スイスポが好きな理由  その②

2009年02月27日(金)

今回は、スイスポが好きな理由 その② です。

 

田中がスイスポにゾッコンなのは、その① で、

少しは理解いただけたと思います。ハイ。

 

今日は、第二弾。

 

スイスポのメリットとして、田中が気に入っている部分は、

「壊れない」 ということです。

 

特に、サーキットを走行を頻繁に行うと、

どんなクルマでも、多少は壊れるもんです。

 

でもね、スイスポは壊れないですね~。

TM-SQUARE  の1号車なんて、開発でかなりの距離を

サーキットで走っていますが、まったく壊れません。

 

普通なら、縁石でジャンプしながら、

アクセル全開でコーナーを曲がったら、

まあ、ドライブシャフトか、ハブベアリング ぐらいは壊れても

仕方がないかと思うのですが、まったく壊れません。

 

初めの頃は、本庄サーキットの最終コーナーの手前なんて、

「ドライブシャフトが折れませんように!」 と祈りながら、

縁石を飛び越えてました。

なんせ、スペアーのドライブシャフトなしでテストをやってますので、

折れたら、その日は何もできませんからね・・・。

でも、まったく問題なしです。

 

もちろん、エンジンもノートラブルです。

夏場なんて、水温がきついんだろうな・・、なんて思っていたのですが、

走ってみてビックリ! ノーマルラジエターでもトラブルになるような

温度域までいきません。

それも、連続で20LAP 以上、ほとんど同じラップタイムで走っても、

ノートラブルです。

 

確かに、油温は、少し高くなりますが、

TM-SQUARE  の1号車は、オイルクーラーなしで、

夏場でも、元気に走っています。

 

REV SPEED  の 「スイフト王子号」 は、

大井さんの運転で、メタルがいったらしいですが、

我々は、コンプリートエンジンの開発時に、

3番、4番のメタルダメージを事前に発見しておりましたので、

バッフルプレートは、装着しています。

 

サーキットでも、ノーマルで壊れず走れるスイスポですが、

オイルの片寄りだけは、防止しておかないと、NGです。

オイルに片寄りがあると、徐々にですが、ラインが遠い、

3番、4番のメタルにダメージを受けてしまいますのでご注意を。

 

ちなみに、TM-SQUARE  では、

コンプリートエンジンに使用している、バッフルプレートを

近々、発売しますので、もう少しだけお待ちを。

 

ちょっと、話が逸れましたが、

オイルの片寄りを除けば、エンジンもノントラブルで

サーキットで使用可能です。

 

あと、よくスイスポの 「電スロ」 がNGだと聞きますが、

私はそう思わないですね。

高回転時や、高負荷時の”戻り”に関しては、

イマイチだとは思いますが、レスポンスに関しては、

サーキット走行で問題になることはありません。

 

T社のコンパクトカーや、N社のスポーツモデルより、

はるかに、レスポンスが良く、ペダルの踏み替えを素早く

行っても、突然クルマのバランスがブレイクした時の対処にも

スイスポのレスポンスだと問題なしです。

「電スロ」 のデメリットは こちら をどうぞ。

 

とま~、壊れないということは、

維持費も安く済むし、サーキットで思いっきり走っても、

自走で帰れる訳ですから、なんと言っても、安心です。

 

この、壊れないことは、スイスポの大きなメリットだと田中は思うのです。

 

スイスポは壊れないけど、 この人の作業が・・・、たのむよ長谷川君・・・・・。

スイスポは壊れないけど、 この人の作業が・・・、たのむよ長谷川君・・・・・。

ブレーキの踏み方 ③

2009年02月27日(金)

今回もブレーキの初期踏力のお話を少し。

 

そもそも、なぜ、ブレーキの初期は強い踏力が

必要なのでしょうか?

 

その理由は、ロータの回転スピードに秘密があります。

ブレーキは、回転するロータに摩材を こすり付けて、

その摩擦で制動力を生み出しますが、

ロータの回転が速い(スピードが高い)状態と、

ある程度、減速が進み、ロータの回転が、

遅くなってきた状態とでは、発生するμ(ミュー)が違うからです。

 

この場合、ロータの回転スピードが速いと、μは低くなり、

回転スピードが遅いと、μは高くなります。

 

だから、同じ減速でも、ストレートエンドの

スピードが高い状態からのブレーキでは、

踏力をガツンかけても大丈夫。

 

いや、ガツンと踏まないとシッカリ減速ができないのです。

反対に、テクニカルセクションのブレーキでは、

ロータの回転スピードが低いので、ガツンとかける必要はないのです。

 

もちろん、このロータの回転スピードによる、ブレーキの効き方は、

パッド摩材により違ってきます。

 

と、言うことで、ZONE の WEB サイトでは、

各摩材の特徴説明で、スピード域により、どのようにμが変化するか、

グラフで表記 しているのです。

(最下段 左側)

 

ZONE って、やっぱ、マニアって言うか、

サーキットで使うドライバーのこと、シッカリ考えてるでしょ?