V700 vs ZⅡ の比較 です!

2013年02月06日(水)

TSタカタ ドラテク編の前に、
いままで、乗ったことはありましたが、

今回、スイフトにて、ガッツリ試せた、
DUNLOP ZⅡ タイヤ のインプレッション & V700 との
比較評価 をお届けしたいと思います。

各タイヤメーカーの方々にとっては、
非常に、おせっかいな企画で、申し訳ない・・・・・・・・。

でも、スイフトに関しては、
プロジェクトをスタートさせた当初から、
すべて、タイヤは、自前で購入しており、
一切、協賛を受けていないんです。

理由は、いつでも、その時々の状況に応じて、
BEST と思われるタイヤをチョイスしたいからです。

それぐらい、やっぱり、タイヤって
ラップタイムにとっては、大きなファクターですからね。

だから、思ったように、コメントができるという
メリットも、あったりします(笑)

では、はじめましょう!
(注 すべて田中の個人的な意見です)

まず、タイヤサイズは、V700  ZⅡ  ともに、

F 225-45-16
R 205-45-16

の同サイズ。

で、ZⅡ のNEW にて、走行した 田中のインプレッションは・・・・・、

想像以上にグリップする! (Z1 レベルと思っていました・・・)
温まりが早い!
マイルド で、運転がカンタン!
ピークからの落ちが穏やか!
トレッドがキレイに接地していて、トラクション性能 ◎ !
タテ剛性もスイフトにマッチングしている!

といったものでした。
(かなり、ベタ褒めですね・・・・・・)

まず、驚いたのは、温まりの早さ。

温まりに関しては、V700 も、
決して、遅いとは思わないのですが、 
ZⅡ の方が、圧倒的でしたね~。

(昨年のマイスター戦 スーパーラップで、
みなさんが使用していたのも、わかりますね~)

要するに、ZⅡ の方が、ゲージが厚いのだと思います。
(あくまでも、想像です)

ウンチク!

ゲージとは、トレッド面の厚さです。
山(ブロック)の高さとは違い、構造部分の厚さです。

ここは、構造を ゴムで サンドイッチ しているのですが、
この部分が厚いと、タイヤがよれて、発生した熱が、外部に漏れにくく、
一気に温まるという仕組みです。(蓄熱しやすい)

メリットは、温まりやすい ことで、
デメリットは、オーバーヒートしやすい ことです。

反対に、ゲージが薄いタイヤの特徴は、
温まりにくく、オーバーヒートしにくくなります。
(うまく、路面に熱を逃がすことができますからね)

マニアックですいません・・・・・。

また、内圧 に関しては、

温間 2.8  近辺と、 2.6 近辺しか試せませんでしたが、
2.6 の方が、ピークは少し低いですが、
タイトコーナー等、低荷重域での 接地は強い と思いました。
(BEST は、2.6 で、出ています)

正直、田中的には、
内圧に敏感なイメージはありませんでした。

でもって、低速コーナーのグリップに関しては・・・・・・・、

V700と、同じレベルでした。
でも、キャラクターが違います。

ショルダー(タイヤの肩の部分ね)
剛性が、ZⅡの方が低いことから、
低速コーナー + 低荷重 では、
タイヤの接地感 (路面形状にピッタリ合わせられる) を強く感じました。

このあたりは、V700 より勝っていますが、
タイヤの持っている全体のグリップで考えると、
トラクション性能は、ほぼ互角です。

そして、高速コーナーでのグリップに関しては・・・・・・・、

ショルダー剛性が強いことから、V700 が、圧倒的 です。
V700 は、レスポンス、荷重が乗ってからの安定感 に優れ、
ステアリングの切り足しにも的確に反応してくれました。

で、カンタンに、各タイヤのイメージをお伝えすると、

DUNLOP ZⅡ

温まリには強いが、温まってからのケーシング(構造)剛性が、
V700 との比較では弱い。

ケーシング剛性は、ZⅡ < V700  

ゲージが厚く、ゴム(コンパウンド)密度が ある程度低い 
ソフト コンパウンド タイプ。

気温の低い時期、路面が荒れているサーキット、
低荷重時に、タイヤ表面のグリップが必要な状況では、
かなり、マッチング すると思いますね~~。

もちろん、Z1☆ から、大幅に進化していました。

ゴム(コンパウンド)と、構造の追従性で、グリップさせるタイプ

KUMUHO V700 

ゴム(コンパウンド)で、グリップさせるタイプではなく、
ショルダー剛性を強めることで、ケーシングにて、グリップさせるタイプのタイヤ。

おそらく、ショルダー内は、ガッツリと 「ベルト」 と呼ばれる
補強材にて、強化されていると思われ、

また、密度の高い剛性感に優れるゴムを使用しており、
市販ラジアルの中でも、この部分の剛性は、圧倒的 No1 です。

ショルダー剛性をはじめとする ケーシングを強化し、グリップさせるタイプ

とまぁ~、キャラクターが、違うんです。

KUMUHO V700 というと、
「ソフトコンパウンドで、グリップさせる」 イメージが強いですが、
速さの秘密は、ショルダー剛性にあると、田中は思いますね~。

 

では、NEW から、36LAP した、
ZⅡ の写真を どーぞ!

左 フロント

(フロントキャンバー バッチリ 合ってますよね~)

左リア

(ちょっと、リアキャンバーが足りないですが、バランスを考えると、このあたりだと思います)

右フロント

といった感じでした。

(かなり、「ライフ」 が、ありそうな感じですよね)

でも、まぁ~、こんな、コメント、
絶対に、雑誌じゃ~、書けないです・・・・・・・。

そして、
きっと、田中には、これから先、
タイヤ開発の仕事は、絶対に来ないと思いますね~(笑)
(ここまで、書いたらね・・・・・・・・・)

でも、知りたかったでしょ?

だから、まぁ、イイか・・・・・・・・・。

では、タイヤ銘柄 違いの 動画を どうぞ!!

(ちなみに、弊社、佐藤さんは、違いがわからない・・・・・・と、言ってました)
(ホントに、GT500 のチーフだったんでしょうかねぇ~??)

DUNLOP ZⅡ 

KUMUHO V700

何度も言いますが、

このコメントは、スイフトにて、田中が比較したサイズ、
比較した環境に、限定した内容であり、
超個人的な、偏見であること、ご理解下さい。

タイヤメーカーのみなさんへ
勝手なこと書いて、すいません・・・・・・。