エンジン
コンプリート エンジン のこと

2009年05月29日(金)

さあ、明日は、

ASMさんのイベントです。

今、バッチリ準備してますので

どーぞよろしくお願いします。

<イベント告知>

 

 

では、今回は、

コンプリートエンジン

(通称 セリザワ エンジン) の

お話をしましょう。

 

 2008_dec05-02471

 

まず、芹沢さんと、「やるっ」 って、

決めたとき、

田中からのオーダーは、

 

① 扱いやすいこと

    車庫入れや、街乗りで、

    チューニングカー独特の

    扱いにくさがないこと。

    もちろん、回転域によっても。

 

② ラップタイムが、上がること

   フィーリングが良くなるだけではなく、

   確実にラップタイムが上がること。

   これは、必須です。

 

③ 壊れないこと

   いくら、パワーがあっても、

   壊れるエンジンは、NG。

 

以上の、3つでした。

 

これらを元に、

どのような仕様にするかを

ガッツリと詰め、

出た結論は、

ボアによる排気量アップと、

圧縮のアップ、

そして、それを

ノーマルのECUで

対応することでした。

 

これなら、

ライフやトラブルの問題も、

扱いやすさの問題にも、直結します。

 

もちろん、その他の部分は、

芹沢さんが、今まで培った、

フォーミュラトヨタの

ノウハウをバッチリ注入してもらいました。

 

 

ボアアップというと、

中には、ボーリング加工により、

シリンダー(スリーブ)を削ることから、

エンジン本体に、ダメージが及ぶと

考えている人がいますが、

そんなことはありません。

 

ZC31S のシリンダーは、

オープンデッキといって、

スリーブがシリンダーに、

圧入されているタイプですので、

スリーブの打ち換えもいたってカンタン。

 2008_dec05-00851

 

もちろん、オーバーホールすれば、

ノーマルにも、

カンタンに戻ります。

 

 

この、排気量アップを、

クランクでやったら・・・、

かなり大変。

 

クランクと、コンロッドの、

部品代で、

かる~く、3ケタ 諭吉 は、必要です。

 

おまけに、

M16A エンジンは、

バルブタイミングの問題で、

ヘッドやシリンダーを

ミリ単位では、研磨できませんので、

圧縮を合わすのも、チョー大変。

 

ということで、

TM-SQUARE では、

ボアによる、

排気量アップを選択したのです。

 

 

次回は、

なぜ、排気量を、1710cc に

設定したかをお話しますね。

 

TM-SQUARE コンプリートエンジン詳細

 

そうだ、明日、明後日の、

ASMさんのイベントで、

コンプリートエンジンも展示しますので

ぜひ、見に来て下さいね。