ヒール&トゥ ができない? ②

2009年03月25日(水)

ヒール&トゥ の精度には、

ブレーキパッド摩材の特性が大きく関与していること、

理解いただけたでしょうか?

 

今回は、ヒール&トゥ の話を

もう少し突っ込んで、

ロガーで確認しながら、行いたいと思います。

 

まず、上手な ヒール&トゥ から。

 

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各ラインの詳細は、

ピンク ライン   スピード

ブルー ライン   エンジン回転

レッド ライン   ブレーキ踏力

ブッラク ライン  アクセル開度 (上が全開)

となります。

 

まず、下の方にある、

ブッラク ライン と、レッド ライン の

アクセルとブレーキの解説を少し。

 

ストレートを全開で来て、アクセルをOFFに

したと同時に、ブレーキ踏力が立ち上がります。

 

そして、そのあと、

ブレーキを踏みながら、アクセルが

ほんの少しだけ、計4回、開いています。

 

そう、これが、

ヒール&トゥ の正体です。

 

ブルー ライン のエンジン回転を

見ればわかるように、

アクセルに”アオリ”を入れた直後に、

シフトダウンをしますので、

エンジンブレーキにより回転が上がっています。

 

そして、そのとき、

レッド ライン のブレーキ踏力は変化していません。

 

このドライバーは、なかなか上手いですね!

(誰かは言えませんが・・・、もしかして、現役F1ドライバーかも!!)

 

次回は、今ひとつのヒール&トゥ をお伝えします。

_その他_
TM-SQUARE メンバーズ 発足のお知らせ

2009年03月25日(水)

さて、今日は、TM-SQUARE メンバーズ なる、

謎の? メンバーシップのご紹介です(笑)。

 

TM-SQUARE メンバーズは、

株式会社ミノルインターナショナルが運営し、

スイフトが大好きなみなさんに、

TM-SQUARE  のスペシャルな情報をお届けする

メンバーシップです。

 

具体的なメリットは、

 

 

① 会員限定キャンペーン

TM-SQUARE  のパーツを

キャンペーン期間中に、会員限定の特別プライスで、

お届けします。

商品はランダムに変わりますので、

ちょうど買おうと思っていたパーツがキャンペーンになれば

超ラッキー!!

 

② 田中からのメッセージが届きます(不定期)

スイフトをセットアップするときの裏ワザや、

WEBサイトでは書けない、コアな情報をお届けします。

でも、誰にもいっちゃダメよ・・。

 

③ 各種イベントへの優先エントリー

TM-SQUARE  が行うイベントで、

定員があるものに関しては、優先的にエントリーを受け付けます。

同乗走行や、試走へのエントリーも同様です。

 

④ 開発品の特価販売

いやはや、これはすごいですよ。

今まで使用した開発品を特価で販売してしまう企画です。

この中には、TM-SQUARE  の製品(開発品)は、もちろん、

開発で使用した、他社の商品も販売しちゃいます。

 

たとえば、ホイールだと、販売を予定しているのは・・・・・、

TM031  シリーズ

・ブラックポリッシュ(新品) 7本

・ブラックポリッシュ(中古) 1本

・ガンメタポリッシュ(新品) 6本

・ハイパーブラック(新品) 2本

・シルバー(新品) 1本

・ホワイト(中古) 2本

などの撮影で使用した新古品、

カラーサンプル(新品)や、

展示で、ほんのちょっとキズが付いたもの等々・・・。

 

また、他社品であれば、

ウェッズSA90(中古) 4本

5ZIGEN GN+ (中古) 4本

CE28(中古) 4本 ← なんと走行300Km!!

 

これらの商品を驚きのプライスで販売する予定です!

ま、会員限定の「ヤフオク」 だと

思っていただければ、よろしいかと。

 

もちろん、年会費も、入会金も要りません!

(太っ腹!!!)

 

昨日から、WEBサイトで募集を始めたのですが、

みなさんのリアクションは、速いですね!

ビックリです。

 

さあ、入会した人だけが得をする、

TM-SQUARE メンバーズ ぜひぜひ、よろしくです!!

_その他_
福岡から帰ってきました。

2009年03月24日(火)

昨日の夕方に福岡に入り、

本日の午後に帰ってきました。

 

代理店さんへの渾身の商品説明会を終え、

帰りたがっている、N国さんを強襲し、

11時前から、中洲へ出動!!

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でもって、おいしいお鮨をいただきました。

 

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でもね、福岡に来ると、

絶対に、必ず食べたいものがあるんですね~。

これだけは、どんなに時間がなくても、福岡へ来ると、

必ず食べている気がする・・・・・。

それは、!

 

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知る人ぞ知る、「博多うどん」 なのです!!

うどんは「腰だ!」 って言ってる人が、たまにいますが、

田中から言わせれば、まだまだ、うどんの素人ですね。

 

田中は、讃岐のうどんも、博多のラーメンも好きですが、

これだけは、ちょっと別物ですね。

”とろ~ん”とした柔らかいうどんに、

だしが絡み、トッピングの「ごぼ天」 が、

もー最高です!!

 

もし、福岡に行かれることがあれば、

だまされたと思って、トライしてください。

 

いやはや、毎日でも食べたい・・・・・。

 

こんな話してたら、

だんだん、腹減ってきた・・・・・・。

 

ではでは。

_その他_
ヒール&トゥ ができない?

2009年03月23日(月)

サーキット走行の代表的なテクニックと言えば、

やっぱ、ヒール&トゥ ですよね。

 

サーキットビギナーには、

このヒール&トゥ の壁がまず立ちはだかるわけです。

 

もちろん、サーキットビギナーに限らず、

カタチとしてはできていても、

実際の効力を伴っていないドライバーも

かなりいると思われます。

 

そして、みんな、やり方は、知ってると思います。

 

しかし、ブレーキを踏みながらアクセルを”アオル”

ことが、なかなかできない? ってことですよね。

 

この、”アオリ”で、ブレーキの踏力が変化し、

クルマが「ギクシャク」 するのが、

典型的な、失敗のパターンです。

 

でもね、ヒール&トゥ を成功させる、

一番の近道は、ブレーキの摩材なんです。

 

たとえば、自分の最大踏力の20%ぐらいの力で、

ブレーキペダルを踏んだときにロックするような

効きの強いブレーキパッドでは、

さほど強い力でブレーキは踏めません。

 

この状態で、”G” や、振動の多い車内で、

それも、カカトが、浮いた状況で、アクセルを”アオル” と、

プロのレーシングドライバーが運転しても、

ブレーキ踏力は、微妙に変化してしまい、

例の「ギクシャク」 となってしまうのです。

 

そうです、サーキットビギナーが、

悪戦苦闘している、ヒール&トゥ は、

テクニックの問題ではなく、ブレーキ特性による部分が、

かなりあると、田中は思うのです。

 

だって、田中が走行会で、

みなさんのクルマに乗ったとき、

ブレーキが効き過ぎて、

ヒール&トゥ ができないクルマって、かなりありましたよ!

 

やっぱ、どんなスポーツでも同じですが、

ビギナーがトレーニングするときは、

絶対に適正な道具を使わないと、

進歩を遅れさせるだけです。

 

「自分はまだ、テクニックが・・・」 といって、

間違った道具で一生懸命練習している人、

マジで多いと思いますよ。

 

テクニック向上を目指すなら、

絶対の絶対に、適正な道具です。

 

曲がったゴルフクラブで、いくら練習しても、

何の意味もないように、

練習するなら、適正な道具が一番近道です。

 

 

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サスペンション
キャンバーシムのマニアな話 ②

2009年03月23日(月)

先日、キャンバーシムの件で、

実際に装着された方から、ご質問がありました。

 

装着後に、アライメントを計測したら、

「カタログ表記の数値と微妙に異なる」 といった、

内容でした。

 

もちろん、カタログ表記の数値は、

実際に我々のデモカーで、キャンバーシムを装着し

計測したものです。

 

が、しかし、

トーションビームは、溶接等により製造されていますので、

若干の個体差が発生しています。

 

この個体差は、メーカーの整備書にも記載されていますが、

一体物として製造されるだけあり、

「範囲」 は、そこそこ広く設定されています。

 

たとえば、キャンバーであれば、

整備書では、

-1° ±1° といった表記になります。

 

要するに、1° ネガ が基本となり、

0°~-2° の間に入っていればOKということになります。

 

弊社では、2台のデモカーがあり、

キャンバーを計測すると、2台とも、

-1° 20′ であったことから、

カタログには、-1° 20′ が、-2° 30′ になると

表記をしています。

 

以上のことから、ノーマルで、

もし、キャンバーが-1° ちょうどであれば、

キャンバーシムの装着後、

-2° 10′ 近辺のキャンバーとなります。

(このあたりは、ゲージによっても若干の誤差が発生します)

 

これは、ある面、一体物の宿命です・・・。

ですので、

TM-SQUARE のキャンバーシムは、

純正状態から、

トーインが、20′ レスになり、

キャンバーが、1° 10′ ネガ方向になるという認識で

理解していただくと、ありがたいです。

 

我々の確認した車輌の中で、

これらの数値が、上限、下限近辺のものはなく、

ほとんどが、基準の中央近辺に存在していましたので、

あまり神経質になる必要は、ないと思いますよ。

 

以上、キャンバーシムのマニアな話 ② でした。

 

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_その他_
楽しゅーございました!

2009年03月21日(土)

昨日の、スイフト ファンミーティング 

楽しかったですね!

 

朝は、長谷川の怨念?か、

かなり激しく降る雨の中、イベントはスタートしました。

 

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でも、長谷川よ、

愛車はランエボ、

そして今日はスイフトのイベントなのに、

なんで、「SUBARU」 なんだ??

 

ま、それはさておき、

Wet コンディションだったので、

予定していたテストは見送り、

まずは、ドラテク講座スタート。

 

指し棒の先には、スイスポ!

指し棒の先には、スイスポ!

 

本庄攻略法を少しは伝授できたかと思います。

 

そして、午後は、天候も一気に回復し、

抜けたような青空が!

 

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同乗走行には、定員いっぱいの、

15人の方々にエントリーしていただき、

大盛り上がりのイベントとなったのです。

 

鈴木部長、「ドッキリカメラ」 みたい! (R-40)

鈴木部長、「ドッキリカメラ」 みたい! (R-40)

 

ということで、同乗走行をいただいた方々には、

田中がコツコツ作った、TM-SQUARE テイストを、

感じていただけたと思います。

 

そうだ、参加者の中に、

もうすでに、TM-SQUARE の HYPERCO キットと、

ZONE ブレーキパッドを装着されている方がいたのは、

嬉しかったです。ハイ。

 

これからも、できるだけたくさんのイベントに

参加したいと思いますので、

みなさん、どーぞよろしくです。

 

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ちなみに、本日のタイムは、

48秒1 で3番手でした・・・。

だ、だ、大丈夫か? 元レーシングドライバー???

_その他_
明日は、スイフト ファンクラブ ミーティング!

2009年03月19日(木)

明日は、本庄サーキットで、イベントです。

 

午前中にタイムアタックを行い、

午後からは、同乗走行がメインとなります。

 

サーキット走行の同乗定員は、

なんと、15人!

 

田中にとっても、クルマにとっても、ハードですが、

一人でも多くの方に、

TM-SQUARE のデモカーを体感していただこうと

思っています。

 

でも、しかし、

天気が怪しそうですね・・・。

 

天気予報によると、

午後は、大丈夫そうですが、

午前中は、小雨が降るらしい・・・。

 

やっぱり、長谷川は「アメ男」 のようですね。

本人は否定していますが、

かなりの確率で、長谷川と行動をともにすると、

雨なんですよね~。

 

もし、明日の朝、雨が降っていたら、

もちろん、すべて長谷川の仕業です。

 

参加者のみなさん、天候による

非難、中傷、クレームは、

すべて弊社開発の長谷川がお受けいたしますので、

遠慮なく、TM-SQUARE ブースへお越しくださいね。

 

ところで、長谷川、なんで坊主なんだ??

ところで、長谷川、なんで坊主なんだ??

 

 

明日は、ガンガン写真撮って、

バッチリイベント内容も報告しますね!

 

楽しみ 楽しみ!!

_その他_
ブレーキの踏み方 ⑦

2009年03月18日(水)

スピードにより、同じ踏力でも、μ が

違ってくるという話、理解してもらえましたか?

 

じつは、このスピードに対しての μ 変化には、

ほとんどのドライバーは対応することができます。

 

成功率は95%レベルでしょうか?

 

しかし、変化するものが、もうひとつ加われば、

ほとんどのドライバーは、

変化に対応することができなくなってしまうのです。

 

たとえばですが、踏力に対して、

ブレーキの効きが加速的に立ち上げるような、

ピーキーなブレーキ特性では、

まったくもって、ドライバーがブレーキを絶妙に

コントロールすることは、不可能です。

 

下のグラフを見て下さい。

 

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このグラフは、踏力を徐々に立ち上げたとき、

ブレーキパッドがどのような効きを示すかを

グラフ化したものです。

 

そうです、これにより、

ブレーキパッドの特性(キャラクターが)が

わかるのです。

 

もちろん、理想は、踏力のラインと同じように、

効きが立ち上がるのが、BEST です。

 

そして、特に  「D」  のような特性を持っている

ブレーキパッドは、最悪です。

 

こうなると、いくらドライバーが、

スピードにより、少しずつ変化する制動力を

コントロールしようとしても、

ブレーキの効きが途中で大きく変化し、

コントロールができなくなってしまいます。

 

でもね、この 「D」  タイプを

サーキットで使っている人、すごく多いと

田中は思います。

 

そして、そんなドライバーに限って、

うまく走れないのは、自分のドラテクが

まだまだだと、思ってるんですね~。

 

正直、このタイプのブレーキパッドでは、

レーシングドライバーが乗っても、

限界ではコントロールできないと、

思います。 いや、断言します!

 

自信を持って、初期の踏力を立ち上げるためにも、

ブレーキパッド摩材のキャラクターは、

とっても重要です。

 

やっぱり、ドラテクを磨くなら、

適正な道具で練習しないと、

いつまでたっても、ゴールにはたどり着かないのです。

サスペンション
理想的なダンパーとは?②

2009年03月18日(水)

先週、ダンパーのことを書きましたが、

今回は、ちょこっと、そのあたりの補足です。

 

みなさんのイメージでは、

ダンパーが動き始めるのは、

ブレーキやコーナリングのアクションを起こした時、

ですよね。

 

でも、実際は、ずーっと、ダンパーは動いているのです。

 

下のグラフは、岡山国際サーキットの裏ストレート部分の

データロガーですが、かなり、動いてるでしょう?

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ちょっと、見にくいですが、

下のメモリは時間軸で、一番小さなメモリで、コンマ1秒となります。

 

グラフから読み取ると、だいたい、1秒間に10回ぐらい、

伸びたり、縮んだりを繰り返していますよね?

 

要するに、この細かな動きに、

減衰があるかどうかが、大きなポイントなのです。

 

ここの動きに減衰が発生していないと、

数ミリ動いたあと、急激に減衰が立ち上がり、

ダンパーにバネ成分が発生してしまいます。

 

こうなると、その瞬間、ダンパーが突っ張った感じになり、

その被害は、タイヤを直撃し、タイヤが変形してしまいます。

 

タイヤが、急激に変形すると、当然、安定したグリップは、

発揮できず、限界が下がってしまいます。

 

スプリングや、ダンパーをはじめとする、

サスペンションパーツは、

いかに、タイヤに良い仕事を

させるかどうかがポイントですので、

最初の1mmに減衰が発生しないダンパーは、

やっぱり、NGです。

 

また、スプリングと、ダンパーでは、

受け持つ仕事が違います。

 

スプリングは、荷重を支え、

荷重移動のスピードを決めるパーツ。

 

そして、ダンパーは、ロールやダイブといった

スプリングのストロークの時間を決めるパーツです。

 

そうです、このあたりは、完全分業となります。

 

いやはや、また今回もマニアックな話になりましたが、

どういったダンパーが、良いダンパーなのか、

少しでも、理解が深まれば、うれしいです。

サスペンション
ブレーキの踏み方 ⑤

2009年03月17日(火)

ブレーキの踏み方 ④ は、

かなりマニアックでしたが、

理解できましたでしょうか?

 

今回は、一箇所のブレーキだけではなくて、

サーキットをトータルで考えてみましょう。

 

まずは、下のグラフを見てください。

 

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このグラフは、レーシングカーで、

岡山国際サーキットを走行したときの

スピードとブレーキ踏力のグラフ(データロガー)です。

 

ドライバーの感覚から、

減速(シフトダウン)を伴うコーナーでは、

すべて、ロックするかしないかの、

ギリギリを狙っているのにかかわらず、

ブレーキ踏力は、コーナーによってかなり違っています。

 

そして、この踏力は、スピードに比例しています。

 

要するに、高いスピードからの減速になればなるほど、

初期のブレーキ踏力は強くなっていますよね?

 

これこそが、スピードにより、μ が、

変化していることへの実証です。 

 

すいません、今回もマニアックな話で。

 

サーキット別のデータロガーは、こちら  をどーぞ。