田中ミノル式  FF 機械式 LSD 完全解説  「曲げるための LSD 有効活用法」③

2015年05月22日(金)

 

 

 

 

今回は、前回の 「イニシャルトルク」 に続き、「カム角」 の解説をしましょう。

 

 

 

 

 

LSD には、ドライバーが、アクセルによって、

加速/減速(除く、1way) といったアクションを起こしたとき、デフのロックが強くなるように、

カム と呼ばれる ものが、装着されており、その カム の角度のことを 「カム角」 と言います。

 

 

 

そして、このカム角 を機構的に説明するのではなく、

ドライバー視点にて、ドライビングに必要な部分だけを 超カンタン に、説明するならば、

 

 

 

 

「LSD の効きが、一番強いポイントを決定するファクター」

 

 

となり、下図  B のポジション が、カム角の大小により、変化するのです。

 

 

 

 

 

 

 

このように、LSD の効きが、

 

 

 

一番 「弱い」 ポイントを決定するのが、イニシャルトルク で、

一番 「強い」 ポイントを決定するのが、カム角 なのであります。

 

 

 

 

 

 

 

また、カム角の違いによる LSD の効きを

イメージグラフで表現すると、下記の感じとなります。

 

 

 

 

 

いかがでしょうか?

なんとなく、イメージが伝わるでしょうか??

 

 

 

このように カム角 は角度の表記となり、

 

角度が大きいと、より速く、そしてより強く ロック し、

角度が小さいと、マイルド に ロック する方向となります。

 

※ 効きの強さとスピードは、LSD の種類、イニシャルトルク、使用オイル

  によっても変化します。

 

また、この カム角 は、加速側、減速側の 2種類が設定されており、

FF の場合、加速側 (アクセルON にて、加速している時) の 方が、

減速側 (アクセルOFF にて、エンジンブレーキが効いている時) より、

LSD の効き (ロック) が強くなる設定となっています。

 

 

なお、どの程度のロックを強いと感じるかは、

ドライバー、セットアップ、使用タイヤ、使用ステージによって、大きく異なりますが、

誤解を恐れずに、角度と効きの強さをイメージでお伝えすると・・・・・・・、

 

 

加速側

40度未満  →  カム角 小   効き弱め

40~50度  →  カム角 中   効き中間   

50度以上  →  カム角 大   効き強め

 

 

 

減速側

 0~5度   →  カム角 小   効き弱め

5~20度   →  カム角 中   効き中間   

20度以上  →  カム角 大   効き強め

 

 

 

といった感じです。

 

 

 

 

たとえば、 加速側 60度   減速側 0度 であれば、

加速側は、強め  減速側は、弱め のセットアップ。

 

 

加速側 45度   減速側 30度 であれば、

加速側は、強めと弱めの中間  減速側は、強め のセットアップとなります。

 

※ 上記の評価基準は、田中ミノルの個人的見解となります。

 

 

 

 

そして、LSD は、カム角 の組み合わせから、

以下の3つのジャンルに分類されることもあります。

 

 

 

加速側と、減速側のカム角が同じもの               2way

(加速側と、減速側が、同じ強さでロックされるタイプ)

たとえば、加速側 45度  減速側 45度 等。

 

 

 

 

加速側と、減速側のカム角が違うもの              1.5way

(加速側に対し、減速側のロックの方がやさしいタイプ)

たとえば、加速側 50度  減速側 10度 等。

※ 減速側 0度 を除く

 

 

 

 

加速側(カム角設定あり)、減速側(カム角 0度)のもの    1way

(減速側は、カム角にてLSDがロックしないタイプ)

たとえば、加速側 40度  減速側 0度 等。

 

 

 

 

FF 車両の場合、一般的には、1.5way と、1way が、主流となりますが、

1.5way の中には、減速側のカム角が、1度でも、30度でも、1.5way 表記

となりますので、少々混乱しますね・・・・・。

 

 

 

 

要するに、同じ1.5 way 表記であっても、1way と、ほとんど変わらないものから、

かなり、2way 寄りのものまで、幅広くありますので、

この way 表記ではなく、たとえば、45-10 とか、60-05 といったように、

カム角 で覚えてしまうと、もっと、その LSD のキャラクターが、

明確に理解できるかも知れないですね。

 

 

 

 

 

いや~、今回も、マニアックですいません・・・・・・。

 

 

 

 

前回 & 今回のポイント をまとめますと、

 

加速時のロックの強さ  →  イニシャルトルク + 加速側のカム角 で決定

減速時のロックの強さ  →  イニシャルトルク + 減速側のカム角 で決定

加速も減速もしていないときのロックの強さ  →  イニシャルトルク で決定

 

といったことです。

 

 

 

 

以上のことから、セットアップの方向性としては・・・、

 

加速も減速もしていないときのロックと、

減速時のロックをマイルドにして、

加速時のみロックを強めたいなら、

 

イニシャルトルク弱め、加速側のカム角(大)、減速側のカム角(小)となり、

 

 

 

 

加速時も、減速時も、

そして、加速も減速もしていないときのロックも強くしたいなら、

 

イニシャルトルク強め、加速側のカム角(大)、減速側のカム角(大)となります。

 

 

 

 

このように、LSD の効きの領域を 「イニシャルトルク」 と、「カム角」 で設定し、

この範囲の中で、アクセル の ON /OFF により、LSD の効き(ロック率)を変化させる。

 

そして、このロック率の変化を活用し、コーナリング に アドバンテージ を発生させること、

それが、LSD を使用する メリット となるのです。

 

 

 

 

 

 

以上で、LSD の基本的な機能の解説は、終了となり、

次回からは、いよいよ!!

 

 

 

LSD を ドライバーが、どのように活用することで、

速く走ることが出来るのかを ドラテクを交えて解説したいと思います!

 

TC2000 のロガーを チョットだけ リークしましょう!

2014年11月28日(金)

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先日、強引な 田中のオーダー

的確な作業で対応してくれた 二人の匠たち。

でもって、この作業によって、

どのように、ロガーが変化したか、

チョットだけ お見せしますと・・・・・・、

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青  エンジン回転数

赤  車速

黒  アクセル開度

バッチリではありませんか!

しかし、まぁ~、美しい エンジン回転数 の波形ですよね~。

ちょこっと解説しますと・・・・、

このロガーは、 TC2000 の 2ヘアピン の飛込みから、

最終コーナー 飛込みまで なのですが、

マニア? な 田中が注目するポイントは、

2ヘアピン のアプローチ の回転数が、ジャスト! なのであります!!

(回転のリミットで、ブレーキングになる という意味合いです・・・)

ただ・・・・・、2ヘアピンが、イケてない・・・・・・・。

ここで(立ち上がりで)、ズバーッ と、アクセルが踏めるセットにならないと、

目標タイムには、届きませんよね・・・・・、やっぱり。

さぁ~、どの手で曲げるのが、良いのか・・・、

じっくり、悩みたいと思います。ハイ。

あっ!

明日、明後日は、町田倉庫にて、

月刊 「匠の日」 with 「Sato Style」!

を開催しますので、みなさん、ぜひ、遊びに来てくださいね!

もちろん、4号車(今回のアタック車両)も、

ジックリ見ていただけますよ~!!

TOYOTA 86 FSW レーシングコース テスト (ドラテク後編)!

2014年04月18日(金)

 

 

本日は、TOYOTA 86 の

FSW レーシングコース ドラテク編 (後編) です。

 

 

 

では早速、はじめましょう。

 

 

 

 

 

③ 100R を クリアー し、

コースの真ん中あたりまで膨らんだラインを 再び右へと修正して、

④ ヘアピン (最近は、アドバンコーナー と言うらしい・・・・・) に

4  →  3  と シフトダウン し、アプローチ します。

 

 

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この ④ ヘアピン で、重要なことは、

86 ドラテク 最大の攻略ポイントである

「ブレーキを あまり残し過ぎないこと」 です。

 

 

 

 

特に ④ ヘアピン は、進入区間が、下り坂 となりますので、

どうしても、車速が落ちきらず、

ブレーキを奥まで残した走りと なりがちですが、

86 に、このブレーキを残した (残し過ぎた) 走りは禁物です。

 

ですから、リリースを意識的に早め

イン側のクリップを 少し曲がりながら かすめて 立ち上がる、イメージとなります。

 

 

 

 

 

 

また、この ④ ヘアピン は、

コース幅が、かなり広い設定になっていますので、

入口から 出口まで、めいっぱい コース幅 を活用して走ることも、重要となります。

 

 

 

ただ・・・・、クリップ近辺で、アンダーステア が出ている状況なら、

大きくアクセルを踏んで立ち上がると、出口でコースが、

足りなくなりますので、ご注意を!

 

 

 

 

でもって、300R (④ ヘアピン と、⑤ DUNLOP コーナー のつなぎの部分) は、

あまりアウトに出ることなく、最短距離を走行して、⑤ DUNLOP コーナー へと向かいます。

 

 

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⑤ DUNLOP コーナー (1) は、

ブレーキング区間が、下り坂 となりますので、

ほぼ フラット な ① 1コーナー  と比較すると、

ブレーキ の効きが弱くなる イメージ です。

 

 

ですから、しっかりと、踏力を上げて、ブレーキング。

 

 

 

 

5 → 4 → 3 → 2 と、シフトダウンし、

インの縁石に沿って、ぐるっと回り込みます。

 

 

※ このインの縁石は、ガッツリ使用しても、問題ありません!

 

 

 

そして、出口では、次の ⑥ DUNLOP コーナー (2) を見越して、

コース 真ん中あたり に立ちあがり、そのまま、クリップを取りに行きます。

 

 

 

 

 

アクセル開度的には、⑤ DUNLOP コーナー (1) の立ち上がりで、

一旦、全開になり、そのまま、⑥ DUNLOP コーナー (2) に進入。

 

 

 

 

⑥ DUNLOP コーナー (2) の立ち上がりでは、

トラクションと相談して、そのままイケそうなら、アクセル全開を KEEP

 

少々厳しいようなら、厳しい分だけ、やさしく アクセルコントロール といった感じです。

 

 

 

 

そして、しばし急な上り坂 (⑥ DUNLOP コーナー と、 ⑦ 13コーナーのつなぎの部分)

を走行し、3速に シフトアップ して、 ⑦ 13コーナー に進入します。

 

 

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⑦ 13コーナー の攻略ポイントは、

 

コーナーが、坂の頂点に位置することから、ブレーキが強くても、リリースが遅くても、

アンダーステア になりやすい コーナー となり、ある程度のスピードで飛び込んでも、

弱い踏力 & 早目のリリースを 行う必要があります。

 

 

ブレーキを 「ギュッ」 と踏みたい 気持ちを 抑え

ブレーキを もう少し残したい 気持ちも 抑え

 

 

アクセル OFF の状態で、うまく クリップ できれば、

アウトのスペースと相談しながら、アクセルON!

(出口は、逆バンク状態となっていますので、ご注意を!!)

 

 

そのまま、コース左端を走り、お次の ⑧ ネッツコーナー に向います。

 

 

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⑧ ネッツコーナー は、アウトから進入しません。

コース真ん中から、ややイン側より、アプローチ。

(3速ホールドです)

 

 

 

アウトから進入しないのは、

 

ライン的な優位性 以上に、

荷重移動による優位性(安定した状態でブレーキングできる)を

重要視しているからです。

 

 

 

このコーナーは、路面の傾きが、とても複雑で、

飛び込み過ぎや、強引にアクセルON のタイミングを早めると、

コースの罠にまんまと引っかかりますので、

 

このコーナーで、タイムを稼ぐ という スタンス ではなく、

このコーナーで、ミスしてタイムロスしない という スタンス の方が、

きっと、うまくいくように、思います。

 

 

 

 

 

で、しっかり トラクションが かかった状態で、

アウトいっぱいに立ち上がったら、

これまた、あまり、クルマを左に振らず、

コースの中央より、右側を走行して、⑨ 最終コーナー に 向かいます。

 

 

 

 

 

 

3速ホールドで で迎える ⑨ 最終コーナー は、

アウトから進入せず、コース中央より 右側から進入。

(ここも、ライン的なメリットが大きくありません・・・・・)

 

 

また、この ⑨ 最終コーナー も、ブレーキを残し過ぎると、

アンダーステア となりますので、意識的に、早めのリリースがポイントになります。

 

 

そして、小さく、コーナーを回って、できるだけ早めに アクセルON!

 

 

アクセルON のタイミングは、インの縁石付近に存在する、

2~3個 のウネリのような小さなギャップがあるのですが、

 

 

◎ ギャップの上で、全開近くアクセルが開いている

△ ギャップの上で、50%ぐらいアクセルが開いている

× ギャップの上から、アクセルON がはじまる

× ギャップの存在がわからない (ラインが間違っている)

 

 

となります。

 

 

 

 

 

 

あとは、ひたすら、的確 & 素早い シフトアップにて、

1.5km におよぶ、長いストレートを全開で走行すれば OK です。

 

 

 

 

 

 

いや~、今回も、マニアックに、なってしまいました・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

では、

FSW レーシング コース & TOYOTA 86

2:06:2 の車載動画(後半部分)を どうぞ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで、FSWレーシングコース の 攻略ポイントは・・・・・、

 

 

 

 

 

タイムを削るのは、コースの前半部分 が とっても重要!

コースの後半部分は、タイムを削る より、ミスをしないことが重要!

ブレーキングポイントでは、コース外の看板を凝視しない!

ブレーキの残し過ぎには、アンダーステアになりやすい ので要注意!

③ 100R ⑧ ネッツコーナー ⑨ 最終コーナー は、アウト から進入しない方が速い!

 

 

 

 

 

 

だと、田中は思いますよ~。

 

 

 

 

 

 

では、前半/後半 をつないで、1Lap 通しにて、

FSW レーシング コース & TOYOTA 86

2:06:2 の LAP を どうぞ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、

TOYOTA 86 FSW レーシングコース テスト ドラテク編 でした!!

 

 

 

 

 

TOYOTA 86 FSW レーシングコース テスト (ドラテク前編)!

2014年04月17日(木)

 

 

ということで、

今夜は、TOYOTA 86 初の ドラテク編!

(というか、初の FSWレ-シングコース??)

 

 

 

まぁ~、乗ってる時間では、スイフト に遠く及びませんが、

頑張って書いてみようと思いますので、どうぞ、お付き合い下さい!!

 

 

 

 

 

では、田中ミノル式 ドラテク 講座

TOYOTA 86 (FSW レーシングコース 前編) の

はじまりなのであります!

 

 

 

 

 

まずは、ストレート の左端を 5速全開 にて、

駆け抜けて来て、① 1コーナー への アプローチ。

 

 

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ここで、よ~く、議論になるのは、

どこから、ブレーキを踏むのかということですよね~。

 

 

 

 

 

 

よく、100m 看板とか、150m 看板とか、

ブレーキングポイントの話になりますが、

田中ミノル式 では、看板は見ません。

 

 

 

 

 

 

理由は・・・・・・、

 

1) ブレーキングポイント は、デジタル に、決め打ちして、決定するものではない

 

だって、タイヤの状態、クルマの状態は、絶えず変化するものなのに、

ブレーキの開始位置(それも、減速が間に合うかどうか、ギリギリ の位置)を

事前に決めておくなんて、まったく持って、ナンセンス だと、田中は思いますよ~。

 

 

 

2) 看板から、クリッピングポイント に、視線を動かせば、クルマは必ず フラつく

 

クルマが、真っ直ぐ走るのは、ドライバーが、自分が行きたい場所を シッカリ と、

見ているからです。だから、走行中に、ドライバーの視線が急激に変われば、

クルマは、必ず フラつき ます。 タダでさえ、安定感を失いやすい ブレーキの

開始部分で、見ているポイントが、急激に変化するのは、ゼッタイに、NG です。

 

 

 

 

もちろん、これから向かう 1コーナー イン側 を見ている状況で、

横目で看板が 「見える」 という範囲であれば、問題ありません。

 

この 「なんとなく見える看板」 の景色と、

コーナーイン側までの距離感で、そのときの状況にマッチした、

ブレーキを開始する位置を決めることが、田中はオススメですね~。

 

 

 

 

やっぱ、看板を ブレーキポイント に設定すると、

どうしても看板を凝視してしまいますので

ブレーキが、効きはじめるタイミングで、視線が急激に変わってしまうことが、

NG だと、田中は思います。ハイ。

 

 

 

 

で、適切な ブレーキングポイント から、ブレーキを開始し、

5 → 4 → 3 と シフトダウン。

 

 

3速にて、ブレーキをリリースしながら、クリップを目指します。

 

 

 

 

この ① 1コーナー で、

ビギナー と エキスパート では、

ステアリングを切りはじめる ポイントが大きく違います。

 

 

 

 

 

 

ビギナー (遅)   エキスパート (早)

 

 

 

 

もう少し、追加説明すると・・・・・・、

 

 

 

 

ビギナー

 

ステアリング を切りはじめる タイミング が遅く、

その後、ステアリング を切る スピード が速い。

 

 

エキスパート

 

ステアリング を切りはじめる タイミング が早く、

その後、ステアリング を切る スピード がゆっくり。

 

 

 

 

 

どうでしょう?

 

単純な表現ですが、

上記を しっかり イメージ できれば、

それだけで、① 1コーナー を どのように走ればよいか、

わかると思いますよ~。

 

 

 

 

 

 

で、少々早めからの

ブレーキリリース & ステアリング にて、うまくクリップに付けたら、

 

 

 

少しアクセルON → そして、すぐに全開

 

 

アウトの縁石ギリギリ、または、縁石を少し使用して、

① コーナー を立ち上がります。

 

 

※ コーナーイン側の縁石も、少しなら使用しても、問題ありません。

 

 

 

 

 

でもって、4速にシフトップして、

FSWレーシングコース 最大の難所 ② コカコーラ コーナー に向かいます。

 

21

 

 

いや~、このコーナー 本当に奥が深く、

ラップタイムへの感度も、FSWの各コーナーの中で、ぶっちぎり の No1

 

 

 

 

攻略方法は・・・・・・、

 

 

 

1) 進入スピードは、とっても大切

2) クルマを前傾させ過ぎない

3) もし、アクセルがいきなり全開になるならば進入が遅い

 

 

 

が、キーワードとなります。

 

 

このコーナーは、

軽いブレーキ & 4速 ホールド で進入します。

(かなりの ハイスピード です!)

 

 

 

もちろん、慣れるまでは、しっかり減速して、

向きが変わったことを確認して、アクセルON!

という走り方で、OKなのですが、

 

その走り方では、どうしても、あと少しの ラップタイム が出ません・・・・・。

 

 

 

そこで、進入スピードが、とっても大切になってくるのです。

 

でもね、「エイヤ~」 と、進入スピード を上げると、

どうしても、その後の ブレーキが強くなる・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

すると、待っているのは、強烈な オーバーステア です・・・・・・。

(ここの オーバーステアは、恐怖ですよ~!)

 

 

 

で、ビビッて、またまた、進入スピードを落とし、

アクセルを ガッツリ 踏んでコーナーを 曲がる 走リに逆戻り・・・・・・。

というのが、とても一般的(笑)

 

 

 

 

 

そして、② コカコーラ コーナー は、

ブレーキが、クリップ 周辺まで、残ってしまうと、

強烈なアンダーステア にもなってしまいます・・・・・・・・・。

 

(この ブレーキを残し過ぎないという ドラテク は、

86 攻略の ポイント になりますよ~)

 

 

 

ということで、飛び込んだ後の 減速区間で、

 

 

 

減速が強いと、オーバーステア

減速が長いと、アンダーステア

 

 

 

になっちゃうんですよね・・・・・。

まさに、二重苦 状態・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

ですから・・・・・、

 

ハイスピードで飛び込む  →  やさしく 短いブレーキ

 

 

といった、走り方が、キモ なのであります。

※ 短いブレーキ =  早めのブレーキリリース  といった意味合いです。

 

 

そして、この走りが成功すれば、コーナーの出口に向かって、

アクセルは、やさしくし、徐々にしか、踏むことができません。

(それぐらい、進入スピードが高いということなのです!)

 

 

 

 

ひとつの判断材料として、コーナーの出口に向かって、

 

アクセルが一気に全開になる   →   ×  進入スピードが足りない

アクセルが徐々に全開になる   →   ◎  進入スピード OK!

 

となります。

 

 

 

 

 

レイトブレーキで、飛び込むのに、

 

ブレーキ は、強く踏めない・・・・・、

おまけに、長くも踏めない・・・・・、

 

 

 

この葛藤を 制した ものだけが、

② コカコーラ コーナー を 制する ことができる

とっても、奥の深い コーナーなのであります。

 

(だからこそ、難易度 No1 の コーナーなのですよね・・・・・)

 

 

 

 

よって、② コカコーラ コーナー の

進入スピード に挑戦するのは、順番的にも、最後の最後となります。

 

 

 

 

何度も言いますが、

非常に高速で、クルマのコントロールも、シビアなコーナーですので、

最初は、しっかり減速して、向きが変わったことを確認して、アクセルを踏む

ドライビングから、はじめて下さいね!

 

 

 

 

なお、コーナーの外側は、舗装されており、広く、路面ミューも高くなっていますが、

スピードがスピードだけに、どこに行くかは、スピンしなければわかりません・・・・・。

 

また、イン巻きすれば、かなりのクラッシュになりますので、十二分にご注意下さい!

 

 

 

※ イン側の縁石にタッチできるかどうかは、セットアップで決まりますが、

できるだけ、クルマを動かしたくないので、ノータッチの方が安全です。

 

 

 

 

 

 

そして、FSW の名物コーナー ③ 100R へと向かいます。

 

 

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② コカコーラ コーナー  と、 ③ 100R  の

つなぎの部分で、どこを走るかは、

諸説あるようですが、田中は、インベタ を選択します。

 

 

理由は、距離も短いし、

アウトから進入する メリット が、あまり感じられないからです。

 

 

 

 

 

それより、③ 100R で一番大切なことは、

コーナーの後半部分、路面が登りになっている箇所に存在する

クリッピングポイント を、ゼッタイ に外さず、しっかり、クリップ することです。

 

この部分は、③ 100R の中でも、路面が一番グリップ する箇所となり、

少しでも、クリップ が甘いと、この 美味しい グリップ が使用できません・・・・・。

 

だから、手前で スピードコントロール してでも、

ここは、外さずに、クリップ して下さいね!

 

 

 

また、コーナーの出口 (③ 100R  と ④ ヘアピン のつなぎ部分) は、

コースの 左半分は使用せず、ラインを膨らませても、真ん中あたりまでに

して下さい。

(路面のグリップ & ④ ヘアピン へアプローチする角度が悪くなります)

 

 

 

 

 

 

いや~、まだ、3つの コーナー を説明しただけなのに、

かなり マニアック になってしまいました・・・・・・。

 

 

 

ただ、この 3つのコーナー で、

ラップタイムの 70% が決まると 田中は思いますよ~。

 

 

 

 

特に、② コカコーラ コーナー から、 ③ 100R  は、

FSW レーシングコース 攻略の キモ中 の キモ となりますので、

じっくり、頭の中で理解してから、挑戦してみてください!

 

 

 

 

 

 

 

それでは、2:06:2 のラップ

ストレートから、 ③ 100R まで、車載動画(前編) をどうぞ!

 

 

 

 

 

 

タカスサーキット 攻略法 ②

2010年10月26日(火)

今回は、タカスサーキットの中でも、

難易度の高い、2つのコーナーの攻略法です。

 

 

 

 

タカスサーキット コース図

takas1

 

 

タカスサーキットで、2番目に難しいコーナーは、

複合の1コーナー ① です。

 
このコーナーは、2種類のライン取りができるのですが、

田中が、自分自身で、両方ともやった結果、

進入ラインをインから行くラインの方が、速いと思います。

 

 

最初は、1コーナーの進入部分をクリップせず、

大回りして、出口のラインを有利にする戦略の方が、

速いと思ったのですが、

思いのほか、出口がタイトになっており、

インから入っても、アウトから入っても、

いずれにしても、クルマが曲がってくれるまで、

「待ち」 の状態になります。

 
だったら、コーナーへの進入スピードが速く、

走行距離も短い、インからのラインの方が、

少しですが、ラップタイムは速くなります。

 

 

オマケに、このラインなら、出口手前で、

シッカリとブレーキが踏めますので、荷重的にも有利です。

 

 

だから、1コーナーは、ハイスピードで、

イン側を目指し、コーナーに進入し、

タイトになっている手前で、軽くブレーキング。

 

荷重移動により、クルマが曲がり出すまで、少し待って、

向きが変われば、アクセルON! といった感じで、

クリアーします。

 

 

 

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そして、そして、タカスサーキット一番の難所なのが、

最終コーナー ⑧ です。

 
なぜ、このコーナーが難しいかというと、

隠れたところに、グリップするラインがあるからなんですね~。

 
一般的には、裏ストレートを全開で来て、

複合コーナーの出口に、照準を合わせると、

どうしても、アウト側(コースの真ん中あたり)から、

進入してしまいます。

 

そう、イン側に、クルマ1台ぐらいの

スペースを開けた状態で、進入し、

出口のクリップを狙いやすいラインを取ってしまいがちです。

 

 

でもね、ここのコーナーも、

出口がタイトで、「待ち」 の状態になってしまうんです・・・・・・。

 

 

ということで、このコーナーも、外からぐるっと曲がるのではなく、

思い切ってイン側に飛び込みます。

が・・・・・、ここからがポイント。

 

 
飛び込むといっても、

ストレートのアウトサイドから、右側にGをかけたまま、

イン側に飛び込むのは、NGなんです。

 
それでは、コーナーの途中で車速が、落ちすぎてしまいます。

 

だから、イメージ的には、進入は、

できるだけ、右側にGをかけないように、

浅めにクリップを取って飛び込みます。

 

 

そう、少し手前からハンドルを切り始め、

直線的に、それもハイスピードで、進入のクリップを取るのです。

 

(こんな角度で入ったら、

絶対に曲がりきれないぐらい、

早めに、浅めに、斜めに、クリップします)

 

 

そうすると、その先で、ブレーキが直線的に使えますから、

タイトな出口に向けて、フロント荷重が作れます。

 
後は、そのフロント荷重により、

クルマが曲がってくれるのを待って、

曲がってくれれば、アクセルを踏んで、立ち上がるだけです。

 

 

でね、このラインにゴムが詰まっているので、

グリップするんですよ!

 

 

ある面、筑波2000の最終コーナーとも似ているのですが、

高低差もあり、間違いなく、難易度No1です。

 

 

問題は、いかに高速で、

はじめのクリップを取れるかなんですが、

まぁ、ここは、かなり度胸が必要なことは、

間違いないと思います。ハイ。

 

 

ここのスピードさえあれば、

コーナーの中の曲がって欲しい部分まで、

ブレーキングにより、フロント荷重がKEEP しますので、

なんといっても、スピードが重要なんです。

 

 

でも、「エイヤ~ッ」 って、トライするのは、

お奨めできません。

 

 

ミスしたときの代償は、かなりデカイですから。

 

 
ここを攻めるのは、他のコーナーが、

キッチリ走れるようになってからです。

他のコーナーがハイレベルで走れるようになると、

おそらく、同仕様の速いクルマと、

0.2~0.3秒差になり、後はこのコーナー次第となります。

 

 

そこから、一気にトライするのではなく、

まずは、進入でブレーキを強く踏まないようにし、

少しずつ、コーナーの中まで、スピードを持っていけるようにして、

徐々に飛び込みのスピードを上げてくださいね。

 

 

田中の感覚だと、0.2秒は、このコーナーの中に、

ありそうな感じです。

 

 

みなさん、くれぐれも、トライするときは、

ステップ by ステップで、お願いしますよ~。

 

 

以上、田中ミノル式、タカスサーキット攻略法でした!

 

 

 

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タカスサーキット 攻略法 ①

2010年10月25日(月)

今日は、

先日、走行してきたばかりということで、

タカス攻略法を少し。

(そう、久しぶりのドラテクなのです!)

 

 

タカスサーキットコース図

takas

 

 

 

 

 

タカスサーキットで、

タイム差の出るコーナーというと、

 

複合の1コーナー ①

ヘアピンの2コーナー ②

影山コーナー ④

S字手前のヘアピン ⑤

ストレート手前ノグリップエンドコーナー ⑦

最終コーナー ⑧

 

の、6箇所です。

 

 

 

では、簡単なコーナーから、はじめましょう。

タカスで簡単なコーナーは、2コーナー ② と、

S字手前の左ヘアピンコーナー ⑤ です。

 

 

この2つのコーナーは、リズムも、性格も似ており、

ブレーキリリースをうまく利用して、

フロント荷重のまま、「クルッ」 と曲がります。

 

このとき、縁石に乗って、

できるだけ、イン側ギリギリを走ることが、ポイントです 。

(注  あまりにも、大きく縁石に乗ると、ポールが立ってますよ~)

 
イメージでいうと、コーナーの中まで、

上手くブレーキを残して、イン側のリアタイヤのグリップが

減少するにつれて、クルマが曲がりだすというイメージです。

 

このあたりは、荷重を利用して曲がっているか、

ステアリングだけで曲がっているかを問われます。

 

荷重を利用して曲がっている人にとっては、

とっても簡単なコーナーとなりますが、

ステアリングだけで曲がっている人にとっては、

アンダーステアとの戦いとなります。

 

 

もちろん、荷重を利用して曲がる練習には、

最適なコーナーです。

 

 

 

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次にカンタンなのが、影山コーナー ④ です。

ただし、このコ-ナーは、

ブレーキング&コーナーの進入が、下りになっている関係で、

2コーナー ② と、S字手前の左ヘアピンコーナー ⑤ とは、

リズムが違います。

 
同じリズムで、進入すると、思うように減速ができず、

それが原因で、ブレーキのリリースが遅れ、

アンダーステアになりやすいコーナーです。

 

早く走るイメージとしては、

コーナーの中で、ドライビングが後手後手にならないように、

少々早目からブレーキを開始し、

シッカリ、早目からブレーキリリースを始めることと、

ブレーキをできるだけ、コーナーの奥まで残すことです。

 

もちろん、クリッピングポイントも、かなり奥めに、

設定します。

 

 

 

 

 

残る、3つのコーナーの中で、

比較的カンタンなのは、

ストレート手前のグリップエンドコーナー ⑦ です。

 

しかし、このコーナーは、

タカスサーキットで一番長い直線につながるため、

とっても重要です。

 

オマケに、コーナーの出口は、かなり広くなっているのですが、

アンダーステアっぽく、立ち上がると、

タイムをロスしますので、できるだけ、向きが変わってから、

アクセルを開けたい・・・・・・・・・。

 

けれど、それでは、コーナーでの

ボトムスピード(一番車速が落ちるときのスピード)が、

下がってしまいます・・・。

 
だから、イメージとしては、

可能な限り、ボトムスピードを落とさないように、

でも、アンダーステアを出さないように、曲がります。

 

 

このコーナーも、

イン側は、縁石上に立てられた、

ポールのギリギリを狙うラインの方が、速く走れます。

 

また、アンダーパワーのクルマなら、

あまりラインを膨らまさない方が、

距離的にも、有利ですね。

 

 

 

つづく

タイヤの温め方講座 筑波2000

2010年03月20日(土)

先日、動画の整理をしていたら、

昨年末の、

筑波スーパーバトルの画像があり、

 

久しぶりに、見入っていると、

みなさんが、タイムアタックするとき、

ちょこっと知ってるだけで、

ラップタイムが短縮できる、

秘密の方法を発見しましたので、

今日は、そのご紹介を!

 

 

その方法は、タイヤの温め方です。

 

 

ご存知のように、タイヤは、

冷えた状態では、グリップが低く、

温まるにつれて、グリップが大きくなり、

温まりきると、グリップのピークをむかえ、

そこから、少しずつグリップダウンします。

 

 

タイヤの温め方のテクニックは、

ズバリ! 4本のタイヤのピークを

そろえてあげることなのです!

 

マジで、これがうまく出来るだけで、

筑波2000なら、0.3~0.4秒ぐらい

ラップタイムを掘り起こせるんです!!

(マジの話です!!!)

 

 

よ~く、考えてください。

 

筑波2000で、何も意識せずに、

コースインして、徐々にペースを上げていくと、

一番最初に温まるのは、

FFなら、左フロント  FRなら、左リア のハズです。

 

 

反対に、一番温まりにくいのは、

FFなら、右リア  FRなら、右フロントです。

 

 

ということは、たとえば、FFの場合、

普通に温めてしまうと、

左フロント  が、温まった状況では、

右リアは、温まっていない・・・・・。

 

 

だから、まだ、アタックに行けない・・・。

 

 

それから、1~2LAP で、

やっと、右リア が、温まり、

いざアタック!  

というときに、じつは、左フロントのピークが、

過ぎているということって、

かなりの確率で、発生しているんです。

 

 

だから、田中は、

コースインしてタイヤが温まっていないときは、

絶対に、右コーナーは、攻めません。

 

まずは、左コーナーだけ、

レーシングスピードの少し手前で走り、

右コーナーは、徹底的に、タイヤを温めないようにします。

 

 

そして、右リアのタイヤが温まってきたら、

徐々に全体にペースを上げ、

4輪を均等に温めて、アタックに入ります。

 

 

そうすると、左フロントのピークが過ぎるまでの間、

完全に、4輪のグリップが、

一番美味しい状況で走ることが出来るのです!

 

 

これだけで、アタック中に、なにも特別なことをしなくても、

タイヤのグリップ分、ラップタイムは上がってくれるのです!!

 

 

その動画を発見しましたので、

いつもブログを読んでいただいているみなさんだけに、

コッソリ、お見せしましょう。

 

 

ちなみに、この映像は、第2セッションのもので、

ベストラップは、1分7秒257 でした。

 

詳細は、

 

アウトラップ

計測1LAP目(1分23秒481)

計測2LAP目(1分14秒794)

ベストラップ (1分7秒257)

 

の、4LAP構成となっています。

 

 

ちょっとマニアックですが、ごゆっくりどーぞ!

 

 

BILLION のドラテク講座 アップしました!

2009年08月14日(金)

今回の、BILLION WEB サイト

田中ミノルの勝手にドラテク講座 は、

筑波2000 1コーナーの

ブレーキングドラテクです。

 

ドラテクの中でも、とっても難しい

ブレーキングドラテク。

 

ドラテクマニア 必見です!

 

田中ミノルの勝手にドラテク講座

データロガー講座 ③

2009年05月01日(金)

 今回は、ちょっと時間が空きましたが、

データロガー講座 第3回目です。

 

今回は、前回のアクセルロガーに、

スピードのロガーをプラスして、

解説しましょう。

 

では、下のロガーを見てください。

 

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 これは、本庄サーキットを

1LAPするときの、

アクセル開度(赤ライン) と、

スピード(青ライン)の関係を

表しています。

 

ロガーからもわかるように、

一番スピードが出るのが、

1コーナー手前。

次が、折り返しのヘアピン手前となります。

 

グラフから読み取ると、

1コーナー手前は、

約116km/hぐらいですね。

 

 では、1コーナー ~ 2コーナー あたりを

拡大してみます。

 

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ここで、見て欲しいのは、

シフトアップです。

 

アクセルロガーの、50m 過ぎあたりに、

一回、アクセルが戻ってますよね。

ここがシフトアップです。

 

アクセル全開から、

再び全開になるまでの距離は、

約10mですが、

この先の、スピードロガーを見ると、

加速が鈍ってますよね・・・。

 

ノーマルミッションで、

ギアがクロスでないことを考えれば、

ある面、致し方ありませんが、

もう少し、この凹みを小さくしたいところです。

 

また、2コーナーにあたる、

折り返しのヘアピン手前の

シフトアップも、同様ですね。

 

こうして、ロガーで見ると、

いかに素早いシフトアップが有効か、

良くわかるでしょう?

 

では、次回ロガーの話をするときは、

アクセルとスピードロガーを使って、

ラップを比較して、

効率的な走り方を

みなさんと一緒に考えたいと思います。

 

ではでは。

データロガー講座 ②

2009年04月04日(土)

今日は、アクセルロガーの続きです。

まずは、本庄サーキットのアクセルロガーを

確認してください。

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④以降(600m以降)の後半部分は、

2速ホールドで、アクセルの開閉だけで

走っているのが解ります。

S字部分は3速に入れたりしますが、

このときは、2速ホールドのようです。

 

そして、ドラテク的に一番の

ポイントとなると思われるのが、

グラフ下の目盛り、550m付近のアクセルの

開き方だと田中は思います。

 

では、この部分を拡大してみましょう。

(ロガーって何でもできるでしょ?)

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ちょうど、ここは折り返しヘアピンの、

立ち上がり部分です。

 

本庄サーキットを走ったことがある人は、

よく解ると思うのですが、この立ち上がり部分は、

トラクションをかけるのは、なかなか難しいですよね。

 

加速のために、早く全開にしたいものの、

少しでも、アクセル踏み込みが早かったり、

強かったりすると、

カンタンにアンダーステアになってしまいますよね?

 

こんな状況にバッチリ効くのが、

このロガーのような、アクセルの開け方です。

 

そう、ちょこっと踏んで、一瞬キープして、

一気に全開にするのです。

 

このテクニックは、荷重で考えれば解りやすいです。

一定のスピードで、徐々にアクセルを開けると、

あるポイントで急激にフロントが浮き上がり、

タイヤへの荷重が抜けることから、

アンダーステアになります。

 

対して、田中ミノル式 アクセルの開け方では、

コーナー進入でフロントにあった荷重が、

少し、アクセルを踏み込むことで、

少しだけリア荷重の状態が作れます。

 

この状態からだと、

一気にアクセルを踏んでも、

急激にフロントが浮き上がることはないのです。

 

なぜなら、フロント荷重の状態から、

リア荷重に変わるタイミングに、ある程度アクセルを

踏んでいると、その部分は一気に荷重が

移動しますので、勢いがついてしまい、

アンダーステアとなるからです。

 

だから、あらかじめ、ゆっくり、

アンダーステアを出さないように、

リア荷重の状態を作り、

少しだけ、リア荷重の状態が作れれば、

そこからは一気にアクセルを踏んでも、

あら不思議! アンダーステアは出ないのです。

 

要するに、最初の少しだけ開けるアクセルは、

加速を受けてくれるバランスを作るためのものなのです。

 

このドラテクは、絶対知ってると、

あちらこちらで使えますので、損はしないと思いますよ!

 

では、次回、ロガーのことを書くときは、

スピードロガーを解説します。

 

ちなみに、お鮨が好きなら、こちら。

(本文とは、まったく関係ありませんが・・・)