クムホタイヤ(V700)販売開始のお知らせ! ④

2010年05月27日(木)

今日は、スイフトに適合する

V700 のサイズについてのお話です。

 

 

 

まだまだ、サイズバリエーションが

少ないV700ですが、

16インチなら、適合するサイズがあります。

 

 

通常、16インチでの

タイムアタックの定番といえば、

215-45-16 ですよね。

 

このサイズ、ネオバAD08なら、

外径は、600mm となります。

 

 

これを元に、

クムホV700で適合を取るなら、

225-45-16 が、バッチリです。

(ちなみに、215-45-16は、設定がありません・・・)

 

 

V700 の 225-45-16 では、

外径が、602mm ですので、

約2mm、大きくなるレベルです。

これだと、スピードメーターの狂いや、

ブレーキの効きに関しても、問題がありません。

 

 

実際にスイフトに装着してみると、

フロントは、楽勝。

 

 

 

問題のリアも、こんな感じです。

(215 17インチ と、225 16インチの比較です)

 

 

(AD08 215-40-17  7.5J +43)

p1190846

 

 

(V700 225-45-16  7.5J +46)

p1190824

 

 

確かに幅は、10mm強、225の方が太いですが、

17 VS 16インチ ということもあり、

ほぼ、同じぐらいの納まりです。

 

ホイールのオフセットが3mm違うことと、

16インチタイヤの方が、サイドウォールが、

ラウンドしていることも、納まる理由です。

 

 

また、車高を上げていくと、

よりスペースが出来ることは、言うまでもありません。

 

 

(純正比 -60mm)

p1190821

 

 

 

(純正比 -40mm)

p1190836

 

 

 

このテストは、

2号車で行いましたので、

大盛りキャンバーシム装着状態での

マッチングとなります。

 

 

そう、キャンバーシムさえ装着すれば、

225-45-16 の4本履きは、可能なのです!

(車高も下げてくださいね)

 

 

 

もちろん、205-45-16 も、

装着は可能ですが、タイム狙うなら、

やっぱ、225-45-16 だと田中は思います。

 

 

あと、15インチも設定があります。

 

現在、主流の、

195-50-15

195-55-15

なら、バッチリ、設定があります。

 

 

 

でも、17インチは、少々厳しいです。

215-40-17  225-40-17 の設定がなく、

 

近いサイズだと、

235-40-17 (外径614)

205-40-17 (外径595)

となります。

 

205は、問題ないと思いますが、

235は、外径も、幅も、ちょっと厳しいですね・・・。

(でも、トライフォースは、確か 235・・・・・)

 

 

ちなみに、ハイパーミーティングで、

田中は、

225-45-16 4本

205-45-16 2本 を持ち込みました。

 

これは、エンジンチューニングが長引き、

事前にクムホタイヤで、

シャシーをセットアップする時間がなかったので、

 

フロント 225-45-16

リア   205-45-16

で走り出し、オーバーステアなら、

すぐに、225-45-16 の4本履きへ

交換する段取りでした。

(クルマでセットアップする時間がなかったので・・・・・)

 

理由は、ただそれだけ。

 

セットップできるなら、

躊躇なく、225-45-16 の4本履きを

チョイスしていたと思います。ハイ。

 

  

以上、とってもマニアな

スイフトのタイヤチョイスの話でした!

 

 

 

クムホ V700 専用オーダーフォーム 

 

 

 

※ 今週末の 「匠の日」 では、

  BBS + V700(225-45-16 と、205-45-16) が、

  現地にありますので、気になる人は、マッチングも確認です。

 

  自分のクルマに装着して、フェンダークリアランス等、

  ぜひご確認下さい!

タイヤサイズ のこと、あれこれ ③

2009年12月04日(金)

富山帰りの田中です。

ちょっと、風邪っぽい・・・です・・・。

 

今日は、セットアップのことを

書こうと思っていましたが、

みなさん、タイヤには、

やはりご興味があるようで、

質問もいただきましたので、

まずそのあたりを。

 

 

質問1

タイヤメーカーによって、サイズは違うのか?

 

これは、ハッキリ言いましょう。

違いがあります。

 

でも、タイヤサイズのルールも、

かなり、・・・・・、なところがありますが・・。

 

たとえばですが、

205 と言ったら、タイヤのトレッド幅が

205mm ということなのですが、

ルールでは、

195mm ~ 215mm のタイヤを

205 と呼びます。

 

だから、メーカーによって、

多少タイヤの幅が違ってきます。

 

以前と同サイズの、

違う銘柄にしたら、

いきなりフェンダーと干渉した

なんてことが、普通に起こります。

 

田中の知ってる限り、

ADVAN 系は、ポテンザ 系より、

少し、太いですね。

 

もちろん、これは、ショルダーの

形状によっても違ってきます。

 

ラウンドショルダーと

いかり肩のショルダーでは、

やはり接地面積が違ってきます。

 

田中の知りうる限りでは、

ポテンザ 系は、ラウンドショルダーで、

AD07 が、一番、いかり肩 が

強かったと思います。

 

また、タイヤの外径も

微妙にメーカーによって

違っていますね。

 

私の知りうる限りでは、

(こればっかり・・・)

ポテンザ 系が、少しだけ、

大きいかと・・・。

 

 

質問2

同じタイヤでも公差はあるのか?

 

厳密にはあると思いますが、

まったくもって、

気が付かないぐらいのレベルだと、

思います。

さすが、ものづくり大国、日本です。

 

 

質問3

タイヤ銘柄や、サイズによって、空気圧は変わるのか?

 

変わると思います。

 

構造が弱いタイヤと、

構造が強いタイヤでは、

構造の弱い方が空気圧が

少し高くなります。

 

また、偏平率によっても、

変わってきます。

 

これも、偏平率による

構造の強さを加味して、

構造が硬い → 空気圧は低い

構造がやわらかい → 空気圧は高い 

となります。

 

しかし、

30とか35 とかになると、

エアボリュームが極端に少ないので、

あまり低い設定は、

タイヤがホイールから外れたりして、

危険なので、

やめた方が、良いと思います。

 

実例を出すと、

AD08 は、RE11 より、

空気圧が高めになると思います。 

 

 

ご質問いただいた方、

こんな感じで、

よろしいでしょうか?

 

 

でもって、セッティングの話ですが、

17インチより、16インチの方が、

スプリングレートは、高めになります。

 

なぜなら、タイヤが持っている

バネレートが、17インチは、

16インチより、高いからです。

 

スプリングレートは、タイヤの持っている

バネレートと一緒に考えなければ、

セットアップはうまく行きません。

 

タイヤのバネレートが硬い →  スプリングはやわらかい

タイヤのバネレートがやわらかい →  スプリングは硬い

となります。

 

 

また、グリップが上がれば、

バネレートも、上がります。

 

グリップが大きい = クルマのロールも大きい

となるからです。

 

 

以上、タイヤサイズとセットアップの話でした。

タイヤサイズ のこと、あれこれ ②

2009年12月03日(木)

今日は、タイヤサイズの続きです。

 

205/40/17 作戦に敗れた、

田中少年?は、

今度は、他社メーカーの

ホイールを購入し

16インチに挑戦してみました。

 

タイヤサイズは、17インチと同じ幅の

215/45/16 です。

 

で、走ってみると・・・・・。

コーナーで最大G がかる部分で、

ほんの少しですが、

16インチの方がグリップを強く感じます。

 

イメージとして、キレイに接地している

感じがします。

 

 

理由は・・・・・、

 

エアボリュームにあったのです!

エアボリュームとは、タイヤを

ホイールに組み込んだとき、

注入できる、空気の量のことで、

当然、偏平率が大きい(タイヤが分厚い)

16インチの方が、17インチより、

空気の量が多くなります。

 

この空気の量は、多すぎると、

タイヤが変形しすぎてグリップダウンし、

(よく、タイヤがブリブリするって言ってる人いますよね?)

 

少なすぎると、

タイヤのショルダーに剛性を持たせることから、

今度は変形しにくく、

ロールやGフォースにより

接地離れ(タイヤの接地面が減る)となり、

グリップダウンします。

 

そうです、

要するに、16インチ の

エアボリュームが

スイフトの重量や、タイヤのグリップに、

ちょうど合っていると、

田中は感じました。

 

 

また、16インチ だと、

ホイールが小さくなり、

タイヤが分厚くなりますよね?

 

重量で考えると、

アルミ > ゴム  となりますので、

タイヤ + ホイールのトータル重量は、

16インチ の方が、軽くなるんです!

 

だから、加速もピックアップも良くなる!!

オマケに、外径は、純正とほとんど同じです。

 

 

しかし、かなり優秀な結果となった16インチでも、

17インチに勝てないことがあります。

 

それは、剛性感です。

コーナーでの最大グリップは、

16インチに、少しアドバンテージがあるものの

最大グリップになるまでの過程を含め

剛性感と、この剛性感からくる

ドライバビリティーには、

17インチに軍配が上がります。

 

 

また、15インチも、

同様にテストしようと思ったのですが、

215/50/15 というサイズの設定が、

スポーツラジアルにないことから、断念です。

 

やはり、

タイヤ幅が重要だという結果は、

すでに出ていますから・・・。

 

 

ということで、

 

田中が出した結論は、

ドライバビリティーと、剛性感を

重要視するなら

215/40/17 (ホイールは、7.5JJ 17インチ)。

 

コーナーでの最大グリップと

加速特性を重要視するなら、

215/45/16 となります。

 

でも、ホイールが、7.5JJ 16インチ 

となりますので、入手がかなり厳しいですね。

 

 

では、次回は、

17インチ と16インチの

セットアップのことをお話しますね。

 

 

つづく!

 

p1060459

タイヤサイズ のこと、あれこれ。

2009年12月02日(水)

最近、ちょっと

気になっているのですが、

スイフトのタイヤサイズ って、

かなり、いろいろな考えがあるようで、

けっこう、人によって、バラバラですよね。

 

でね、いったいどのサイズが、

一番ラップタイムが出るか・・・・・。

ちょっと気になりませんか?

(スイフトオーナー以外の方、すいません・・・・・)

 

 

TM-SQUARE プロジェクトを

はじめるときに、

田中が考えたポイントは、

 

 

① 純正タイヤと外径があまりかわらないこと

 

スピードメーターも狂うし、

外径が大きくなると、加速が悪く、

ギア比的に、厳しいし・・・・・、

 

反対に小さくなると、

縦方向の接地面積が減ることから、

ブレーキ/トラクションが、

悪くなりますからね。

 

 

② 幅は、可能な限り太くしたい

 

ま、サーキットを走るときの鉄則ですね。

タイヤのワイド化で、横方向の接地面積が

大きくなり、当然グリップも、高くなりますから。

 

 

③ スポーツタイヤがバリエーションされているサイズ

 

これは、重要。

だって、理想的なサイズであっても、

ハイグリップラジアルに設定がなければ、

タイムアタックどころではありませんから・・・。

 

以上の要素を参考に、

サイズをチョイスしたところ

現在、サーキット派の大多数が使用している

215/40/17 に落ち着きました。

 

そして、215幅の17インチになると、

40扁平となり、

タイヤの縦剛性も、横剛性も

大幅に上がります。

 

結果、タイヤが、たわみにくい代わりに、

ホイールが、たわみやすくなるため、

高剛性ホイール

TM-031 をリリースしたという経緯があります。

 

2008_dec09-01591

 

 

そして、タイヤの剛性の強さと、

ホイール剛性の強さから、

TM-031 独特のドライバビリティーを

生み出したというわけです。

 

 

ASM の金山氏に、

「このホイール、剛性強いね!」 って、

褒めていただいたときは、

非常にうれしかったです。ハイ。

 

 

でもね、その後、

ひとつ気になっていたことがあったので、

テストをしてみたのです。

 

それはタイヤの外径です。

ご存知のように、スイフトスポーツの

純正タイヤサイズは、

195-50-16 。

 

このサイズの外径と、

215/40/17 サイズの外径を比較すると、

ほとんど同じなのですが、

微妙に、215/40/17 の方が大きい(3mmぐらい・・)。

(タイヤ銘柄により、多少は変わってきます)

 

ということは、同じエンジン回転なら、

スピードは、出るけれど、

ギアがロングになったように、

感じるんです。

(かなり微妙な差のことです・・・)

 

そこで、各ギアのつながりと、

アクセルを踏んだ瞬間の加速感を

向上させるため

少し、径の小さなタイヤが

入れたくなってきたのです・・・(いつもどおりのワガママです)。

 

で、同じ銘柄の 205-40-17 を購入しました。

215 → 205  ですから、

幅は少し細くなりますが、

外径は、7~8mm 小さくなり、

ショートのギアを組んだように

なることと、

軽量化を狙ってみました。

 

同じ 40/17 で、 

215 → 205 にすると、

幅も、微妙にですが外径も、

小さくなることから、

タイヤの重量が軽くなり

フライホイールを軽くしたのと

同じ効果があります。

これで、ピックアップの向上を、狙ったわけです。

(やっぱ、バネ下重量は重要です)

 

で、効果のほどは・・・・・・・、

加速、ギアのつながりは、抜群!

 

通常のデータロガーでは、

タイヤ外径が違うので比較できませんが、

GPSのスピードデータなら、

バッチリ比較できるので、

比較してみると・・・・・・、

 

やっぱり、ストレートスピードが

少しだけ速い!

 

これはいけるぞ! と思ったのですが、

いかんせん、高速コーナーで、

圧倒的にグリップ不足・・・。

 

トータルで速くなることは、

ありませんでした・・・。

 

残念・・・。

 

やっぱり、タイヤの幅って

重要なんだ・・・・・。

 

 

つづく!