BILLION
BILLION OILS エンジンオイル 0w-20 & 5w-30 登場!!

2021年06月24日(木)

みなさん! こんにちは!!
マニアックなエンジンオイルが 大好きな 田中ミノル でございます!(笑)

ということで!

今回のブログでは、BILLION OILS エンジンオイル シリーズより、
この度、リリースとなりました 「0w-20」 そして、「5w-30」 という 
2種類の エンジンオイル をご紹介したいと思います。

まず、BILLION OILS エンジンオイル 
「0w-20」「5w-30」 は、どんなタイプのオイル? なのかと申しますと・・・、

「自動車メーカー指定の粘度にて、
サーキットでも、安心して使用できるエンジンオイル」

というコンセプトにて設定された、
骨太設計の 低粘度エンジンオイル なのでございます。

まぁ~、高い流動性、ローフリクション、油温上昇の抑制、省燃費性能といった 低粘度エンジンオイル ならではのメリットは、そのままに、厳選された素材を採用することで、高温・高負荷となるスポーツドライビング、そして、サーキット走行にも完全対応するエンジンオイルに仕上がっております。ハイ。

では、低粘度エンジンオイルのメリット を詳しく解説しますと・・・、


まず、エンジンオイルが、ネバネバではなく、
サラサラ(粘度が低い)なことで、以下のメリットがあります。

① 高い流動性

② フリクションロスの低減

③ 油温上昇の抑制

ひとつひとつ解説しますと、

① 高い流動性

まず、昨今の高性能エンジンの中でも、特に、エンジンオイル容量が少ない車両、水平対向エンジンをはじめ、エンジンオイルのデリバリーラインが長い車両では、エンジンオイルの流動性が高いことは、とても重要となります。

なぜなら、高回転を多用するスポーツドライビングにて、エンジン各部に送られた大量のエンジンオイルが、再びオイルパンに戻るまでの時間は、エンジンオイルの流動性により、大きく左右されるからです。

まぁ、要するに、エンジンオイルの流動性が悪いと、オイルの戻りが悪く、結果、オイルパンの油面を下降させる要因となってしまうのです。

で、この状況で、大きな「ヨコG」が発生しオイルパン内の油面が傾くと、オイルの吸い口となるストレーナー部から空気が混入し、一気に油圧が下がる非常に危険な状況が発生するのであります。

ちなみに、田中が信頼するレース界では超有名なエンジン屋さんのお話では、横Gが、「1.3G」発生すると、オイルパンを52°傾けた状態と同じように、油面が傾くようです。

(スイフトでFSWシヨートを走行すると、3コーナーでちょうど、1.3Gです!)

また、昨今の高性能エンジンでは、動弁系を作動させるためにエンジン内部に、タイミングチェーン(クランクとカムをつなぐチェーン)が使用されているパターンが大多数となります。

で、横置きエンジンの場合、大きな「ヨコG」により、このタイミングチェーン周辺に、エンジンオイルが集まると、高速で作動するタイミングチェーンにより、一気にエンジンオイルは、上方にかきあげられてしまいます。

この現象により、高回転域を多用すると、オイルパンの油面は、大幅に下降する原因となり、もちろん、かきあげられるエンジンオイルの量は、流動性が低い、高粘度タイプの方が多くなります。

② フリクションロスの低減

低粘度エンジンオイル 2つ目のメリットは、フリクションロスの低減です。

フリクションロスが低減されると、各摺動部が、軽くスムーズな動きとなることから、エンジンフールが軽くなり、出力性能、燃費性能が向上します。特に、エンジンの始動直後や、パワーバンドに入る前の低回転域(このあたりは、街乗りニーズにてアドバンテージになりますよ~!!)、そして、継続的に高回転域となるストレートエンドの伸びといった部分では、低粘度エンジンオイル特有となる、出力性能の違いを感じていただけると思います。

③ 油温上昇の抑制

エンジンオイルの粘度が高いと、流動抵抗が大きくなることから、その抵抗により、油温が上昇してしまいます。対して、低粘度オイルは、この抵抗が小さいことから、油温の上昇スピードが穏やかで、なおかつ油温の上限値も低くなります。 そうなんです! 低粘度オイルのあまり知られていないメリット、それは油温の低さなのであります。

ちなみに、GR 86/BRZ Race(ワンメイクレース)におけるレース専用エンジンオイルの開発で、高粘度タイプと低粘度タイプの比較で、最大、約10℃の温度差がありました。

まぁ~、ネバネバしたものを混ぜると温度が上がりやすく、サラサラしたものなら温度は上がりにくいのは、感覚的にもご理解いただけるかと思います。

では、今度は、低粘度エンジンオイル の ネガティブな部分も、
ガッツリと、解説していきたいと思います。

低粘度エンジンオイルの ネガティブな部分、
それは、 粘度低下に対するマージンが少ない ことです。


スポーツドライビングや、サーキット走行といった、高温・高負荷での使用により、エンジンオイルは「せん断」を受けることで、粘度が低下します。

また、直噴エンジンでは、オイル希釈(ガソリンがエンジンオイルに混入する)によっても、粘度低下が発生する要因となります。

要するに、エンジンオイルの粘度は、オイル交換直後の新油時が一番高く、走行するたびに粘度低下は進行し、粘度が一定レベル低下したオイルは、交換が必要となります。

そして、低粘度タイプのエンジンオイルは、元々、新油時の粘度が低いことから、この粘度低下に対するマージンが、高粘度タイプより少ないというネガティブな部分があるのです。

そこで! BILLION OILS エンジンオイル 「0w-20」「5w-30」 では、低粘度エンジンオイル ならではのメリットは、そのままに、厳選された強靭な油膜のベースオイルを採用することで、この粘度低下のスピードを抑制し、少ないマージンに対応しました!!

まぁ~、きっと、大手メーカーなら、
こんな、おバカな材料チョイスは、しないだろうなぁ~?

というぐらい、性能を最優先させるため、材料の価格(要するに仕入れコストでございます)を度外視! あっ、ちなみに、ベースオイルは、 PAO & エステル 100%の構成 となり、その他の材料は一切加えられておりません。

まぁ~、一言でいうと、田中がやりたいようにやってみた 
まさに、そんなエンジンオイルでございます。

ですから、少々お高い(笑) 

というか、そもそも、高くないエンジンオイルを、田中は、信じないタイプです・・・。

だって、エンジンオイルって、材料の価格によって、販売価格が決まりますので、高ければ何でも良いとは言いませんが、イイものは、やはりある程度の価格になると、田中は思うからです。

もちろん、この選りすぐりのベースオイルは、ストリートでの使用においても、明確な違いを感じていただくことができ、同じ粘度のエンジンオイルと比較すると、同等以上のライフサイクルにて、ご使用いただくことが可能となります。ハイ。

あと、その他の特徴をご紹介しますと・・・、

有機モリブデンの有効活用

金属同士が激しく擦れ合う境界潤滑領域で、強力な潤滑を行ってくれるのがモリブデンです。じつは、このメリットを最大限に引き出すには、エステル油との相性がとても重要となり、今回のリリースとなりました、BILLION OILS エンジンオイル 「0w-20」 そして、「5w-30」 では、徹底的にモリブデンとの相性を優先したエステル油をチョイスしました。

結果、通常では、摺動面に点在するモリブデンの潤滑皮膜を、摺動面全体に分布させることで、摩擦低減効果に大きく貢献しています。

直噴エンジンに完全対応の 清浄分散剤

直噴エンジンは、エンジンオイルの中に、炭化物(カーボン/すす)が混入しやすく、これらは、やがてスラッジとなり、エンジン各部に付着するとトラブル原因となります。そこで、清浄剤により、錆びや腐食の原因になるこれらの酸化物質を中和。また、分散剤により、スラッジ等を包み込み、底に沈まないようにオイル内に浮遊させる 直噴エンジン/直噴ターボエンジンに完全対応 の清浄分散剤を使用しています。

なお、耐摩耗剤/酸化防止剤/消泡剤 をはじめとする各種添加剤も、十分な量が配合されており、直噴ターボエンジン特有となる LSPI(低速異常燃焼) への対策も、的確に行っていますので、直噴ターボエンジン にも、安心して使用いただけます。

そして、BILLION OILS エンジンオイルシリーズ
全4アイテムの SPEC & プライス は、こんな感じでございます!

まぁ~、今回発売となりました 「0w-20」「5w-30」 は、

〇 エンジンオイル容量が、比較的、少なめの車両 
〇 水平対向エンジンをはじめ、オイルのデリバリーラインが長い車両
〇 直噴エンジン
〇 直噴ターボエンジン

といった 

「昨今の高性能エンジン搭載車」 

との相性が良く、

「自動車メーカー指定の粘度にて、
サーキットや、スポーツドライビングに、安心して使用できるエンジンオイル」

といったニーズには、
まさに、ピッタリとマッチングするエンジンオイルなのであります。

ということで!
BILLION OILS エンジンオイル シリーズ の NEWアイテムとなります
「0w-20」 そして、「5w-30」 を、みなさん! どうぞよろしくお願いいたします!!

あっ! すでに、出荷準備は整っておりますので、
BILLION OILS 特約店 をはじめ、
弊社製品の 取扱店から、ご注文をお待ちいたしております!!



(店舗在庫いただけるまでの間、少々、お手数ですが、
店舗の方に、お取り寄せ依頼いただきましたら、とってもありがたいです!!)

WEB サイトは、こちらから!!

BILLION OILS エンジンオイル 0w-20

BILLION OILS エンジンオイル 5w-30

    本ブログにてご紹介した製品等のお問い合わせは、こちらのフォームから!!
    (お送りいただいた内容は、本ブログには掲載されません)

    ※送信後、3営業日以内に返信が無い場合、メールアドレスの入力誤りや、送信エラー等の可能性があります。その場合は、恐れ入りますが mail@tm-square.com までご連絡をお願い致します。

    エンジン
    TM-SQUARE 「K14C」エンジンオイル 開発ストーリー! ② 

    2019年08月01日(木)

    さぁ~はじまりました。
    ZC33S 専用となる TM-SQUARE「K14C」エンジンオイルの詳細解説。

    第2回(最終回)は、エンジンオイルに配合されている各種添加剤の中でも、抜群の守備力を誇る、富士フイルム製「FTソフトマター」のお話からです!

    TM-SQUARE 「K14C」エンジンオイルには、富士フイルム が開発した新規化学物質「FTソフトマター」をブレンドしています。(そうです! TM-SQUARE「M16A」エンジンオイルにも、BILLION OILSの各種エンジンオイルにも配合されているあの添加剤です)

    特殊な分子構造を持つこの物質は、油圧低下や、クリアランスの減少等により、エンジン内部に潤滑の厳しい部分が発生すると、瞬時にその部分に集結し、次から次へと金属面に吸着し結合します。そして、摩擦係数が非常に低い潤滑膜へと変化し、潤滑が厳しい部分をピンポイントに守ってくれる最新鋭の添加剤です。

    富士フイルム製「FTソフトマター」の詳しい解説は、こちらから!

    まぁ~、保険といった意味合いもあるかもしれませんが、潤滑が厳しくなった状況では、とっても心強い添加剤なのであります。また、今でこそ、この富士フイルム製の添加剤は、いろいろなオイルメーカーや、純正オイルにも使用されるようになりましたが、声を大にして言いたいのは、一番最初にエンジンオイルに配合して市販したのは弊社なんですね~(自我自慢・・・笑 詳しくは以下のブログを!!)

    富士フイルム さんに、行ってきました!(ブログ)

    それから、添加剤といえば、TM-SQUARE「K14C」エンジンオイルには、いかにも、ZC33S 専用品というだけあって、ダウンサイジングTURBOエンジンならではの対策がしてあります。

    じつは、ダウンサイジングTURBOエンジンでは、低速高負荷での運転時にLSPI(Low Speed Pre Ignition/ロースピード プレイグニッション)と呼ばれる異常燃焼が確認されています。原因は、オイル上がり(ピストン/ピストンリングをすり抜けて燃焼室にオイルが侵入する)が起点となるケースが多く、これはオイルに配合される一部の添加剤成分が原因と特定されています。

    そこで、TM-SQUARE 「K14C」エンジンオイルでは、この異常燃焼に関与する添加剤の量と種類を最適化し、LSPI対策を行っていますので、安心してダウンサイジングTURBOエンジンへの使用が可能となります。

    いやはや・・・、「K14C」と名乗るだけのこと、頑張ってやってるでしょ??(笑)

    もちろん、「FTソフトマター」&「 LSPI対策 添加剤」だけではなく、以下の添加剤群が、K14Cエンジンに最適な量に調合されております。

    有機モリブデン
    清浄分散剤

    耐磨耗剤
    流動点下降剤
    酸化防止剤
    消泡剤
    粘度指数向上剤

    そして、容量に関してですが、なぜ、3.9Lにて販売するのか・・・ですよね。

    まず、K14Cエンジンのエンジンオイル容量は、サービスマニュアルの表記にて、3.1L(オイルフィルター交換時は、3.3L)となっています。しかし、実際にオイルゲージのアッパーレベルに合わせると 約3.5L のオイルが必要となります。(なんでだろう・・・。でもここを詳しく書くと、きっと叱られる予感がしますので割愛・・・笑)

    で、ここからが本題なのですが、我々が行ったサーキットテストにおいて、オイルゲージのアッパーレベルまでオイルを注入しても、右から左へ大きく「G」が変化する状況では、油圧が急激に落ち込む症状が発生してしまいました。

    そこで、アッパーレベルから、エンジンオイルを0.1L単位で追加し、どの油量なら油圧低下が発生しないかを徹底的にテスト行ったところ、オイルゲージのアッパーレベルから、さらに0.4Lエンジンオイルを追加すると、油圧低下は一切発生しないという結果が出ました。

    要するに、オイルゲージのアッパーレベルの油量では、ZC33Sでは、十分ではないということが、我々の見解です。

    そこで、TM-SQUARE 「K14C」エンジンオイルは、こだわりの容量3.9Lにて販売を行います(3.5L + 0.4L = 3.9L が、必要という考え方です)。これなら、オイルフィルターを交換して全容量となる3.9Lのオイルをすべて注入すれば、スポーツ走行でも安心のオイル量となるからです。

    もちろん、3.9Lを注入することで、オイルが燃焼室内に入り白煙が出る等のトラブルがないかは、事前にテストして問題がないことを確認しておりますので、オイル交換時は、オイルフィルターも同時に交換いただき、全容量となる3.9Lをすべてご使用下さい。

    ちなみに、オイルフィルターを毎回交換することを推奨している理由は、オイルフィルター内に、交換前のオイルが残っていることで、新油に劣化したオイルが混ざると、交換後のオイルのパフォーマンスが落ちるからです。せっかく、高価なピカピカの新油に交換されるのですから、ぜひぜひ、オイルフィルターも一緒に交換して下さいね。

    そして、最後にライフに関してのお話を少々。

    エンジンオイルが劣化するのは、「粘度低下による劣化」と、「酸化による劣化」です。

    「粘度低下による劣化」  –>  サーキット走行により、急激に劣化が進む

    「酸化による劣化」    –>  ストリートでの走行距離に比例して劣化が進む

    K14Cエンジンは、直噴であることから、ガソリン希釈による粘度低下、ならびにカーボンのオイル混入によるオイルの汚れから、ポート噴射のエンジンより少し早目のエンジンオイル交換が望ましいと考えられます。

    TM-SQUARE が推奨するオイル交換のライフサイクルは、以下のとおりです。

    ※ 上記シミュレーションは、エンジンオイル交換時期のひとつの目安であり、明記されたサーキットの走行回数、ストリートでの走行距離を保障するものではありません。

    ※ 上記シミュレーションは、エンジンオイルを オイルパン ドレンプラグ より抜き(全量交換)、同時に、オイルフィルターも交換された場合の交換サイクルです。全量交換できず、交換前のエンジンオイルが、新油に混入する場合は、表記よりライフは短くなります。(エンジンオイルをドレンプラグから抜き、オイルフィルターを交換されても、エンジン内に、残留する微量のオイルに関しては、想定されています)

    ※ 上記シミュレーションは、TM-SQUARE エンジンオイル をご使用になる前に、メタル、ピストン、シリンダーをはじめとする 各摺動部に、ダメージがないことを想定したライフとなります。少しでも、ダメージを受けている可能性があれば、「エンジンオイル交換時期 一覧表」より、早めに交換を行ってください。

    ※ ストリートとサーキットを併用する場合、

      ① 交換直後にサーキットで使用し、その後ストリート
      ② 交換後、ストリートで使用し、最後にサーキット

    では、②の方が、エンジンオイルにとっては厳しい条件となります。
    エンジンオイルの交換タイミングは、サーキット走行前が、望ましいです。

    ※ サーキットでは、一切使用しない場合でも、ワインディング等にて、スポーツドライビングをされる方は、上記より、早めにオイル交換してください(5000~6000kmが目安です)。

    ※ ストリート/サーキットとも、交換後1年以上の時間が経過している場合は、上記ライフ内の状況でも、オイル交換をしてください。

    まぁ~、このあたり、距離だけで考えるのではなく、エンジンに負担のかかる走行をしたときは、表記のライフサイクルより、少々早目に交換というパターンが、とってもオススメでございます。

    そして、TM-SQUARE が考える、ZC33S K14C エンジンに、
    マッチングするオイルの要点をまとめますと、


    高粘度 & 既定量 は、とっても危険!

    低粘度にて、高温/高負荷でも、シッカリと油膜/油圧が維持できることが重要!

    油量は、アッパーレベルから、プラス0.4L!


    以上が、TM-SQUARE が導いたZC33S K14C エンジンにマッチングするエンジンオイルです!!

    ということで、スイフトマニアが、K14C エンジンのために作った
    TM-SQUARE エンジンオイル「K14C」。ぜひ、ぜひ、ご堪能下さい!

    あっ!
    TM-SQUARE メンバーズのみなさんには、明日、エンジンオイルに関するお知らせ(そうです! あの販促品がもらえる企画です!!)を送りしますので、お楽しみに!!

    また、もしメンバーズに入会済みで、アドレスを変更された方、メール設定を変更された方、もしくは、明日中に、お知らせが届かない場合は、大変お手数ですが、以下のメールアドレスにご連絡いただければありがたいです!

    mail@tm-square.com

    以上、大変長文となりましたが、 TM-SQUARE 「K14C」エンジンオイル
    開発ストーリーのご紹介でした!!

    商品名       TM-SQUARE 「K14C」エンジンオイル

    内容量       3.9L

    品番        TMOL-V03901

    価格        12,000円(税込)

    基本性状

    粘度ジャンル    5w-30


    40℃ 動粘度      71.30 mm²/S


    100℃ 動粘度     11.49 mm²/S


    粘度指数 155

    追伸

    TM-SQUARE 「K14C」エンジンオイルは、すでに販売を開始しており、在庫もございます。しかし、まだまだ、店舗様へは導入できておりませんので、店舗様にてご購入を予定されている方は、ぜひ、店舗様に、お取り寄せのご依頼をお願いいたします!

      本ブログにてご紹介した製品等のお問い合わせは、こちらのフォームから!!
      (お送りいただいた内容は、本ブログには掲載されません)

      ※送信後、3営業日以内に返信が無い場合、メールアドレスの入力誤りや、送信エラー等の可能性があります。その場合は、恐れ入りますが mail@tm-square.com までご連絡をお願い致します。

      エンジン
      TM-SQUARE 「K14C」エンジンオイル 開発ストーリー! ① 

      2019年07月31日(水)

      いよいよ、販売がスタートした、TM-SQUARE 「K14C」エンジンオイル!

      ということで!!
      今回から、2回に分けて、TM-SQUARE が魂を込めて開発した、ZC33S専用エンジンオイル「K14C」の開発ストーリーをご紹介したいと思いますので、どーぞよろしくお願いします!

      まず、本格的に開発をスタートする前に、何度かZC33Sスイフトをサーキットで走らせてみて我々が思ったこと、それは、「油温が想像以上に上がらない」ということでした。

      ZC31S/ZC32S では、サーキット走行を行うと、油温計を見るのが怖いぐらい油温が上昇しましたが(全開で連続走行すると、150℃はあたり前!)、ZC33Sは真夏の開発テストでも、5~10Lapの連続走行では、110℃レベル。20Lapぐらいずっと全開で走り続けて、120~125℃あたりと、油温の上昇はかなり限定的でした。

      まぁ~、整備書の表記では、オイル交換時3.1L(オイルフィルター交換時は、3.3L)という、非常に不安な油量でありながら、サーキットの全開走行において、ここまで油温が上がらないことに、正直、驚きました・・・。ちなみに、当初、開発&リリースを予定していたオイルクーラーは、「必要なし!」ということで、開発をSTOPしたという経緯があるぐらい、油温上昇に対して優秀! といったイメージの中、ZC33S専用エンジンオイル「K14C」の開発はスタートしたのであります。ハイ。

      そして、まず、ベンチマークとなる純正オイル(5w-30)にて、DATAロガーを装着した状態にて走行すると、K14Cエンジンのネガな部分が明確になったのであります。

      以下が、富士スピードウェイ ショートコースをスイフトスポーツZC33Sにて走行したときのDATAロガーを1Lapのみ切り取ったものです。

      青ライン  車速(スピード)
      緑ライン  エンジン回転数
      赤ライン  油圧
      黒ライン  アクセル(アクセル開度)

      注目いただきたいのは、油圧(赤ライン)のロガーです。

      K14Cエンジンの場合、オイルポンプは、クランクシャフトの回転から動力を得ていますので、通常、エンジン回転数が高い状況 ① での油圧は高く、反対にエンジン回転数が低い状況 ② での油圧は低くなります。しかし、グラフ内 ③ の部分では、エンジン回転が高く、アクセル全開という高負荷の状態にも関わらず、油圧が大きく下降するという非常にシリアスな状況が発生しています。

      このアクセル全開時に発生する油圧低下は、非常に危険であり、メタルをはじめとするエンジン内部へのダメージに直結します。そこで、ZC33S専用エンジンオイルの本格的な開発は、この油圧低下をSTOPさせることから始めました。

      まず、試作オイル(10w-40/化学合成油)を準備し、純正オイル(5w-30)との比較テストを行いました。なぜ最初に、10w-40をチョイスしたかというと、TURBOエンジンであること、油量的に少々不安があったので、やはり、油膜の強い10w-40が安全ではないかという理由からです。

      しかし、テスト後、DATAロガーを確認した我々は愕然としました・・・。
      なぜなら、純正オイル5w-30よりも、油膜の強い10w-40 の方に、より大きな油圧低下が発生していたのです。

      でも・・・、我々が持ち込んだ試作油(化学合成油)が、クォリティ面で負けるはずがないと思っていただけに、このテスト結果は、当初、どうしても受け入れることができませんでした。そこで、もしかすると、「テスト時の油量が違っていたのでは?」と思い再テストを行うことにしました。(往生際が悪くてすいません・・・)でも、2回目のテストでも、何度も何度も油量を確認し、まったく同じ油量に設定しても、テスト結果は変わりませんでした。

      赤ライン  純正オイル 5w-30
      青ライン  試作オイル 10w-40(化学合成油)

      最上段   車速(スピード)
      2段目    エンジン回転数
      3段目    油圧
      最下段   アクセル(アクセル開度)

      上記、黄色帯の部分では、 純正オイル(5w-30)以上に、
      試作オイル(10w-40)に、油圧の落ち込みが確認されました・・・・・。

      そこで、我々はひとつの仮説を立てました。

      それは、全体油量が3.3L と、非常に少ないことから、粘度が高いエンジンオイルを使用すると、エンジン各部にデリバリーされたオイルが、再びオイルパンに戻るまでの時間が、低粘度タイプより必要となるのではないか・・・。そして、この戻りのスピードが原因で、オイルパン内の油量が不足することで、オイルポンプが空気を吸い込むのではないか・・・、という仮説です。

      そこで、次のテストにて、低粘度タイプの試作オイル(0w-20/化学合成油)と、純正オイル(5w-30)の比較を行ったところ、油圧下降トラブルは、試作オイル(0w-20)の方が圧倒的に少ないというテスト結果となり、我々の仮説は立証されたのです。

      (そうです! このオイルパン内にオイルが不足して発生する油圧低下こそ、K14C エンジン最大のネガな部分の原因だったのです)

      そこで、ZC33S専用エンジンオイルを開発するにあたり、我々が絶対に必要と考えた性能は、以下の相反する2つの特性となりました。

      ① エンジンオイルがオイルパンに戻るまでのスピードを向上させること

      ② 高温/高負荷時も、強靭な油膜にてシッカリ安定した油圧をかけられること

      まず、継続してオイルパン内に安定してオイルを維持するには、オイルポンプにより各潤滑部にデリバリーされたエンジンオイルが、素早くオイルパンに戻る必要があり、そのためにエンジンオイルは、流動性の高い低粘度タイプでなくてはなりません。しかし、一般的な低粘度タイプでは、スポーツ走行等、高温/高負荷の状況にて、安定した高い油圧を発生させることが苦手です。

      そこで、我々がZC33S専用エンジンオイルに求めた性能は、低粘度でありながら、高温/高負荷の状況では、一定レベル以上の粘度を維持し、安定した高い油圧をかけ続けられるという相反する特性となります。(そうです、低粘度オイルでありながら、高温/高負荷時では、高粘度オイルの特性を求めたのです)

      また、この特性を実現するためには、ベースオイルの構成が非常に重要となることを開発作業にて学びました。そこで、お金に糸目をつけることなく、すべて性能最優先として、炭化水素油(PAO)& エステル油 にて、分子量の組み合わせを変化させ、試作油を作り続けました。そして、長期間の開発の結果、ZC33S に適合する、粘度と油圧のバランス(低粘度でありながら強靭な油膜で高い油圧を維持する)を見つけ出すことができたのです。

      最終的な仕様は、2種類の炭化水素油(PAO)と、エステル油にて形成された100%化学合成のベースオイルにて、低粘度かつ強靭な油膜にて、K14Cエンジンのウィークポイントとなるオイルの片寄りによる油圧低下も、高負荷時の油圧低下も大幅に抑制することを可能としたのであります!!

      青ライン  TM-SQUARE K14C エンジンオイル (5w-30)
      赤ライン  純正オイル(5w-30)

      最上段   エンジン回転数
      2段目    Gフォース(左右)
      3段目    油圧
      4段目    油温
      最下段   アクセル開度

      いや~、以上が ZC33S K14C エンジンの大きなネガな部分と、我々が追い求めた、低粘度&安定した油圧という相反する特性のベースオイルに関するストーリーでございます。

      ということで、次回は、

      富士フイルム製「FTソフトマター」配合!

      ダウンサイジングTURBOだからLSPI対策!


      こだわりの容量3.9L の秘密!


      ライフに関してのお話!

      といったお話をしたいと思いますので、ZC33Sオーナーのみなさん! 
      お楽しみに!!

        本ブログにてご紹介した製品等のお問い合わせは、こちらのフォームから!!
        (お送りいただいた内容は、本ブログには掲載されません)

        ※送信後、3営業日以内に返信が無い場合、メールアドレスの入力誤りや、送信エラー等の可能性があります。その場合は、恐れ入りますが mail@tm-square.com までご連絡をお願い致します。

        エンジン
        TM K14C エンジンオイル 京都仕様!    <ZC33S>

        2019年05月23日(木)

        今週末、スーパーオートバックス京都ワンダー店にて、
        開催される TMコレクション Vol.9

        このイベントで、先行販売される 
        TM-SQUARE K14C エンジンオイル の
        暫定ボトル(ステッカー?)を コダマ君が作ってくれました!

        (なんだか、シンプルで、スペシャル感があって、カッコイイ!!)

        また、この限定ボトルのキャップが、なかなか、イケているんです!

        だって、みなさん!
        アルミの削り出しに、シルク印刷ですから!!

        とまぁ~、
        どんなものにも、コダワリを持ちたい、
        TM-SQUARE なのであります!

        TM-SQUARE の商品なのに、BILLION のロゴ・・・??
        と、突っ込むのは、ご容赦下さい・・・・(笑)

        もちろん、このスペシャルボトルは、京都のみの販売となりますので、
        ZC33S オーナーのみなさん! どーぞよろしくお願いいたします!!

        仕様

        粘度  5w-30
        仕様  100% 化学合成油 (PAO&エステル)
        容量  3.9L

        先行販売特別プライス

        TM-SQUARE 「K14C」 エンジンオイル 3.9L
        + TM-SQUARE オイルフィルター  にて、    12,000円!!

        また、交換工賃は、
        オートバックスメンテナンス会員、ゴールド/プラチナ会員は無料。
        上記以外は、1,080円 の工賃(オイル + フィルターの交換工賃)が
        必要となります。

        (オイル&フィルターに関しては、予約不要です!)
        (お持ち帰りでのご購入も可能です!)

        なお、今回、準備ができた 
        この記念ボトルは、10本限定! の商品となり、
        売り切れ次第、終了となります。
        (オイルは、このボトル以外、ペール缶でも持ち込みます!)

        ということで、ZC33Sのみなさん! 
        楽しみに、お待ちしております。

          本ブログにてご紹介した製品等のお問い合わせは、こちらのフォームから!!
          (お送りいただいた内容は、本ブログには掲載されません)

          ※送信後、3営業日以内に返信が無い場合、メールアドレスの入力誤りや、送信エラー等の可能性があります。その場合は、恐れ入りますが mail@tm-square.com までご連絡をお願い致します。