2014  勝手に 「道場破り」 in 鈴鹿ツイン  セットアップ編!

2014年03月18日(火)

 

 

いや~、少々時間が、かかってしまいましたが、

やっと、DATA が、まとまりましたので、

今夜は、鈴鹿ツイン のセットアップ編を お届けしたいと思います。

 

 

使用車両は、ご存知、TM 2号車 (ZC31S) となり、

持ち込み時のセットアップは・・・・・・、

 

 

 

 

イニシャルSET

 

ホイール           CLEAWAYS      F:7.5J-16+30      R:7.5J-16+46

タイヤ             KUMUHO V700   F:225-45-16(中古)  R:205-45-16(中古)

内圧              F:2.7(温間)    R:2.9 (温間)

リアスタビ          φ35

スプリング          F 65-06-700 パーチェ装着    R:58-05-600 パーチェ装着

(リバウンドストローク 0G 0タッチ)

ダンパー 減衰       F:MAX 5戻し    R:MAX 8戻し

キャリパー          F 純正         R 純正

ブレーキパッド        F 10F         R 03C

LSD              TM-SQUARE

ミッションオイル       BILLION FF-730

エンジンオイル       TM-SQUARE M16A 5W-40(継続使用)

オイルクーラー       TM-SQUARE  (純正ヒートエクスチェンジャー外し)

E/Gマウント         開発品

ファイナル          R’s  4.7

ドライブシャフト       開発品

車高             F  610         R 590

トー              F OUT 0:30   /   R トーレスシム(-30) + (-15)

キャンバー          F 実測5.8度   /   R 並盛り

フロントロアアーム     TM-SQUARE ロングアーム

ナックル           TM-SQUARE キャンバーナックル

空力デバイス        カナード・サイドカバー装着

エンジン           ミノカム・32ピストン

エキマニ           TM-SQUARE + BILLION バンテージ100

ECU              Ver.CP-EM

 

 

 

セットアップ的に、いつもと違うのは、

ミノカム・32 ピストン を使用した エンジン ですね、やっぱり。

 

 

仕様的には、匠工房限定の TM カムシャフト  (かなり低~中回転域重視) に、

ZC32S の純正 ピストン を組み込んだ、あの エンジンです・・・・。ハイ。

 

それを、純正 ECU にて、適合 (Ver.CP-EM) を 合わせ込んであります。

(弊社にて、エンジン オーバーホール をされるスイフトオーナーさん限定のメニューです!)

 

 

 

でもって、走り始めの 田中の コメント は・・・・・、

 

 

 

 

 

① 走行1  雪  セミウエット   BEST 39.449

 

路面は、完全 ドライ ではない

アタックは、4~5Lap のみ

 

バランス

1コーナー(①②)    進入~真ん中 弱U/S    出口 中U/S

Zコーナー(③④)    進入 OK    真ん中~出口  U/S方向

左90°(⑤)       進入~真ん中 弱U/S

ヘアピン(⑦)      OK

最終(⑨)        進入~真ん中 弱U/S

 

 

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2nd ギヤ が ショート すぎる

ブレーキ の効きが強い(温度が低すぎる?)

 

変更

F タイヤ   225-45-16 → 235-40-17 (V700)

R タイヤ   205-45-16 → 205-50-16 (V700)

 

 

 

天候も微妙だったので、

今回のテストで、一番の目的だった、タイヤテスト を行いました!

 

 

そうです、禁断の 235 投入なのであります!!

 

 

21

 

31

 

41

 

51

 

 

 

まぁ~、以前に、245 を トライ した時は、

 

コーナー の ボトム が、速くなることと、

グリップ により、パワー が食われることで、

 

 

不発に終わりましたからね・・・・・・・・・・。

 

 

 

2年前の 「道場破り」 in 袖ヶ浦 セットアップ編は、

こちらから!!

 

 

 

で、マッチング は・・・・、いかに!!

 

 

 

 

 

 

 

② 走行2  DRY    BEST  38.910

 

良く曲がる  フロント グリップ は、かなり↑

O/S はない

フェンダータッチ は、ゼロ ではないが、問題ない レベル

 

 

 

 

 

61

 

 

フロントタイヤ の温まりが独特

なかなか温まらない状況から、急激にグリップが立ち上がる ↑(時間もかかる)

 

バランス 的にNG なのは、Z コーナー の 進入~真ん中 (ライン がずれる レスポンス 悪し)

(リアタイヤ が、たわんで、 ロール が大きく感じる)

 

タイヤが、少しだけ大径になった分、2nd ギアのレシオ は、最適になった

 

ブレーキは、温まると、鈴鹿ツインに 完全適合!  効きの強さ ◎

 

 

 

235 なかなか、やりますね~。

 

フロント の グリップ が上がった分、

鈴鹿ツイン では、タイムアップ 成功です!!

 

コンディションが違うので、的確なことは、言えませんが、

おそらく・・・・、0.2秒は、あるのではないかと・・・・・・。

 

 

また、リアタイヤ に関しては、

205-45-16 → 205-50-16 に変更したことで、

フロントグリップ が勝ちすぎて、O/S になることもありませんでした。

 

(前回の TC1000 でも、45 → 50 にすることで、リアグリップ が安定しましたからね~)

 

 

 

※ 注意

鈴鹿ツイン (特にGコース)は、U/S のバランスが強いサーキットです。

ですから・・・・、今回のように、セットアップ を かなり、O/S 方向に 振っても、

問題なく走れてしましますが、他の サーキット の場合、このままのバランスだと、

O/S になる可能性が高いと思われます。

 

 

 

変更

内圧     F 3.2  →  2.7

R 2.4  →  2.9

 

 

F/R とも、想定の内圧になっていない

リアタイヤ のたわみは、コレが原因! と思われる

R スタビ  35 → 38φ

 

 

 

 

Zコーナー の レスポンス 遅れは、リアタイヤ の内圧と思われましたが、

どうも、メカニカル 的にも、リア の ロール が大きく感じましたので、

リアスタビ も、硬くしてみました。

 

 

 

 

③ 走行3  DRY    BEST  38.873

 

Z  コーナー OK (ステアレスポンス向上)

 

バランス

1コーナー(①②)    進入 弱U/S   真ん中 OK   出口 弱U/S

Zコーナー(③④)    進入~真ん中 OK    出口 U/S方向

左90°(⑤)       OK

ヘアピン(⑦)      OK   少しだけ U/S 増

最終(⑨)        OK   少しだけ U/S 増

 

 

 

走行② との比較で、Z コーナー が速くなっている

他の タイトコーナー は、タイヤ の グリップ↓  (NEW タイヤ の エクストラ グリップ がない)

R スタビ の変更により、タイトコーナー は、少し U/S 方向に

 

 

 

これで、 「道場破り」 達成!! なのであります。

 

いや~、NEW タイヤ からの グリップダウン より、

セットアップ を詰めた メリット の方が、少しだけ勝り、

なんとか、タイム を短縮できましたが、かなり際どい挑戦でしたね・・・・・・・・・。

 

 

 

 

おまけに、タイム が出た瞬間、

 

 

 

71

 

 

 

ドカッ~っ と、雪が降ってきましたからね・・・・・・。

ホント、我々は、かなり、ラッキー だったと、思います。ハイ。

 

 

 

 

 

ちなみに、走行後の タイヤ は・・・・・・・、

こんな感じで、ございました!

 

 

81

 

 

まぁまぁ、イイ感じですよね~。

 

 

 

 

 

 

さぁ~、これから、235 が、

スイフト タイムアタック の スタンダード になるのか!

それとも、215~225 の方が、カバーできるサーキットが多いのか!!

 

 

 

ジックリ、他のサーキットでも、確認したいと思います。

乞うご期待です!

 

 

 

 

佐藤さん・・・・・、

17インチの CLEAR WAYS 作る・・・・・?!

 

 

 

 

2014 勝手に 「道場破り」 in TC1000 セットアップ編

2014年02月04日(火)

 

本日は、先日決行しました、

勝手に 「道場破り」 in TC1000 の セットアップ 編 です。

 

 

 

日時     2013-01-29
サーキット  TC1000
ドライバー  田中 ミノル
メカニック   阿部/佐藤
車輌     ZC31S スイフト2号車
時間      13:00~16:00 (20分刻み)

 

 

 

 

まず、持ち込み時の イニシャルSET は・・・・、

 

 

 

 

ホイール CLEARWAYS       F:7.5J-16+30      R:7.5J-16+46

タイヤ  KUMHO V700       F:225-45-16(中古)   R:205-45-16(中古)

内圧                   F:2.7 R:2.9 (温間)

ホイールスペーサー          F 10mm  R なし

リアスタビ               φ38

スプリング                F:65-06-800 パーチェ装着

R:58-05-800 パーチェ装着

ダンパー 減衰            F:MAX 5戻し R:MAX 8戻し

キャリパー               F 純正  R 純正

ブレーキパッド             F 03C(ZONE)  R 88B(ZONE)

LSD                    TM-SQUARE LSD 50-20 6.5kg

ミッションオイル            FF-730

エンジンオイル            TM-SQUARE M16A 5W-40(継続使用)

オイルクーラー            TM-SQUARE  (純正ヒートエクスチェンジャー外し)

E/Gマウント              強化タイプ 試作品

ファイナル               4.7(アールズ)

スタビリンク              開発品調整式

車高                   F 605mm  R 585mm

トー                    F OUT 0:20  R トーレスシム(-30)

キャンバー               F  -5.8度  R 並盛りキャンバーシム

フロントロアアーム          TM-SQUARE ロングアーム

ナックル                TM-SQUARE キャンバーナックル

空力デバイス             サイドインテーク塞ぎ カナード装着

エキマニ                TM-SQUARE Φ38+バンテージ

エンジン                TM-SQUARE カムシャフト(ミノカム)

ZC32S ピストン

ECU                   TM-SQUARE ECU Ver.CP-EM

 

 

 

 

 

 

以上の仕様となります。

 

昨年からの変更点は、エンジン が、 ミノカム & ZC32S ピストン に、なり、

この仕様に合わせ込まれた、TM ECU DATA になっていることが、

一番の変更点だと思います。ハイ。

 

 

 

 

でもって、走り出してみると・・・・・、

 

 

 

11

 

 

 

 

 

 

① イニシャル   BEST 41.9

 

× コンディション が悪い (強風/土埃により、表面が サラサラ)

× とにかく、グリップ しない (F/R とも)

× 特に、トラクションは、まったく持って NG アクセル に足が乗った瞬間 グリップ↓

最終コーナー (⑦⑧⑨)  左左の連続コーナー (④⑤) の出口

× フロント 荷重時の、リア の ブレイク も大きい

× Pラップ 作動せず (佐藤のやろう・・・・・)

 

 

 

いや~、マズイ です・・・・・・。

路面が、まったく よろしくない・・・・・。

ここまで グリップ しない、TC1000 を田中は走ったことがありません・・・・・・。

 

 

いや~、参りました・・・・。

 

 

 

 

 

でも、イイこともありました。

 

 

 

 

 

◎ エンジン は速い

◎ ミッション 問題なし

◎ LSD の効きは、強くなっている

 

 

 

 

ミッション & LSD は、オーバーホール したところ、

かなり調子よくなりました。

 

 

 

 

 

そして、セッション 中 に、内圧を合わせて、もう一度 コース へ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

② イニシャル-2   BEST 41.8

 

○ ラップタイム は、揃っている

× F/R ともに、レート が高過ぎる (特にリア)

× F の トレッド が広くて、トラクション が効かない?

 

 

セット 変更

F ナロー トレッド (10mm ぺーサー 外し)

LSD オイル 抜き換え (慣らし終了!?)

 

 

 

 

どうしても、トラクション が弱いので、

ホイール スぺーサー を外し、フロント トレッド を ナロー に変更しました。

 

※ フロント トレッド が、ワイド 過ぎると、トラクション 性能が低下します。

(今回は、エンジンパワー が向上していることも、ひとつの要因かと思われます)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③ 走行2-1  BEST 41.5

 

○ トラクション は、向上 (まだ、足りない・・・)

○ 全体的に、マイルドな方向

 

 

 

ナロー トレッド により、トラクション 性能が向上してきました!

 

ただ・・・・、まだ、完全には足りていませんが、

オーバーステア も気になるので、タイヤ の サイズ 違いを

トライ してみることにしました。

 

というか、どんだけ、グリップ しないんだ・・・・、この日の路面・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

セッション 中 の変更

R タイヤ 205-45-16 → 205-50-16 に変更

 

 

 

 

これは、前からやってみたかったのですが、

V700 205-45-16 を使用していた 田中の インプレッション は、

 

フロントタイヤ (225-45-16) に対して、

リアタイヤ (205‐45‐16) はハイトが低い分、

少々、タテ 剛性 が強いと感じていましたので、

45 → 50 とすることで、もう少しだけ、タテ 剛性 をやさしくしたかったのであります。

 

まぁ~、簡単に言えば、タイヤ が持っている スプリングレート を

少し落としたかった という感じでございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

④ 走行2-2  BEST 41.5

 

 

○ 安定感は、205-50-16 の方が強い (O/S になる瞬間が マイルド)

1コーナー (①②)  左左 (④⑤)  最終コーナー (⑧⑨) にて、R グリップ ↑

○ U/S への デメリット は、極小

 

× バランス が、NG な コーナー は、

最終 (⑧⑨) コーナー の真ん中 & 出口 で、U/S

左左 (④⑤) 入口で、O/S

 

 

 

 

イイじゃないですか!

205-50-16 サイズ!!

 

狙い通り、グリップ の離れ際が、マイルド になり、運転も カンタン !

 

また、懸念していた、アンダーステア の増殖も、

思ったほど強くなく、◎ な結果となりました。

 

 

 

そして、最終 セッション に向けて、

ここで セット を大きく変更することにしました。

 

 

 

セット 変更

R スプリング  800ポンド → 700ポンド

R スタビ     38φ →  35φ

R ウイング    レスダウンフォース HOLE

 

 

 

24

 

 

 

 

まず、スプリングレート は、

走りはじめから、高いと感じていましたので、

 

前後とも、下げたかったのですが・・・・・、

「30分で両方は無理!」 と、勇気のない? 佐藤さんが言うので、

仕方なく、リア のみ 100ポンド ソフト 方向に(笑)

 

 

 

それに、左左 (④⑤) の挙動が、

アンダーステア なのに、少し行き過ぎるだけで、オーバーステア に変化することから、

R スタビ が強いと判断し、38φ →  35φ

 

 

 

おまけに、どうしても、破らなければならないタイムが あったので (笑)

リアウイング を レスダウンフォース のHOLE に調整しました。

 

 

※ 通常は、必ず ひとつひとつ セットアップ を行いますが、

いかんせん、時間がなく (午後だけの走行ですから・・・・・)、

自分の感性を信じて、まとめて、弄ってみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑤ 走行3-1  BEST 41.3

 

◎ 左左 (④⑤) でかなり曲がる

○ 1コーナー (①②) で、曲がる

○ 最終コーナー (⑧⑨) で少し曲がる

◎ リア が動くことで、入口 & 真ん中  で、クルマ が曲がる

 

× トラクション の安定感が減少

× リア の ストローク が大きく、リアフェンダー に タイヤがタッチ

 

 

 

 

 

セットアップ 的中!

おまけに、100分の2 差ですが 「道場破り」 成立です!!

 

 

いや~、本当に、ハード な半日でした・・・・・・。

 

 

 

 

 

ということで、ZC31S & TC1000 のセットアップ をまとめますと、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

想定される BEST な スプリングレート

 

F 700ポンド  R 700ポンド

または、

F 600ポンド  R 700ポンド

(600ポンド → 10.7k   700ポンド → 12.5k)

 

 

 

 

 

 

R スタビ

 

38φ→35φ にて、コーナー真ん中の回り込みが強くなったので、

32φ の可能性あり

 

 

 

 

 

 

ブレーキパッド

 

ミノカム エンジン だと、ヘアピン (③) の到達 スピード が高くなるので、

F 03C では厳しい

F 04M R 88B または、F 04M R 89R~03C が適合すると思われる

 

 

 

 

 

 

リアタイヤ サイズ

 

205-45-16 vs 205-50-16 では、50 のメリットが大きいが、

フェンダータッチ がNG (車高↑ が、MUST)

 

 

 

 

以上となります。

 

 

 

 

しかし、まぁ~、今回の 「道場破り」 は、

路面のグリップ に、ミスターX の登場 と、2つの困難を

セットアップ を駆使して 乗り越えられたこと、嬉しかったですね~!!

 

 

 

かなり、疲れましたが・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

ということで、

2014 勝手に 「道場破り」 in TC1000 セットアップ編  でした!!

 

 

 

2013 「道場破り」 in 美浜サーキット  セットアップ編

2013年03月11日(月)

 

 

 

やっと、美浜サーキット の資料がまとまりましたので、

本日は、2013 「道場破り」 in 美浜サーキット  セットアップ編 を

お伝えしたいと思います。ハイ。

 

 

 

 

 

美浜サーキット は、高速のインターからも近く、

ライセンスも不要 ですので、中部圏の方々をはじめ、

 

かなり広範囲から、タイムアタッカーがやってくる、

人気のサーキット!!

 

 

 

コースレイアウト は、タイムに影響する 

すべてのコーナーが、2速 ギア ですので、

ビギナーの方にも、優しいサーキットです。

 

 

 

12

 

 

では、早速、はじめてみたいと思います。

 

 

 

日時 :     2013-03-01
サーキット : 美浜サーキット
ドライバー : 田中 ミノル
メカニック :  阿部/佐藤
車輌 :    ZC31S スイフト2号車
時間 :    9:00~12:00  13:00~17:00

イニシャルSET 

ホイール CLEAWAYS       F:7.5J-16+30   R:7.5J-16+46

タイヤ DIREZZA ZⅡ        F:225-45-16(中古)   R:205-45-16(中古)

内圧                  F:2.6 R:2.6 (温間)

リアスタビ              φ35

スプリング               F:65-06-700 パーチェ装着

                     R:58-05-600 パーチェ装着

ダンパー減衰             F:MAX 5戻し   R:MAX 8戻し

キャリパー               F 純正   R 純正

ブレーキパッド            F 04M   R 88B

カーツデフ               50-20 6.5kg

ミッションオイル           開発品(鉱物油)

エンジンオイル           TM-SQUARE M16A 5W-40(継続使用)

オイルクーラー            TM-SQUARE

E/Gマウント             強化タイプ 試作品

ファイナル               4.7(アールズ)

車高                  F 605mm   R 585mm

トー                   F OUT 0:30   R  トーレスシム(-30)+(-15) OUT 0:05

キャンバー              F -5.8   R 並盛り (-2.5)

フロントロアアーム         TM-SQUARE ロングアーム

ナックル               TM-SQUARE キャンバーナックル

空力デバイス            カナード装着

エキマニ               試作品1

ECU                  TM-SQUARE  V3.0 AB EX

 

 

 

 

みなさんの車載を見ると、路面はフラットではなさそうでしたので、

F 700  R 600  のスプリングレート。

 

 

それに、コーナーは、かなり回り込んでいるように思えましたので、

R には、キャンバーシム並、

 

 

そして、R スタビライザーは、35φ にセットして、

美浜サーキット 攻略の準備をしました。

 

 

 

また、この日は、午後からの雨予報が出ていた関係で、

午前中に、セットアップ、LSD オイルの開発を行わなければなりません・・・・。

 

ですから、セットアップにあてられる時間は、かなり限りがありました。

 

 

 

 

で、走行のほうは・・・・・、

 

 

 

 

イニシャル(走行1) 9:00~  BEST 47.8  気温 9.2℃  路温 9.5℃

 

コーナーが想像より回り込んでいる

O/Sは、一切出ていない

ターンイン時 R の回り込みはあるものの 足りない (U/S)

レート的に、大きな問題はない  トラクションも、問題なし

 

とにかく、Fがグリップして、 Rはある程度しかグリップしない O/S 方向のセットアップが必要

 

 

 

いや~、想像以上に、コーナーがタイトで、

O/S が出るぐらい、セットアップを振らないと、攻略できそうにないなぁ・・・・・、

というのが、田中の第一印象。

 

 

ですので、次のセッションに向けて、

 

 

 

 

    変更

    F キャンバー    -5.8  →  -6.2

    F トー        OUT 0:30 →  OUT 0:40 

 

 

TM ダンパー & TM ロアアーム/ TM キャンバーナックル

の真骨頂 キャンバー 超ガッツリ 作戦です。

 

通常では、-6.0 以上になると、

ドライブシャフトが、ミッションケース内であらぬことになってしまうのですが、

上記の組み合わせなら、それを可能にするんですね~~。

 

 

 

あっ、フロントの トーOUT 値を大きくしたのは、

イン側のタイヤの切れ角を、より大きくするタメです。

 

 

 

 

で、次のセッションは・・・・・・、

 

 

 

 

走行2 9:27~  BEST 47.5 

 

 

F キャンバー  F トー のセット変更で、ミッド で曲がるようになった

しかし、ターンイン レスポンスは、↓  トラクションの安定感も ↓

 

各コーナーでは、 ① 1コーナー ↓  ② 2コーナー(R16)↑  ③ フェニックス ↑  

④ 裏ストレートエンド ↓  ⑤ 定常円(R20)↑

 

 

曲がって欲しいコーナーでは、曲がるようになりましたが、

メリット/デメリットがありました。

 

 

   変更   

   R トーレスシム -15 → -30  (OUT 0:20)

 

 

そうです、禁断の? トーアウト作戦です。

 

 

 

走行3 9:57~  BEST 47.5 

 

R トーOUT により、R のグリップレベルが下がり、ミッド ~ 出口 で、U/S レス

全体に、ハネがある フロントの接地が安定しない

※ 走行 4LAP のみ

 

 

   変更  
 
   F ダンパー   -5 → -9
  
   R ダンパー   -8 → -13
  
   (ハネによるU/S対策)

 

 

 

で、ダンパーに微調整を入れて・・・・・、

 

 

 

 

走行4 10:00~  BEST 47.2 

④ 裏ストレートエンド ターンイン ~ ミッド でのハネが少なくなった

(フロントの接地が安定方向)

LSD オイル 98℃

 

 

 

いい感じになってきました!

で、このあたりのセットアップで、LSDオイルの開発は、十分可能だと判断し、

LSDオイルテスト スタートであります。

 

 

 

 

ここから、走行7 まで、LSD オイルの開発テストは、

続きましたが、詳細は、リリースのタイミングにでも、詳しく解説しますので、

今回は、パス ということで・・・・・・。

 

 

 

22

 

 

 

 

ということで、次は、走行8 からとなりますが、

雨のことを考えて、

 

 

   変更

   タイヤ GⅡ → V700

 

 

です。

 

 

 

 

32

走行8 11:32~  BEST 46.5

全体的にグリップが高く、ボトムスピードが上がった

1コーナー/フェニックス にて、F ロールが、大きい

フェンダータッチ(F)が多い(グリップが上がったから?) 

フェニックス のアクセルを踏む前に、クルマが曲がらない(R のグリップが高過ぎる?)

 

水温 82℃  油温 108/100℃  ミッションオイル 101℃  Fローター 473-437℃ 

内圧  F 3.0  R 3.2

 

 

 

やっぱり、V700!!

 

LSD オイル 開発中に記録した、ZⅡのタイム(46.9)を

コンマ4秒 縮めました。

 

 

   変更  

   エキマニ 試作品 1  →  試作品 2
  
   F ダンパー   -9 → -7

   R ダンパー   -13 (KEEP)

 

 

 

LSD オイルの開発は、終了していましたので、

お昼のインターバルを利用して、

またまた、エキマニの比較です。

 

(だって、美浜サーキットのほうが、

低速重視のエキマニが、マッチングすると思いましたから!)

 

 

 

 

 

で、何とか、お天気は、持ちこたえたのですが、

気温が、かなり上昇して、コンディション的には、

かなり厳しい・・・・・・・・・。

 

 

 

走行9 13:00~  BEST 46.9   気温 16℃  路温 17℃ 

 

エキマニは、試作品 2 の方が、低速域は少しトルクが太い(高速域は同じ)

※ セッティング変更のため 5LAP で、PIT に

 

 

  変更 

   Fダンパー  -7 → -11

 

 

いや~、コンディションが厳しいです・・・・・。

だって、この時期で、16℃ もありましたから・・・・・。

 

 

 

 

 

走行10 13:10~  BEST 46.5

コンディションは、確実に悪くなっているにもかかわらず、午前中と同じタイムが出る

エキマニは、試作品 2 の方が確実に良い

Fタイヤ のグリップダウンを感じる(1分山)

内圧  F 2.7  R 2.9

 

 

 

   変更  

   F タイヤ  V700 NEW

 

 

 

どうしても、あと、0.1秒が欲しくって、

フロントのみではありますが、NEW タイヤ 投入!

(だって、46秒4 が スイフトのレコードでしたから・・・・・・・)

 

 

 

で、内心

「これで、決まるな・・・」 と、思っていたのですが・・・・・、

 

「事実 は 小説 より 奇 なり・・・・・・・」 でした・・・・・。

走行11 13:25~  BEST 46.5

F NEWタイヤ の美味しさが、まったく感じられない

 

水温 83℃  油温 111/102℃  ミッションオイル 111℃  Fローター 444-428℃

 

 

 

 

ヤバイです・・・・・・。

まったくタイムアップしませんでした・・・・・・。

 

乗っていても、NEW 独特の グリップ感がなく、

ロガーで見ても、アドバンテージがありませんでした・・・・・。

 

 

で、もう 玉がないので、

とにかく、U/S 撲滅に向けて・・・・・・、

  

 

 

 

 変更   

   R タイヤ  V700 → ZⅡ  (F V700 KEEP)

   F キャンバー  -6.2 → -5.8

   F ダンパー  -11 →  -13

 

 

 

まぁ、この手の作戦は、

ヒットしたことがありませんが・・・・・・・・。

 

 

 

走行12 14:03~  BEST 46.7

 

 

バランスは大きく変わらず

R グリップは少し ↓ するぐらいのレベル

フェニックス アクセル OFF が長いと、O/S

F キャンバー レスで U/S方向  しかし、トラクションは、良くなっている

 

 

 

 

 

と、絶望感に、打ちひしがれているところに、雨が・・・・・・・・。

そう、万事休す です。

 

 

 

 

42

 

 

 

 

や~、参りました・・・・。

あと、0.1秒が、どーしても短縮できず・・・・・・・。

 

 

 

で、雨の中、「なぜだろう・・・・・」 と考えてみると、

今回のアタック、最大の敵は、「気温」ではなかったかと・・・・・。

 

 

 

そして、翌日の天気予報を見ると・・・・・・、

DRY & COOL !!

 

 

 

まぁ、往生際が悪いのは、田中の専売特許・・・・、

とうことで、またまた、翌日の朝一の走行に向けて、セット変更!!

 

 

 

   変更  
 
   F/R V700(中古品)

   F ダンパー   -13  →  -8

   R ダンパー  -13  →  -12

   内圧 F 0.2  R 0.1 Down

 

 

 

そして、キンキンに冷えた気温でのアタックは・・・・・・・・・・・、

 

 

 

 

翌日のイニシャル(走行1) 9:00~  BEST 46.2   気温 7℃  路温 8℃ 

 

 

 

といった結果となり、「道場破り」 成立 なのであります!

やっぱり、「気温って、重要なファクターだと」 改めて感じた、

美浜サーキットの 「道場破り」 だったのであります。

 

 

 

 

 

 

では、美浜サーキットのまとめを!

セットアップに関して

スプリングレート

 

今回のレートがMax 

700-500 または、600-500 の可能性もあったと思われる

(リアレートを落として、タイトコーナーのU/S対策が必要)

また、V700 に変更すると、荷重がかかりきらないので、

もっとソフトレートにて、安定した荷重をかける作戦の方が、メリットがあったように感じる

フロントキャンバー  

 

5.8 / 6.2 の比較にて、メリットデメリットがある

5.8 は、トラクションは、安定するが、U/S が強い

6.2 は、U/S 量は少ないが、トラクションが安定せず、ステアレスポンスもNG

トータルで考えると、6.2の方が、アドバンテージがある

リアトー  

 

今回、0:00 vs -0:15 の比較だが、-0:30 の可能性は、高かったと思われる

ブレーキパッド  

 

F に関しては、問題なし

R は、もっと効きを上げて、下り坂のコーナーに対応すべきだったと思われる

(03C 89R の方が、マッチングしたと思われる)
 

タイヤ  

 

GⅡ vs V700 の差が、0.4秒

路面のギャップに、今回のレートでは対応できなかった気がする

また、NEW のメリットがなかったことも、上記に関係があるように思う

エキマニに関して

 

 

試作品2 のデメリットは、感じられない

低回転域が強い

 

 

 

 

以上、かなり、ハードだった、

2013 「道場破り」 in 美浜サーキット  

 

セットアップ編  でした。

2013 「道場破り」 in スパ西浦  セットアップ編

2013年03月06日(水)

 

 

 

やっと、セットアップの資料がまとまりましたので、

今夜は、スパ西浦 の セットアップ編です。

 

 

 

中部圏では、大人気の スパ西浦 モーターパーク。

それだけに、ハイレベルなんですよね~。

 

おまけに、エンジンチューニングが進んでいる 中部圏 ですから、

タイムが、かなり速い・・・・・・・。

 

 

ですから、かなり気合を入れて、

スパ西浦 入りしたのでありました。

 

 

 

 

1

 

 

 

では、持込のセットアップから。

 

 

日時    : 2013-02-28
サーキット : スパ西浦
ドライバー : 田中 ミノル
メカニック :  阿部・佐藤
車輌    : ZC31S スイフト2号車
時間    : 9:00~9:50 11:00~11:50 14:00~14:50 (合計3セッション)

 

 

イニシャルSET 

ホイール           CLEAWAYS    F:7.5J-16+30     R:7.5J-16+46

タイヤ             DIREZZA ZⅡ   F:225-45-16(中古)  R:205-45-16(中古)

内圧             F:2.6 R:2.6 (温間)

ホイールスペーサー    F なし  R なし

リアスタビ          φ38

スプリング          F:65-06-900 パーチェ装着

                R:58-05-1000パーチェ装着

ダンパー 減衰       F:MAX 5戻し R:MAX 8戻し

キャリパー          F 純正  R 純正

ブレーキパッド        F 04M  R 88B

LSD              50-20 6.5kg (O/H済み)

ミッションオイル       開発品

エンジンオイル       TM-SQUARE M16A 5W-40(継続使用)

オイルクーラー        TM-SQUARE

E/Gマウント        強化タイプ 試作品

ファイナル          4.7(アールズ)

車高             F 605mm R 585mm

トー              F OUT 0:20   R トーレスシム(-30) IN 0:10

キャンバー         F -5.8   R 大盛り -3.5

フロントロアアーム    TM-SQUARE ロングアーム

ナックル          TM-SQUARE 純正キャンバーナックル

空力デバイス       カナード装着

エキマニ          試作品 Ver2  +  バンテージ100

ECU             TM-SQUARE  V3.0 AB EX

 

 

 

もちろん、スパ西浦は、最高速もある程度高いことから、

アンテナは、高速仕様! (笑)

 

 

2

 

 

 

 

で、走り出してみると・・・・・・・、

 

 

 

① イニシャル(走行1) 9:00~9:50 BEST 01.7  気温 9.3℃  路温 10.6℃

 

 

連続周回では、1コーナーで止まリが弱い

クルマの動きが大きい (特にフロント)  フロントのみ ハイレートの必要性あり

ダウンフォースを感じる (3コーナー)

タイトコーナー  ターンイン ~ ミッドで、フロントが詰まる感じがする

S字入口のみ ブレーキを残し過ぎると、O/S  他は、O/S なし

 

 

 

といった、コメントとなりました。

 

 

    セッション中変更

    F ブレーキパッド   04M → 05K

    F ダンパー減衰    -5 → -3

 

 

 

3

 

 

フロントブレーキパッドを少し、効きの強い、05K に変更して、

フロントの動きに対して、ダンパーで沈み込むスピードを抑えてみました。

 

 

すると、コメントは・・・・・、

 

    パッドは、後半セクションで強いイメージはあるが、

  1コーナーを考えると、05K の方がマッチングしている

  ダンパーは、クルマの動きが緩やかになった (BETTER)
 

 

 

 

また、内圧に関しては、

 

                           BEST

  1) イニシャル  F 2.7  R 2.9     02.0

  2) 追加1     F 3.0  R 3.1      01.7

  3) 追加2     F 3.2  R 3.4      01.9

 

F 3.2  R 3.4 は、シッカリ感があるが、

数ラップで、タイヤの表面グリップがダウンする(プロファイルの変形) 

BEST は、2) あたりと思われる

 

 

 

といった内容が、田中のコメントとなりました。

 

 

 

水温 83℃  油温 112/104℃  ミッションオイル 102℃  F ローター 503-475℃ 

※ 油温に関しては、カバー装着にて、 IN/OUT の温度を表記

 

 

そして、次のセッションのために、

 

 

   変更   

   F スプリング  900 → 1000
  
   NEW ブレーキダクト ON

   内圧 F 3.0  R 3.2 にリセット

 

 

といった、変更を加えました。

クルマの動きが大きく、ステアリング レスポンス も、

少々悪かったので、Fのみ、ハイレート化。

 

そして、ブレーキダクト(開発パーツ)を装着し、

一番フィーリングの良かった、内圧に、セットしました。

 

 

 

② 走行2  11:00~11:50  BEST 01.7   気温 12.4℃  路温 19.1℃

 

 

フロントのレスポンス向上(ハイレート化により)

ステアリングの切り足しにも反応 (ターンイン ~ ミッド では、◎)

3コーナーのボトムスピード↑

少し、ハネが発生(タイムに影響はしないレベル)

2速コーナー 立ち上がり にて、トラクションが逃げる (U/S)

ブレーキローター温度は、+10~20℃ レベル

コンディション(気温上昇)的には、約0.2秒 Down と思われる

 

 

 

 

うっ~ん・・・・・、

フロントハイレートは、メリット/デメリットが、混在しますね・・・・・・・。

 

でも、次の開発パーツをセット。

 

 

  

        セッション中変更1   

   トーションビーム ジェラコンカラー 試作品2 装着

 

 

 

 

4

 

5

 

 

 

 

今回は、ダブル匠 ですから、作業は超高速!!

で、田中のコメントは・・・・・、

 

 

     ステアレスポンス向上

   ターンイン ~ ミッド にて、クルマは曲がる方向

   3コーナー ターンイン時の安定感 大幅向上

   2速コーナーからのトラクション 一段と Down (U/S大)

   ラップタイムは、カラー非装着 01.7  カラー装着 2.0 (0.3秒 Down)

 

 

こちらも、メリット/デメリットが、混在しますね・・・・・・・。

悩ましい・・・・・・。

 

そこで、セットアップを微調整。

 

 

    セッション中変更2    

    F ダンパー減衰  -3 → -5

    内圧  F 3.0  →  2.8   R は、KEEP

 

   

でも、ラップタイムは、変化なし・・・・・・・。

 

水温 83℃  油温 114/104℃  ミッションオイル 101℃  Fローター 512-461℃ 

 

 

次のセッションが、最終セッションとなりましたので、

ここで、アタックの準備。

そう、V700 投入です!!

 

また、エキマニ を 試作品1 に戻して、

試作品2 と、評価をしました。

(このあたりが、やっぱ、レースで磨かれた 完全な、比較評価の真髄ですね!)

 

 

    変更

    タイヤ  GⅡ → V700

    ジェラコンカラー 試作品2 OFF

    エキマニ 試作品2 → 試作品1 (バック To バックで再確認)

③ 走行3  14:00~14:50  BEST 00.8   気温 14.7℃  路温 21.7℃

 

全体的にグリップは高い  特に、立体交差手前 と、S字が、速い

エキマニは、試作品2 の方が、低中速が強い

2速コーナーの出口  F の浮き上がりにより、トラクションが薄い (U/S)

F 1000ポンド + V700 では、U/S のバランスが強い

 

 

水温 82℃  油温 110/99℃  ミッションオイル 81℃  Fローター 未計測 

 

 

 

気温的には、かなり厳しい状況でしたが、

V700 パワー炸裂ですね。

立体交差 手前のコーナーでは、明らかに景色が変わりました。

 

そして、「道場破り」 成立の瞬間でした!!

 

 

 

 

 

 

では、今回のテストを振り返ると、

ZⅡ の内圧に関して

F 3.2 以上は、プロファイルが変形し、

トラクションが悪くなるので使用できない。

(タイヤの表面が、内圧に押され、丸くなるから接地が悪くなるという意味です)

 

適正値は、 F 2.8~3.0  R 3.0~3.2 と思われる

 

 

6

ブレーキダクト(試作品)に関して

50φホースタイプと、温度的には、大きな違いはない

一部、干渉があるので、この部分は、完全にクリアーできるように変更を加える

エキマニに関して

試作品2 の方が、低中速が強い

(これが、最終仕様になると思われます!)

 

 

 

7

スプリングレートに関して

F 900 → 1000 は、ターンイン ~ ミッド では、すべての部分で ◎

しかし、タイトコーナーからの トラクションが悪くなる(U/Sになる) 

 

想像の域ですが、 F 900  R 800 あたりが、一番マッチングするように思われますね~。

パーチェ に関して

R パーチェ ON は、ストリートの乗り心地 ◎◎◎

サーキットでは、何の違和感も感じない・・・・。

 

いや~、今回、はじめてリアにも、

パーチェを装着したのですが、マジ、ありえないですね・・・・・。

 

1000ポンドで、あの乗り味、乗り心地は、

田中の常識を大きく、覆す結果となりました。

 

これなら、何の迷いもなく、ハイレートに トライしてもらえると思います。

さすが、HYPERCO テクノロジー です。

 

 

 

 

8

 

9

 

 

 

以上、2013 「道場破り」 in スパ西浦  セットアップ編  でした!

2013 「道場破り」 in 岡山国際 サーキット セットアップ編

2013年02月12日(火)

 

 

2年前に行った、

道場破り in 岡山国際 サーキットでは、

雪の影響で、思うように走れず・・・・・・・、

 

 

2011 道場破り in 岡山国際 サーキット  セットアップ編

2011 道場破り in 岡山国際 サーキット  ドラテク編

 

 

かなり不完全燃焼・・・・・・・。

 

で、今回も、かなり天候的には厳しかったものの

佐藤、インチキ気象予報士 の予想が、ドンピシャとあたり、

今年は、完全ドライで、走ることができました。

 

 

 

 

では、今回の持込から!

 

 

日時    : 2013-02-01
サーキット : 岡山国際
ドライバー : 田中 ミノル
メカニック : 阿部
車輌    : ZC31S スイフト2号車
天候    : DRY

 

イニシャルSET 岡山国際サーキット

 

ホイール         CLEAWAYS(ガンメタ)    F:7.5J-16+30       R:7.5J-16+46

タイヤ           KUMHO V700      F:225-45-16(中古)   R:205-45-16(中古)

内圧           F:2.7   R:2.9 (温間)

リヤスタビ        φ35

スプリング       F:65-06-800 パーチェ装着

              R:58-05-900

ダンパー 減衰    F:MAX 5戻し   R:MAX 8戻し

キャリパー       F 純正   R 純正

ブレーキパッド     F 10F   R 89R

カーツデフ       50-20 6.5kg

ミッションオイル    開発品

エンジンオイル     TM-SQUARE M16A 5W-40(継続使用)

オイルクーラー     TM-SQUARE

E/Gマウント      強化タイプ 試作品

ファイナル        4.7(アールズ)

車高           F 605mm  R 585mm 

トー            F  OUT 0:20   R トーレスシム(-30仕様)

キャンバー        F 5.8度ネガ  R 大盛り

フロントロアアーム   TM-SQUARE ロングアーム

ナックル         TM-SQUARE キャンバーナックル

空力デバイス      カナード装着

エキマニ         試作品 + バンテージ100

ECU           TM-SQUARE  V3.0 AB EX

 

 

 

ポイントは、

 

スプリング       F 800ポンド   R 900ポンド   の ハイレート仕様

リアキャンバー    大盛り キャンバーシム

ブレーキパッド     F 10F   R 89R

 

 

あたりでしょうか?

 

これらは、2年前のテストデータを参考に、合わせ込みを行いました。

 

また、佐藤さんが、レシオ ソフト で確認したところ、

4.7 ファイナルで、問題ない という結論となりましたので、

TS タカタ サーキットのまま、4.7で、走りはじめました。

 

 

 

 

で、コメントのほうは・・・・・、

 

 

 

 

 

イニシャル①  10:20~  気温7.7℃ 路温9℃  DRY  BEST 1:53.5  

 

Maxのグリップは高いが、ターンイン → 最大グリップ まで、クルマの動きが大きい

フロントレート が、足りない  リアのロールも大きい

エンジンは、◎  エキマニ + ECU  効果が大きい (1秒は、ラップタイムに貢献!)

 

 

エンジンオイル 136℃(カバーあり)  水温 80℃  ミッションオイル 95℃

 

 

 

セット変更

F スプリング   800  →  1000

R スプリング   900  →  1200

LSD オイル    テスト品4  →  テスト品6 

オイルクーラー カバー OFF

(インターバル 40分!)

 

 

あと、1セッションのみの走行となりましたので、

思い切って、スプリングを ハイレート方向に、振ってみました。

(作戦名  「イチかバチか!」・・・・・笑)

 

 

 

19

 

 26

 

 37

 

(頑張れ! 阿部ちゃん!!)

 

 

 

 

 

走行②   11:40~  気温8℃ 路温10℃(推定)  BEST 1:52.8

リア スプリングが硬すぎる (ストレートでも、ハネ発生)

レスポンスは、◎  高速コーナーの MID は、速い

MID の食われ感が弱い

ターンイン後 リアの安定感がなく、ナーバスな動き (1コーナー アトウッド)

ブレーキング → フロントダイブ →  R の離れ感が急激

便所裏 ターンイン後に、ハネが大きい

Wヘアピン 1つ目 出口で ハネが大きい

リア は、バンプしないが、リバウンド方向には、カンタンに動く(動きも急)

 

エンジンオイル 115~120℃  水温 85℃  ミッションオイル 104℃

BEST を更新し、「道場破り」 成立です!!

でも、ちょっと・・・・・・、

ハイレート過ぎましたね・・・・・・・。

 

 

 

 

 

ということで、スプリングレート のマッチングは、

 

 

F 1000ポンド   R 900~1000

あたりが、マッチングすると思われます。

 

 

前回訪れた時のコメントより、少し、レートが高めになっているのは、

フェンダー等の装着により、ダウンフォースが増えていることが、

要因かと思います。

 

 

F 1000ポンド   R 1200ポンド   のバランスでは、

リアの荷重減に、少々、対応ができなかったですね・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

また、4.7 ファイナル のマッチングは、

 

 

リボルバーのみ 2速だと、ちょっとショート気味 でしたが、

他のコーナーは、すべて純正(2型純正ファイナル)より、

4.7の方が速いですね。

 

 

ただ、このあたりは、

使用するタイヤ外径に、左右される部分ですので、

 

205/45R16 

195/55R15 

 

等、外径が小さなタイヤを使用されるなら、

4.7ファイナルより、純正ファイナルの方が、

レシオ は、合うかも知れないです。

 

 

 

 

ブレーキパッドに関しては、

 

基本的には、  

 

F 10F    R 88B

 

となりますが、今回トライした、 R 89R も、アリアリですね~。

また、上記のバランスだと、少し効きが強いので、

 

F 08H   R 89R~03C

 

の可能性もあるように感じました。

(次回、訪れる時に、試してみたいと思います)

 

 

 

 

 

でも、まぁ~、今回のアタックは、

試作エキマニ + ECU マッチング (ECU を エキマニに合わせました)

の効果が、大きいと思います。

 

 

確実に、1秒は あったように思います。

 

 

 

45

 

56

 

 

 

 

 

このあたり、エキマニ の優位性 を 

どのように、ラップタイムに結びつけるかは、

ECU データ の作り方で、決まるんですよね~~。

 

 

もし、リリースが決まったら、バッチリ解説しますが、

みなさんが、想像されている 方向性 とは、真逆の考え方かもしれないですよ。

 

 

 

 

 

でも、まぁ~、ノーマルエンジンン の スイフト で、

最高速 166km/h でも、52秒台まで、いけるんですよね~。

 

 

やっぱり、サスペンションの セットアップ は、重要です。

 

 

 

 63

 

 

 

 

では、アンダーパワーで、効率の良い運転に関しては、

次回、ドラテク編で、バッチリ解説 いたします。ハイ。

匠工房 スペシャルメニュー 「TM キャンバー ナックル」 ②

2012年08月24日(金)

TM-SQUARE キャンバー ナックル 解説

第二回目は、ハブベアリングのお話です。


特徴②

新品ハブベアリングに交換

走行距離が、40,000km を越えると、

少々気になる フロント ハブベアリング。

特に、ハイグリップタイヤでの スポーツ走行が多い場合は、

どうしてもライフが短くなってしまいます。

そこで、TM-SQUARE キャンバー ナックル は、

新品のハブベアリングが、すでに装着されておりますので、

キャンバー変更というチューニングと、

ハブベアリング交換というメンティナンスを、同時に行うことが可能です。

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特徴③

スペシャル ベアリング グリス 「イソフレックス」を使用!

ハブベアリングの寿命が飛躍的に延び、

高荷重時でのベアリング抵抗を大きく抑制させる、

レーシングカーでは、絶対的なシェアーを誇る

「イソフレックス」 ベアリング グリスを使用してハブベアリングを組み付けます。

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ハブベアリングのトラブルは、

○ 走行距離の蓄積

○ 大きなキャンバー値

○ ハイレートスプリングの使用

○ ハイグリップタイヤの使用

といった条件で、非常に厳しい状況となり、発生するタイミングが早まります。

一度、組み付けると、メンティナンスができない箇所だけに、

「転ばぬ先の杖」 として、信頼の 「イソフレックス」

ベアリング グリス による組み付けをオススメ しますね~。

安心感が違います!!

※ ハブベアリングの交換は、フロントのみとなります。

それから・・・・・・・・、

特徴④

新品スタッドボルトへの交換が、オプションとしてチョイス可能 

ホイールの脱着回数、トルクレンチによるトルクチェック回数が多いほど、

スタッドボルト(ホイールを装着するための5本のボルト)のダメージは進行します。

もし、ボルトの山が 「ナメて」 しまうと、交換のため、

またハブを分解しなければ、なりません・・・・・・・・。

だから、ハブベアリング交換時は、

ある面、スタッドボルト交換のチャンスなんです!

それに、ホイールスペーサー(挟み込むタイプね)を使用中とか、

今後スペーサーを使用する可能性がある場合は、

10mm ロングのスタッドボルトもご用意しております。ハイ。

では、ロングのスタッドボルトが、必要な理由についても、少々。

スイフトの場合、スタッドボルトと、ホイールナットの掛かりについて、

健全と言えるのは、9~10ターン ぐらいです。

(一般的に、ボルトの直径分は、ナットが掛かっている状況が好ましいとされています)

スイフトのスタッドボルトは、M12(直径12mm)

ネジピッチは、1.25 (1回転で、1.25mmの掛かり)

となりますので、

ナットの直径分となると、9.6ターンとなります。

この掛かりは、使用するホイールによっても変化しますが、

一番、注意しなければならないのは、スペーサーです。

たとえば、10ターンの掛かりがある状況から、

5mmのスペーサーを使用すると、

6ターンに、掛かりが浅くなります。

この状況でサーキット走行を行うと、やはり危険です。

こんなときに、便利なもの、

それは、ロングスタッドと呼ばれる、通常より10mm 長いスタッドボルトです。

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(左が純正品 右が10mmロングのスタッドボルトです)

これなら、ナットの掛かりが、

現行より、10mm 増えることになりますので、安全性が高くなります。

また、ロングスタッドを使用するときは、貫通タイプのナットがMUST となります。

なぜなら、袋タイプだと、ボルトの先端とナットの内側が干渉し、

適切なトルクをテーパー部分にかけられない可能性があるからです。

もちろん、装着型のスペーサー(20mm仕様とか、30mm仕様)の場合は、

ロングスタッドが、使用できませんので、ご注意下さいね!

さぁ~、説明が長くなりましたが、

気になるお値段は・・・・・・・・・・、

①  TM-SQUARE キャンバー ナックル

新品ハブベアリング

イソフレックス ベアリング グリス

交換工賃一式 (含む、フロント アライメント)

¥82,000  

(作業時間 5時間)

②  TM-SQUARE キャンバー ナックル

新品ハブベアリング

イソフレックス ベアリング グリス

純正スタッドボルト 10本

交換工賃一式 (含む、フロント アライメント)

¥87,500

(作業時間 5.5時間)

③  TM-SQUARE キャンバー ナックル

新品ハブベアリング

イソフレックス ベアリング グリス

10mmロング スタッドボルト 10本

交換工賃一式 (含む、フロント アライメント)

¥88,000 

(作業時間 5.5時間)

※ 取り外した、アップライトは下取り品となり、ダメージ等がある場合は、

純正部品代が別途必要となります。

なお、本製品 & 作業に関しては、「匠工房専用」 となり、

パーツのみの販売は行っておりません。

(すいません・・・・・)

ということで、

キャンバーが足りないけど、付けれない! ・・・・・とか、

走るたびに、キャンバーが変化して、ステアリングのセンターが、

ずれる・・・・・とか、

チューニングと、メンティナンスを同時に!!

という方には、バッチリのメニューではないかと思います。

匠工房 WEB サイト

スイフト乗りのみなさん、よろしくお願いしま~す。

匠工房 スペシャルメニュー 「TM キャンバー ナックル」 ①

2012年08月23日(木)

匠工房 スペシャル の

新メニューが、登場しました!!

その名は、

TM-SQUARE キャンバー ナックル 

という、商品なんですね~。

ナックルと言うパーツは、別名アップライト とも呼ばれ、

カンタンに説明するなら、ハブベアリング が、圧入されている部分です。

で、どんな特徴があるかと言うと・・・・・、

 
特徴①

フロントキャンバー 1.2度 ネガ仕様

そうです、

キャンバーが、現行より、1.2度 ネガ方向に変化する

パーツなのであります。

ストラットタイプ の フロントキャンバー は、ナックルと、

フロントダンパー 装着部分の位置関係(角度)を変えることで、

変更することができます。

一般的には、この部分に使用するボルトを、細くしたり、

偏心させることより、「ガタ」 を発生させ、その 「ガタ」 の中で、

一番キャンバーが付く状態で固定する方式が取られています。

しかし、この方式では、

走行中、大きな入力(大きなGフォースや、縁石の使用)が、

ストラットにあると、「ズレ」が発生し、大きくアライメントが狂ってしまいます。

TM-SQUARE キャンバー ナックル は、

ダンパー装着部を加工し、スリーブを装着。

キャンバーの  「ズレ」 を発生させることなく、

現状から、1.2度 ネガティブ方向にキャンバー変更が可能となるパーツです。

(TMダンパーを装着されている方は、ダンパー側にキャンバーを

調整できる機能がありますので、このパーツは必要ありません)

わかりやすく、キャンバー変更例 にて説明すると、

現状キャンバー     装着後のキャンバー

1.0度     →    2.2度

2.0度     →    3.2度

3.5度     →    4.7度

といった感じになります。ハイ。

では、なぜ、そんなことが可能かというと・・・・・・、

ナックルには、ダンパーを装着するため、

2箇所 穴が空いているのですが、

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そのひとつの穴を加工して・・・・・、

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このスリーブを入れてしまえば、

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バッチリと、キャンバーが付く、

ナックルに、変身するのであります。

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これなら、大きな入力も、縁石の使用も、

走行中、キャンバーのズレは、発生しません。

だって、このスリーブにあいてる穴の大きさは、純正と同じなんですから!

(もちろん、純正の ボルト/ナット で装着します)

でも、まぁ~、

なぜに、フロントキャンバーは、必要なのか・・・・・?

田中は、ZC31Sスイフトにとって、速く走るために、

フロントキャンバーは、MUST だと思います。

なぜなら、全高が高く、ロールが大きいスイフトでは、

スポーツ走行時、コーナー外側のタイヤが、大きく 「ヨレ」、

キャンバーが少ないと、タイヤの外あたりが激しく、

適正なグリップを確保できないからです。

いままでの 数多くのテスト走行から、

サーキットにおいて必要とされる フロントキャンバー値は、

-4.5度 ~ -6.2度 です。

(サーキットの特性によって違ってきます)

数字だけを見ると、かなり大きなキャンバー値ですが、

コーナーにおいて、有効にタイヤを接地させるためには、

上記のキャンバーが必要となります。

たとえば、筑波1000 の場合、

-4.5度 と、-5.8度 の比較では、-5.8度仕様の方が、0.4秒速いという

結果が出ました。

(筑波2000の場合は、もっとフロントキャンバーが必要ですね)

また、-4.5度 以下のキャンバーのほうが、速いサーキットは、

今までのテストにて1箇所も存在しませんでした。

(-4.5度 が、適合したのは、WETコンディションの スパ西浦 のみです)

しかし、デメリットもあります。

それは、キャンバーにより、ストリートにおける

タイヤの 「内ベリ」 と呼ばれる変磨耗が、発生する場合があることです。

これは、高速道路等、タイヤの横グリップをさほど使用しない状況で、

長期間使用することで発生します。

もちろん、サーキット等スポーツドライビングでは、

-4.5度のキャンバーが付いていても、タイヤの外側が磨耗しますので、

スポーツドライビングの頻度によって、この 「内ベリ」 は、抑制されます。

なお、あまりにも大きな 「ワダチ」 があるようなところでは、

キャンバー値によっては、直進安定性が、悪くなることもあります。

では、使用状況による、

キャンバーと、タイヤグリップの関係を説明すると・・・・・・・、

たとえば、215サイズのタイヤなら、

キャンバー値が小さいと、

ストリート → 215サイズのグリップ

サーキット → 125サイズのグリップ (タイヤの外側が磨耗)

キャンバー値が大きいと、

ストリート → 125サイズのグリップ (タイヤの内側が磨耗)

サーキット → 215サイズのグリップ

となります。

要するに、215幅のグリップを ストリートで使用したいか?

それとも、サーキットで使用したいか?

ということになります。

悩ましいですよね・・・・・・・・。

田中のオススメは、

もし、現行キャンバーが、-2.5度 より少ない場合は、

TM-SQUARE キャンバー ナックル を装着すると、

サーキットをはじめとするスポーツドライビングでは、

コーナーでのフロントグリップが向上し、

ストリートでのデメリットも、ほぼ発生しないと思います。

しかし、現行キャンバーが、

-2.5度 以上 付いている場合は、使用環境を良く考えて、

サーキットでのグリップを優先にする場合は、オススメ。

タイヤの磨耗の方が気になる場合は、オススメしませんね。

次回は、TM-SQUARE キャンバー ナックル に装着されている

ハブベアリングのお話をしますね!

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2012 勝手に「道場破り」 in 阿讃サーキット (セットアップ編)

2012年03月26日(月)

 

さぁ~、「道場破り」ツアー が、毎週続き、

なかなか、アップできませんでしたが、

 

 

いよいよ、

 

 

2012 勝手に「道場破り」 シリーズ 第2弾、

阿讃サーキット 極秘のセットアップをみなさんに、リークするお時間です。

 

 

 

 

 

 

徳島県と、香川県の県境にある 阿讃サーキット。

 

まさに、日本の 「マチュピチュ」 のような、

山の上に、突然現れる 神秘的なサーキットなのであります。

 

 

 

セットアップのお話をする前に、

 

 

まず、とっても重要なこと、

 

 

それは、サーキットまでの道中、車高は高めにセットアップすることです。

でないと、なかなか、サーキットに到着できません・・・・・・。

 

 

 

 

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では、はじめましょう!

 

 

 

 

 

まず、持込のセットは・・・・・、

 

 

 

イニシャルセット

 

ホイール BBS         F 7.5J-16 +30  R 7.5J-16 +46 

タイヤ KUMHO V700   F 225-45-16(中古品)  R 205-45-16(中古品) 

内圧              F 2.7  R:2.9 (温間)
 
ホイールスペーサー     F なし  R なし

リヤスタビ           38φ 

スプリング           F HYPERCO 65-07-0700  

                 R HYPERCO 60-06-0600                         
 
ダンパー 減衰        F MAX 5戻し  R MAX 8戻し (TMダンパー)

ブレーキパッド         F ZONE 03C  R ZONE 88B 

LSD              TM LSD   50-20 6.5kg

エンジンオイル        TM-SQUARE 開発品 5W-40  (継続使用)

オイルクーラー        TM-SQUARE 開発品  

                 純正ヒートエクスチェンジャー取外し

車高              F  605  605

                 R  585  585

トー               F  OUT 0:20 /  R トーレスシム(-30) 0:00  

キャンバー           F  実測 -6.2   /   R  並盛  -2.0 

フロントロアアーム      TM-SQUARE 開発品

 

 

 

といった感じでした。

 

 

 

 

ただ、阿讃サーキットは、コーナーが、

かなり タイト だと聞いていましたので、

 

アールズさん の ファイナル を組んで持ち込みました。

 

 

 

 

そしたらね、各ギアが、200~400rpm ショート(回転が高くなる)となり、

これがまた、バッチリ 阿讃サーキットに、マッチングしたのであります。ハイ。

 

 

さすが、佐藤!

レーシングエンジニア 御用達の レシオ表(これがスゴイ!) にて、

 

「ファイナル 4.7 なら、すべてのコーナーで、マッチングします!」 と、

言い切りましたからね~、まだ走ったことないのに・・・・・。

 

 

 

で、走ってみたら・・・・・、

「やっぱ、やるなぁ~!」 と、感動してしまいました。ハイ。

 

 

 

 

 

阿讃サーキットの コースレイアウトは、こんな感じで、

 

 

 

 

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スイフトの場合、すべてのコーナーを 2速で走ります。

 

 

 

  

 

 

で、走りはじめると、

路面が想像以上にバンピーで、

持込の状態では、各所で跳ねまくり・・・・・・・・・・・。

 

 

 

また、コーナーも思ったより、回り込んでいて、

M字コーナー(②③④)では、ステアリングが追いつかず、U/S・・・・・・・・・。

(手アンダー??)

 

 

 

ま、まじですか・・・・・、といった感じが、

田中のファーストインプレッションでした。

 

 

 

 

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走行コメント ①-1  イニシャル  BEST 50.6 

 

路面が信じられないぐらい、バンピー

ファイナルは、◎  すべてのコーナーでギアが合う!

ブレーキは、03C で、ジャスト  

連続周回の安全面を考えると、04Mの方が良いと思う

バランスは、悪くないが、セットアップには、特殊性(かなり、O/Sセット)が必要

 

 

 

といったコメントとなりました。

 

 

スプリングレート( F 700ポンド  R 600ポンド ) も、

ダンパーの減衰( F -5  R -8 )も、

 

まったくもって、阿讃サーキットのギャップを吸収してくれず、

セッション中なので、ダンパーの減衰のみ、調整を加えました。

 

 

 

 

  

走行コメント ①-2  F ダンパー  -5  から -10 へ   BEST 48.5   

 

跳ねが抑制されて、トラクションが向上

ターンインの レスポンスダウン

 

 

 

でも、まだ足りないので・・・・、

 

 

 

 

 

 

走行コメント ①-3  F ダンパー  -10 から -14  へ   BEST 48.5  

 

 

跳ねは、かなり抑制されましたが・・・・・・・・、

ターンイン レスポンス 大きくダウン

U/S 増大

 

 

 

そうです、スプリングが、硬いのに、

ダンパーで対応したときの 典型的な症状ですね・・・・・・・・・

 

 

 

ということで、次のセッションに向け、

セッティング変更!

 

 

 

 

セット変更

 

F パッド     03C → 04M

F スプリング  700 → 500

R スプリング  600 → 500

F ダンパー  -14  →  -8

 

 

 

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②-1 イニシャル コメント   BEST 48.1 

 

F/R とも、スプリングはソフトの方が正解!

M字コーナーは、速くなった U/Sが抑制される方向 

1コーナーもU/S 抑制

もっと、O/Sセットの方が、アクセルオンは、早まるように感じる

エスケープが狭いので、ブレーキは、04M の方が安心感あり

 

 

 

ということで、セット変更は、正解でした。

 

スプリングレートを落としたことで、跳ねが抑制され、

 

 

リアの荷重移動スピードが、少し遅くなったことで、

タイトコーナーの曲がりも、良くなりました。

 

 

 

 

でも少し、レスポンスが欲しいので・・・・・・、

 

 

 

 

 

②-2  F ダンパー  -8 から -5  へ   BEST 48.1   

 

F ダンパー HARD の方が、M字2つ目(③) のレスポンスが向上  

M字ひとつ目(②)は、跳ね大 

この跳ねは F のロール小 R のロール大 による 進入の跳ね

 

 

 

セット変更

 

R トーレスシム 追加 -30  (OUT -23)

 

※ リアに、トーレスシムを追加し、リアをトーアウトのセットアップとしました。

 

 

 

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(注意! トーレスシムを重ねる場合、長いボルトが必要になります!!)

 

 

 

 

③-1 イニシャル コメント   BEST 48.1   

M字の ②③ は、速くなった (U/Sレス)

1コーナー(①) U/S 大 (タイヤの磨耗か??)

最終(⑥)の  U/Sレス  

1コーナー(①)、M字の ④ 、コークスクリュー(⑤)、最終(⑥)のボトムスピード ↓ 

F のグリップが薄い ので、フロントタイヤの可能性あり (1部山)

 

 

  

 

 

ここまで、走って気が付いたことがありました。

 

じつは、このセッションまで、クルマのバランスを

1コーナー(①) と、コークスクリュー(⑤)をメインに

合わせ込みを行ってきましたが、

 

 

 

阿讃サーキットで、一番タイムに影響するのは、

どうやら、M字コーナー(②③④)のようです・・・・・・・・・・

 

 

 

 asan1

 

 

 

 

 

そこで作戦変更!

 

徹底的に、M字コーナー(②③④)に合わせ込む作戦に切り替えました。

 

 

 

 

 

 

セット変更

 

F キャンバーレス  -6.2 → -5.8

F トー OUT 40分

 

 

 

 

 

 

④-1 イニシャル コメント   BEST 47.9 

 

M字 コーナーが速い  イン側タイヤの接地感が強い (キャンバー/トーアウトが効いている)

1コーナーは、U/S に  しかし、抵抗感はかなり減少 (キャンバーが足りていないと思われる)

他のコーナーは、変わらない

トラクション 少し向上

ブレーキ 少し向上

 

 

 

 

と、ここまで、セットが合ってきましたので、

いよいよ、NEWタイヤの投入なのであります。

(だって、フロントタイヤには、もう山がありませんでしたから・・・・・・・)

 

 

 

 

セット変更

 

F/R NEW タイヤ

カナード ON

 

 

 

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⑤-1 イニシャル コメント  BEST 47.3 

 

NEW タイヤで、グリップ ↑ 

M字コーナー(②③④)では、NEW タイヤは、かなり効く

F カナード効果もあり レスU/S

 

 

 

 

 

NEW タイヤのパワーも、ありましたが、

セットのポイントを 

M字コーナー(②③④)に変更し、

大きくタイムアップすることができたのです。

 

 

 

 

 

 

ちなみに、

フロントのトーアウトを大きくしたセットの意味は、

 

 

ステアリングを大きく切り込む M字コーナー(②③④) にて、

フロント イン側のタイヤに、より大きな切れ角(アングル)が、付くためです。

 

 

 

このように、Rが小さく、

荷重が外側のタイヤだけではなく、

イン側のタイヤにも、しっかり残っているようなコーナーは、

効くんですよね~、トーアウト作戦。

 

 

 

 

 

 

 

 

とうことで、阿讃サーキットでの

セットアップポイントは・・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

◎ クルマのバランスは、M字コーナー(②③④)に合わせるべし。

 ◎ スプリングレートは、跳ねなくなるまで、落とすべし。

 ◎ イン側のタイヤが、しっかり仕事ができるよう、キャンバー/トー を調整すべし。

 ◎ クルマのバランスは、かなり、O/S に振るが、リアをルーズにするだけでは、

  コーナーのボトムスピードが落ちるので、可能な限り、フロントに仕事をさせるべし。

 

 

 

 

 

以上、阿讃サーキット 攻略法

セットアップ編でした。

 

 

 

いや~、マニアックだ・・・・・・・。

勝手に 「道場破り」 Vol 5 in  鈴鹿ツイン 攻略法(セットアップ)

2011年04月01日(金)

 花粉が、杉からヒノキになったら、

急激に花粉症患者になりつつある、田中です。ハイ。

 

 

では、張り切って、鈴鹿ツイン (Gコース) の 攻略法 

セットアップバージョンをお伝えしましょう!

 

 

まず、今回の持ち込みは、

イニシャルSET 

 

タイヤ/ホイール   F  BBS  7.5J 16 +30   クムホ V700 225-45-16(中古品)

             R  BBS  7.5J 16 +46   クムホ V700 205-45-16(中古品)

内圧          F  2.7   R 2.9 (温間)

リヤスタビ       38φ 

スプリング       F 65-07-700  R 60-06-600

ダンパ 減衰     F MAX 5戻し  R MAX 8戻し

ブレーキパッド    F 03C   R 88B 

車高          F 605mm   R 585mm 

トー           F  OUT 0:20 /  R  OUT 0:10

キャンバー      F  -5.8度   /  R  並み盛り シム  

 

 

で、コンディションは、

 

天気 晴れ/DRY
気温 14.0℃
路温 26.2℃

 

と、タイムアタックには、少々、厳しい気温でした・・・・・・。

 

 

走りはじめて、まず思ったのは、

コースがとってもタイト で、 LSD は、MUST のサーキットだということです。

 

 

LSD の効き方で、タイムもクルマのバランスも、決まる、

とっても、LSDへの依存度が高いサーキットなのです。

 

 

だから、LSD のチョイスは、かなり、重要です。

 

 

セットアップ的には、

リアキャンバー は、並盛で、◎

しかし、フロントのパッドは、ZONE 03C では足りません・・・・。

 

 

 

 

 

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このコースは、4箇所で、ブレーキを踏みますが、すべて、強いブレーキが強いられ、

冷える時間がないため、ローター温度が、かなり高くなる ことが原因です。

 

 

ブレーキの温度を計測すると、

 

F 600℃

R 210℃

 

と、ミニサーキットでは、かなり厳しい部類に入ります。

 

 

 

走行中に、ブレーキパッドは、

03C  →  04M  →  05K  と、変更したのですが、

05K でも、10LAP 連続でアタックすると、少々厳しそうな感じです。

 

 

 

 

よって、鈴鹿 ツイン Gコース の ZONE 適合は、

 

 

 

フロントパッド

1発なら 05K 

連続ラップなら 08H となります。

(後に、10F に変更されます・・・・)

 

 

リアパッド

88B 

 

 

となります。

 

 

 

また、スプリングレートは、もう少しフロントのレートを落として、

コーナーの中で(奥で)最大ロールにした方が、

クリップ付近でのアンダーステアは抑制できそうな感じでしたので、

途中で、フロントを 700ポンド  →  600ポンド に、変更。

 

 

 

 

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すると、

ターンインのレスポンスは、700ポンド の方が◎

しかし、クリップ付近のアンダーステア量は、600ポンド の方が少ない・・・・・・・。

 

と、両者、良いところがあり、ラップタイムは、変わりませんでした・・・・・・。

 

 

ただ、出口では、600ポンドの方が、

ハンドルを戻す位置が遅い(縁石までステアを切っている) ことから、かなり微妙です。

 

 

 

もちろん、乗りやすさでは、ハイレートの 700ポンド の方が、運転はカンタンです。

 

 

でも・・・・・、もしかすると、リアのスプリングレートも落として、

全体的に、もう少し、柔らかいセットの方が、良かったのかも知れません・・・・・。

 

 

 

 

ということで、田中が想像する、

鈴鹿 ツイン Gコース の 適合は、

 

 

 

F 700   R 600

F 600   R 600

F 500   R 550

 

 

 

あたりのような気がします。

 

 

 

 

リアのレートをあまり上げないのは、

やはり、このコースは、タイトなヘアピンが多く、

あまり、リアのロール剛性を上げると、アンダーステア方向になるからです。

 

 

いや~、今回も深いですね~。

 

 

走行時間が多く、価格もリーズナブルで、予約も不要なサーキットですので、

練習には ◎ ですよね~、鈴鹿ツインは。

 

 

 

ドラテクも、近々、頑張ってアップしますね!

「道場破り」 Vol 1  筑波1000  秘密の攻略法 (セットアップ)

2011年02月21日(月)

 

 

やっと、まとまりました。

「道場破り」 Vol 1 筑波1000 秘密のセットアップ 。

 

 

今回の持ち込みセットは、

 

タイヤ        F  クムホ V700  225-45-16   温間内圧  2.5K
                     R  クムホ V700  205-45-16   温間内圧  2.9K

ホイール       F  BBS(試作品) 7.5J 16 +30
              R  BBS(試作品) 7.5J 16 +46

スプリング      F  65-07-0700 (12.5k)
                    R  60-06-0800 (14.3k)

ダンパ 減衰    F  MAX 5戻し   R  MAX 8戻し

リヤスタビ     38φ

ブレーキパッド  F 03C   R 88B

LSD        TM-SQUARE LSD

ECU        TM-SQUARE SPORT ECU  7800レブ

車高        F 605mm   R 585mm (フェンダーアーチ ~ 地面)

トー         F  OUT 0:20    R  IN 0:00

キャンバー    F  -5.8度    R 並盛シム (+開発品)

 

 

という、いつもと同じ感じのSET 。

 

 

 

では、セットアップの前に、基本的な数値から、解説しますね。

 

まず、コンディション的には、
合計 5セッション(各20分) 走りましたが、
気温は、平均すると、4℃~6℃ あたりと、タイムアタック 日和でした。

 

で、水温は、93~95℃ で安定。
(純正サーモスタット)

じつは、このエンジン・・・・、
まだ、みんカラ のお友達のエンジンを使用しています・・・・・・。

 

 

え~っと、それから、油温。

オイルクーラーを装着していないこともありますが、驚くほど高いです!
な、なんと、140℃オーバー!!

 

今回から、油温計の計測ポイントを変更したことも影響していると思いますが、
少々、高過ぎますね・・・・・・。

冷却パーツ、考えなければ・・・・。

 

 

 

お次は、吸気温。

これはスゴイです! 走行中、外気温 +5~10℃ レベル でした。

やるなぁ~、TM-SQUARE インテークBOX !!

ゴールデンウィーク前には、
何とかリリースできるよう頑張っていますのでもう少々お待ちを!

また、「道場破り」 のついでに、いろいろと、データが欲しいので、
今回から、データ収集のため、いっぱいメーターを付けてみました。ハイ。

 

 

 

11 

 

 

 

 

そして、いよいよ本題。

 

 

クルマのバランスは、リアタイヤが温まるまで、かなりのオーバーステア・・・・・。
でも、温まると、OKレベルとなり、とにかく よく曲がります。

 

筑波1000 は、レイアウト的に、かなり回り込んでいるコーナーが多いため、
アンダーステア対策は、重要ですね。やっぱり。

 

今回、アンダーステア対策で、行ったことは、リアのトーをゼロ にしたことと、
(開発中のパーツ装着中)

リアのキャンバーを大盛りから、並盛に変更したことが、かなり効いている感じです。
(だから、リアタイヤが温まるまでは、オーバーステア なんです)

 

 

 

では、現場で行ったセットアップの話を。

タイヤの内圧

 

フロントは、 2.5k 2.8k 3.0k とトライしましたが、一番フィーリングが
良かったのは、2.8k 。

 

3.0kは、タイトコーナーで、ステアリングのレスポンスが良いのですが、
1コーナーでの、グリップがいまひとつ・・・・。

 

2.5k では、1コーナーのグリップは良いけれど、パワーを食われることから、
2.8k あたりが、一番マッチングしました。

 

リアは、 2.9K 3.1k と、トライしましたが、3.1k だと、縁石でハネるのが、NGでしたので、2.9k が、マッチングしました。

 

まぁ~、このあたりは、サイズや銘柄によっても、違ってきますので、
ご考慮くださいね。

ブレーキパッド

 

ブレーキの効き、リリース、前後バランスは、持込の F 03C(ZONE)  R 88B(ZONE) で、なんのモンクもありませんでしたので、KEEP。

 

しかし、このパッドのパフォーマンスは、スゴイです。ありえないぐらい、マッチングしますね~。
一度、開発者に会って、話を聞いてみたいです(笑)。

 

注  これはビジネストークではありません。 本気です。マジにそう思います。ハイ。

スプリングレート

 

今回のメインセットは、スプリングレートの合わせ込みでした。

 

持ち込みは、

F  700ポンド(12.5k)
R  800ポンド(14.3k)

だったのですが、どうしても、合わないコーナーがあったんですよ。

 

 

それは、 ⑦ のコーナーです。

 

 

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ドラテクでも、お伝えしましたが、このコーナーには、2つのラインがあります。

ひとつめは、イン側の縁石にガッツリ乗るライン。

そして、もうひとつは、縁石に乗らないラインです。

 

 

コースレイアウト的には、この縁石は、可能な限り利用したい。
(だって、コーナーのRが、かなり違ってきますからね・・・)

でも、縁石に乗った後、クルマがハネると、次のコーナーが厳しくなる・・・・・・・・。

だから、ショートカットできるメリットと、ハネるデメリットを天秤にかけて、
トータルで有利な方をチョイスするのが田中はオススメです。

 

 

でね、

 

F  700ポンド(12.5k)
R  800ポンド(14.3k)

 

の組み合わせだと、縁石に乗ると、ハネるデメリットの方が、大きかったので、
縁石に乗らないラインで走ってました。

 

感覚的に、
リアのレートが高いことが、原因だと感じたので、リアのレートを少し下げて、

 

F  700ポンド(12.5k)
R  700ポンド(12.5k)

 

の バランスに変更です。

 

結果、ハネのデメリットより、ショートカットのメリットが上回り、セット変更 ◎ です。

 

 

このことから、筑波1000では、もう少し、ソフトで走れるような気がします。

 

田中が思う、筑波1000 での、スプリングレートは、

F  550~700ポンド(9.8~12.5k)
R  600~700ポンド(10.7~12.5k)

あたりが、バッチリ 合うように思います。ハイ。

 

(TM-SQUARE トーションビーム使用時)

 

 

それから、フロントキャンバーは、前回のテストで比較を行い、
-4.5 より  -5.8 の方が、コンマ3秒ほど速いことが、実証されていますので、
持込の -5.8 を KEEP しました。

 

よく、「フロントキャンバー 付けすぎだよ~」 と、言われることがあるのですが、
一回付ければわかりますよ。なぜ、キャンバーが必要かね。
だって、田中が不要なこと、するハズないじゃないですか!

断言します。「スイフトのフロントは、キャンバーが必要なんです」

LSD

あと、筑波1000 でポイントになるのは、LSD です。

田中は今まで開発で走ったサーキットの中で、筑波1000が、一番 LSD の必要性が
高いコースだと思っています。

 

LSD と言えば、内輪の空転が・・・・・・・・、と、必ずと言っていいほど、解説されますが、
田中は、FFのスイフトにとって、一番 LSD の必要性を感じる部分は、アクセルの踏みはじめです。

 

この部分で、LSD が、どのように効くかにより、アンダーステアの量が、大きく左右されるんです。
ある面、全開になってからの、空転の部分では、各社ともほとんど差がない様に感じます。
(個人的な見解です)

 

でも、この LSD の生命線である、ほんの少しアクセルに足が乗った瞬間の効きは、
コーナリング性能を大きく左右します。

 

言うまでもありませんが、TM-SQUARE のLSDは、この部分を徹底的に
突き詰めた LSD ですから、

 

⑤ コーナーの立ち上がりなんて、
きっと、シビれていただけると思いますよ~。ハイ。

 

 

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以上、筑波1000 セットアップ編 でした!

 

 

今回も、かなりマニアックで、すいません・・・・・・・。