2013 「道場破り」 in スパ西浦 セットアップ編
2013年03月06日(水)
やっと、セットアップの資料がまとまりましたので、
今夜は、スパ西浦 の セットアップ編です。
中部圏では、大人気の スパ西浦 モーターパーク。
それだけに、ハイレベルなんですよね~。
おまけに、エンジンチューニングが進んでいる 中部圏 ですから、
タイムが、かなり速い・・・・・・・。
ですから、かなり気合を入れて、
スパ西浦 入りしたのでありました。
では、持込のセットアップから。
日時 : 2013-02-28
サーキット : スパ西浦
ドライバー : 田中 ミノル
メカニック : 阿部・佐藤
車輌 : ZC31S スイフト2号車
時間 : 9:00~9:50 11:00~11:50 14:00~14:50 (合計3セッション)
イニシャルSET
ホイール CLEAWAYS F:7.5J-16+30 R:7.5J-16+46
タイヤ DIREZZA ZⅡ F:225-45-16(中古) R:205-45-16(中古)
内圧 F:2.6 R:2.6 (温間)
ホイールスペーサー F なし R なし
リアスタビ φ38
スプリング F:65-06-900 パーチェ装着
R:58-05-1000パーチェ装着
ダンパー 減衰 F:MAX 5戻し R:MAX 8戻し
キャリパー F 純正 R 純正
ブレーキパッド F 04M R 88B
LSD 50-20 6.5kg (O/H済み)
ミッションオイル 開発品
エンジンオイル TM-SQUARE M16A 5W-40(継続使用)
オイルクーラー TM-SQUARE
E/Gマウント 強化タイプ 試作品
ファイナル 4.7(アールズ)
車高 F 605mm R 585mm
トー F OUT 0:20 R トーレスシム(-30) IN 0:10
キャンバー F -5.8 R 大盛り -3.5
フロントロアアーム TM-SQUARE ロングアーム
ナックル TM-SQUARE 純正キャンバーナックル
空力デバイス カナード装着
エキマニ 試作品 Ver2 + バンテージ100
ECU TM-SQUARE V3.0 AB EX
もちろん、スパ西浦は、最高速もある程度高いことから、
アンテナは、高速仕様! (笑)
で、走り出してみると・・・・・・・、
① イニシャル(走行1) 9:00~9:50 BEST 01.7 気温 9.3℃ 路温 10.6℃
連続周回では、1コーナーで止まリが弱い
クルマの動きが大きい (特にフロント) フロントのみ ハイレートの必要性あり
ダウンフォースを感じる (3コーナー)
タイトコーナー ターンイン ~ ミッドで、フロントが詰まる感じがする
S字入口のみ ブレーキを残し過ぎると、O/S 他は、O/S なし
といった、コメントとなりました。
セッション中変更
F ブレーキパッド 04M → 05K
F ダンパー減衰 -5 → -3
フロントブレーキパッドを少し、効きの強い、05K に変更して、
フロントの動きに対して、ダンパーで沈み込むスピードを抑えてみました。
すると、コメントは・・・・・、
パッドは、後半セクションで強いイメージはあるが、
1コーナーを考えると、05K の方がマッチングしている
ダンパーは、クルマの動きが緩やかになった (BETTER)
また、内圧に関しては、
BEST
1) イニシャル F 2.7 R 2.9 02.0
2) 追加1 F 3.0 R 3.1 01.7
3) 追加2 F 3.2 R 3.4 01.9
F 3.2 R 3.4 は、シッカリ感があるが、
数ラップで、タイヤの表面グリップがダウンする(プロファイルの変形)
BEST は、2) あたりと思われる
といった内容が、田中のコメントとなりました。
水温 83℃ 油温 112/104℃ ミッションオイル 102℃ F ローター 503-475℃
※ 油温に関しては、カバー装着にて、 IN/OUT の温度を表記
そして、次のセッションのために、
変更
F スプリング 900 → 1000
NEW ブレーキダクト ON
内圧 F 3.0 R 3.2 にリセット
といった、変更を加えました。
クルマの動きが大きく、ステアリング レスポンス も、
少々悪かったので、Fのみ、ハイレート化。
そして、ブレーキダクト(開発パーツ)を装着し、
一番フィーリングの良かった、内圧に、セットしました。
② 走行2 11:00~11:50 BEST 01.7 気温 12.4℃ 路温 19.1℃
フロントのレスポンス向上(ハイレート化により)
ステアリングの切り足しにも反応 (ターンイン ~ ミッド では、◎)
3コーナーのボトムスピード↑
少し、ハネが発生(タイムに影響はしないレベル)
2速コーナー 立ち上がり にて、トラクションが逃げる (U/S)
ブレーキローター温度は、+10~20℃ レベル
コンディション(気温上昇)的には、約0.2秒 Down と思われる
うっ~ん・・・・・、
フロントハイレートは、メリット/デメリットが、混在しますね・・・・・・・。
でも、次の開発パーツをセット。
セッション中変更1
トーションビーム ジェラコンカラー 試作品2 装着
今回は、ダブル匠 ですから、作業は超高速!!
で、田中のコメントは・・・・・、
ステアレスポンス向上
ターンイン ~ ミッド にて、クルマは曲がる方向
3コーナー ターンイン時の安定感 大幅向上
2速コーナーからのトラクション 一段と Down (U/S大)
ラップタイムは、カラー非装着 01.7 カラー装着 2.0 (0.3秒 Down)
こちらも、メリット/デメリットが、混在しますね・・・・・・・。
悩ましい・・・・・・。
そこで、セットアップを微調整。
セッション中変更2
F ダンパー減衰 -3 → -5
内圧 F 3.0 → 2.8 R は、KEEP
でも、ラップタイムは、変化なし・・・・・・・。
水温 83℃ 油温 114/104℃ ミッションオイル 101℃ Fローター 512-461℃
次のセッションが、最終セッションとなりましたので、
ここで、アタックの準備。
そう、V700 投入です!!
また、エキマニ を 試作品1 に戻して、
試作品2 と、評価をしました。
(このあたりが、やっぱ、レースで磨かれた 完全な、比較評価の真髄ですね!)
変更
タイヤ GⅡ → V700
ジェラコンカラー 試作品2 OFF
エキマニ 試作品2 → 試作品1 (バック To バックで再確認)
③ 走行3 14:00~14:50 BEST 00.8 気温 14.7℃ 路温 21.7℃
全体的にグリップは高い 特に、立体交差手前 と、S字が、速い
エキマニは、試作品2 の方が、低中速が強い
2速コーナーの出口 F の浮き上がりにより、トラクションが薄い (U/S)
F 1000ポンド + V700 では、U/S のバランスが強い
水温 82℃ 油温 110/99℃ ミッションオイル 81℃ Fローター 未計測
気温的には、かなり厳しい状況でしたが、
V700 パワー炸裂ですね。
立体交差 手前のコーナーでは、明らかに景色が変わりました。
そして、「道場破り」 成立の瞬間でした!!
では、今回のテストを振り返ると、
ZⅡ の内圧に関して
F 3.2 以上は、プロファイルが変形し、
トラクションが悪くなるので使用できない。
(タイヤの表面が、内圧に押され、丸くなるから接地が悪くなるという意味です)
適正値は、 F 2.8~3.0 R 3.0~3.2 と思われる
ブレーキダクト(試作品)に関して
50φホースタイプと、温度的には、大きな違いはない
一部、干渉があるので、この部分は、完全にクリアーできるように変更を加える
エキマニに関して
試作品2 の方が、低中速が強い
(これが、最終仕様になると思われます!)
スプリングレートに関して
F 900 → 1000 は、ターンイン ~ ミッド では、すべての部分で ◎
しかし、タイトコーナーからの トラクションが悪くなる(U/Sになる)
想像の域ですが、 F 900 R 800 あたりが、一番マッチングするように思われますね~。
パーチェ に関して
R パーチェ ON は、ストリートの乗り心地 ◎◎◎
サーキットでは、何の違和感も感じない・・・・。
いや~、今回、はじめてリアにも、
パーチェを装着したのですが、マジ、ありえないですね・・・・・。
1000ポンドで、あの乗り味、乗り心地は、
田中の常識を大きく、覆す結果となりました。
これなら、何の迷いもなく、ハイレートに トライしてもらえると思います。
さすが、HYPERCO テクノロジー です。
以上、2013 「道場破り」 in スパ西浦 セットアップ編 でした!