります。

      要するに、適正なリアキャンバー値は、

      現行のブリップバランス

      フロントタイヤのグリップ力

      サーキットレイアウト

      をトータルで考えて、
      バランスを取りながら合わせ込む必要があるのです。

      いや~、少々複雑な話しになりましたが、
      ご理解いただけましたでしょうか??

      また、一番大切なことは、
      トーインもキャンバーも、現在の数値をしっかり計測し、
      どのキャンバーシムを装着すれば、どういったアライメント値になるのかを
      事前に、シッカリと想定してから装着することが、何よりも大切なのであります。

      ご注意①

      アンダー/オーバーのバランスは、サスペンションセット、
      タイヤチョイスを含めトータルで考えるもので、
      リアキャンバーだけで、バランスを取るものではありません。

      リアキャンバーは、バランスを取るためのひとつの要素(要因)であることを
      十分にご理解いただいた上で、キャンバーシムをご使用下さい。

      また、必ず装着前のトーイン/キャンバー値を計測し、
      装着後のトーイン/キャンバー値を確認してからご装着下さい。

      ご注意②

      上記の解説は、弊社デモカーによる走行DATAを元に、
      開発ドライバーである田中ミノルの私的な意見として掲載しており、
      車両のバランス、安全性を保障するものではございませんので、
      すべて自己判断にて、チョイスを行ってください。

      では、次回(最終回)は、ドラテクを含めた
      キャンバーシムの詳細をお届けしたいと思います!!

      サスペンション
      TM-SQUARE ZC32S リアキャンバーシム 正式リリースです!! ②

      2016年09月28日(水)

      TM-SQUARE  リアキャンバーシム のアウトラインは、

      前回のブログにて、なんとなく、理解いただけたと、

      勝手に思っておりますが・・・・・・・・、

      928-1

      ちょっと時間が経てしまいましたので、

      おさらいされる方は、先日のブログ を!

      でもって、今回は・・・・・・・・・・・、

      「じゃ~、リアの トーイン や キャンバー が変化したら、

      どんなセットアップになるのよ!」

      といった部分をガッツリと解説したいと思います。

      では、リアのトーインからはじめたいと思います。

      まず、トーイン & トーアウト というのは、

      アライメント(タイヤがセットされる角度)

      の一種で、左右のタイヤを真上から見たとき、

      前方が狭まっている 状態 → トーイン

      トー(つま先)が、イン側を向いている 「内股状態」

      前方が広がっている 状態 → トーアウト

      トー(つま先)が、アウト側を向いている 「ガニ股状態」

      となります。

      また、この トーイン値 は、角度の表記となり、

      1°00’(1度00分) =  0°60’(0度60分)の60進法 が採用され、

      トータルトー と呼ばれる 左右のトーを合算した数値で表記されます。

      たとえば、

      右(単体)  IN 0°40’(イン 40分)

      左(単体)  IN 0°40’(イン 40分) の場合、

      左右を合算して、トータルトー

      IN 1°20’(イン 1度20分)と、表記されます。

      そして、リアトーインは、セットアップ (アンダー/オーバーのバランスを取る)

      といった観点では、とっても重要なファクターとなります。

      通常、リアトーインは、IN 0°00’(イン 0度0分)から、

      IN 1°30’(イン 1度30分) あたりにセットされており、

      少しのトーイン値の変更にてクルマのバランスは、大きく変化します。

      リアトーインセットの基本となる考え方は、

      ① リアトーイン値 が大きい  →  アンダーステア バランス が強い

      ② リアトーイン値 が小さい  →  アンダーステア バランス が弱い

      ③ リアトーアウト       →  オーバーステア バランス になる可能性がある

      となります。

      たとえば、とあるクルマのトーイン値を計測したら、

      IN 1°00’  だったとしましょう。

      そして、このクルマは、バランス的に、

      かなり、アンダーステアが強い状態なら、

      IN 1°00’  →  IN 0°20’

      と、トーイン値を小さくすると、アンダーステアは、改善する方向となります。

      もちろん、どれだけトーイン値を少なく設定できるかは、

      使用タイヤ/セットアップ等、車両のバランスによって変化します。

      また、車両のアンダーステア バランスがさほど強くない状況にて、

      IN 0°30’  →  OUT 0°30’

      といったように、大きくトーイン値を変化させてしまうと、

      行き過ぎてオーバーステア バランスになることもあります。

      要するに、装着前のアンダーステア バランスの強さで、

      トーイン値をどれぐらい少なくできるかが決まってきますので、

      付き過ぎているトーインを オーバーステア バランスに

      ならない領域まで取る(適正な範囲の中で減少させる)

      というのが、トーイン値のセットアップポイントとなります。

      「じゃ~、どれぐらいのトーイン値に合わせればイイのよ?」

      といった声が、聞こえてきそうですが・・・・・・、

      このトーイン値は、

      サスペンションのセットアップ状況

      使用しているタイヤ銘柄&タイヤサイズ

      コーナーウエイト(車重の前後バランス)

      車両本体の個体差

      等々によって、変化しますので、やはり・・・・・、

      「必要以上に付き過ぎているトーインを

      オーバーステア バランスにならない領域まで取る」

      といった、セットアップが必要になると思います。

      特に、トーアウトになる場合は、

      オーバーステアバランスになる可能性がありますので

      十分ご注意くださいね。

      ご注意①

      アンダー/オーバーのバランスは、サスペンションセット、

      タイヤチョイスを含めトータルで考えるもので、

      リアトーインだけで、バランスを取るものではありません。

      リアキャンバーは、バランスを取るためのひとつの要素(要因)であることを

      十分にご理解いただいた上で、キャンバーシムをご使用下さい。

      また、必ず装着前のトーイン/キャンバー値を計測し、

      装着後のトーイン/キャンバー値を確認してからご装着下さい。

      ご注意②

      上記の解説は、弊社デモカーによる走行DATAを元に、

      開発ドライバーである田中ミノルの私的な意見として掲載しており、

      車両のバランス、安全性を保障するものではございませんので、

      すべて自己判断にて、チョイスを行ってください。

      ということで!

      次回は、リアキャンバーに関して、解説を行いたいと思います!!

      928-2

      サスペンション
      TM-SQUARE ZC32S リアキャンバーシム 正式リリースです!! ①

      2016年09月23日(金)

      いや~、やっと、

      TM-SQUARE 「ZC32S」 リアキャンバーシムの

      リリースが、 「スタンバイOK」 となりました!

      923-1

      現在、WEBサイトも、製作中となりますが、
      本日から、数回に分けて、WEBの内容を少し・・・・(ホントは全部・・・・笑)
      リークしながら、キャンバーシムのことを徹底解説してみたいと思います。

      まず、キャンバーシム というパーツは、
      どんなパーツなのか・・・・、アウトラインから解説しますと

      (以下、WEB文章の抜粋です)

      FF特有のアンダーステアを減少させるためには、
      リアのトーイン調整は、非常に有効な手段となります。

      アンダーステアが強い場合は、リアのトーインを少なくすることで、
      コーナリング中(特に進入部分)に、リアが回り込んでくれ、
      アンダーステアを抑制します。

      なお、このセットアップは、走行抵抗が減少することから、
      ストレートスピードにも、影響 を与えます。

      また、トーションビーム式のサスペンションでは、
      ストロークによるキャンバー変化がほとんどありません。

      よって、クリッピングポイント近辺では、タイヤの外アタリ
      (タイヤの外側のみが接地している状態)が強くなりますので、
      コーナーにおいて、タイヤのグリップを
      有効活用するためにも、キャンバーが必要となります。

      TM-SQUARE リア キャンバーシム は、
      通常トーションビーム式のサスペンションでは、調整の行えない
      トーイン値 & キャンバー値 の両方を変更できるよう
      ダブルテーパーのシム(2方向にテーパーになっているシム)を
      リアハブとトーションビームの間に装着するセットアップアイテムです。

      車輌の状況や、セットアップに合わせてチョイスできるように、
      キャンバー値、トーイン値が異なる組み合わせにて、
      ZC32S では4種類のキャンバーシムを設定しました。

      といった感じとなり、
      アイテム バリエーション & プライスは、以下のとおり です。

      923-2

      商品名 :キャンバーシム 並盛(トーイン 0°40’レス)

      品番   : TMCS-C01903

      価格  : 35,000円(税込)

      素材   : スチール製 (カラー:ブラック)

      付属品 : M12キャップボトル8本 M12ワッシャ8枚

      M10キャップボトル4本 M10ワッシャ4枚

      923-3

      商品名 : キャンバーシム 並盛(トーイン 1°00’レス)

      品番  : TMCS-C01904

      価格  : 35,000円(税込)

      素材   : スチール製 (カラー:グリーン)

      付属品 : M12キャップボトル8本 M12ワッシャ8枚

      M10キャップボトル4本 M10ワッシャ4枚

      923-4

      商品名 :キャンバーシム 大盛(トーイン 0°40’レス)

      品番   : TMCS-C01901

      価格   : 36,000円(税込)

      素材  : スチール製 (カラー:ゴールド)

      付属品 : M12キャップボトル8本 M12ワッシャ8枚

      M10キャップボトル4本 M10ワッシャ4枚

      923-5

      商品名 :キャンバーシム 大盛(トーイン 1°00’レス)

      品番   : TMCS-C01902

      価格   : 36,000円(税込)

      素材  : スチール製 (カラー:シルバー)

      付属品 : M12キャップボトル8本 M12ワッシャ8枚

      M10キャップボトル4本 M10ワッシャ4枚

      となります。

      では、詳しく説明しましょう!!

      TM-SQUARE リア キャンバーシム(ZC32S) は、
      変更できる キャンバー値 が2種類 (並盛仕様 & 大盛り仕様)
      また、変更できるトーイン値 が、2種類
      (0°40’レス仕様 & 1°00’レス仕様)

      の組み合わせにより、合計4アイテムをバリエーションしました。

      ※トーインは、左右のトーインを合算した「トータルトー」の表記となります。

      ですから・・・・、
      たとえば、並盛キャンバーシム(トーイン0°40’レス)を装着すると、
      トーイン値 & キャンバー値の変化量は、
      装着前よりキャンバーが、1°25’ネガ方向に変化し、
      トーインが、0°40’レス方向に変化したアライメント値となります。

      そうです、ポイントとなるのは、
      装着前のアライメント値から、
      上記のとおり、アライメントが変化しますので、
      装着前のアライメントをしっかり把握しておくことが、
      とっても重要なのであります。ハイ。

      ちなみに、弊社デモカー(TM 5号車/ZC32S 2型)による
      実測値(キャンバーシム装着後のアライメント)は、以下のとおりです。

      ※  トーションビームには、製造上の公差がありますので、
      純正状態でのアライメントは、すべての車両で同一ではありません。
      よって、装着後のアライメント値は、上記と同一にならない場合があります。

      ※ 上記の数値は、車高40mm ダウンでの計測値です。

      ※ 純正車高では、上記数値からトーが、0°20’ マイナスになります。
      (トーインが減る方向です)

      また、キャンバーシムの装着により、
      リアキャンバーがネガティブ方向に変化しますので、
      タイヤの上端部がフェンダー内に収まりやすくなり、
      ハブセンターならびに、タイヤの下端部は、外側に張り出します。

      タイヤ/ホイールの各部の位置は、下記のとおり変化します。

      ※ 上記の数値は、計算上の数値で、実測とは異なる場合があります。
      +表記 → タイヤが外に出る
      -表記 → タイヤが内側に入る  となります。

      いかがでしょうか?

      なんとな~く、キャンバーシムが、どんなパーツなのか、
      わかってきましたでしょうか??

      まぁ~、超簡単に、ザックリ説明すると、
      ZC32S スイフトのリアに装着すれば、通常では調整/変更できない
      リアキャンバー と、リアトーイン を同時に、
      変更できてしまうパーツなのであります。ハイ。

      では、次回は、
      リアキャンバー と、リアトーイン を変化させることに、
      どんな メリット・デメリット が発生し、
      そして、どのようにして、セットアップに生かすことができるかを
      じっくり解説したいと思います!!

      なんだか・・・・、
      解説マニアになりそうな・・・・、予感が・・・・(笑)

      あと・・・・、匠の日でも、もちろん対応可能です!

      サスペンション
      TM リアキャンバーシム 大盛り ZC32S スペック 絶賛販売中!!

      2016年07月09日(土)

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      イベントにて、TM製品をご装着いただいた場合、
      装着後、可能な限り、みなさんのクルマに試乗させていただき、
      パーツが的確に装着されているかを確認しているのですが・・・・・・、

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      こちらのパーツ (そうです! キャンバーシム大盛り ZC32S スペック!!) の
      試乗では、驚きを越えて、まさに、感動でございました。

      装着前に、リアトーを計測したところ
      IN  0°55’ (トータルトー)  といった数値でしたので、
      自信を持って、TM-SQUARE リアキャンバーシム大盛り を装着。

      ちなみに、リアトーが、IN  0°55’ の場合、
      TM-SQUARE リアキャンバーシム大盛り (トーイン 0°40’レス 仕様)
      を装着すると、リアトーが、IN  0°55’  →  IN  0°15’ に変化します。

      で、装着後に試乗してみると・・・・・・・、
      ブレーキングから、ターンインにかけて、
      「すんげ~、クルマが曲がる!!」 と、
      感動・・・、いや感激してしまいました!

      また、コーナリング中の抵抗感が、大幅に減少し、
      とってもスムーズなのに、
      コーナーの最大ロール時は、キャンバー効果により、
      安定して、しっかり グリップ してくれますので、安心感が増大!

      いや~、曲がって欲しい部分では、曲がり、
      安定して欲しい部分では、安定する と、まさに、イイことずくめでございました。

      まぁ、お値段的には、ZC31S と比べると、
      ブレーキ キャリパーが、ハブではなく、
      トーションビームに装着されていることから、
      部品点数も増え、少々高くなってしまいますが、
      やっぱり、リアトーイン が、変化する(減少する)
      ONLY ワン アイテム である
      TM-SQUARE リアキャンバーシム は、イイ仕事しますよね~。

      (あのコーナー前半の曲がり感、たまりませんよ~!)

      ということで!
      TM-SQUARE リアキャンバーシム大盛り (トーイン 0°40’レス 仕様)
      絶賛、販売中となりますので、
      ZC32S 乗りのみなさん! どうぞよろしくお願いします!!

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      TM-SQUARE リアキャンバーシム大盛り (トーイン 0°40’レス 仕様) 

      価格    ¥36,000

      在庫      あり!


      商品の詳細は、こちらの ブログ にて!

      サスペンション
      6/25-26 は、「匠の日」 開催 です! ②

      2011年06月10日(金)

      月間 「匠の日」 のお買い得商品は、

      インテークBOX だけじゃ~ありませんよ!

       

       

      まずは、こんな セットは、いかがでしょうか?

       

       

      フロント ピロアッパーマウント

      リア   キャンバーシム

       

       

      のセットで、お値段は・・・・・・・、

       

       

      ピロアッパーマウント + 並盛キャンバーシムが、

      ¥45,000 ! (通常 ¥49,000)

       

      ピロアッパーマウント + 大盛りキャンバーシムが、

      ¥48,000 ! (通常 ¥52,000)

       

       

      もちろん、工賃もすべて含んだ金額です。

       

       

       

       

      ピロアッパーマウント

      img_4243

       

      オーリンズダンパーの方は、使用されるスプリングによって、

      トラストダンパー、HKSダンパーの方は、

      必ず、カラーが必要になりますので、そちらの部品代がプラスで必要となります。

       

       

      詳しくは、こちらで!

       

       

       

       

      キャンバーシム

      p1040446

       

       

       

       

      フットワーク系では、ある面、王道になりつつある、このセット。

      今回の 「匠の日」 限定メニューですので、どーぞご活用くださいね。

       

       

       

       

       

       

      それから、最近、小さなブームになっている、

      エキゾーストバンテージ フロントパイプ スペシャル!

       

       

       

       

      img_1228

       

       

       

       

      これからの時期、油温の上昇は、なんとしても抑制したいですよね~。

       

      ということで、今回のイベントから、正式に、匠工房 のメニューにも

      追加となりました。

      (匠工房でもご対応できまますので、週末以外の作業も可能です!)

       

       

      もちろん、装着は、フロントパイプを外して、センサー部等は、

      バンテージに切り込みを入れるという、

      まさに、レーシングカー バージョンの装着となり、

      お値段は、バンテージ込みで、

      ¥12,000 です。

       

       

       

      それから、それから、

      ちょっと前に、REV SPEED DVD で、田中が熱~く、語ってから、

      ひそかなブームになりつつある トーアウト セッティング。

       

       

      ということで、今回は、セッティング系のメニューも作ってみました。

       

      まずは、現状の値を計測して、キャンバーや車高バランスから、

      田中が最適と思うトーアウト値に調整し、再びトーを計測します。

       

      これで、お値段は、 ¥4,000 ! (もちろん、今回の匠の日限定!)

       

      でね、もしも現状の値で、バッチリ トーアウト になっていて、

      変更する必要がなかったら・・・・・・・・・。

       

       

      タダ でOKです!

      (男らしい~!!)

       

       

       

       

      また、車高調整も、ご要望があれば、対応可能です。

       

      お値段は、

       

      フロント  ¥3,000

      リア    ¥3,500

      フロント/リア なら、¥5,000

       

      フロントは、車高を大きく変化させると、トーインも変化しますので、

      このあたりは、トーインと、合わせてやっていただいたほうが、

      よろしいかと思います。

       

       

      車高に関しては、使用されているダンパーや、スプリングによって、

      調整の限界がありますので、このあたりは、当日に、ご相談下さいね。

      (セッティング系のメニューは、予約不要です!)

       

       

      もちろん、その他TM商品は、

       

      ダンパーキットでも、

      トーションビームでも、

      エアロパーツでも、

       

      また、ZONE HYPERCO BILLION 商品も、

      在庫がある限り、購入&装着が可能となりますので、

      下記のご予約フォーム または、お問い合わせフォームより、

      お気軽に、ご連絡ください!

       

      (セッティング系のメニュー以外は、お手数ですが、ご予約をお願いいたします!)

       

       

       

       

      ご予約は、こちらから、お願いします!

       

      予約フォーム

       

      また、商品の問い合わせ、日程のお打ち合わせ、

      支払い方法等のお問い合わせは、こちらから、お願いいします!!

       

      お問い合わせフォーム

       

       

       

      今月末の週末は、月間 「匠の日」

      みなさん、よろしくお願いします!

       

       

       

       

       

      「匠の日」 に、まだ、来られたことのないみなさんへ。

       

       

      一度、遊びに来てみませんか?

      いつものように、クルマのこと、ドラテクのこと、

      田中がペラペラとしゃべって、ますので、

      何も買わなくても、気兼ねする・・・・・、なんてことはありませんよ~。

       

      もちろん、スイフト以外の車種でも、大歓迎です!

      サスペンション
      キャンバーシム の数値について

      2009年12月28日(月)

      現在、大好評をいただいております、

      TM-SQUARE のキャンバーシム。

       

      今日は、キャンバーシムの

      解説が不十分な部分と、

      使用した数値に誤りがありましたので

      そのことを、お詫びし、明確にしたいと思います。

       

      まず、現在、WEB サイトをはじめ、

      カタログ、取説等に明記しています、

      トーインの数値に、誤りがありました。

       

      現在表記されている数値

      純正からの変化量 並盛 大盛
      トーイン 0°20’レス 0°30’レス

       

      正しくは、下記の数値となります。

      純正からの変化量 並盛 大盛
      トーイン 0°40’レス 0°50’レス

       

       

      並盛、大盛とも、

      トータルトーで、0°20’

      今までの表記されていた数値より、

      トーイン量が少なくなります。

       

      原因は、弊社のトーインゲージに、

      問題がありました。

       

      本当に、申し訳ありません。

       

       

      また、

      キャンバーシムの解説に、使用している数値にも

      誤りがありました。

       

      現在、WEB サイト や取説では、

      下記の説明がされています。

       

      ZC31Sのリアサスペンションは、トーションビーム一体式となりますので、

      トーイン、キャンバーの数値は、製造時の交差により、すべての車輌が

      同一ではありません。

      メーカーの整備書によりますと、トーインは、トータルトーで、

      IN 5mm(交差±5mm)ですので、基準値は、約 0°50’INとなります。

      また、キャンバーの基準値は、-1°00’で、交差±1°00’ となります。

       

      とありますが、

      トーインの IN 5mmという数値は、

      トータルトーでは、約 0°50’IN ではなく、

      約 0°25’IN となります。

       

      (片側5mmのトーインなら、約 0°50’IN となりますが、

      トータルトーだと、約 0°25’IN となります)

       

      今後、このようなことがないように、

      十分注意して、数値等を表記いたします。

      本当にすいません。

       

       

       

      また、 ちょっと複雑なのですが、

      トーインは車高によって変化します。

       

      純正車高と、約40mm車高をダウンした

      状態では、車高をダウンした状態の方が、

      約5mm (約 0°25’)トーインが大きくなります。

       

      よって、純正車高にて、トータルトーが、

      イン5mm (約 0°25’) のクルマは、

      車高を下げると、インに約10mm (約 0°50’)となります。

       

      要するに、トーインは、

      トーションビームの公差と、

      車高によって変化するのです。

       

      また、整備書に記載されている

      IN 5mm(交差±5mm)という数値は、

      2型の途中あたりで、IN 3.8mm(交差±3.8mm) と

      変更されています。

       

      これは、メーカーの方で、1型~2型の初期あたりで、

      付きすぎているトーインを

      修正してきたものと思われます。

       

      トーションビームという、

      溶接により製造されるパーツの宿命となる

      公差がある以上、すべての車輌の

      トーイン値が、共通ではないのですが、

      田中なりに、平均値を想像すると、

       

      純正車高時

      イン 5~8mm →   3~6mm

       

      車高40mmダウン時

      イン 10~13mm →   8~11mm

       

      といったように、

      年式によって、トータルトーは、変化しているようです。

       

      もちろん、純正車高時に、

      IN 5mm(交差±5mm) / IN 3.8mm(交差±3.8mm)

      ということは、トーインが、0mm (0°00’)でも、

      規格内ということになり、

      7.6~10mm (約0°40’~ 0°50’) でも、

      規格内ということになります。

       

      たとえば、トーインが、0mm の車輌に、

      TM-SQUARE のキャンバーシムを

      使用すると、トーインが減ることから、

      トーアウトになってしまいます。

       

       

      事実、今までに、トーアウトになったという

      車輌が、3台ありました。

       

       

      もちろん、大きくトーアウトになった、

      アライメントですと、クルマのバランスは、

      ウルトラオーバーステアになりますので、

      取説等では、トーアウトになった場合は、

      安全面を考慮して、使用しないようにと、明記してあります。

       

      しかし、セッティングとして、

      田中は、少しのトーアウトは、絶対にありだと思っています。

       

      数値で言えば、0~5mm ぐらいは、

      セッティングの範囲内です。

       

      ちなみに、TM-SQUARE 1号車のセッティングは、

      現在、アウト4mm (0°20 トーアウト)です。

       

      しかし、たとえば、足廻りをはじめとする

      セットアップが、弱オーバーステアで

      この状態から、リアをトーアウトにセットすると

      オーバーステアは、大きくなってしまいます。

       

      要するに、キャンバーシムは、

      セッティングアイテムだということを

      正しくご理解いただきたいのです。

       

      セッティングアイテムということは、

      アンダーステアが強いクルマには、

      すごく効果がありますが、

       

      ニュートラルステアや、

      オーバーステアのクルマには、

      装着すると、バランス的にかなり強めの

      オーバーステアとなる可能性があります。

       

      (過去に、キャンバーシムを装着したら

      オーバーステアが強くなったという報告は

      受けていませんが、可能性としてはありうるということです)

       

      そこで、可能であれば、

      キャンバーシムを装着される前に、

      アライメント(トーイン量)を計測し、

      その数値から、上記の修正した数値(変化量)を引いて、

      どのあたりのトーイン量になるかを

      想定した状態で装着するのが、BEST です。

       

      もし、事前にアライメント確認ができない場合は、

      最低でも、クルマのバランスが、オーバーステアでないことが

      装着のポイントとなります。

       

      このあたり、キャンバーシムが

      セッティングパーツであることを

      正しく理解して、ご利用いただければ

      幸いです。

       

      また、弊社のキャンバーシムを装着後

      クルマのバランスが、

      著しくオーバーステアとなったユーザー様が、

      いらっしゃれば、お手数ですが、弊社までご連絡下さい。

       

      今後、このあたりのトーションビームの公差にも、

      キャンバーシムで対応できるように、

      バリエーションを広げた商品設定にできるよう、

      考えてみたいと思います。

       

       

      数値の件、本当に申し訳ありませんでした。

       

      PS  WEB サイト には、本日修正を入れました。