サスペンション
HYPERCO製 リアスプリング 入荷しました! 2

2009年02月03日(火)

朝から病院に行ってた田中です。
退院後もなかなか本調子になりません・・・。

 

 

さて、今日は昨日の続き、TM-SQUAREオリジナル ストリート リアスプリングの
お話を。

 

 

昨日も書きましたように、このリアスプリングの下端は、純正と同じ形状にし、
上端は、オリジナルスプリング アタッチメント(車高調整ブラケット)が
使用できるように、フラットな形状となっています。

 

 

基本的に、このアタッチメントの調整範囲内で車高が変えられるのです。

 

2008_nov27-0205

 

調整範囲は、車高で純正比+6mm~-34mmとなりますが、ダンパーの長さにより、 
スプリングに遊びが出る場合があります。

 

 

しかし、ZC31Sのリアサスペンションのように、ダンパーとスプリングが別々に
なっているセパレートタイプでは、絶対にスプリングに遊びが出ないように
しなくてはなりません。

詳しくは、スプリングの遊びについて をご確認ください。

 

 

スプリングの遊びはダンパーの長さと車高によって左右されますので、
調整範囲いっぱいまで車高を下げたい場合は、
ある程度、短いダンパー(ショートストロークダンパー)が必要となるのです。

 

 

TM-SQUAREオリジナル ストリート リアスプリングの場合、
純正比+6mm~-34mmまで、すべての車高で調整するには、全長で520mm以下の
ダンパーでないと、車高により遊びが発生してしまいます。

 

 

たとえば、現在、弊社デモカーに装着している、オーリンズDFVダンパーですと、
全長が525mmとなりますので、車高調整範囲は、+6mm~-30mmあたりになります。(-30mm~-34mmの間では、スプリングに遊びが発生してしまいます)

 

 

ちょっと、複雑ですがご理解いただけましたでしょうか?

 

 

明日は、本庄サーキットでスイフトの開発テストです。テストのこともレポートしますね。

ではでは。

 

 

 

 

 

サスペンション
HYPERCO製 リアスプリング 入荷しました!

2009年02月02日(月)

以前からHYPERCO社にオーダーしていた、ZC31Sスペシャルの
オリジナル リアスプリングが、やっと入荷しました。

 

 

このスプリングの開発には、田中のこだわりがギッシリと詰まっており、
今か今かと到着を待っていたのです。

 

 

では、今日は、2タイプの中、オリジナル ストリートスプリングのお話を。

 

 

オリジナル ストリートスプリングは、いろいろなレートバランスで
乗り比べを行って、田中が自信をもって、プロデュースした、
ストリート用リアスプリングです。

 

2008_nov27-0155

 

WEBサイトにもあるように、FFのサスペンションは、リアが大きなカギを
握っています。

 

リアの動きが、ステアリングフィールや乗り味、セットアップに
大きなウエイトを占めており、まさに、「リアを制するものがFFを制す!」
なのです。

 

 

中でも、特に田中が嫌いなのは、プログレッシブタイプのスプリングです。
プログレッシブタイプは、遊ばないというメリットはあるものの、
ステアリングフィールがダルになり、クルマの動きがしっかりドライバーに
伝わってきません。

 

 

ま、このあたりは、WEBサイトの中に、
ブログレッシブスプリングのメリット・デメリット として
追加しましたので、ぜひご覧ください。

 

 

そして、オリジナル ストリートスプリングの仕様の中でも、
スプリングレート3.3kg/mm というのが、ちょっと気になるでしょう?
現在、市販されているリアスプリングの中では、数値だけ見ると
かなりやわらかい部類に入ると思います。

 

 

でもね、オリジナル ストリートスプリングは、プログレッシブではなく、
ストローク中にレートが変化しない、シングルレートタイプのスプリングです。
この特性から、レートをグッと落としても、フラットなしっかり感があるんですね~。

 

 

恐らく、プログレッシブタイプの4~5kg/mmよりしっかり感があり、
それでもって、急激な入力にはレートの低さで対応しますので、
あのHYPERCO独特の乗り心地となるのです。

 

 

しかし、スプリングの下端(トーションビームのお皿に乗るところ)は
純正と同形状なのに、レート変化がしないスプリングが作るところは、
さすがHYPERCOですね。

 

 

また、線形(ワイヤーを巻く直系)を大経化し、直巻きタイプより
ワイヤー長(スプリング伸ばして一本のワイヤーにした時の長さ)を
長くしたことで、急激な入力にも対応しますので、特にZC31Sのように、
リアの過重が軽い車輌の乗り心地を大幅に改善することにも成功しました。

 

 

ストリートメインなら、リアスプリングは、
オリジナル ストリートスプリング をぜひよろしくお願いします。

 

 

ちなみに、フロントのスプリングレートは、車高調のダンパーが入っているなら、
ストリートでは、8インチの250ポンド近辺(もちろんHYPERCOの直巻タイプ!)が
マッチングします。

 

オリジナル ストリートスプリング(リア用)

 

では、次回(たぶん明日)は、車高調整機能のことを解説しますね。

 

 

 

 

 

サスペンション
箱根ターンパイクは、やっぱ、イワシ!

2009年01月29日(木)

今日は、OPTIONさんの取材です。

早起きして、一路、箱根ターンパイクへ。

今回は、コンパクト特集ということで、トライフォースさん、コクピット館林さんと、

我らが、TM-SQUARE の3台によるスイフトの取材でした。

img_4421

 

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トライフォースさんは、森泉社長が熱く排気系のノウハウを語り、

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コクピット館林の関根店長は、ひたすらTM-SQUAREを盗撮!(笑)

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と、言うのは冗談ですが、和気藹々と取材は進みました。

もちろん、ビジネスだとライバルになるのかも知れませんが、

みんな、立派な?スイフトマニア。

これからも、「楽しいことをスイフトユーザーに提供できれば良いですね!」

と、言うことで、一致団結した感じの取材でした。

 

そして、取材は、3時ぐらいに終了したのですが、

田中には、今日、ひとつのミッション(ギアBOXじゃないですよ)があったのです。

 

今日の取材は、箱根ターンパイク。

と言うことは、早川の港が近い。

ならば、魚が釣れる!!

 

と、強引な関連をつくり、取材終了後、早川の港で早速、子イワシ釣りスタート!

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顔をかくしても、わかります。

あんた、弊社開発の、長谷川さんですね!

こんなことしてるとこ、鈴木部長に見つかったら、知らないからね・・・田中は・・・。

でも、長谷川の釣りはあまりにものヘボく、ネコに釣りをコーチングされる始末!!

ま、こんなもんでしょう・・・、釣りはセンスですからね・・・。

 

とか何とか言ってる間に、本日のミッションである、晩ご飯のおかずは、

着実にGETしたのであります。

 

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でもって、家に帰り、まずは、下ごしらえして、

 

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美味しく、いただきました!

 

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でも、いったい、これはなんのブログだ?

 

PS  次号のOPTIONは、必見です!!

 

長谷川は、いっこうに、うまくならんの~・・・。

長谷川は、いっこうに、うまくならんの~・・・。

TM-SQUARE
ダウンフォース マジで感じますよ!

2009年01月28日(水)

入院中に、4キロも痩せてしまい、看護婦さんには、「リバウンドですぐ戻りますから」

なんて、言われていたのですが、まったく体重が戻らず、なんだかスリムな田中です。

 

田中の自宅は、東名横浜インターの近くで、会社は世田谷区等々力ですので、

毎日、東名高速をスイフトで通勤しているのですが、感じるんですよね~。

 

なにがって、ダウンフォースですよ!

スピード域でいうと、90km/hを越えたあたりから、あの独特の

ズッシリと安定したダウンフォースを感じれるのです。

 

直進安定性もビシッと良くなり、ステアリングのフィーリングも格段に向上し、

狙い通り、ダウンフォースの前後バランスも抜群でなので、

田中は、とってもエクスタシーを感じてしまいます。

 

早く本格的にタイムアタックを行ないたいと思っている今日この頃です。

 

このあたりの形状がキモです。

このあたりの形状がキモです。

 

そうだ、タイムアタックといえば、昨日、REV SPEED の前田さんからTELがあり、

な、なんと、筑波2000で、10秒5 が出たらしいのです! (REV号 最速記録!)

思わず、電話で「えっ~」と言ってしまいました・・・・・。

だって、昨年末に、ZONEのプロモーションビデオ撮影で走った時の田中のタイムは、

12秒0 ・・・・・。

1秒5 もちぎられてるなんて・・・。

 

でも、撮影の時は、右がRE11で、左がAD07といった、スペシャル仕様!?。

弊社、開発の 長谷川 が、いつものように、やらかしてくれ、

外径の違うタイヤで、出したタイムなので、あまり参考にはなりませんが・・・・・。

(言い訳言い訳・・・)

こうなったら、東名で感じるダウンフォースを味方に、

なんとか、「9秒台を出してやる」 とひそかに燃えているのであります。
PS 明日は、オプションさんの取材で、箱根まで行ってきま~す。

サスペンション
商品撮影 その②

2008年11月27日(木)

 

 

今日はカタログ用の商品撮影を行ないました。
場所は、世田谷にある「尾山台スタジオ」。 もちろん、会社(弊社)の会議室です。

 

 

写真を撮ったのは、レース界では有名人の服部カメラマンです。
(こう見えても?レースの写真は凄いんですから)

 

撮影 田中ミノル

撮影 田中ミノル

 

撮影はまず、HYPERCO社にスペシャルオーダー品として製造してもらった、
リアスプリングからはじめたのですが、じつはこの商品を作るには、長い道のりがありました。
 
一番最初に、製作の依頼をしたのは、確か2年ぐらい前だったと思います。
 
はじめは、車高調整なしで、そのまま純正のリプレースとして発売しようと考えていたのですが、HYPERCO側の答えはNOでした。
 
理由は、レートがプログレッシブになることと、ガソリンの量や積載物の量、搭乗者の数で
クルマのバランスが変わることから、「想定どおりにならないことが多いから」でした。
もー、職人というか、融通が効かないというか・・・。
 
その後、何度か打ち合わせを行い、やっとGOが出てリリースまでこぎつけた次第です。
 
このスプリングのメリットは、まず、レートがストローク中に変化しない、
シングルレートタイプであることです。これで、あの、なんとも言えないフラット感が作り出せるのです。
 
FFのリアが不安定にストロークすると、対角線上にあるフロント接地が変化します。
 
駆動輪であるフロント接地が変化すると、アクセルオンのコーナー出口で
アンダーステア傾向が強くなりますので、FFにとって、リアのストロークは、とっても重要なのです。
 
また、直巻きタイプと比較して、線形(スプリング内径)が大きくなっていることから、スプリングを1本のワイヤーにしたときに、長さが長くなります。
 
スプリングは、同じレートであれば、このワイヤー長が長くなるほど、
乗り味がマイルド方向となりますので、
オリジナル リアスプリングのもうひとつのメリットは、荷重の変化や、路面からの突き上げに対して、
ゴツゴツしないことです。
 
特に、高レートのサーキットタイプでは、レートは高いものの、ストリートでも十分対応する、
しなやかさを持っていますので、サーキットとストリートの両立が可能となります。
 
それと、スプリングの下端は、ノーマルとまったく同じ形状としましたので、純正のゴムシートもそのまま使用することができるので、部品点数も少なくて済みます。
 
あと、こんなことメーカーとしては言っちゃいけないのかも知れませんが、
現在、他社の車高調整式アタッチメントをすでに使用されている場合は、ほとんどのタイプで、このオリジナル リアスプリングの装着が可能となると思います。
 
要するに、車高調整式アタッチメントが、ID65対応品であれば、装着ができるということです。
 
ただ、車高やスプリングの遊びに関しては、すべて、弊社の車高調整式アタッチメントにてデータを取っていますので、記載どおりになるかどうかは、? となります。
 
また、ヘルパースプリングが装着できないブラケットもありますので、このあたりは、
うまく行けばという感覚で、お願いします。だって、そうすれば、
スプリングだけの購入でOKですもんね。
 
HYPERCOユーザーの中にも、フロントはHYPERCO(直巻)を付けているけれど、リアには設定がないので、他社品を使用してる人って、結構多いと思います。
でもこれで、前後ともHYPERCOとなりますので、より一層、HYPERCOテイストを感じてもらえると思います。
ストリートスプリング + 専用アタッチメント

サーキットスプリング + 専用アタッチメント

サーキットスプリング + 専用アタッチメント

ストリートスプリング + 専用アタッチメント

 

 

 

 

 

TM-SQUARE
リアバンパーは、こんな感じ です。

2008年10月03日(金)

リアバンパーも、いよいよ、ハードマスターに突入です。

 

計4ヶ所のエアアウトレット(空気の安売りとは訳しません・・・)と、少し後方にオフセットした
ディフューザー形状が、特徴です。(ちょうど、ナンバープレートの下あたりになりますが、
少し後方にディフューザーが飛び出しているのがわかるかと思います)

 

 

 

リアタイヤ後方のエアアウトレットは、リアタイヤハウス内の圧力を抜くのが目的となります。

 

今回のエアロは、インナーフェンダーが装着できる仕様ですので、この部分だけは、
インナーフェンダーに穴あけ加工が必要となります。
ドリルで穴を空け、ハサミか何かでチョキチョキとやってください。

また、ナンバープレート横のエアアウトレットは、かなり大きめなサイズとなっていますので、
リアバンパーが発生するドラッグをうまく抜いてくれます。

スーパー耐久を見ていると、接触等により、リアバンパーが脱落すると、ストレートが驚くほど速くなりますよね。
これは、まさにリアバンパーのドラッグが影響しているからです。
だから、最近のGTカーは、やたらリアバンパーが小さくなり、上部に装着されているのです。

あっ、それから、ASM金山氏のアドバイスで、ナンバープレートを付けたまま、バンパー交換ができるように、
ちょこっと加工が加えてありますので、封印を陸運局までもらいに行く手間も必要ありません。

そして、そして、こんな複雑な形状が、もちろん1ピースでできるハズもなく、当然のことながら、
2ピース構造となっております。あしからず・・・(もう、すでに居直りの領域?)。

TM-SQUARE
やっぱ、こっちだよな~。

2008年09月22日(月)

フロントバンパーの作り込みもほぼ終了し、少々「ホッ」としていたのですが、
ここで問題が発生しました。
問題とは、ダウンフォースを追ために、フロントバンパーの形状が二転三転したことで、
どうも、サイドステップとのバランスが悪くなってきたように思えるのです。

要するに、フロントバンパーの凹凸に対して、どうもサイドがスッキリしているというか・・・。

当初のイラストどおり進めた形状

当初のイラストどおり進めた形状

なんか、バランスが悪いような・・。

なんか、バランスが悪いような・・。

そこで、心機一転、サイドステップをゼロから作り変えてみました(また、お金が・・・・・)。
そうです、田中は妥協するのが大嫌いなのです。エアロ製作者や、社員から冷たい視線を

浴びても、気に入るもの、納得できるものしか作る気にはなりません。
と、言うことで、こんな形状にしてみました。ジャジャ~ン!
新型サイドステップ!!

やっぱ、こっちですよね。

やっぱ、こっちですよね。

これなら、ダウンフォースに影響するフラットな下面を広く取れるようになります。
そして、何よりもドア付近の乱流を下面に入れることなく、シッカリせき止めてくれそうです。

どうです、カッコいいでしょ!

でもね、またまた、大問題です。
じつは、このサイドステップの形状では、ひとつの型から抜けなくなってしまうのです。

でも、この形状はレーシングカーではあたり前だし・・・、うぅん・・どうしても妥協できません・・・。

で、もってどうしたかというと、得意の2分割しかありません!
下側が割れても交換できるし(もういいか・・・)。

ということで、TM-SQUAREのサイドステップは、めでたく?上下2分割の仕様として発売します。
(やっぱり、機能に妥協はできませんでした・・・)

あと、一点ご注意があります。
それは、このフラットアンダーパネルの飛び出しを製品ではもっと大きくとろうと思っています。
もちろん、その方が効果が高く、全幅もこのあたりはかなり内側に絞り込まれていることか

ら、広くならないのですが、注意があるのです。

それは、乗り降りするときに、意識しないと踏んでしまうのです。
恐らく、クルマの所有者は、すぐに慣れるので問題ないと思いますが、同乗者には、必ず乗り降りの前に、言ってほしいのです。
でないと、田中が作ったサイドステップで彼女と別れたなんて、あとで言われても、責任取れませんから・・・。

そこんとこ、ホントよろしくお願いしますね。

TM-SQUARE
ASM 金山氏 のアドバイス

2008年08月26日(火)

7月のはじめに、以前から仲良くしていただいている、
ASM 金山氏と一緒にエアロを作っている工場に行く機会がありました。

ASMのエアロは、かなりダウンフォースを求めた形状となっていますので、空力マニア同士、
いや、エアロパーツの先輩として、アドバイスをいただければという、私の下心です。

その、アドバイスの中に、純正のフォグライトは、「絶対付けたいユーザーがいる!」という、
金山氏のアドバイスを受けて、早速、形にしてみました。

 

オートバックスASM

 

また、せっかく大きな開口部に、オプションパーツとして取付けるわけですから、
ブレーキやエンジンルームに簡単にフレッシュエアが導入できるように、エアインテークを

装備し、後方に50φのダクトが接続できるように作り込みを行ないました。

現状では、まだ色が付いていませんが、バンパー本体をボディと同色にして、
インテークパネルを黒に塗り分けると、かなりカッコよくなると私は思っています。

自分で言うのもなんですが、ちょっと、ヨーロッパの香りがしてきませんか!

 

インテークなし

インテークなし

 

インテーク付き

インテーク付き

インテーク付き(正面)

インテーク付き(正面)

インテーク付き(上から)

インテーク付き(上から)

TM-SQUARE
リアウイングはステーが命!?

2008年08月01日(金)

 

「コンパクトカーのリアウイングは、けっこう難しいよ」。 と、
私の知り合いの、偉大なデザイナーから、1通のメールが届いたのが、かれこれ1年前。
そして、2通目のメールには、スケッチと各所のポイントが・・・。
それも、海外からです。

 

 

ということで、リアウイングは、彼のデザインどおりに作ることにしました(ラッキー!)。

 

 

ポイントは、

① まず、大きいサイズはNG
② 低い位置に装着できること
③ 迎え角が調整できること

ということでした。

 

GTカーとは違い、ウイングをルーフの後端に装着するハッチバックタイプでは、ルーフ上の
比較的整流された空気が勢い良くあたります。よって、小型のウイングでも十分効果はあるということでした。

 

 

また、ルーフを過ぎると空気は急激に下へ向かいますので、
ルーフより低い位置に付けてもダウンフォースが出ることから、可能な限り取付け位置を下にしました。

 

 

これで、アンダーパワーのコンパクトカーでも、ストレートスピードへの影響を最小限に、
効率的なダウンフォースを得ることができます。

 

ご存知のように、FFはブレーキング中のリア荷重がとても少なくなります。
ここで、リアウイングがあると、薄くなったリアの荷重を補ってくれますので、安定したブレーキングができるという算段です。

 

もちろん、リアのブレーキパッドにもある程度効きの強いタイプも使用でき、
ウエットコンディションでは、かなりの効果を発揮してくれます。

 

写真は試作なので、ファイバーです。

写真は試作なので、ファイバーです。

 

そんなこんなで、ウイングプロジェクトは、とんとん拍子に進んだのですが、また、田中の悪い虫が騒ぎ出しました・・・。
以前から、ずっと思っていたのですが、アフターマーケットのウイングはステーがいまひとつカッコ良くない・・・。

 

 

対してレーシングカーのウイングステーは、見ているだけで惚れ惚れするぐらいカッコイイ! 
おまけに、「角度調整の機能も組み込まなければならない」ということで、またまた、今西先生の出番です。

 

 

で、完成したステーがこれです!

 

やっぱり、ウイングはステーが美しくなければ!!!

やっぱり、ウイングはステーが美しくなければ!!!

 

 

 

 

TM-SQUARE
今西先生の予言

2008年07月29日(火)

今日は御殿場に行ってきました。

TM-SQUAREの足回りをはじめ、多方面でお世話になっている今西先生に会うためです。
BILLIONのWEBサイトで、田中のドラテクを読んでる方々には、超有名人なのですが、
もし、ご存知でなければ、まずは、どーぞ。
BILLION ドラテク

工場に到着して、ウイングステーの試作をお願いして、帰ろうかと思ったら、
たまたま、有名な方がいらっしゃいました。その方とは、違いのわかる男、由良拓也さんでした。

由良さんといえば、レーシングカーをはじめ数々のエアロデザインで有名ですので、
めざとい田中は、ちゃっかりと、「ちょっと見てもらっていいですか」と、
現在製作中のスイスポのエアロ写真をクルマまで取りに行きました。

そして、帰ってくると、由良さんと今西先生達は、
そろって「オレたちがカッコイイと思うものは、市場では売れないんだよね~」と
おっしゃったので、田中は心の中で「お願いですからカッコ悪い」って言ってと願ったのです。

 

この写真を見せました・・・。

この写真を見せました・・・。

 

しかし、写真を見た瞬間、二人揃って、「カッコイイー!」・・・・・・・・・・、
なんだか複雑な心境になってしまいました・・・。

でも、その後の今西先生のひとことは、強烈でした。
先生いわく、「オマエ、カッコはええけど、この車高じゃどこも走れへんぞ」と言い出したのです。
はじめは、何のことかわからなかったのですが、もう一度写真を見ると・・・・・・・・。
「先生、これはバンパーの素材が固まるまでのあいだ、支えで置いてある木の台ですよ」と
言おうと思いましたが、先生に対してそんな失礼なことも言えず、「ちょっと考えます」とだけ言って、
静かに帰ってきました・・・。

いやはや、やっぱ、先生は偉大です。

 

 

・・・・・・、やっぱ恐い・・・。

・・・・・・、やっぱ恐い・・・。