なぜ鍛造により、強くなるのか?

鍛造と鋳造のアルミ密度の違いは、ミクロ100倍写真にすると、一目瞭然です。

一般的な鋳造組織は、アルミの粒子が粗く、結晶がバラバラの方向を向き、パンのように荒くなっているのに対して、
BBSの鍛造組織は、餅のように緻密です。

一般的な鋳造アルミの粒子 BBSの鍛造による粒子

このように、鍛造することにより、金属組織の粒子が緻密で均一となり、強度アップが図れるのです。

反対に、鋳造は、アルミの粒子が粗いだけではなく、熱収縮や空気の巻き込みによる、
特有の引け巣(アルミ粒子にエアが混入)が発生することから、強度にバラツキが出ることも、
デメリットのひとつとなります。

また、1c㎡あたりに、4トン以上の圧力をかけることにより、鍛流線(メタルフロー)と呼ばれる、
理想的な金属粒子の配列が生まれます。

BBSの鍛流線(メタルフロー)



この鍛流線が、荷重に対して、直角に近い角度で得られることによって、金属疲労強度が、
飛躍的に向上します。

結果、同じ強度を確保するのに、鋳造に比べて、鍛造は肉厚を薄くすることができ、
軽量/高剛性のホイールとなるのです。


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