2017-08-02 匠工房 BILLION ローテンプサーモ & クーラントライン etc…。

2017年08月21日(月)

 

 

 

 

本日、ご紹介する ZC31Sオーナー様 は、

ステップ by ステップで、チューニングを進め

 

今では、なんと! 6月の気温でも、

FSWショートを35秒台で走ってしまう ツワモノなのであります。ハイ。

 

 

 

 

 

で、今回の作業は、

ちょっと、ジミィ~な存在ですが、効果テキメンの

BILLION ローテンプサーモスタット
 でございました。

 

 

ローテンプサーモスタット と言えば、

部品代は、そんなに高価ではないのですが・・・・・・、

作業がかなり、大変でございます・・・・・・・・・。

 

 

 

 

では、今回は、その作業の様子をレポートしてみたいと思います!

 

 

 

 

 

まず・・・・、

インマニを外します! 

 

 

 

(ね、大変でしょ??)

 

 

 

 

そして、インマニの下に位置する 

サーモスタットケース を分解して・・・・・、

 

 

(この 緑のゴムシートに、阿部ちゃんの愛を感じるなぁ~)

 

 

 

で、サーモスタット を取り外します。

 

 

でもって、この部分に、

BILLION ローテンプサーモスタット を装着します。

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ~、写真でご紹介すると、とってもカンタンなのですが、

インマニの脱着あり~の

冷却水のエア抜きあり~の

 

となりますので、

あの阿部ちゃんでも、半日以上かかる、作業なのであります。

 

 

 

 

 

また、今回は、ローテンプサーモスタットの交換と一緒に、

 

 

 

 

BILLION スーパーソリッド クーラントライン

 

 

 

 

TM ファンシュラウド & BILLION 電動ファン

 

 

 

 


BILLION スーパーサーモ LLC

TM M16A エンジンオイル

BILLION OILS FF-730 

 

 

 

も、同時に交換いただきました。

(やっぱ、サーモ/LLC/ホース は、セットで交換させる方が多いですよね~)

 

 

 

 

でもって、試乗してみると、

今まで、92℃位だった走行中の水温が、77℃に!

(もちろん、走行中は電動ファンも回りません!)

 

 

 

 

 

ちなみに、ECUは、すでに、Ver.4 (ローテンプ対応のDATA) を

投入いただいておりますので、適合も、◎ であります。

 

 

Ver.4 DATA の詳細は、こちらから!

 

 

 

 

 

 

 

 

また、こちらの冷却チューニングは、

気温の高い夏は、もちろん!

気温の低い タイムアタックシーズン にも、効果は絶大なのであります!!

 

だって、いくら気温が低いシーズンでも、

サーモスタットが純正ならば、

水温、70℃台 で、連続走行は、できませんからね。

 

まぁ~、それぐらい、タイムアタックにて、

水温、70℃台 で走行することに、大きな意味があるんです。

(ある面、ローテンプサーモスタットは、冬の方が必要性が高いパーツなのであります)

 

 

 

 

以上、少々、地味な存在ではありますが、

真夏のクーリングと、

タイムアタックには、絶大な効果のある 冷却系チューニングの話でした!!

 

 

 

そして、ZC31S オーナー様 

今回も、匠工房のご利用、ありがとうございました!

 

 
 
 
 

エンジン
TM ECU Ver.4 データ  リリース開始!!

2013年08月02日(金)

病み上がりの 田中ではありますが、

今日は、新製品のこと、気合を入れて、ご紹介したいと思います。

 

 

ということで、先日、TM エキマニ 専用 DATA を

リリースしたばかりなのですが、

本日は、TM ECU Ver.4 DATA のご案内です。

 

 

「エッ~、また出るの??」 と言われそうですが、

弊社のECU 開発は、まったくもって、STOP しておらず、

 

 

Ver.1 → Ver.2 (中速域の強化)

Ver.2 → Ver.3 (スロットルマップの変更)

 

 

そして、

 

AB DATA (TM インテークBOX 専用 DATA)

EM DATA (TM エキマニ 専用 DATA)

 

と、バリエーションは増える一方ですからね・・・・・。

 

 

この Ver.4 DATA も、

開発には、1年以上かけており、ようやく準備が整った次第です。

 

 

でもって、

この Ver.4 は、どんな DATA なのかと言いますと、

社内では、通称 「LT DATA」 と呼ばれる ローテンプ対応の DATA なのであります。

 

 

スイフトの場合、純正サーモスタット(※1)の

開弁温度(※2)は、82℃です。

 

※1 サーモスタットとは、水温により、冷却水をラジエターに送るか、

エンジン内を循環させるかをコントロールしているパーツです。

 

※2 サーモスタットが、開き始める温度を 開弁温度と呼びます。

 

また、サーモスタットは、開弁温度から、12~15℃ぐらい高い温度で全開となります。

 

 

 

もちろん、気温の低い状況で、暖機運転を短縮するため

サーモスタットは必要不可欠です。

 

また、十分な冷却容量がある場合、

水温は、サーモスタットの開弁温度 + 5~10℃ あたりで安定します。

(このあたりは、電動ファンの始動温度も、影響しますね)

 

 

ですから、純正のサーモスタット装着車であれば、

水温は、82℃ + 5℃ = 87℃  または、 82℃ + 10℃ = 92℃

となり、87 ~ 92℃ あたりを行ったり来たりとなるハズです。

 

 

もちろん、冬場にエンジンが温まるスピードや、ヒーターの効きを考えると、

純正の開弁温度(82℃)ぐらいが、ちょうど良いのですが、

発熱量が多い、スポーツドライビング には、少々水温が高くなる・・・・・。

という、デメリットも、持ち合わせております。ハイ。

 

 

また、電動ファンの始動温度をはじめ、ラジエターへの風の抜け具合等によっても、

水温の上昇は、左右されますが、暖機運転終了後は、

サーモスタットの開弁温度以下になることはありません。

 

 

では、この水温、いったい何度ぐらいが、一番パワーが出るのか?

って、考えたことありませんか??

 

 

経験的に、サーキット走行をはじめ、スポーツドライビングにおいて、

95~100℃ ぐらいになれば、パワーダウンを感じると思います。

(なんだか、回転は上がるけど、フワァ~ とした感じで、力強さがなくなりますよね?)

 

 

 

この理由は、

 

 

① 水温が高い → 空気がエンジン内部に取り込まれてから燃焼するまでに、

温度が上昇してしまいます(吸入空気の温度が高くなる)。

温度が高くなると、空気は膨張しますので、エンジン内に取り込める酸素が減少し、

パワーダウンとなります。

 

 

② 水温が上昇すると、燃焼室内の温度も上昇しますので、デトネーション

(異常燃焼により、ピストンが溶ける)を抑制するために、

ECUのエマージェンシー機能が働き、パワーダウンとなります。

 

 

 

もちろん、反対に水温が低過ぎると、ある程度 濃い燃料でないと、

うまく爆発ができず、ピストンも、熱膨張により、真円になっていないことから、

圧縮が上がらず、こちらもNG。

 

 

一般的に、通常の濃さの燃料でエンジンが作動し、ピストンがほぼ真円となる水温は、

約70℃あたりからと言われています(車種により、若干前後します)。

 

ということは、水温を70~80℃ あたりに設定できれば、

低温時に発生するデメリットを受けることなく、

また、吸入した空気を低温の状況で燃焼室に送り込めますので、

「一番パワーが出る!」 となります。

 

 


が、しかし!

 


じつは、ここにもうひとつの 「足かせ」 があるのです。

 

それは、ECU プログラミング の中に

可変バルブタイミング が、最大に変化する 温度 が、設定 されているのです!!

(なんだか、難しい言葉が、イッパイで、すいません・・・・・)

 

 

 

ご存知のようにスイフトのエンジンは、中回転域にて十分なトルクを発生できるように、

インテーク側のバルブが開閉するタイミングが変化します。

(通称 可変バルブタイミング システム)

 

 

でも、水温80℃を越えないと、この可変バルブタイミングは、

最大 まで作動しないんです・・・・・。

 

だから、水温 75℃ vs 80℃ なら、シリンダー内に吸入される 空気のクォリティは、

75℃ の方が高いけれど、可変バルブタイミングが、最大まで変化しない ことから、

80℃ の方が、パワーが出るという結果となってしまいます・・・・・・。

 

 

 

そこで!

TM ECU Ver.4 DATA では、この可変バルブタイミングが、

最大まで変化する 水温を 80℃  → 70℃ と、ECU の中で、

変更しちゃっているんですよね~。

 

 

ですから、80℃以上の水温より、70~80℃ の水温の方が、

吸入空気のクォリティが、高い分、パワーが出るのであります!

(このパワーの差は、ベンチでもハッキリと確認ができました)

 

 

もちろん、ノーマルサーモスタットの使用による

通常水温 87~92℃ ですと、Ver.3 と、Ver.4 は、同じ性能となりますが、

もし、水温を下げるチューニングが、行われていたら、Ver.4 は、とっても効果的となります。

具体的に、走行中の水温を 70~80℃ に維持するには、

 

 

① BILLION スーパーサーモ (開弁温度 68℃ のローテンプサーモスタット)

② BILLION スーパーサーモ LLC

③ TM ファンシュラウド

 

 

あたりのチューンニングが、必要となります。

上記の中でも、開弁温度が 68℃ の

BILLION スーパーサーモ (ローテンプ サーモスタット) は、

MUST アイテムとなります。

 

 

だって、いくらラジエターを冷やしても、サーモスタット により、

水温はコントロールされちゃいますからね・・・・・・。

 

 

それから、超風通しの良い TM フェンダー も、効果絶大だと思いますよ~。

ということで、すでに冷却チューニングが行われていて、

走行中の水温が、70~80℃ のレンジに入っている車両、

または、将来的に、冷却チューニングを予定されている車両には、

とっても、オススメの ECU DATA となります。

 

 

TM ECU Ver.4  +  BILLION スーパーサーモ (ローテンプ サーモスタット)

のチューニングは、今後のトレンドになるように、思いますね~、田中は!

気になる バージョンアップの料金は、

 

 

Ver.1   →   Ver.4

Ver.2   →   Ver.4

Ver.2(AB)→   Ver.4(AB)

Ver.3   →   Ver.4

Ver.3(AB)→   Ver.4(AB)

 

上記の場合 ¥15,000(税込)!

 

 

 


Ver.1   →   Ver.4(AB)

Ver.2   →   Ver.4(AB)

Ver.3   →   Ver.4(AB)

 

TM インテークBOX を同時に装着される場合、 バージョンアップは、無償!

 

 

 

 


Ver.4

Ver.4(AB)

の新規導入は、通常料金 ¥85,000(税込)です。

 

 

 


また、TM エキマニ 専用 DATA (通称 EM DATA) は、

すでに、Ver.4 に変わっております。ハイ。

 

 

いや~、またまた、マニアックな解説となりましたが、

気温の高い今の時期も、

すぐにやってくる、タイムアタック シーズン でも、

効果 ◎  の ECU DATA となりますので、

みなさん、どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

以上、かなり複雑な説明となりましたが、TM ECU Ver.4 DATA のご案内でした!!

 

 

 

 

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ちなみに、明日、明後日 に開催する

月刊 「匠の日」 でも、TM ECU Ver.4 DATA は、

絶賛発売中 でございます!!

 

 

 

 

 

BILLION
86(ZN6) & BRZ  BILLION ローテンプサーモ 発売です!

2012年09月12日(水)

 

クーリングマイスター BILLION より、

新適合のお知らせです!

 

 

今回、適合に加わったのは、

86(ZN6) & BRZ  用の ローテンプサーモ です。

 

 

 

 

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86 & BRZ の純正品は、

開弁温度が、88℃ となりますので、

BILLION では、2種類 の 開弁温度を設定しました。

 

 

 

品番  BST-86  が、 72℃

品番  BST-86A  が、 82℃

 

 

 

 

となります。

 

 

 

TOYOTA 適合表

SUBARU 適合表

 

 

ちなみに、開弁温度というのは、

サーモスタットが、開きはじめる 温度を指し、

全開になるのは、開弁温度から、12~15℃ぐらい

水温が上がった状態となります。

 

 

 

また、水温は、

外気温をはじめとする そのときの環境にて、

エンジンから発生する熱量と、

ラジエターで放出できる熱量、そしてサーモスタットの開弁温度による

バランスで、決定されます。

 

 

 

たとえば、ラジエターにて放出できる熱量が、

エンジンから発生する熱量より、大きい環境では、

水温は、だいたい、開弁温度 + 4~6℃ あたりで安定します。

 

 

 

でも、スポーツ走行等、エンジンから発生する熱量が、

ラジエターにて放出できる熱量より大きくなると、

 

サーモスタットのコントロール領域(開弁温度 82℃なら、94℃~97℃あたり)を超え、

サーモスタットは、全開となります。

(全開時の流量は、大流量タイプを除き、同じです)

 

 

 

 

ですから、開弁温度が何度であろうと、

サーモスタットが、全開になってしまたっら、性能的には同じ なのですが、

ローテンプサーモスタットは、

サーモスタットのコントロール領域において、

同じ温度域での開弁率が高い(冷却水の流量が多い)ことがメリットとなります。

 

 

 

反対に、デメリットは、オーバークール ですね。

サーモスタットが開きはじめる温度が低いことから、

特に、外気温が低い冬場では、

ヒーターの効きが弱くなったり、

ECUが、エンジンがまだ温まりきっていないと判断し、

一番パワーの出るマップを読んでくれないこともあります。

 

 

 

 

ということで、

サーモスタットの開弁温度は、

使用状況と、その状況での水温をしっかりチェックして、

目的と用途に合わせて、

チョイスしていただくのが、一番ですね。

 

 

以上、サーモスタット 豆知識でした!

 

 

 

 

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