サスペンション
理想的なダンパーとは?

2009年03月14日(土)

 

田中の思う、理想的なダンパーとは、

以前にも書きましたが、

 

 

 

 

「スプリングの動きに悪影響を与えないこと」 です。

 

 

 

 

よく、ダンパーの仕事と思われている、

 

ギャップに乗った時に、クルマが、

 

 

 

「ボヨ~ン、ボヨ~ンするのを抑制する」 というのは、

 

 

 

ちょっと、古い気がしますね~、田中は。

 

 

 

 

 

なぜなら、これは固有バネ振動数を元にした考えなのですが、

そもそも、「ボヨ~ン、ボヨ~ンする」 というのは、

ノーマルや、かなり精度の悪い、やわらかいスプリングしか

当てはまりません。

 

 

 

 

たとえば、サーキットで使用するスプリングレートでは、

固有バネ振動数は、もう、あさっての方向に行っており、

ダンパーで、この部分を抑制する必要はないのです。

 

 

 

では、「サーキットで使用する」

または、「ある程度、レートを高くして使用する」 場合の

最大のポイントは、何かと言うと、

 

「最初の1mmから、しっかり減衰が立ち上がること」

 

なのです。

 

 

 

 

 

たとえば、最初の2mmは、

減衰が立ち上がらないダンパーなら、

走行中の微振動で、上下、4mmの間、減衰力がゼロと

なってしまいます。

 

 

 

この状態で、ギャップや荷重移動により、

急に、ダンパーがストロークすると、最初の4mmは、

減衰力がゼロの状態から、

急激に減衰が立ち上がることになります。

 

 

 

 

 

こうなると、はじめの4mmは、減衰がないことから、

かなり、ダンパーピストンのスピードも上がってしまい、

大きな減衰が突然発生してしまいます。

 

 

 

要するに、突っ張ってしまう、

バネ成分の強いダンパーとなります。

 

 

 

反対に、最初の1mmに減衰があれば、

途中で、減衰に大きな変化がありませんので、

スムーズで、しなやかな足まわりになり、

スプリングなりに、そして、荷重の変化なりに、

的確に動く足となります。

 

 

 

 

これが、田中が求めている、理想的なダンパーなのです。

 

 

 

 

 

そして、

 

スプリングの精度は、大きく足回りに関与します。

 

 

そうです、だから、HYPERCO を使用するのです。

 

 

 

 

 

 

やはり、足まわりのセットアップに、

スプリングのクォリティは大きな影響力を持ちます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンパーは、そのクォリティを最大限に引き出すパーツだと

田中は思うのであります。

 

 

 

 

 

 

 

ですので、ダンパーキットができるまでの間、

まずは、HYPERCO に換えてみるのが、お奨めです。

 

 

 

 

 

 

 

乗り心地、タイヤの接地感、

タイヤからのインフォメーションとも、激変しますよー。

 

 

 

 

 

もちろん、ダンパーキットは、

「スプリングレス」 もリリースしますので、

まずは、用途に合わせた、HYPERCO に交換してみて、

その違いを感じてから、ダンパーキットを

投入していただけると、うれしいです。

 

 

 

 

 

 

他社のダンパーに、

HYPERCO を装着するときのポイントは、

減衰力を少し弱めにセットしてください。

 

 

 

 

 

それでも、スプリングのクォリティで、

ビシッと、フラットな感じになりますので!!

 

 

 

 

 

 

もし、ダンパーのマニアックなこと、

もっと知りたけれは、BILLION のドラテクサイトへどーぞ。

 

 

 

 

 

 

その①

その②

その③