BILLION
BILLION OILS 特約店情報! (関東版) 2016年 8月

2016年08月10日(水)

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いよいよ、明日から、
本格的に、夏休みへ 突入ですね~!

みなさんの ご予定は、
海? 山?  それとも、サーキット??
(お仕事の方、すいません・・・・・・)

でもって、夏休み直前の今夜は、
BILLION OILS 特約店情報 (関東版) なのであります!

そうです!
BILLION OILS 特約店 と言えば、
BILLION OILS を 常時、在庫いただいているお店となりますので、
夏休みの間に、バッチリ と、BILLION OILS の各アイテムを
投入いただけるのであります。ハイ。

アイテム的には・・・・、

FF-730 →   FF  機械式LSD 専用 ミッション オイル

FF-315 →   FF  OPENデフ 専用 ミッション オイル

MT-520 →   FR  マニュアルトランスミッション 専用 ミッションオイル

TL70 →   86/BRZ 専用 マニュアル トランスミッションオイル

FR-760 →   FR  機械式LSD 専用 デフ オイル

FR-780 →   FR  機械式LSD 専用 デフ オイル

5w-40 →   エンジンオイル (サーキット対応品)

10w-40 →   エンジンオイル (サーキット対応品)

あたりがございます。

でもって! 今回!!
BILLION OILS 特約店 として、ご登録いただいたのは・・・・、

[群馬県]

スーパーオートバックス MAEBASHI

担当 : 荒井さん / 金井さん

(群馬県として、2店舗目となる ご登録ありがとうございました!)

[栃木県]

スーパーオートバックス 小山

担当 : 郡司さん

(栃木県として、3店舗目!  そして、小山では初の特約店です!)

[東京都]

スーパーオートバックス 東京BAY東雲

担当 : 木内さん / 西垣さん

(東京都では2店舗目! いよいよ、東雲店でも、販売開始です!)

各店舗 の みなさん!
弊社代理店 の みなさん!  ありがとうございました!!

また、在庫構成は、店舗により変わりますので、
ご来店前に、お電話にて、各店舗へ、在庫確認いただければ、
より間違いないと思います。

ちなみに、先日より、BILLION OILS の WEBサイト にて掲載した、

FR ミッションオイル 車種別容量一覧表  が、

とっても人気でございます!(だって、必要量が事前にわかりますからね~!!)

ということで!
今年の夏休みは、お近くの BILLION OILS 特約店 にて、
オイル交換 なんて、とっても ステキ でございます!!

BILLION OILS
86/BRZ ワンメイク RACE 専用油 入荷しました!!

2016年07月12日(火)

 

 

本日、86/BRZ ワンメイク RACE に使用する

専用油が入荷いたしました!

じつは、来週、FSW にて、

AREA86倉敷 K-Tunes Racing が、

後半戦に向けて、オイルテスト を行ってくれるため、

気合を入れて、ガッツリ と、作っちゃたんですよね~!

で、どれぐらい ガッツリ かと言いますと・・・・・、

こんな感じで、ございます!!

 

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(LSD 専用油)

 

 

 

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(ミッションオイル)

 

 

 

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(そして・・・・、E/G?? 笑   いや~、いよいよ、スタートしますよ~!!!)

86/BRZ ワンメイク RACE にて、

BILLION OILS を ご使用中の みなさん!

後半戦も、乞う期待でございますよ~!!

また、86/BRZ ワンメイク RACE に参戦中で、

BILLION OILS を 「ちょっと試してみようかなぁ~」 と、

思っていただける場合は、ぜひ、下記までご連絡を下さいね!!

TEL    04-2788-7878 (月~金 9:00~19:00)

または、

メール  mail@billion-inc.co.jp 

詳細等 ご説明いたします!

(もちろん、秘密厳守!)

でもって!

この大量な試作オイルを 

2日がかりで、ヌルヌルになりながら、

小分けしてくれたのは・・・・・・、

 

 

 

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もちろん、BILLION OILS のエース!

佐藤さんであります!!

(背中の汗が、カッコいいですね~)

そういえば!

昨日は、佐藤さんの誕生日 を

 

 

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イタリア語の 「ハッピーバースデー」 にて、

社内全員で、お祝いをしました。

(歌 田中ミノル・・・・笑)

ということで!

リザルトを取るために、

暑い中でも、いつも全開の 

ミノルインターナショナル なのであります!!

 

 

 

BILLION
BILLION OILS FR-780 サーキット インプレ (S2000)!!

2015年07月14日(火)

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先日、 ストリート インプレ をいただきました

S2000 オーナー様から、

今度は、サーキット インプレ が届きましたので、

みなさん に、ご紹介したいと思います。

5月にSA京都のイベントにて交換したBILLION OILS FR-780

今回は兵庫県セントラルサーキットでのインプレッションです。

当日の日差しは強くなかったものの気温は30℃を超え蒸し暑いコンディションで

30分枠を2本走ってきました。また交換から3週間ほど使い自宅からサーキットまで

自走でおよそ100kmを走らせてからのサーキット全開走行だったので

一般的な走行会と同じシチュエーションで参加してみました。

セントラルサーキットは高低差のある高速域からのブレーキングや

上り下りが入り混じる複合コーナーが続き、正直デフに優しいとは言えません。

デフクーラーの無いS2000で私が今まで使用してきたデフオイルだと

全開走行をした場合は3〜4周… レースラップぐらいでも6〜7周が限界でした。

帰りもチャタリング音が酷く街乗りでも使えたもんではありません。

これも安物ではなく超有名なリッター7千円ほどする高級品です。

ところがこのFR-780…

レースラップでは いくら走ってもイニシャルトルクが落ちてきたような感じは無く

コースイン時と殆ど変わらない感覚で走る事が出来てしまいます。

ならばと容赦無くコーナーでもアクセルを開けて発熱させて

殆どの周回を1分32〜34秒台で走っていたはずなのにオイルの劣化は殆ど感じられず、

驚きなのは自走で帰路について翌日の買い物で乗ってもサーキットを走ったオイルと

思えないフィーリングを味わう事ができました。これならサーキットを走った翌日も

嫌なノイズもしないのでデートや通勤に使っても問題ないですね。

また走行時の感想としては、通常サーキットの連続周回をしていると

デフオイルの劣化から、不快で唐突な動きを起こしてしまうのですが、

このBILLION FR-780はオイルが熱せられても唐突な動きを起こしにくくなるので

ドライバーがコントロールできる範囲内で収まってくれます。

S2000や86を代表とするデフケースの小ささからトラブルを起こしやすいFR車には

まさに『コレしかない!』と思えるデフオイルなのではないかと思いました。

もちろん走行シチュエーションに合わせてデフクーラーを付けるなどすれば

更にこのBILLION FR-780のポテンシャルを引き出してくれるのではないでしょうか。

最後に…

私は今回の走行でこのデフオイルを完全にタレさせる自信があったのですが、

田中氏の想いと拘りの詰まったFR-780と田中氏に負けました…(本当にまいりましたww)

いや~、素晴らしい!!

じつは、インプレッションをいただいた S2000 オーナー様 と、

先日の 神戸イベント にて、直接お話をする機会がありました。

するとね・・・・・・、

FR-780 は、あまりにも、全方面で完璧だったので、

連続周回により 熱によって、タレさせて、

「まぁ、耐久性は普通ですね!」 と言う作戦のようでしたが・・・・・・、

タレなかった みたいですね~(嬉!)

だって・・・・・、

BILLION OILS は・・・・、

COOLING MEISTER  BILLION の製品 なんですから!(笑)

S2000 オーナー様、

インプレッション ありがとうございました!!

そして、 FR & 機械式 LSD 装着車 のみなさん、

ぜひ、ぜひ、一度、試してみてくださ~い!

きっと、想像以上のドライバビリティ と、ラップタイムに、

驚いていただけると思いますよ~~!!

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BILLION OILS FR-780 の WEB サイトは、こちら!

BILLION
BILLION OILS FR-780 の インプレッション が届きました!

2015年06月12日(金)

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本日のブログは、

先日、SA京都ワンダー イベントにて、

FR 機械式 LSD 専用 デフオイル BILLION OILS FR-780

を 投入いただきました、S2000 オーナー 様から

インプレッションが届きましたので、

みなさんにも、お伝えしたいと思います!

(今回いただいたインプレッションは、ストリートにおける インプレッションです!)

5月24日 SA京都ワウワンダーシティで開催されたイベントで、

田中氏の理想と拘りを詰め込んだというデフオイル 

BILLION OILS FR-780 と交換しました。

私の愛車はS2000…

デフケースが小さく油量不足からデフトラブルの多い車種としても有名です。

なので他メーカーで高性能とされる同粘度のデフオイルを今まで使ってきましたが、

交換直後でもある程度チャタリングノイズが発生し

サーキットで1〜2回使うと既に使い物にならずこまめに交換してきました。

同粘度で初めて使うFR-780はどれほどのものか?

その体感はオイル交換をしてピットから車を出した瞬間から分かりました。

なぜなら機械式LSD特有のチャタリング音がなくなってしまったからです。

音が小さくなったのではなく全くの無音になってしまい思わず本気で

田中氏に 『LSD外しました?』 と聞いてしまいましたww

その後、帰り道にある小さなワインディングを通って帰ったのですが、

そこでこのオイルの面白さが分かりました。

まずデフの音が聞こえなくなって街乗りだけだとイニシャルトルクに

大きな変化は感じずむしろイニシャルトルクは下がったような印象がありました。

ところが軽くコーナーを攻めると今までこのLSDでは体感した事ない

ハイトラクションを感じることができました。

今までのデフオイルだとコーナー進入ではデフが効いてたのが

コーナー出口に向けてアクセルをあけていくと油温上昇かオイルの性質で

ややアンダーが顔をのぞかせる感じだったのが

FR-780だとパーシャルからコーナー出口にかけてのアクセルオンで

安定感のあるロックにてアクセルをそこまであけなくても

結果的に速く曲がる事ができました。

そしてそのまま帰路につく途中の一般道では何事も無かったように

スムーズなデフの効き方とチャタリング音なしで超快適に乗る事ができました。

私の街乗りの感覚ですと、街乗りではオープンデフの如くマイルドなのですが、

スポーツな走りになると機械式LSDの性能を引き出してくれる

まさにチューニングパーツだと思いました。

また、このFR-780はサーキットでの使用を想定して作られているとの事なので

早速6月に走り慣れたセントラルサーキットを走ってきたいと思います。

前回の走行より気温も上がる事が予想されるので

どんなパフォーマンスを発揮してくれるのか…?

今から楽しみで仕方ありません。

いや~、素晴らしい!

BILLION OILS FR-780 イイ仕事してますよね~。

そして、きっと、セントラルサーキットでは、

連続周回でも、オーバーステアバランス にならない、

安定したトラクションを発揮すると思いますよ~~。

乞うご期待!

いや、超ご期待! でございまする!

そして、サーキット 走行後のコメントも、

ぜひぜひ、教えてくださいね!!

あっ! ちなみに、ライフはかなり長く、

1回 2回 のサーキット走行では、決して ヘコタレ ませんので、

ジックリ 使ってみてください。

ということで、今夜は、

BILLION OILS FR-780 の インプレッション をお届けしました!

S2000 オーナー様  インプレッション ありがとうございました!!

そして、明日は、いよいよ、

田中ミノル式 ドラテク道場   「これが、荷重移動だ!」 イベント ですよね~。

みなさんに、荷重移動の真髄を ガッツリ 理解いただけるよう 

全力で頑張りたいと思います。

ご参加のみなさん どうぞよろしくお願いします!!

BILLION
「前略 FR + 機械式LSD 乗りのみなさんへ!」 ②

2015年03月25日(水)

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今夜は、機械式 LSD 専用 デフオイル のこと、もう少し、掘り下げて、
お話したいと思います。(今回が、最終回です!)

もし、田中が、FR 機械式 LSD に使用する デフオイル の性能で、
「何を一番重要視するか?」 と、聞かれれば、「たとえ、オイルの温度が、
高温になっても、トラクション性能が安定していること」だと、即答します。

それぐらい、FR 車両にとって、トラクションは、重要な性能であり、
また、デフオイルの温度上昇が原因で、トラクションが不安定になるケースが、
とても多いように感じるからです。

では、まず、機械式 LSD を装着すると、なぜ、デフオイルの温度が
上昇してしまうのかを、解説しましょう!

最大の理由、それは・・・・・、純正デフ(OPENデフ)の構成品は、
ピニオン&ギア となりますが、機械式 LSD を装着する場合、
このピニオン&ギア に、多板式のLSD ディスクが追加されることです。

そうです!
ピニオン&ギア のみなら、サーキット走行にて、油温が上昇する
といっても限定的なのですが、そこに、LSDディスクが加わると・・・・、

LSDのロック ⇔  アンロックのたびに、このLSD ディスクから
大量の摩擦熱が発生 することから、デフオイルの温度は、
一気に上昇してしまうのです。

それから・・・・・、
このLSD ディスク が、追加されても、デフケース内のオイル容量は、
同じですよね・・・・。
となると・・・・、多板式ディスクを有する 機械式 LSD を装着すると、
ピニオン&ギアのみを想定された純正デフケースの容量(油量)では、
大量の摩擦熱に対して、絶対的な容量が足りない・・・・・・・、
という状況に、なってしまうのです。

いや~、機械式 LSD を装着すると、
油温的には、厳しいことばかりですよね・・・・・・・・・。

ちなみに、デファレンシャル内の 各パーツは、車速に比例して、
回転数が高くなりますので、平均スピードが高いサーキットの方が、
より温度が上がりやすい傾向にあります。

よって、ミニサーキットに比べると、
FSWレーシングコース、岡山国際、ツインリンク茂木 などの
ハイスピードサーキット方が、油温が格段に高くなるのは、
スピードの違いなのであります。

ハイ。それから、それから・・・、
この油温上昇により発生する、不安定なトラクション変化は、
機械式 LSD 特有の性能である 増摩擦性能 とも、深く関係しています。

みなさん ご存知のように、機械式 LSD は、多板式ディスクの摩擦抵抗で、LSD のロックをコントロールしており、このディスクが滑っている状態は、
左右のタイヤが連結されず、フリーに近い状態。

そして、ディスク同士がグリップすると、LSD がロックした状態となります。
ですから・・・・、機械式 LSD 専用 デフオイル には、

①LSD がロックしていないとき → LSDディスクを潤滑 (滑らせる)

②LSD がロックしているとき  → LSDディスクをロック(グリップさせる)

といった、相反した性能が求められます。
でもって、上記② の性能となる 強力で安定した、LSD のロックを
実現するために、LSD のロックが始まり、LSD ディスク間の
油膜が薄くなると、各ディスクの摩擦抵抗を増大させ、
強力にグリップさせる増摩擦剤 と呼ばれる添加剤が配合されています。

この 増摩擦剤 こそが、機械式 LSD 専用 デフオイル の 主役中の主役!

だって、 増摩擦剤 により、LSD のロックが、どのように始まり、
どれぐらいの強さで、そして、どれぐらいの安定感で 続くかという
ドラテクに直結する 性能を左右していますからね~。

また、増摩擦剤 は、ベースオイルに混ざった状態で、ディスク間の
摩擦抵抗を向上させますので、油温が上昇し、ベースオイルの粘度や、
油膜の厚さが変化すると、増摩擦剤 の効きも変化してしまいます。

よって、増摩擦剤 の 性能や、マッチングによっては、
油温が上昇すると、各LSDディスク間の摩擦抵抗が、うまく揃わず、
不安定なトラクションの原因に、なる場合があるのです・・・。

FR の車両にて、サーキットを全開 アタックしていると、
はじめの 数 LAP は、安定したイイ感じのトラクションなんですが、
5 LAP も走ると、油温上昇と共に、だんだん、トラクションが不安定になり、
ラップタイム が遅くなってしまう・・・・、
なんて、よくある話ですからね・・・・・。

まぁ~、それぐらい、高温時に、増摩擦剤 が、「どう作用するか?」
といった部分は、とっても重要なのであります。
また、同じ LSD を使用しても、チャタリングの有無をはじめ、
デフオイルによって、キャラクターが大きく異なるのは、
増摩擦剤 によるところが、大きいように思います。

ということで!

BILLION OILS FR-780 は、

超高温になっても、安定している増摩擦性能

増摩擦剤の効きを意識したベースオイルの粘度設定  

そして、可能な限り油温を上げないため 「抑温性の確保」

といった各種性能を武器に、FR & 4WD(リアデフ) に、
LSDを装着した車両 に対して、常温から、超高温まで、
田中ミノルが、追い求めた、安定したトラクションと、
ドライバビリティに優れる 扱いやすい LSD のロックを実現した
いかにも、ドライバー発進の FR 機械式 LSD 専用 デフオイル
なのです。

トラクションは、良くなって、はじめて、それまで不足していたことに気付く!BILLION OILS FR-780 を使用すると、きっと、この言葉の意味が、
ご理解いただけると思います。

自身、アリアリ ですよ~!!

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※本製品は、カーボンタイプのLSD にも、ご使用いただけます!

BILLION
「前略 FR + 機械式LSD 乗りのみなさんへ!」 ①

2015年03月24日(火)

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BILLION OILS FR-780   の発売によって、
またまた、スタートしました 田中ミノル の解説シリーズ・・・・・・。
(そうです・・・・、FR 機械式 LSD 専用 デフオイルに関しての
ウンチク です・・・)
ということで、全国の FR + 機械式LSD  乗りのみなさん、
ぜひ、ぜひ、お付き合い下さいね!

では、はじめましょう。

FR/4WD 車両 をセットアップするとき、
アンダーだ! オーバーだ! という前に、
絶対に確保しておかなければならない条件(性能?)が2つあります。

ひとつ目は、ブレーキングがシッカリ踏めること。

まぁ、当たり前といえば、当たり前なのですが、
ハイスピードから、フルブレーキをしても、
安定して (ドライバーが怖くない状況で) 減速ができることです。

たとえば、強い踏力で、ブレーキングすると、クルマが暴れるので、
ブレーキを踏む力をコントロールしなければ・・・・・・・・・、
といった状況では、セットアップを始める前に、
この状況を改善する必要があります。

ふたつ目は、トラクションが、シッカリかけられること。

こちらは、コーナーの立ち上がり区間で、アクセルを踏んだとき、
安定したトラクションにより、ドライバーが恐怖を感じることなく、
加速ができることです。

たとえば、徐々にアクセルを開けているのに、急激にトラクションが抜けたり、
唐突にオーバーステアになるようなら、セットアップを始める前に、
この状況を改善する必要があります。

以上の2点に関しては、「曲がる曲がらない」といったセットアップ以前に、
クルマのキャラクターを形成する中核的な部分となりますので、

ブレーキが安心して踏める

アクセルが安心して踏める

といった条件は、まずは、絶対にクリアーしておかなければならない、
とても重要な性能です。
だって・・・・・・、減速/加速 といった
スピードをコントロールする 指示をドライバーが、状況に応じて、
自由に出せないクルマって、楽しくないだけではなく、
やっぱり、速く走ることはできませんよね・・・・・・・。

ですから、上記の2点は、セットアップの基本中の基本となるのであります。
そして、みなさんご存知のように・・・・・・、

上記の両方に、効果があるのが、機械式 LSD です!
減速時には、左右のタイヤが連結しようとする力が働くことで(LSD 効果)、
直進安定性が増し、ブレーキング時の安定感が向上。
(1wayタイプのLSD でも、イニシャルトルク分は作用します)

そして、加速時には、このLSD 効果により、ガッツリとトラクションは
強くなりますので、アクセルを踏んだときの安定感が、格段に向上します。

このように、LSD を装着すると、セットアップの基本となる
減速時/加速時 の安定感という とっても重要な性能が強化されるのです。

では、もう少し突っ込んで、加速時のLSD の効きに関することを
ドラテクを交えて解説しましょう。
たとえば、減速を伴うコーナーにおいてドライバーは、

1 アクセルOFF   

2 ブレーキング  

3 ブレーキング(リリース) + 旋回  

4 旋回  

5 旋回 + アクセル 

といった順序でドライビングします。
この時、クリッピングポイント 付近にて、アクセル に足が、
ほんの少し乗った瞬間(上記 5 の部分)から、
アクセル開度によって、どのようにLSDのロックが変化するかによって、
クルマのキャラクターは、大きく左右されます。

ドラテク的に、一番 コントロールしやすい LSD の効き方は、
アクセルON (アクセル開度5~20%レベル) により、
優しく ロック がはじまり、その後は、アクセル 開度に応じて
LSD の ロック 率が リニア に反応すること(ドライバー が、アクセル を
踏む量で、ロック 率を コントロール できること)が理想となります。

ですから・・・・・、たとえば、アクセル に足が乗った瞬間、
「ガツン」 と LSD が ロック するようなピーキー な特性では、
コーナリング中に、急激なトラクションがかかることから、
一気にタイヤの限界を超え、クルマは挙動を乱し、

反対に、アクセルを踏み込んでも、LSDディスクの滑りによって、
的確にロックが行われない場合は、
ドライバーの指示がクルマに伝わらないことから、
トラクションをコントロールすることも、
タイヤのグリップを有効に使用することもできず、
ハイスピードでコーナーを曲がることはできません。

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そして、一番最悪なのは、走り始めは問題がないものの・・・・・、
徐々に、上記の ピーキーなLSDのロック と、不安定なLSD の滑り が、
交互に、それも、非常に短時間(1秒間に数回レベル)に、繰り返し、
ランダムに訪れる場合です。

こうなると、アクセル開度を一定にしている状況でも、LSDが滑り、
そして、唐突にロックする を繰り返すことから、ロックしたときの衝撃が
大きく、ドライバーは、いつ発生するかわからない オーバーステアに
恐怖を感じながら、低い限界域を 恐る恐る走ることしかできませ・・・・・。

おまけに、困ったことに・・・、
この症状が発生しても、ドライバーは、「明らかにトラクションが悪化した」
といった認識がないんです・・・・・・・・。(そうなんです・・・、
トラクションが悪くなったという自覚がないのです・・・)

なぜなら、このとき、ドライバーが感じる症状としては、

○ 徐々に 運転が難しくなり、ドライビングミスが増える

○ 周回を重ねると、高速コーナーでの挙動が、だんだん不安定になる

○ タイトコーナー立ち上がりで、少しずつオーバーステアバランスが強くなる

といった感じで、この症状が、トラクション変化によるものだとは、
かなりの エキスパート でも、判断ができず、多くのドライバーは、
この変化を タイヤのグリップダウンと感じてしまう傾向にあるようです。

だって・・・・・・、
アクセルを踏むたびに、同じように 「ズバーッ」とリアが流れるのなら、
すぐに、トラクション性能の低下という判断ができるのですが、

毎LAP オーバーステアが発生するのではなく、発生する LAP があったり、
発生しない LAP があったり・・・・・、同じように走っているつもりでも、
ボトムスピードが、少しだけ高いとか、アクセルの踏み始めが、
ほんの少しだけ早いといった状況でのみクルマのバランスは崩れますので、
非常に判断が難しくなってしまうのです・・・・・・・・・。

田中は思うのですが、トラクションの良し悪しって、何かパーツを交換して、
トラクションが大きく向上してはじめて、それまでのトラクションが
安定していなかったことに気付くことも、しばしばです・・・・。

まぁ~、それぐらい、乗り慣れてしまうと、麻痺してしまう感覚なのかも
知れませんね。
そして、このドライバビリティを大きく悪化させるオーバーステア、
いや、不安定なトラクションの原因は、もちろん、LSD の特性や、
LSD のセットアップによって、発生することもあります。

しかし、クルマのバランスが、徐々にオーバーステア方向に 「変化」したり
だんだん トラクション が不安定な方向に、「変化」 する場合は、
デフオイル の油温が原因になっていることが、意外に多いように思います。

特に、サーキット走行において、走り始めの数LAP は、
まったく問題がないものの連続周回にて、油温が上昇すると、
上記の症状が顕著に現れる・・・・・・・・、こうなれば、かなりの確率で、
デフオイル の油温が関与していると思われます。

ということで!
次回は、トラクションのクォリティと密接に関係している
デフオイルの油温 のこと、ガッツリと解説したいと思います。

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BILLION
BILLION OILS FR-780 デビュー!

2015年03月23日(月)

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現在、大好評をいただいております

FF 機械式 LSD 専用 デフオイル  BILLION OILS FF-730 に続き、 

いよいよ、正式リリースとなりました

FR 機械式 LSD 専用 デフオイル BILLION OILS FR-780

(FR乗り & 4WD乗り のみなさん、大変お待たせしました!)

約2年間、徹底的に開発を担当した田中には、

FR の 機械式 LSD 専用 デフオイル を作るなら、

「どうしても、この特性のオイルを作りたい!」 という、

明確な構想と、思い入れがあり、

その 田中の 「思い」 と、「想い」 を 

ギッシリ詰め込んだのが、

今回リリースした、BILLION OILS FR-780 なのであります。

でもって、いったいどんな タイプ の LSDオイル なのかを

WEB の文章を引用し、アウトラインを説明しますと・・・・・・、

推奨使用温度域 常温~150℃

用途

FR 機械式 LSD 装着車 の デフオイル

4WD 機械式 LSD 装着車(リアデフ) の デフオイル

適合

油温上昇が激しい車両への使用

ハイパワー FR & 4WD 車両への使用

サーキット走行時、オイルの噴出しがある車両への使用

ハイスピード サーキット への使用(FSW 岡山国際 ツインリンク茂木 etc)

デフケースのオイル容量が少ない車両への使用

BILLION OILS FR-780 は、LSD ディスクから発生する大量の摩擦熱により、油温上昇が

激しい車両にもマッチングする サーキット 完全対応の FR 機械式 LSD 専用 デフオイルです。

「厚く強靭な油膜」にて、超高温の状況下でも、各種ギア & LSD ディスクを的確に潤滑し、

そして、LSDのロックが始まると、最先端の増摩擦剤により、LSDディスク間にリニアで強力な

グリップ(ロック)を発生させることが可能です。

FR 機械式 LSD 専用 デフオイル FR-780 を開発するにあたり、

我々が目標としたテーマは、

○ 油温130℃~150℃といった超高温域でも、トラクション性能が低下しないこと

○ 連続周回でも、オーバーステアバランス にならないこと

○ すべての温度域で、LSDのロックをドライバーが同じようにコントロールできること

○ 超高温域でも、各種ギア、ピニオンおよびディスク面をシッカリ守れること

○ 高温耐久性を向上させることで、性能を長期間維持すること(ロングライフ)

○ ドライバビリティが大きく低下する チャタリングを発生させないこと

以上の6つです。

BILLION OILS FR-780 は、上記のニーズに合わせ込むため、油温上昇の激しい

ハイスピードサーキット(FSW)において、徹底的な開発テストを実施。

そして、田中ミノルのニーズを具現化するために、潤滑油のスペシャリストたちは、

国内に存在しない原料を海外から調達する等、原材料、製法にも一切、妥協する

ことなく 「機能最優先 & コスト度外視」 という環境下にて製造された、

100%化学合成の FR 機械式 LSD 専用 デフオイル です。

最大の特徴は、LSDディスクから発生する大量の摩擦熱によって、仮に油温が

大幅に上昇しても、リニアでコントロールしやすいLSD のロックを維持し続ける

ことができる 「高温安定性」 です。

この卓越した性能で、ハイパワー & ハイグリップ の厳しい環境下でも、LSD の

急激なロックや滑りを抑制し、コントロール性を最重視したLSD のロックと、安定

したトラクションを実現します。

スペック

100%化学合成油

動粘度40℃          440.2

動粘度100℃          46.89

粘度指数            165

粘度              80W-250

API                GL-5

価格(本体価格)     12,000円/2L

といった感じの製品なのであります。

(ね! 想い入れタップリでしょ?・・・・・・笑)

そして、田中が、絶対に実現したかった

こだわり抜いた特性は、なんといっても、

「油温上昇時のトラクション性能」 です。

そうです! サーキット走行において、油温が上昇しても、

いかに、トラクションを安定した状態で維持できるか といった性能を

追い求めたのであります。ハイ。

(やっぱ、FR を速く走らすためには、この性能がなくては、始まりません・・・・・)

ということで、

このドラテクと、ラップタイムに直結した特性は、

いったい、どのようなメリットがあり、

そして、ドライビングにどのような影響を与えるか・・・・・・・。

このあたりを 徹底的に、

次回のブログで、解説したいと思います。

題して、「前略  FR + LSD  乗りのみなさんへ!」

またまた、田中の解説シリーズとなりますが、

みなさん!  どうぞ、お楽しみに!!

いや~、いかにも、ドライバー視点から誕生した デフオイル の特性

きっと、速く走る ヒントが、たくさんあると思いますよ~!