サスペンション
トーションビームのマニアな話

2009年03月28日(土)

前回のブログではお伝えできませんでしたが、

TM-SQUARE  のトーションビームは、

リアのロール剛性を左右する、

スタビライザーの交換が可能になります。

 

もちろん、リアの剛性を上げるだけなら、

スプリングレートを上げることも、選択のひとつです。

しかし、そこには大きな違いが発生します。

 

その違いは、ストリートでの乗り心地です。

スイフトは、リアのコーナーウエイト

(静止状態での1輪の荷重)が、

200kgぐらいしかありません。

 

だから、コーナーの立ち上がりにかかる荷重を

基準に、スプリングレートを決めてしまうと、

低荷重域での乗り心地が、かなり悪くなってしまいます。

 

特にストリートでギャップに乗ったときなど、

突き上げ感が強いので、田中は好きではありません。

 

でもね、この剛性を出すことを、

スタビライザーでやると、あら不思議、

ストリートでは、かなりマイルドになるのです。

 

理由はカンタン。

スタビライザーは、左右のサスペンションに、

ストローク差が出て、はじめて、「硬さ」 が発生します。

 

ということは、左右のタイヤが、

同時にギャップを乗り越えれば、「硬さ」 は発生しないのです。

 

TM-SQUARE  のデモカーを乗った人たちに聞くと、

必ずといっていいほど、

「乗り心地が良いですね~」 って言われます。

 

でも、「サーキットSETですよ」 って、

私が言うと、みなさんに、かなり驚いていただけます。

 

そうです、サーキットとストリートの両立のためにも、

TM-SQUARE  のトーションビームは、

効果、アリアリなのです。

 

もちろん、HYPERCO との相乗効果も大きいと

思いますが、「硬さ」 と 「乗り心地」 の両立には、

TM-SQUARE  のトーションビームは、大きく貢献しています。

 

でも、いくら同時にストロークしないといっても、

微妙なストローク差は出ますので、

38φ や 40φ では、ちょっとばかし、

乗り心地が悪いことから、

WEBサイト内、 スタビライザーの適合 では、

× マークをつけました。

 

田中って、なんて正直者なんでしょう!

 

人によっては、「気にならない」 って言う人も

いるかも知れませんが、

少しでも気になれば、明記する、

それが、TM-SQUARE  のポリシーです。

(カッコいい・・・)

サスペンション
トーションビームの構造

2009年03月26日(木)

ホント大勢の

TM-SQUARE  メンバーズへの、会員登録、

ありがとうございます。

 

会員登録担当の、野崎課長も、

うれしい悲鳴を上げております。ハイ。

 

さてさて、本日は、

トーションビーム&スタビライザーの話を少し。

 

ご存知のように、ZC31Sのリアサスペンションは、

トーションビーム式です。

 

トーションビーム式サスペンションは、

一般的な、ストラットやウイッシュボーン式とは違い、

トーションビームという一体物のサスペンションになります。

 

そして、田中は、

このトーションビーム式のサスペンションが大好きです。

理由は、作りが単純なので、

ストラットやウイッシュボーンのような

複雑な「ヨレ」がない点です。

 

もちろん、ジオメトリー的には、

ストロークによるキャンバー変化がほとんどなく、

物理的に効率の悪い面もあるかもしれません。

 

しかし、複雑な動きをしない分、

トーションビーム式のサスペンションは、

ドライバビリティーに優れます。

 

要するに、ドライバーが「クルマの動きを把握しやすい」 と

いった面が、私は大きなメリットだと思います。

 

そして、ZC31Sでは、

トーションビームの両方のビームをつないでいる部分に、

スタビライザーが入っています。

 

そうです、この部分が、

ねじれることによって、ロールの左右差が発生するといった

仕組みとなります。

 

下の図を見てください。

 

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純正では、スタビライザーは、トーションビーム内に

溶接により固定されていますが、

TM-SQUARE  のトーションビームは、

このスタビライザーが交換可能となりますので、

スタビの強度により、発生する左右差が、大きく抑制されます。

 

この左右差の抑制(スタビ効果)により、

リアのロール剛性を変えられることが、

TM-SQUARE  トーションビームの

最大のメリットなのです。

 

次回は、トーションビームの続きです。

サスペンション
スタビライザーの適合完成!

2009年03月12日(木)

今回の本庄サーキットでのテスト内容は、

スタビライザーの適合確認でした。

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ご存知のように、TM-SQUARE のトーションビームは、

スタビライザーの交換が可能となります。

 

ですので、スタビライザーの硬さは、

セットアップや、使用するサーキット、タイヤサイズにより、

マッチングが異なります。

 

なので、購入したいけど、

「どの硬さを選んで良いのか、わからない!」  といった

ことになってはいけないと思い、事前にマッチングを

取ってきたと言う訳です。

ということで、マッチングは下記のとおりです。

(あくまでも、田中の個人的な意見としてとしてご活用くださいね)

 

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サーキット/16インチ とは、

サーキット走行を、16インチのラジアルタイヤで

行った場合のマッチングデータです。

 

もちろん、28φ、32φも、

純正よりコーナリング性能は向上しますが、

タイヤのたわみが大きい分、

少し硬めの方がマッチングが良いという

テスト結果が出ました。

 

サーキット/17インチ とは、

サーキット走行を、17インチのラジアルタイヤで

行った場合のマッチングデータです。

38φ、40φでは、

少しクルマがピーキーに感じますので、

あえて△を付けました。

Sタイヤでは、このあたりも、候補に入ってくると思われます。

 

ストリートの乗り心地 とは、

ストリートを快適に走行できるかどうかを

判断しました。

 

38φ、40φでは、

路面の凹凸がダイレクトに感じるので、

やはり乗り心地は良くありません。

また、フロントの接地が安定して強くなる分、

ちょっとピーキーにも感じます。

 

もちろん、スタビライザーの硬さは、

装着されているリアスプリングの

レートによって、左右されます。

 

トータルで適正なロール剛性になるように、

スプリングが、やわらか目なら、

スタビライザーは、少し硬くてもOKとなり、

反対にスプリングが硬ければ、

スタビライザーは、そんなに硬くする必要はありません。

 

また、テストの時の車輌スペックは下記のとおりです。

スプリングレート
F スプリング  HYPERCO 直巻き 550ポンド (9.8kg/mm)
Rスプリング  HYPERCO スイフト専用品 410ポンド (7.3kg/mm)

タイヤサイズ  
16インチ  215/45/16 RE11   空気圧(温感) 2.1kg/㎠
17インチ  215/40/17 RE11   空気圧(温感) 2.1kg/㎠

 

マニアと語るだけ、マニアなテストもやってるでしょ?

さあ、いよいよ、デリバリーも間近です。

(製品は入荷済み! 現在、取説作成中!!)

 

装着するスタビの太さに関して、

何かわからないことがあれば、ジャンジャン ご連絡ください!

サスペンション
トーションビームの発売 秒読み! 

2009年03月08日(日)

みなさん 朗報です!

 

オートサロンで展示しました、

トーションビーム&スタビライザーが、

いよいよ、発売秒読みとなりました。

 

 この部品は、かねてから、

FF のスポーツパーツとして、

田中が絶対、もー絶対に、リリースしたかった、逸品です。

(ありえないぐらい、FF のスポーツ性能が向上します!) 

 

 WEB サイト内でも、ご紹介しているように、

開発&製作は、FFリアサスペンションの

巨匠、望月さんにお願いし、

妥協することなく、かなりのレベルのものとなりました。

 

ということで、WEBサイトより、

ひと足速く、製品の詳細をご案内しま~す。

 

まず、商品は、

トーションビーム本体  ¥98,000(税込)

      と、

スタビライザー      ¥30,000(税込)

に、わかれます。

 

また、トーションビーム本体には、

スタビライザーが装着されていない状態ですので、

単体での使用はできません。

必ず、スタビライザーとのセットで使用することになります。

 

そして、スタビライザーの太さは、

28φ ~ 40φ までの合計5アイテム。

 

ここから、使用用途や、セットアップに合わせて、

チョイスする感じです。

 

もちろん、セットで購入した後は、

硬さ違いのスタビライザーのみを購入すると、

交換によりセットアップができるという仕組みです。

 

そうだ! それから、

純正のトーションビームは、交換後、

¥20,000 で下取りしますので、

こちらもバッチリご活用ください。

 

ということは、はじめに、

¥98,000 +  ¥30,000  で、

¥128,000が必要ですが、

下取りを利用すれば、

トータルで、¥108,000 で、買えちゃうわけです!!

(ジャパネット タナカ???)

 

走りを劇的に変える、

TM-SQUARE  のトーションビーム&スタビライザー

どーぞよろしくお願いします。

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