駆動系パーツ
TM デュアルコア LSD (ZC31S) に、タイプ RR 登場!

2016年05月21日(土)

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ZC31S オーナーのみなさん!
TM-SQUARE の新商品が登場しましたよ~。

その商品とは・・・・、

現在、好評販売中の
ZC31S デュアルコアタイプ LSD をベースに、
LSDディスクの表面処理を変更することで、
よりLSD の効きを強めた
ZC31S TM デュアルコア LSD  「タイプ RR」 なのであります。

で、なぜ、この仕様をリリースするのか?
ですよね~。

それはね・・・・、

TM-SQUARE デュアルコア LSD ZC31S仕様が、
リリースされたときに解説しました
ZC31S と、ZC32S のデフケースの違い って、覚えてますでしょうか?

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そうです!

右   ZC32S スペック   →   デフケースが深い

左   ZC31S スペック   →   デフケースが浅い

でもって、この、デフケースの中には、
LSD ディスク というものが組み込まれており、
そのディスク面の摩擦にて、LSD の効きが決定されるのであります。

しかし!

デフケースの中に入っている LSD ディスク の組み数が、
ZC32S仕様と、ZC31S仕様では、違っているのです。

ZC32S スペック   →   片側 5組  (だから、デフケースが深い)

ZC31S スペック   →   片側 3組  (だから、デフケースが浅い)

ですから・・・、

デュアルコア タイプ の採用にて、
通常の機械式LSD より、ロックは強くなりますが、
(同じディスクの組数、同じイニシャルトルク、同じカム角の場合)
デュアルコア 同士で比較すると、
どうしても、「サーキットにおけるロックの強さ」 という面では、
片側 5組 のディスクを有する ZC32S スペック に軍配が上がります。

そこで、3組のディスクのままで、LSD のロックを強くするには、

① イニシャルトルクを上げる

② カム角をより強いタイプへ変更する

③ ディスクの表面処理を変更しディスクの摩擦を向上させる

といった手法が考えられますので、
テストしてみると・・・・・、

③ のディスクの表面処理を変更した仕様が、
ロックが始まる部分が扱いやすいまま、ロックを強くすることができたので、
「タイプ RR」 として、発売することになりました。

要するに、ZC31S LSD の限られたディスク面を より有効に使用するため、
表面処理を変更し、強い摩擦を発生させることで、
LSD の効きを向上させるのが、「タイプ RR」 なのであります。

もちろん、LSD のロックが強くなることで、
サーキット走行では、デュアルコアとの相乗効果により、
「より曲がる」 が体感でき、ラップタイムの短縮にもダイレクトにリンクします。

(田中の個人的な見解では、通常品 「タイプ SR」 から、
20~30% LSD のロックが強くなるイメージです)

しかし、ストリートの快適性といった面では、デメリットも発生します。

それは、交差点等で、ステアリングを大きく切った状態にて、
クルマを発進させると、チャタリングが発生することです。

通常品(タイプ SR)では、ほとんど感じることがない、このチャタリングは、
快適性といった面では、やはり大きなデメリットです。

また、LSDの効きが強くなることで、路面の凹凸や、ワダチに乗ると、
直進安定性が、悪化する場合もあります。

これらのメリット/デメリットを 考慮して、
この 「タイプ RR」 は、どんな ZC31S ユーザーに、マッチングするのか・・・・、
すべて、田中ミノルの私的な見解とはなりますが、以下のとおり考えてみました。

ストリートメインでの使用

ストリート & ワインディング がメインで、サーキットを 年間1~2回走行。
速さも、快適性も重視する といったユーザー なら →「タイプ SR」

ストリート/サーキット を両立して使用

ストリート & ワインディング のウエイトが、50 – 50
ラップタイムも、快適性も重視する といったユーザー なら  →「タイプ SR」

サーキットメインの使用

サーキット専用車、または、サーキットの頻度がかなり高く、
快適性より、ラップタイム重視 なら →「タイプ RR」
といった感じです。

ちなみに、「タイプ RR」 の登場にて、
「タイプ SR」 は、LSD のロックが強くないようなイメージになりがちですが、
弊社のすべての商品群(ZC31S LSD)で比較すると、

初期のタイプ(KAAZ製) < デュアルコア 「タイプ SR」 < デュアルコア 「タイプ RR」


となり、決して、 「タイプ SR」 が弱いという意味合いではありませんので、
誤解なきようお願いいたします。

ということで、
ZC31S TM デュアルコア LSD  「タイプ RR」 は、
快適性を少々犠牲にして、「タイプ SR」 のロックをより強め
LSD の効きを優先させた仕様となりますので、
「もっと、強いロックの LSD が欲しい!!」 といったニーズがあり、
ストリートの快適性より、ラップタイムを優先させるユーザーのみに
マッチングする商品なのであります。

ハイ。

そして、プライスは、
「タイプ SR」  「タイプ RR」  ともに、178,000円(税込) となります。

詳しくは、TM-SQUARE  の WEB サイト にて!

以上、ますます、マニアック路線を突っ走る
TM-SQUARE パワートレイン 事業部 からの お知らせ でした!!

駆動系パーツ
2016 勝手に 「道場破り」  in オートポリス  ドラテク編! ②

2016年03月30日(水)

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オートポリス の ドラテク 

お楽しみいただいていますでしょうか?

少々、マニアック過ぎる 嫌いがあるように、感じますが・・・・・(笑)、

今夜も、オートポリス フリークのみなさんに、お届けしたいと思います。

(あっ! 本日が最終回です!!)

そう、続きは・・・・、

ジェットコースター ストレートからですよね!

オートポリス名物 ジェットコースター ストレート を下ると、

強烈な G がかかる スーパー高速コーナー ⑨コーナー がやってきます。

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この⑨コーナーは、進入が下り (かなりの下り) となっていますので、

最大のポイントは、ブレーキを強く踏まないことです。

だって、下り坂 + ガッツリ ブレーキを踏んだ状態 にて、 

ステアリングを切ると、そこには、オーバーステアしか、待っていませんから・・・・・(笑)

ですから、

ビギナーは、少し手前から、優しいブレーキング。

(アクセルOFFのタイミングを少し早くして、優しいブレーキングです)

そして、エキスパートは、レイトブレーキにて、ガッツリ 飛び込んで、優しいブレーキング。

(これがなかなか、難しい・・・・・)

また、クリップは、点ではなく、領域にて、少々長めに取り、

ヨコG と、タテG を感じた状況にて、アクセルON!!  アウトの縁石に向かいます。

(いや~、この爽快感! まさにオートポリス!!)

※ TM2号車の場合、ギアは4速ですが、純正ファイナルなら、3速の可能性もありそうです。

まぁ~、このコーナーは、ドラテクと言うより、

ダウンフォース

スプリングレート(ある程度、ハイレート)

十分なリアキャンバー

といった、セットアップがとっても重要だと思います。ハイ。

また、次の⑩コーナーは、アウトいっぱいから、タイヤのグリップと相談しながら、

進入スピードを決定します。

イメージ的に、

進入スピードが高いほど、ステアリングを切り込むタイミングは早くなり、

イン側のクリップに付いている距離も長くなります。

それに、このあたりは、かなり、上りになっていますので、

少しでも、車速を落としてしまうと、挽回できなくなります・・・。

(レイアウト的に、⑨コーナーが、コース上で、一番標高が低く、その後、上りが続きます)

よって、可能な限り、ハイスピードでコーナーをつなぐ必要があります。

⑨ ⑩コーナーのポイントをまとめると、

○ ⑨コーナーは、たとえ飛び込んでも、ブレーキは優しく!

○ ⑩コーナーは、タイヤのグリップと相談しながら、アクセルコントロールのみで!

× ⑨ ⑩コーナーは、強いブレーキ、クイックなステア操作は、NG!

× イン側、アウト側とも、縁石の活用はリスクを伴う!

で、お次!

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⑪コーナーは、スイフト(ノーマルエンジン)なら、全開で行けると思いますので、

⑫コーナーの手前(ブレーキング区間)で、可能な限り、右側にGが残らないラインにて、

走ることを心掛けます。

もちろん、少しでも、⑪コーナーの出口でアウト側に膨らんでしまうと、

⑫コーナーの手前で、右側にGが残りやすくなることから、

⑪コーナーは、シッカリとアウトから進入し、出口のラインが膨らまないように、

ラインを設定することが重要です。

そして、なぜだか、難しい・・・・・と言われている ⑫ ⑬コーナーに向かいます。

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田中もはじめてオートポリスを走ったとき (オープンした年ですが・・・、なにか・・・?笑)

この ⑫ ⑬コーナーは、難しいなぁ・・・・、と感じました。

なぜなら、他のコーナーの コーナーリングスピード と比較して、

そんなに速く感じないスピードなのに、タイヤのグリップが、限界を迎えてしまうからです。

で、現役時代に、乗り方、ライン等々、いろいろなことを試して、田中が出した結論

それは、⑫ ⑬コーナーは、いくら遅いと感じてても、「タイヤのグリップ なり」 にしか、

走れないということです。

なんとなく、イメージ的には、もっとグリップさせられる 走り方があるように、思えるのですが、

⑫ ⑬コーナーは、タイヤの状況によって、スピードが大きく異なるものの

結局、その状況に合わせて、走る以外に、手がありません・・・・・・。

ですから、たとえ感覚的に、遅い! と感じても、悪あがきせず、

「タイヤのグリップ なり」 に、走ることを心掛けます。

(特別なドラテクがなくて、すいません・・・・・・)

ちなみに、ドラテク的なポイントとなるのは、

○ ⑫コーナー のブレーキングは、たとえ飛び込んでも、優しく!

(コーナーの中は、急激な上り坂なので、うまくスピードを持って進入する!)

○ ⑫ と、⑬コーナーのつなぎ部分は、あまりアウトまで膨らまない!

× ⑫コーナー のブレーキが強いと、タイヤが横に使えず曲がらない!

× 進入スピードが足りないと、アクセルONが早くても、勢い良く 坂を上れない!

× 進入スピードが遅く、アクセルON が早いと、アンダーステアになりやすい!

そして、続く ⑭コーナーは・・・・、

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イン側クリップを外し、少々コース中央よりを走行し、⑭ ⑮コーナーの中間に位置する 

アウト側縁石 ギリギリに立ち上がれるラインを選択します。

なぜなら・・・、

このラインこそが、⑮コーナーをハイスピードで走るための準備なんです!

で、うまくアウト側縁石に沿って、立ち上がれると・・・・・、な、なんと!

⑮コーナーの R が、大きくなるのであります (そうです!これが狙いなんです!!)。

ですから・・・、もし、⑭コーナーのクリップをガッツリ取れば、

ライン的に、アウト側縁石には、少し余裕を持った位置に立ち上がりますので、

⑮コーナー の R は、大きく取れず、どうしても、タイトになるんですよね・・・・・。

そして、そして、タイムへの感度が高い ⑮コーナー攻略方法は・・・・・・・、

これまた、早めに曲げて、早めにアクセル! ではなく、

「いかに、アクセルを戻さないか!」 がポイントとなります。

いや~、オートポリスのアタックは、本当にチャレンジングでございます・・・・。

ちなみに、ですが・・・、

田中 + 2号車 にて、NEWタイヤ & アタック モード なら、

きっと、⑮コーナーは、全開のまま だったような気がします。

(気がするだけですよ・・・笑)

いや~、少々勇気が必要ですが、

⑮コーナーを攻略するには、1にも、2にも、スピードが必要となりますので、

ライン取りにも、工夫が必要となります。

⑭ ⑮コーナーの中間に位置する アウト側縁石 ギリギリから、

大きな R でアプローチした後・・・・、

田中は、⑮コーナーのクリップを微妙に外します。

詳しく解説しましょう。

もし、⑮コーナーのクリップをガッツリと取ると(通常のライン)、

コース幅を有効に使えるというメリットはありますが、どうしても、イン側 縁石近辺の

R がタイトになってしまい・・・、結果、アクセルの戻し量が大きくなってしまうのです・・・。

また、クリップをガッツリ取るラインでは、クルマが曲がったことを確認してから、

アクセルが全開になるため、立ち上がりのアウト側縁石付近にも、少し余裕が生まれます。

(そうです、縁石ギリギリに立ち上がれず、少しスペースがあると思われます)

そこで、田中ミノル式 エキスパート限定 ⑮コーナードラテクは、

とにかく、アクセルの戻し量を最小限にしたいことから、

可能な限り 大きな R で旋回したいと考えて、微妙にですが、イン側のクリップを外します。

するとね・・・、立ち上がりのアウト側縁石にギリギリに つながる 

すんげ~ラインが、そこには、あるのです。

ただ・・・・、このライン、

クルマが曲がったことを確認してから、アクセルが全開となる 通常のラインとは違い、

クルマの向きが変わっていない状況で、「アクセルを踏みながらクルマの曲がりを確認する」

という ちょっとハイレベルなドラテクが必要となります。

(感覚的に、雨ラインのイメージに似ています)

ですから、トライされる方は、必ずステップByステップにて、少しずつ スピードを上げて、

決してアウトの縁石にタッチすることなく、時間をかけて、挑戦してみてください。

まとめると、

○ ⑭コーナーのクリップは、外すべし!(クルマ1台分ぐらい)

○ ⑭ ⑮コーナーの中間に位置する アウト側縁石ギリギリを走行すべし!

○ ⑮コーナーの R は、可能な限り大きく取るべし!

× ⑭コーナーのクリップを取ると、その先がタイトになるので、NG!

× ⑮コーナーのクリップをガッツリ取ると、大きな R を描けなくなるので、NG!

そして、最終コーナー(⑯ ⑰コーナー)は・・・・・、

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⑮コーナーのアクセル量を求め、アウトいっぱいに立ち上がっていますので、

⑯コーナーへのアプローチは、アウトには振り切れず、コース中央 あたりからとなります。

まぁ~、ライン優先の方々から、

「最終コーナーのアプローチは、アウトからに決まっている!」 と ご指摘を受けそうですが、

最終コーナーは、意外と回り込んでおり、アウトからでも、インからでも、

ボトムスピードは、あまり変わりません・・・・。

おまけに、インからの方が、走行距離が短くなりますので、やっぱり、田中はアウトには、

振りませんね・・・・・。

そして、イン側のコンパクトなラインを使用しながら、小細工をせずに、

ひたすら、アクセルが踏めるタイミングになるのを待つ・・・・・・・。

で、⑯コーナーの出口 & ⑰コーナー が、全開のまま走行できる 角度/タイミング

になれば、そこからアクセルON となるのが、田中ミノル式 ⑯コーナーの攻略です。

(もちろん、⑰コーナーは、全開のまま駆け抜けて、メインストレートへ)

まぁ~、このコーナーも、タイヤのグリップ状況により、コーナリングスピードが

大きく変わるコーナーですので、特別なドラテクは必要なく、

ジッと我慢のコーナーなのであります。

まとめると、

○ ⑯コーナーは、コース中央より イン側からアプローチ!

○ ブレーキは、優しく、コーナーの中まで、スピードを持って入るイメージ!

× 一旦 アクセルON した後、もう一度、アクセルOFF になるなら、アクセルONが早過ぎる!

× ⑯コーナーのコーナリング中、コースのアウト側は使用しない!

といった感じでございます。

なお、ギア的には、⑫~⑰コーナーまで、ずっと 3速 になると思います。

(TM 2号車は、クロスミッションを使用していますので、最終手前で、一瞬 4速に入りました)

いや~、かなりの長文となりましたが、みなさんお楽しみいただけましたでしょうか?

スイフトに限らず、もし、田中ドラテクを読んで、少しでも 「速くなった!」 

という方がいれば、田中は最高に、嬉しいですね~。

また、これから、オートポリスを はじめて走る方は、

各コーナーの特徴、そして、攻める順序や、リスクの大きさ、難易度 等々を

事前に理解することで、きっと、お役に立てることが、あるのではないかと、

勝手に思っています。ハイ。

では、最後の最後に、田中が刻んだ 2:15:3 の動画を もう一度 どうぞ!!

ということで!

オートポリス フリークのみなさん!!

これからも、エキサイティング な走行を ぜひぜひ、楽しんでくださいね~!!

以上、 2016 勝手に 「道場破り」  in オートポリス  ドラテク編! でした!!

明日から、86 Rcinig 開幕戦のため 茂木におります。

(そうです、テクニカル デレクター なのであります!)

ご参加の方、関係者のみなさん どうぞよろしくお願いします!!

駆動系パーツ
2016 勝手に 「道場破り」  in オートポリス  ドラテク編! ①

2016年03月29日(火)

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さぁ~、今夜は、初公開!

オートポリス の ドラテク編 ① でございます!!

オートポリス は、阿蘇の外輪山から程近い、

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全長 4674m の国際レーシングコース!

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もちろん、九州 モータースポーツのメッカであり、

強烈な標高差 & 連続する ハイスピードコーナー といった、

とっても、チャレンジングなコースなのであります。ハイ。

で、コースレイアウトは、こんな感じでございます!

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じゃ~、早速、はじめちゃいましょう!!

まずは、ピットからの合流に注意しながら、

1コーナーに対してアウト側(左側)に、アプローチします。

(そう! オートポリスは、ストレートのアウト側から合流があります!!)

オートポリスで、最高速が出るのは、このメインストレートとなりますので、

スイフト/ノーマルエンジンの場合、ストレートエンドは、

ノーマル ファイナル →  4速(リミッター寸前)

ファイナル変更     →  5速

の状態から減速を開始し、1コーナーへは、3速で進入します。

で、ここで、まず 第1 の ポイント!   それは・・・・・、

「ブレーキは、ガッツリと強く、踏むべからず!」

なんだか、「エ~ッ」 という声が聞こえてきそうですよね・・・(笑)

だって、1コーナーは、最高速からのブレーキング となりますので、普通なら・・・・・、

「可能な限り 飛び込んで、ハードブレーキにて、ブレーキ区間にて、タイムを削りたい」

ですよね・・・・・。

でも、田中ミノル式 は違います。

なぜなら、オートポリス の 1コーナーで、一番重要なこと・・・・、

それは・・・・・、


「1コーナーの出口縁石 横を いかに高いスピードで通過するか!」

となるからです。

だって、3コーナー(③)まで、長~いストレートが続くのですから、

1コーナーの出口縁石 横 のスピードは、何よりも重要なのであります。ハイ。

そして、1コーナーの出口縁石 横を 高いスピードで通過するために必要なことは、

出口優先のラインでも・・・、早くアクセルを踏むことでも・・・、ありません。

必要なもの それは、ただひとつ 「ボトムスピード」 です。

(ボトムスピード = コーナーのクリップ付近、一番車速が落ちたときのスピードです)

だって、1コーナーは、3速のコーナーとなりますので、車速が高く、

少しぐらいアクセルを踏むタイミングが早くったって、

クルマは、一気に加速してくれるわけでは、ありませんからね・・・・・。

反対に、「ボトムスピード」 さえあれば、少々、全開になるタイミングが遅くても、

1コーナーの出口縁石 横 のスピードは、高くなるのであります。

ボトムスピード   アウト側縁石横のスピード

105km/h   →    120km/h   (ボトムスピードが低いと、コーナーの立ち上がりが遅い)

110km/h   →    125km/h   (ボトムスピードが高いと、コーナーの立ち上がりが速い)

で、その 「ボトムスピード」 を上げるために、絶対やっちゃいけないこと、

それは・・・・、強いブレーキングなのであります。

(特に、ブレーキング区間後半の強いブレーキは、最悪なのです・・・・・)

理由は、

強いブレーキ = タイヤのグリップを横方向にあまり使えない
となるからです。

だから、レイトブレーキによって、タイムを削りに行くと、

どうしても、ブレーキング区間 後半でのブレーキが強くなってしまうことから、

この 「ボトムスピード」 は、絶対に手に入らないのであります。

以上の理由から、1コーナーで、一番重要な 「ボトムスピード」 を求めて 

進入では、必要以上に、強くブレーキを踏まないように心がけて、ブレーキング!

そして、少々、早目からステアリングを切り始めます。

(イメージ的には、フロントタイヤのグリップを可能な限り横方向に使用する感じです)

また、クリップ付近では、早目にクルマを曲げてから、ガッツリとアクセルを踏み、

直線的に出口の縁石に向かうのではなく、

向きが変わりきる前から、徐々にアクセルを踏み、

曲がりながら、出口の縁石に向かうパターンです。

(こう走ると、ボトムスピードは、ガッツリと確保されますからね~!)

※ 一旦、踏み込んだアクセルが途中で戻るようなら、

アクセルを踏み始めるタイミングが速い、または、踏み込む量が多いのどちらかです。

※ 立ち上がり、アウト側縁石は、使用しません。 特に、U/Sの状態にて、

アクセルを踏んだ状態を KEEPするために、縁石を使用するのは、非常に危険です。

まとめると、

○ 前荷重になり過ぎない ブレーキング! (特に、後半部分!)

○ ボトムスピードを上げる 早めの ターンイン!

○ 曲げて加速ではなく、曲がりながら加速!!

× レイトブレーキ & ハードブレーキ は、ご法度!

(特に、ブレーキングの後半部分で踏力が強いと、曲がらない!!)

× 出口優先ライン(アクセルが早くから踏めるライン)も、NG!

(アウトからカクンと曲がるラインでは、ボトムスピードが上がらない・・・・)

といった感じです。

(いかがでしょう? ご理解いただけましたでしょうか??)

で、4速にシフトアップして、3コーナー(③)に向かいます。

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3コーナー(③)は、強く短いブレーキング & 4→3 と、シフトダウン。

ここのブレーキ(踏み始め)は、まさに、「ガツン!」ですね。

そして、早めにブレーキをリリースし、イン側の縁石を目指します。

(イン側 縁石にはタッチしません!)

また、3コーナーは、路面なのか、バンク角なのか、理由は明確ではありませんが、

かなり、グリップが高いコーナーですので、しっかり、ブレーキがリリースできていれば、

驚くぐらいハイスピードで、クルマは、曲がってくれます。

で、このコーナーのポイントは、「出口で、あまりアウトまで膨らまないこと」 です。

理想では、コースの真ん中あたり、それが無理でも、コースのアウト側に、コース幅の

1/3は残っているほうが、以降のコーナーにて、ガッツリとタイムを稼げると思います。

では、その真髄に迫りましょう!!

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アウト側にスペースを残した状況から、

3速キープにて、④ ⑤ コーナーに向かうのですが・・・・、

この 一見、「コースなり」 にしか走れない ④ ⑤ コーナー は、

じつは、オートポリス攻略の 隠れたドラテクコーナー だったりするのです。

(ちょっと、信じられないでしょ??)

まぁ~、オートポリスの ④ ⑤ コーナー は、

普通に走れば、何の変哲もないコーナーですが、とある方法にて、攻略すると・・・・・・、

難易度は、オートポリスの中で、MAX となりますが、タイムへの貢献度も、◎ なのであります。

では、まず、一般的な走り方から。

(ビギナーの方は、まずこの走りをマスターしてから、エキスパート編に挑戦してくださいね!)

③コーナーのあと、 ④ ⑤ と、左コーナーが2つ続きますので、

場所とアクセルの関係は、

③コーナー出口  アクセル ON

④コーナー入口  アクセル OFF

④コーナー出口  アクセル ON

⑤コーナー入口  アクセル OFF

⑤コーナー出口  アクセル ON

となり、これは、まぁ~、とってもカンタン。

DATAロガー的に話をすると、

車速または、回転にて、③コーナーの出口から、⑥コーナーの進入までに、

「小さな山」 が、3つ描ける ロガーになると思います。

(まさに、 「コースなり」 の走り方ですよね~)

でも、タイムを出したければ、その先が、存在するのです。

上記の 「小さな山」 が、3つ描ける ロガーが、完璧となったら、

この 「小さな山」 を 2つにする 次のステップがあります!

(そう、これが、エキスパート編 です!!)

このドラテクのポイントとなるのは、④コーナー入口

このコーナーをいかに飛び込むか・・・・、いや、突き抜けるか・・・・なのです。

要するに、④コーナーを アクセルON の状態にて、超ハイスピードで進入できたら、

あら不思議!! DATAロガー的に、コーナーがひとつ減るんです!!

場所とアクセルの関係は、

③コーナー出口  アクセル ON

④コーナー入口  アクセル ON

④コーナー出口  アクセル OFF

⑤コーナー入口  アクセル OFF

⑤コーナー出口  アクセル ON

するとね・・・・、

ロガーにできる この 「小さな山」 を 2つにするが、可能となるのです。

おまけに、④コーナーをハイスピードで飛び込んだ後、

④ ⑤コーナーをつないでいる直線区間で、アクセルがOFFとなることから、

ロガーの 「小さな山」 が、3つのときに比べて 「曲がる」 ことへも、有利になるのです。

ただ・・・・、リスクはあります。

なんと言っても、④ ⑤コーナーのアウト側は、ランオフエリアが狭く、

コンクリートウォールが待ち構えていますので、失敗の代償が大きいです・・・・・・。

また、ドラテク的にも、かなり高度な技術(進入スピードが高い状況で、ブレーキを優しく踏む)

が必要となりますので、徹底的な走り込み、そして、ステップByステップのトライにて、

少しずつスピードを上げるやり方で、挑戦してみてください。

もちろん、この④ ⑤コーナーの攻略は、オートポリスにて、ドラテク難易度は、MAX 

となりますので、他のコーナーすべてを攻略した後、一番最後に、トライして下さいね。

(ちなみに、この走りができる人、プロの中でも、かなり限られています・・・・・。

まぁ・・・、それぐらい難しく、リスクのあるドラテクであること、ご理解くださいね)

そして、⑤コーナーを立ち上がり、⑥コーナー(ヘアピン)へアプローチします。

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ちなみに、⑤コーナーをハイスピードで立ち上がると、⑥コーナー進入のイン側に、

ラインは、つながっていますので、ここは、⑤コーナーの出口スピードを抑えたり、

無理にステアを切って、⑥コーナーをアウトから進入しようとせず、

そのまま、イン側から、3→2にシフトダウンし、⑥コーナーにアプローチします。

まぁ~、ライン的には、イン側からですので、タイトに感じますが、

出口も広いので、イン イン アウト で、問題なく走れます。

(じつは、このラインの方が、最短距離で走れるのです!)

で、トラクションをシッカリかけて、アウトいっぱに立ち上がったら、

100R (⑦コーナー) アウト側へとアプローチします。

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この⑦コーナーは、かなりのハイスピードコーナー(TM2号では、4速)となり、

おまけに、コーナーの出口から、強烈な上り坂になっているため、

ラップタイムへの感度が非常に高いコーナーとなります。

しかし・・・・・、クリップ近辺から、アウトの縁石が見えないんです・・・・・・・・・・。

だから、この位置、このスピード、この曲がりにて、

アクセルを踏んでいけるかどうかの 「土地勘」 が、必要となります。

もし、元気にアクセルを踏んで立ち上がっている途中に、「コースが足りない・・・・」 となれば、

かなり、デンジャーですので、コースを熟知してから、徐々に攻めてくださいね。

ライン的には、一般的な アウト → イン → アウト で、問題ありませんが、

きっちり、アクセルを踏みながら、アウト縁石いっぱいに、立ち上がれるようになるには、

やはり、少々、走り込みが必要だと思います。

で、⑦コーナーをアウトいっぱいに立ち上がったら、

最短距離となる、右側ギリギリを走って、⑧コーナーに向かいます。

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このコーナーは、

入口が上り、出口が下り、となりますので、そんなに難しくありません。

ガッツリ飛び込んで(上りなのでブレーキもよく効きます)、クリップを外さないように、

イン側縁石ギリギリを狙い、しっかりトラクションをかけて、立ち上がれば、OKです。

(ギアは、2速です)

※ コーナーのクリップ近辺の路面にギャップがあります。

ハイレートになればなるほど、 また、アクセルONのタイミングが早くなればなるほど、

跳ねは大きくなりますので、ご注意を!

そして、オートポリス名物 ジェットコースター ストレートを

景色を堪能しながら、シフトアップ(2→3→4)。 ⑨コーナーに向かいます。

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いや~、長文となりました・・・・・・・・。

ここまで、望まれているかどうかは、

かなり ??? ではありますが、全力で頑張ってみました!

ということで、この続きは、また、明日にでも、頑張ります!!

ご注意

本編は、田中ミノルが今まで経験したことを元に、私的な見解 (思い込みです・・・) にて、

解説を行っておりますので、物理的な裏付けはありません。

また、実際に、本ドラテクを活用されたことにより発生したトラブル等に関しては、

田中ミノル および ㈱ミノルインターナショナルは、一切責任を負いませんので、

すべて自己判断にてお願いいたします。

駆動系パーツ
2016 勝手に 「道場破り」  in オートポリス  セットアップ編!

2016年03月23日(水)

 

 

 

 

いや~、疲労困ぱい の田中であります・・・・・(笑)

しかし! 本日、一日がかりで、

オートポリスのセットアップを まとめましたよ~!!

では、早速はじめてみたいと思います!

まず、今回、持ち込んだ車両は、

TM 2号車 (ZC31S) となり、

仕様ならびに、持ち込み時のセットアップは、以下のとおりでございます。

イニシャルSET 

ホイール        BBS  RG-R    F:8.5J-17 +55 (25mmスペーサー)   
                          R:7.5J-17 +48

タイヤ          BS RE-71R    F:235-40-17(中古)   
                          R:215-45-17(中古)

内圧            F:2.0   R:2.0 (温間)

スプリング       F:65-06-800 パーチェ装着
              R:58-05-700 パーチェ装着 

車高           F:625    R:605 (フェンダーアーチ ⇔ 地面間)

トー           F:OUT 0°20’    R:トーレスシム(-15)

キャンバー       F:ネガ5.8°  R:大盛り

ダンパー 減衰    F:MAX 5戻し  R:MAX 8戻し

リアスタビ       Φ35

ブレーキパッド    F 05K   R 89R

ブレーキフルード   ZONE ZF-031

エンジン        1600cc NA (ミノカム装着、シリンダーヘッド面研、その他はノーマル)

エキマニ        TM-SQUARE

ECU           TM-SQUARE(ミノカム用 DATA)

エンジンオイル    TM-SQUARE  M16A 5W-40

オイルクーラー    TM-SQUARE (純正ヒートエクスチェンジャーなし)

E/Gマウント      TM-SQUARE 3ヶ所

LSD           TM-SQUARE LSD SPEC.2

ファイナル       アールズ 4.7

ミッション        3・4速クロス 試作品

ミッションオイル    BILLION FF-730

ドラシャ         TM-SQUARE (グリス:MFX6080)

内装関係        助手席・リアシート 外し

そして、先日のご報告のとおり、

3セッション目に、油圧系のトラブルにて、走行を断念・・・・・。

よって、走行したのは、

1セッション目  計測 5Lap

2セッション目  計測 7Lap 

3セッション目  計測 3Lap   

と、ガッツリは走れていませんので、

セットアップ的にも、タイム的にも、

納得はできるものではありませんが・・・・・、

まぁ~、セットアップの 「さわり」 ぐらいは、

お伝えできるかと思い 頑張って書いてみました!


走行 ①  BEST 2:16:6   気温7℃  路温11℃ 
 

3・4速クロス ギア

3コーナーの先、および ジェットコースターの先で、ギアが合っている

シフトアップ時、ギアの抜けが速い (わかりやすい)

フリクションロスが、明らかに小さい

デメリットは、ストレートの 4→5 で、ギアがクロスしていないこと(回転ダウンが大きい)

いや~、素晴らしいです!

やっぱり、ストレートが長いサーキットで走ると、違いが明確ですね~。

(驚いてしまいました・・・・・)

ブレーキ

05Kでは、少し強い

こちらも ビックリ!

田中の想像では、もっと強い制動力が必要と、思っていましたが、

サーキットレイアウト的に、大きな踏力を必要とせず、

温度的にも、コーナーとコーナーの間で、しっかり冷えてくれるので、

ガッツリと、効くブレーキではなく、

少し効きが弱い方が、「曲がるため」 に使えるイメージです。

また、このあたりは、エンジンパワーに、

大きく左右される感じがしましたので、

ハイパワー & 重量がある車両 と、

比較的パワーのない、ライトウエイト車両では、

必要とされるブレーキの効きが大きく違うように感じました。

スプリングレート

全体的にロールが大きいので、もっとハイレートが適合する

特に高速区間で、レートが足りない(ロールによる O/S が発生)

フロントのロールが大きいように感じる

(後半セクション 上り部分で、ステアレスポンス が悪い)

スプリングレート的には、800/700 でスタートしましたが、

もう少し、ハイレートの方が、マッチングが良いように感じました。

タイヤ(RE71R)

グリップは安定して強い

路面と、タイヤのマッチングが ◎ (FSWショートと大きく異なる)

リアタイヤがグリップを失うと、大きなスキール音がする

うっ~ん・・・・、これは以外でした・・・・・・。

最新ロット & FSWショート では、あんなにグリップしなかったのに、

オートポリスでは、グリップが強いんですよね・・・・・・。

やっぱり、レーシングターンマックでないと、

本領を発揮しないのだろうか・・・・・・。謎です・・・。

 セット変更 


フロント スプリング   800ポンド  →  1100ポンド

リア スプリング     700ポンド  →  1000ポンド

フロント パッド     ZONE 05K  →   ZONE 04M

(佐藤さん! なんだか、新人のメカニックがいるよ!!?  笑)

走行 ②  BEST 2:15:3   気温11℃  路温19.8℃  

スプリングレート変更(ハイレート)

レスポンス ◎

ヘアピン(2つとも) のトラクションで跳ねる

高速コーナーの進入で、O/S (アクセル OFF時 リアのグリップが抜ける)

ハイレートスプリングへの変更は、メリットとデメリットが、

混在する結果となりました。

中でも、ヘアピンの跳ね に関しては、かなり、NG でしたので、

特に、フロントレートが高過ぎたように感じました。

ブレーキ

コントロール性が向上

ほんの少し足りないイメージもありましたが、

まぁ~、タイムを狙うなら、これぐらいの感じだと思いました。ハイ。

 セット変更

フロント スプリング   1100ポンド  →  900ポンド

走行 ③  BEST 2:16:9   気温13℃  路温24.5℃  

スプリングレート変更(フロントのみローレート)

ヘアピン(2つとも) での跳ねが抑制

高速セクションは、少し O/S (リアキャンバー、リアウイング等のO/S 対策要)

O/S を感じる場所

100R、ジェットコースターの先(2つ目) 

油圧トラブル発生!

油圧が、3.0~3.2 レベルしか上がらない・・・・・、走行終了!!

(ミッションのスペアーは、持っていきましたが、エンジンまでは・・・・・・・・)

といった感じのセットアップとなりました。

田中がセットアップ的に思うのは、

スプリングレート

フロント 900ポンド  リア 1000ポンド  あたりが上限だと思われます。

また、タイヤの太さ、車重、ダウンフォース量、によっても、違ってくるように感じます。

F/R 215幅 のタイヤや、

軽量化が進んでいる場合、

そして、ダウンフォースがあまりない場合は、

フロント 500~700ポンド  リア 600~800ポンド  

あたりが、マッチングするように、田中は感じました。

それから、もし、ヘアピンで跳ねが発生したら、

レートが高い証ですので、もっとローレートのチョイス。

後半の上りセクションで、レスポンスが悪いと感じたのなら

レートが低い証ですので、もっとハイレートのチョイスがよろしいかと思います。

ブレーキパッド

ZONE の場合、 F 04M  R 89R(88B) をメインに、

少し効きを優先する場合は、F 05K  R 89R のチョイスがオススメ!  となります。

(ノーマルエンジン & ハイグリップラジアルの場合)

また、今回は、トラブルにて試せませんでしたが、

リアキャンバー  →   大盛り でも、少し足りないかも・・・・・。

リアウイング   →   より、ダウンフォースの強い角度・・・・。

リア車高     →   もっと低く

といった、O/S 対策も、必要だったように思われます。

とまぁ~、少々、不完全燃焼ではありますが、

以上が、今回みなさんにお伝えできる オートポリス  セットアップ編! となります。

ということで、今回の BEST タイムは、

上記のように、2:15:3 となり、

NA クラス 道場破り 成立!!

オーバーオール クラス(過給器クラス) は、残念ながら、

SWKさんのデモカーに届きませんでした・・・・・。

(松尾社長! マイリマシタ・・・・・・・。 ちなみに、SWKさんのデモカーは、14秒台です)

いや~、田中も、まだまだ、修行が足りませぬ・・・・・・・・。

しかし、まぁ~、オートポリスのコーナリングスピードって、尋常じゃないッス。

そして、こんなステキなサーキットで走っていれば、

みなさん、上手になるハズですね~!

ということで、車載動画も近々公開しますので、

楽しみにお待ちくださいね!!

あっ!   最後に、

応援にご来場いただきました みなさん!

ありがとうございました!!

 

 

 

 

 

 

駆動系パーツ
2016  勝手に 「道場破り」  in FSWショート 車載動画②

2016年02月18日(木)

 

 

 

 

今夜は、2016 道場破り FSWショート の陣

車載動画 の 第二回 で、ございます。

 

 

 

 

 

まぁ~、田中のブログを見ていただいている方は、

よ~く ご存知だとは思いますが、

 

 

 

2016 道場破り FSWショート 第一回 アタック  →   ノーマルミッション

2016 道場破り FSWショート 第二回 アタック  →   3-4速 クロスミッション

 

 

 

となります。ハイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

でもって、イニシャル時のセットアップは・・・、

 

 

 

 

 

タイヤ           BS RE-71R    F:235-40-17(中古)    R:215-45-17(中古)

エンジン          ミノカム仕様 エンジン

ECU            TM-SQUARE

エキマニ         TM-SQUARE

LSD            TM-SQUARE LSD SPEC.2 (デュアルコア)

ミッション         3-4速 試作 クロスギア

ファイナル         アールズ4.7

クラッチ          TM-SQUARE

E/Gマウント       TM-SQUARE

ダンパー         TM-SQUARE

スプリング        F:65-06-600 パーチェ装着

               R:58-05-500 パーチェ装着

トーションビーム    TM-SQUARE  32φ

ブレーキパッド      F 04M   R 88B

内装関係         助手席・リアシート 外し

 

 

 

 

 

そして、テストはスタートし・・・・・、

 

 

 

 

 

走行①  開発テスト  BEST  34.8

走行②  開発テスト (ZC32S 5号車) BEST  35.8

走行③  開発テスト  BEST  34.6

 

 

 

と、開発品を評価し、午後から、アタックがスタートしました!!

 

 

 

 

 

 

走行前のセット変更

Fキャンバー レス   -5.8  →  -5.3

 

 

 

走行④  BEST 34.5  気温10℃

 →  クロスギアの効果は感じるが、想定より違いが小さい

     キャンバーレスにて、最終コーナー U/S 方向

 

セット変更  

Fキャンバー 戻し   -5.3  →  -5.8

Fスプリング        600  →  700

 

 

 

走行⑤  BEST 34.3  気温10℃

 →  フロントハイレート にて、レスポンスが向上

     タイヤの温まりが、非常に悪い

 

セット変更  

F/R タイヤ交換      RE71R NEW タイヤ投入!

 

 

走行⑥  BEST 34.6  気温8℃
 

 →  NEW タイヤは、グリップせず・・・・・。

 

 

 

 

 

以上が、アタックの流れでした・・・・・・。

ね、、、まさに、Life is not so easy といった、感じですよね・・・・。

 

 

 

 

 

まぁ~、NEW タイヤなのに、グリップしないのも ??? ですが、

なんと言っても、あんなに、時間をかけたのに、3-4速のクロスギアが、

レシオ的に足りなかったことが、かなりのショックでございます・・・。

 

 

 

通常、クロスにすると、

計算より、ショート(回転が高くなる方向)になるので、

その分を見込んで、レシオを決めたのですが、

レーシングカーほど、ショートにならなかったんですよね・・・・・・。

 

 

 

カンタンに説明すると、

たとえば、とあるコーナーにて、

3速の回転数を 500回転上げたい場合は、

 

だいたい、350回転ぐらい、ショートのギアに交換すれば、

ちょうど、500回転ぐらい回転が上がります。

(ギアをショートにすれば、その手前の加速が良くなる分、設定より回転が上がるのです)

 

 

まぁ・・・・、今回は、この「ラグ」の設定が、甘かったのであります・・・。

だから、欲しい回転域に、ちょっとだけ、足りませんでした・・・。

(佐藤さん・・・・、もう1セット作っちゃ・・・、ダメ??  笑 

いや・・、本気だって、本気・・・・・!!)

 

 

 

 

 

では、気を取り直して!

田中が刻んだ FSWショート BEST 34.3 の動画をどうぞ!!

 

(前回のベンチマークと比較すると、ほんのちょっと、3速の音が甲高い?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにですが、

本当は、こんな感じの つながり (シフトアップは少し早いけど・・・・) に、

なる予定だったんだけどなぁ~~。

 

 

 

 

 

 

 

以上! なんだか、アッサリ やっつけられそうなタイム ではありますが、

TM-SQUARE デモカー(2号車) による、

2016  勝手に 「道場破り」  in FSWショート 車載動画②  でした!

 

 

 

 

 

いや~、人生、日々、勉強ですね~(笑)

 

 

 

 

駆動系パーツ
2016  勝手に 「道場破り」  in FSWショート 車載動画①

2016年02月16日(火)

 

 

 

 

少々、アップが遅くなってしまいましたが、

 

本日は、2016 道場破り FSWショート の陣

車載動画 の 第一回をお届けしたいと思います!!

 

 

 

まず、今回は、大金を投入して 試作した 

3-4 クロスギアの評価を 的確に行うため、

ベンチマークのために、アタックに行った、 

1月28日 の動画をご紹介したいと思います。ハイ。

 

 

 

 

でもって、スタート時の仕様は・・・・、

 

 

タイヤ           BS RE-71R    F:235-40-17(中古)    R:215-45-17(中古)

エンジン          ミノカム仕様 エンジン

ECU            TM-SQUARE

エキマニ         TM-SQUARE

LSD            TM-SQUARE LSD SPEC.2 (デュアルコア!)

ミッション         ノーマル

ファイナル         アールズ4.7

クラッチ          TM-SQUARE

E/Gマウント       TM-SQUARE

ダンパー         TM-SQUARE

スプリング        F:65-06-600 パーチェ装着

               R:58-05-700 パーチェ装着

トーションビーム    TM-SQUARE  35φ

ブレーキパッド      F 04M   R 88B

内装関係         助手席・リアシート 外し

 

 

 

 

 

 

 

といった感じで、

マイスター戦ルールですと、NA-2 スペック となります。

 

 

 

で、セットアップ の流れとしては・・・・・、

 

 

 

走行①   BEST 34.6   気温11℃

  →  タイヤのグリップが弱い(コンディション?)
     
      デュアルコア LSD ◎!

セット変更  

R スプリング  700 → 500 ポンド

R スタビ     35φ → 32φ

Fハイト      3T ↑ (フェンダータッチ対策)

内圧変更    オール 1.9

 

 

 

 

 

 

 

走行②   BEST 34.5   気温11℃

  →  1~2コーナーの縁石の上で、クルマの安定感 ↑

      B3コーナー  切り返しのレスポンス ↓

セット変更  

Rハイト     3T ↑ (フェンダータッチ対策)

内圧変更    F 2.0  R 1.8

 

 

 

 

 

走行③   BEST 34.4   気温10℃

  →  1~2コーナーの縁石の上で、クルマの安定感 ↑

      内圧は、F/R とも、1.8 の方が、ラップタイムが安定している

 

 

 

 

 

といった感じでございました。

 

 

まぁ、田中的には、

いっぱい いっぱい のタイム ですので、

ベンチマークとしては、良いアタックだったと思います。ハイ。

 

 

 

 

 

では、3セッション目

BEST 34.4 のラップを 動画でどうぞ!!

 

 

 

 

自分で言うのもなんですが・・・・・、

この歳でも、まだ、速くなってるように、感じるんですよね~(笑)

 

 

 

以上、

2016  勝手に 「道場破り」  in FSWショート 車載動画①  でした!

 

 

 

 

駆動系パーツ
TM オイルクーラー (アルミサイドタンク仕様) 登場です!

2015年08月27日(木)

今夜は、TM-SQUARE の 新製品をご紹介いたしましょう!

 

 

イベント等では、モニター販売にて、

少々フライング気味に、販売を開始しておりました

TM-SQUARE の 新仕様 オイルクーラーが、

いよいよ、正式発売となりました!!

 

 

 

 

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「スイフトで、サーキットを走るなら、オイルクーラーは、ぜひとも装着したい パーツ です」

 


だって・・・・・・、

サーキット走行では、カンタンに 140~150℃ といった、

超高温域に達してしまう M16Aエンジン の油温は、

エンジンオイルのライフを短命にするだけでなく、

オイルの粘度低下に伴う 油圧低下により、メタルトラブルの原因と なるからです。

 

 

 

もう少し、詳しく解説すると、

油温の上昇  →   オイルの粘度低下

(温度が上がれば上がるほど、粘度が下がってしまうのは、オイルの宿命です・・・・・)

 

 

そして、オイルの粘度低下 は、油圧の低下を引き起こします。

(オイルの粘度が低いと、オイルポンプ内で発生させる油圧が低くなってしまいます・・・・・)

 

 

でもって、油圧が低下すれば、オイルライン中の一番遠いところには、

十分にオイルが供給されません・・・・・。

 

 

スイフトの場合、一番遠いのは、4番メタル となりますので、

ここが焼きついて、「カタカタカタッ・・・・」 となってしまうのです。

 

 

(ちなみに、メタルが焼きつくと、ほとんどの場合、クランクも交換となりますので、

オーバーホール + 修理代で、約40~50万円の出費となります・・・・・)

 

 

それから、オイルクーラーは、

サーキットにおけるオイルのライフを かなり延命してくれます。

TM-SQUARE M16A の WEB サイト にも、明記しましたが、

 

 

オイルの劣化は・・・・・、

 

「粘度低下による劣化」  →   サーキット走行により、急激に劣化が進む

「酸化による劣化」     →   ストリートでの走行距離に比例して劣化が進む

 

の2種類があり、特に、粘度に関しては、

サーキットで高温になることで、一気に劣化が進みます。

 

 

 

ですから・・・・、

オイルクーラーの装着により、油温の上昇を抑制できることから、

粘度に対する劣化も緩やかになり、ライフが長くなるのであります。

 

 

 

少々、前置きが長くなりましたが、

では、新作オイルクーラーの詳細をご紹介しましょう!

まず、今までの製品と 一番大きく違うのは、

「熱交換効率」 と 「耐圧性」 に優れる

アルミサイドタンク仕様 のコアを採用したことです。

 

 

 

 

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そして、このコアは、コアを製造しているメーカーの既製品ではなく、

ZC31S & ZC32S のラジエター 横のスペースに、

ピッタリと適合するサイズに製作した スイフト専用設計なのであります。

 

 

 

 

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それに、オイルリークによるトラブルを抑制するため、

アタッチメントの使用を徹底的に排除し、

フィッティング装着部を溶接により接合いたしました。

 

 

 

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やっぱり、オイルクーラーって、

ラジエターに比べると圧力が高いですから、

どうしても、オイルリークによるトラブルは、発生しやすい環境下にあると思います。

 

 

 

ですから、徹底的に オイルリークの発生を抑制するために、

通常、オイルクーラーに使用されている

フィッティングサイズ変換アダプターを使用せず、

フィッティング装着部を溶接により固定したのであります。

(やっぱ、スイフト専用だからこそできる 発想ですよね~)

 

 

 

また、オイルラインには、レーシングカーの定番となっている

柔軟性に優れる、「ナイロンブレイド」 の軽量ホース (#10) と、

45° 90° のベントチューブ アルミ フィッティング を使用し、

オイルラインが 可能な限り短くなるレイアウトとしました。

 

 

 

やっぱ、オイルラインが長いと、圧損が高くなり、

オイルポンプへの負担が増大し、エンジン出力が奪われますから!

 

 

 

 

 

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もちろん、オイルラインが短いことで、

重量増の抑制、そして、他のパーツとの干渉も、最小限に抑制しました。

 

 

 

その他にも、

 

 

1/8PT センサー取り出し口を2箇所設定した サンドイッチブロック!

「流量の減少」 と、「唸り音」 を抑制 する サーモスタットレス仕様!

完全にボルトオン装着できる スイフト専用 各種ステー!

防振ゴムを使用し、振動対策も万全!

 


といった感じの商品なのであります。

でもって、お値段は・・・・・、

 

 

 

 

 

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商品名 : TM-SQUARE オイルクーラーキット

アルミサイドタンクタイプ (ZC31S)

品番 : TMOC-Y03031

価格 : 118,800円 (税込)

 

 

 

 

 

 

 

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商品名 : TM-SQUARE オイルクーラーキット

アルミサイドタンクタイプ(ZC32S)

品番 : TMOC-Y03032

価格 : 118,800円 (税込)

 

 

 

 

 

 

となります。

 

 

 

少々、お値段は上がってしまいましたが、

先日、実物を確認し、装着された 某スイフトマイスター さんに、

 

 

「高い! と思ったけど、この作り方なら 仕方ないね!!」

 


と言っていただけたときは、嬉しかったですね~。

 

 

 

 

だって、スイフトへの想いがないと、

この作り方で、リリースできなかったと思います。ハイ。

 

 

 

 

TM-SQUARE オイルクーラーキットの WEB サイトは、こちら!

 

 

 

 

ということで!

ZC31S 専用品も、ZC32S 専用品も、

好評発売中となりますので、みなさん、どうぞよろしくお願いいたします!!

 

 

 

 

 

駆動系パーツ
ホントに???  このクルマが、あのクルマ・・・・・・なの?

2015年08月19日(水)

 

 

 

 

TOP の写真・・・・・・、

 

 

 

 

 

TM-SQUARE の デモカー(1号車)なんです!!

って言っても、信じてもらえないですよね・・・・、きっと。

 

 

 

 

 

しかし!!

この写真は、正真正銘!!

 

TM-SQUARE として、

スイフトの開発をスタートさせた当時、2007年の

1号車の写真なんですよね~。

(先日、写真を整理していたら、発見したんです!)

 

 

 

 

 

 

場所は、ハイランド(だと思われる・・・・・)です。

 

 

 

 

 

まぁ~、この頃は、

どの方向性の製品をリリースするかを

ずっと、考えていましたので、

試行錯誤を繰り返しながら、とにかく、走ってましたね~。

 

(これら徹底的なサーキットテストがあったからこそ、

数々のTM-SQUARE 製品が、誕生したのであります!)

 

でも、まぁ~・・・・・・・・・、

TM-SQUARE 進化しましたよね~(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これからも、もっともっと、頑張ります!

 

冷却系パーツ
TM ラジエターホース ZC31S & ZC32S 登場です!

2015年07月07日(火)

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今夜は(も?)、

TM-SQUARE の新製品 のお知らせで、ございます!

ずっと前には、製品としてバリエーションしておりました、

TM-SQUARE ラジエターホースセット が、

リニューアルして、復活いたしました!!

何が違うかと申しますと、素材が変更になりました。

旧タイプ   →   SEPゴム

新タイプ   →   シリコンゴム

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(ホワイトのTM ロゴマークが、イイ感じですよ~)

そして、ホースセットには、

世界のメジャーブランド トライドン社 の ホースバンドが、

6個 付属しております。ハイ。

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そして、気になるお値段は・・・・・・・、

商品名: TM-SQUARE シリコン ラジエターホース セット ZC31S

品番 : TMSH-AE3111

適合 : ZC31S

価格 : 14,000円(税込)

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商品名: TM-SQUARE シリコン ラジエターホース セット ZC32S

品番 : TMSH-AE3121

適合 : ZC32S

価格 : 14,000円(税込)

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となります。

じつは、旧商品は、東日本大震災にて、大手のゴム工場が被災し、

黄色のSEPゴム を供給いただけなくなって、廃盤となりました・・・・・・。

でも・・・・・、どうしても、黄色いホースをリリースしたくって、

今回は、シリコンゴムに素材を変更して、再リリース したのであります!!

もちろん、在庫も、「◎」 となりますので、

みなさん、どうぞよろしくお願いします!!

TM-SQUARE ラジエターホースキット の WEB サイトは、こちら!

駆動系パーツ
TM LSD (ZC31S) 開発中・・・・・!

2015年06月26日(金)

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数ヶ月前に届いた、
チョット怪しい、ダンボール箱・・・・・。

送り元は、OS 技研 さん・・・・。

あれ・・・、

OS 技研 さん と言えば、
ZC32S 専用品のリリースが、すでに 始まっているのに・・・?

で、ダンボールの横を
よ~く見てみると・・・・・、

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と、書いてあるんですね~!!

でも、この第一試作は、「撃沈」 でございました・・・・・・。

やっぱり、ミッションケースが違えば、
徹底的に、合わせ込みが必要なこと、改めて痛感した次第でございます・・・・・。

ということで!


TM ZC31S LSD SPEC2 は、
またまた、田中が気に入る仕様になるまで、
徹底的に頑張ってみたいと思います。

第二試作への要望を ガッツリ まとめなきゃ・・・・。

広告!

明日/明後日 は、 「匠の日」 開催です!!